こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
冬キャンプしたいけど冬用のテント持ってないしできないですよね?そう思っている方は結構多いです。
結論から言うと、夏用テントで積雪期の冬キャンプは可能です。
ここではさらに細かく、4シーズンテントと3シーズンテントの違いと夏用テントを冬キャンプに使うときの注意点について書いていきます。
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3シーズンテントと4シーズンテントの違い
4シーズンテントと言われる積雪のある冬も使うことが想定されたテントには3シーズンテントにはない機能がいくつかついています。その紹介。
スノースカートの有無
冬用のテントと言われる一番の要素はこのスノースカートがあるかどうかです。
3シーズンテントだとフライシートと地面の間は通気性をよくするために隙間ができています。
しかし冬用テントはフライシートと地面の隙間からの冷気や雪の侵入を防ぐためにスノースカートがついています。
画像のサーカスTCには、スノースカートがついていて冬に向いたテントであることがわかります。
逆にスノースカートがあると夏は通気性が落ち、テント内の温度が上がりやすい傾向があります。
スノースカートはペグダウンすることも可能ですが、積雪期なら雪を積むことで冷気や雪の侵入を完全に防ぐことができます。
冬キャンプでは常識的な知識ですが、初めての積雪期のキャンプでは知らずに寒い思いをすることもあります。
積雪時ならスノースカートの無いテントでも雪で埋めることで冷気の侵入を防ぐことができます。特に軽量モデルのテントでは冬用でもスノースカートのついてないモデルは多いです。
そのためスノースカート付き=冬用ではありますが、冬用≠スノースカート付きということは覚えておきたい認識です。
スノースカートの付いたモデルは軽量性よりも保温性や耐風性などの快適性を重視したモデルが多いです。TC幕につきやすいのもそのためです。
そしてスカートがあれば、暖房を使った時に温まったテント内の熱を維持しやすくなるため暖房器具を使うキャンパーはスカート付きの必要性があがります。
また無積雪地域で冬キャンプをする場合は雪で隙間を埋めれないためスノースカートの恩恵を受けやすいです。
テント本体がメッシュかどうか
ダブルウォールテントの場合はインナーテントの素材がメッシュかどうかが大事なポイントになります。4シーズンテントと言われるテントの場合は写真のように防風性、保温性のある生地のインナーテントになっている場合が多いです。
理由は当然そのほうがテント内の暖かさを維持しやすいからです。
インナーテントがメッシュの場合はスノースカートがついていても通気性が良すぎてテント内が温まってくれません。
スノースカートが付いてない場合は冷たい風が中まで入ってきてしまいテントの中なのに風で寒さを感じることになってしまいます。
ただ年中1つのテントを使うならインナーメッシュで冬キャンプは全然ありです。
スノーフライの有無
国産の山岳テントには夏用のレインフライシートと、別売りで冬用のスノーフライシートを用意しているメーカーが多いです。
ファイントラックのカミナドーム、プロモンテのVL、モンベルのステラリッジ、アライテントのエアライズなどには専用のスノーフライがあります。
スノーフライシートの特徴はスノースカート付き、ジッパーを使わない出入口、通気性のある生地で耐水性がないことです。
・スノースカートは冷気や雪の侵入を防ぎ、温まったテント内の保温力を上げます。
・ジッパーを使わない出入口は、紐を使った巾着のような開閉システムで、ジッパーは故障のリスクがあり、寒いと動きが悪くなるため、紐で入口を締める構造になっています。寒くても凍り付くリスクが低く、グローブのままでも開け閉めしやすいメリットがあります。
・通気性のある生地は冬のみの使用を想定し、耐水加工をしていないため生地に通気性があり一酸化炭素中毒のリスクを低減させます。
夏用のフライシートの場合は生地に通気性がないためフライシートの下が雪で埋まると空気が入れ替わらなくなり、一酸化炭素中毒のリスクが上がってしまいます。
ただ冬キャンプ、よりは冬山や大雪の地域で使うのが冬張りであり、キャンプで意識する必要は薄い装備とも言えます。
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冬用テントの特徴
以上の点から考えると冬用テントは風や雪を防ぎ、テント内を暖かく、そして一酸化炭素中毒になりにくいように作られているテントと言えます。
そこを我慢できるか、対策することができれば夏用テントを冬キャンプで使うことが可能ということです。
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夏用テントで冬キャンプをする注意点
寒さ対策と一酸化炭素中毒に気を付けて夏用テントを冬キャンプに使うための方法をいくつか見ていきます。
冷気の侵入を防ぐ
夏用のテントを冬キャンプに使う場合、まずはスノースカートがない対策をしたいところです。
積雪地域なら一番楽なのがフライシートと地面の間を雪で埋めることです。これだけで風や雪の侵入を防ぐことができます。
デメリットは通気性がなくなることです。
ただ大体どのテントでも上部にベンチレーションがついているはずです。換気能力は落ちますが、簡単に一酸化炭素中毒になることはありません。
テント内での火器は気を付けること
雪でスノースカートを作った場合は特に換気機能が落ちているのでテント内での火器の使用は注意が必要です。
なにもしなければそこまで減らない酸素も、バーナーを使うと話は別です。危険度が格段にあがります。
テント内でバーナーを使う場合は多少寒いのを覚悟しても入口をあけて使うことをオススメします。
換気は忘れず
火器の使用するしない関係なく一定時間ごとに換気をするようにしましょう。
夜間は気温が下がり水が凍ります。そこから考えるとテントが結露→凍結→フライシートの隙間の通気性が落ちる→酸欠のリスクがあがります。
また雪は想像以上に重く、積雪時はテントのベンチレーションも雪の重みでつぶれることもあります。積雪時はさらに酸欠のリスクがあがります。稀ではありますがテント内で火器を使わなくても人間の呼吸だけで酸欠になる場合もあります。
冬季は定期的にテント内の換気が必要です。タイマーなどをかけてもいいですし、トイレに行くタイミングや寝る前、1時間ごとなどしやすい頻度で数分~十数分の換気をしていくことをオススメします。
一酸化炭素中毒は苦しい等の自覚症状一切ない危険なモノです。慣れてきてる時が一番危険ですので慢心せずに換気を必ずしましょう。
入口半空きで寝るのもアリ
夜に雪が降っている場合は上部のベンチレーションも雪の重みでつぶれてしまうこともあります。そうなると寝てる間に一酸化炭素中毒になる危険性も出てきます。
夜の積雪が多い日や不安な場合は雪が入ってこない程度に入口をあけて寝るのもありです。
入口をあけていればよほどのことがない限り一酸化炭素中毒にはなれません。
慣れるまでは暑すぎるくらい保温
どう頑張っても冬キャンプは寒いですし、夏用テントで冬キャンプをするとなるとなおさら寒いです。
寝袋もいざというときは二重にできるようにサブ寝袋を持って行ってもいいですし、防寒着もいつもより多めに持っていくことで、想定以上の寒さに対応することができます。
持って行って使わなければラッキーという考えで、慣れるまでは暑すぎるくらいがちょうどいいです。
逆に言えば寝袋の性能さえ上げていれば夏用テントで冬キャンプをすることも、タープ泊も、野ざらし泊も可能です。
暖房いらないくらいの保温力を保持しておきたいです。
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結論・夏用テントでも冬キャンプは可能
多少の知識があり、寒さと一酸化炭素中毒に気を付けさえすればインナーメッシュの夏用テントでも冬キャンプは十分可能です!
冬用のテントを買うよりも防寒着や寝袋、マットのグレードを上げたほうが冬キャンプはしやすいです。
そしてぼくは寝るとき以外はテントに入ることがないので、冬キャンプでもほぼ外にいます。
なのでたくさんの防寒着を持っていけばどんなテントでも冬用キャンプは可能ですよ!
ソロ冬キャンプにオススメなテント
そうはいっても冬用テントがあると冬キャンプが快適になっていきます。
個人的にはフロアレスなポールシェルター型テントがオススメ。
靴を脱がずに出入りができて暖房を使いやすく椅子を置いたりコット泊と相性がいいのがメリット。
サーカスTC
定番はサーカスTCとDX。少し大きめな五角形のポリコットンワンポールテント。
スノースカート付き、暖房を使いやすい、TCで結露しにくい、幕内が広くソロデュオなら引きこもりキャンプ可能なところです。
またPANDA TCもスノースカート付きが出るのでソロならそちらもアリです。
最近はTC素材のワンポール、ツーポールテントが多く出ています。好みのサイズ、デザイン、カラー、メーカーで選べばいいでしょう。
バンドック ソロベース
登場後大人気のバンドックのTC素材のツーポールシェルター、ソロベース。
値段の安さとソロキャンプに最適なサイズ、TC(ポリコットン)素材なのが魅力。
冬に使うならインナー外してコット泊がいいですね!
スノースカートはついてませんが前室部分で焚き火をする使用ならなくても問題ないかと思います。また自作でスノースカートを作るのもあり、クリップで留めるだけで簡易スノースカートは作れます。
冬用として購入するならスカート付きのソロベースEXがオススメ。
OneTigris TIPINOVA
TIPINOVA、夏はインナーを使って設営、冬はインナーなしでフロアレスシェルターとして使いやすいです。
スノースカートがついていないのでそこの対策はしたいところです。
灯油ストーブを入れやすいサイズで薪ストーブもいれれます。まったりぬくぬくソロキャンプするには魅力的なテントです。
Naturehike VIK
Naturehikeの超軽量シングルウォールテント、VIK。
シングルウォールなのに前室があり、スノースカートが付いたモデルがあるのが特徴。
テントサイズが小さいので、荷物起きと寝る用のテントです。
冬のソロキャンプで寝るとき以外は屋外にいるよという人にオススメ。
ハイコット
地面付近は冷気がたまりやすく冷えやすく、冬キャンプで快適に寝るならハイコットがベスト。
Naturehikeのハイコットは壊れやすい接続部がアルミ合金製で超高強度仕様。耐荷重も200㎏と二人で座ることもできます。重さは2.9kgです。
忘れたくないのが冬にコットを使う場合はマットも必須!温かいマットやマット二重がオススメですよ!
まとめ
冬キャンプというとハードルが高く思えますが、特別なテントも必要ないですし、夏にキャンプをしていたからなら意外と始めやすいです。
自分の道具を活用し、買い足しを少なく、始められる方法を考えてみてください!
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