こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
本記事はTopland様からの提供品でのレビューです。
北海道で川の水を飲むなら必須、最近では本州でもエキノコックスが検出され始めているため、キャンパーや登山者の所有率が年々上がってきている携帯浄水器。
災害用に持つ人も多くて、アウトドアショップでも売れ行きが伸びてると言われる道具だったりします。
プラティパスの新作クイックドローマイクロフィルターをレビューしたばかりで、浄水欲の上がってるところに日本進出を目指してる台湾のアウトドアブランドであるTopland(トップランド)様から浄水器のレビュー依頼を頂きました。
今回は台湾のアウトドアブランドToplandのFilter Bladder 2Lをレビューします。
スポンサーリンク
Topland
日本にもToplandという電子機器や家電を出してるブランドがありますが、ロゴも違うし別の会社。
公式は台湾の中国語サイト。
現状、浄水器しか製品が無い始まったばかりのブランドみたいです。
日本での展開
すでに台湾では予約注文が始まっています。
SNSでも一斉に情報を更新していてやる気に満ち溢れてるのを感じられます。
日本での販売情報はそちらからが早そうです。気になる方は要チェック!
Youtubeに公式から英語と日本語の開封組立動画が上がってます。ここからも日本への積極的な進出を目指していることが受け取れます。
時期的に冬は使うことの少ない浄水器ですが、来年に浄水器の購入を考えてる人は候補に入れておくと良いでしょう。
-追記- 自社サイト販売
2022.1.5
台湾公式サイト(自社ECサイト)ではすでに販売が開始されており、国外への発送もしていて、日本への配送も可能とのこと。
日本語にはできませんが、ページ下部より日本円表示に変更可能。
2000ml浄水器セットで6506円+送料1016円=7522円となっています。
携帯浄水器の中ではやや高めですが、同等2Lタンクが3~4000円することを思えば特別高くはありませんね。
1Lタンク、3Lタンクも追加されるようです。
Amazonや楽天での販売も考えているようですが、まあ手に入れやすくなるまで気長に待ちましょう。
スポンサーリンク
Topland/Filter Bladder
製品名はFilter Bladder(フィルターブラダー)。
Filter→浄水器やろ過機のこと。
Bladder→浮袋や膨らんだものを意味する言葉でタンクのことでしょう。
タンクがセットになった浄水器だよーというそのまんまの意味でしょうか。
いわゆる企業案件ですが、使って思ったことを隠さず書くスタンスはいつも通りです。
スペック
Topland Filter Bladder | |
重量 | 120g |
容量 | 2L(TPU) |
メインフィルター | 0.1μm中空糸膜 |
一次フィルター | PPフィルター綿 (5-10μmフィルター) |
ターミナルフィルター | 活性炭繊維綿 |
浄水速度 | 2L/分 |
フィルター寿命 | 約1000L以上 |
温度範囲 | 5-60℃ |
金額 | 1,700ドル(日本円で6506円) |
2Lの底開きタンク付きの浄水器。
浄水速度の1分間に2Lは早めな部類。
フィルター寿命はカタダイン ビーフリーやプラティパス クイックドローマイクロフィルターと同じ1000L。付属2Lタンクで使うことを考えれば500回浄水できる計算になります。
メインフィルターは中空糸膜で0.1μmは一般的なスペックで多くが0.1~0.2μmです。
他にない特徴が、一次フィルターとターミナルフィルターという2種類が付いた3段階フィルターになっているところです。
詳細を見て行きます。
パーツ重量
実測重量 | |
総重量 | 146.9g |
フィルター | 31.2g |
飲み口 | 14.9g |
PPフィルター | 5.2g |
活性炭フィルター | 1.1g |
青キャップ | 5.4g |
黄キャップ | 5.2g |
タンクバー | 17.8g |
タンク | 66.1g |
一度使った後に乾燥させて測った実測重量なのでフィルター類は重くなってるかもしれません。
また実用ならキャップを片方使わないので約140gとなります。カタログ値120gなので割と重め。
見た目
箱に入って台湾からやってきました。
パッケージに使い方などたくさん書いてて店頭に並んでもわかりやすいです。
浄水器にしてはパーツの種類が多い。
多機能で使い分けできる仕様だからですね。
メインの中空糸フィルター。
パッキン付きでキャップと取り外しが可能、タンクを単体で使う時に外します。
ところで色味がすごい好みです。ブログデザインもですが、完全にぜつえんカラーです。
ビーフリーと同じボトルの中に入れ込むタイプで、水と接する面が広くなり、それが浄水が速い要因なのでしょう。
スポンサーリンク
特徴
トップランドの浄水器の特徴。
3段階のフィルターシステム
最大の特徴は3段階のフィルターシステム。
他の携帯浄水器は中空糸膜フィルターのみですが、トップランドの浄水器にはPPフィルターと活性炭繊維フィルターも付いています。
PPフィルター
PP(ポリプロピレン)製の綿で作られたフィルターです。
やや硬く、厚みもある質感。水の抜けは良くコーヒーのペーパーフィルターよりも水が通りやすい程度。
メインの中空糸膜フィルターを覆うように取り付けることで、泥や石などの大きな異物を除去する役割があります。
5~10μmの細かい目で、水は通しても目に見えるようなものは通しません。
個人的にこれがめちゃくちゃいいなと思ってます。
というのも浄水器って継続的に使うために製品スペックには出てこない、目詰まりしにくさとクリーニングしやすさが重要な道具なんですね。
そのどちらも簡単に解決できてるのがこのPPフィルターです。
メインフィルターに付いたであろう異物を全てシャットアウトしてくれてます。
白いフィルターで汚れ度合いが目に見えるのもいいとこ。
PPフィルターを付けて20L以上を浄水してますが、メインフィルターのクリーニングは一度も必要無し、PPフィルターだけ取り外してすすぐ程度に洗ってます。
おそらくメインフィルター寿命も1000Lと書かれてますが、もっと長く持つのではないかと思えます。
他の浄水器にも採用してほしいモノで、せめてフィルター部分の多いビーフリーでも採用してほしいものです。
ちなみにこのPPフィルター、用途に分けて着脱はお好みでとのこと。それでも浄水速度が遅くなるようなことも無いので常時付けておくべきだと思います。
フィルター以上の消耗品であることが予想されるため、台湾公式では2個70ドル(約280円)で販売されています。日本でも出てくることでしょう。ビーフリーに追加するのも良さそう。
活性炭フィルター
最後の砦、活性炭フィルターは水の臭いを取ってくれる役割があります。
軽量性重視なアウトドア用の携帯浄水器ではあまり見かけませんが、家庭用の浄水器では良く使われている活性炭。MSRの一部やグレイルといった大型浄水器には付けられているあれば良い物です。
中空糸膜フィルターではろ過しにくいカルキ臭や化学物質、農薬などを軽減してくれます。
ペットボトル径の球状になっていて、キャップ下の飲み口部分にはめ込んで使います。
PPフィルター、中空糸膜フィルターを通過した水を最後に臭いを取ってくれるのです。
ただ浄水した水を飲み比べもしましたが正直違いがよくわかりませんでした(笑)
川の上流に民家や建物のないような上流域で使うなら必要性は薄いかなと思います。
不便さもあるので付け無くても良いかなと思ってて、ぼくは外して使うようになりました。
ところで、細長い黒のフェルトのようなシートがおそらく活性炭なのでしょう。それを白い布で包んでます。
これをぼくは開封時に間違って白い布破いてしまいました。梱包だと思いました。
接着剤で付け直して何とかなりましたが、事前に知らないと破いてしまう人は多い気がします。破きすぎにはご注意を。
純正底開きウォータータンク
付属の2Lタンクがとても優秀で、浄水器を付ける反対の底が開くタイプです。
川から水を入れやすい浄水器と非常に相性が良く、単品で買うと高額になりがちなので純正でこのタイプなのは非常に嬉しい。
TPU素材で、少し伸縮性のあるゴムっぽい触り心地で強度の高い素材です。
そのためプラティパスやエバニューのソフトボトルとは質感の違う、ハイドレーションなどに使われるグレードの高い素材です。
表面にはロゴが、裏面には浄水器の使い方と水の量がわかるメモリが付いてます。
大きく開く底はプラスチックのバーで挟み込むタイプ。
吊り下げ用の輪も付いてます。
使い方は簡単。
一番上を一段折り返して、オレンジのバーをスライドさせて固定するだけです。
オレンジのパーツには溝が付いていて、タンクにも突起部があり、そこが合わさって固定される仕組みです。
ちなみにこれ、クノックのウォーターコンテナとほぼ同じパーツでした。
ただクノックには本体と接続できるループが付いてて無くしにくく、水を汲むときに置き場に困らない仕様。トップランドもこれが付いてたらありがたかった。
にしてもクノックのタンクは非常に高くて、そのレベルなタンクが純正でついてくるのは非常にありがたいです。
違う浄水器も取付可能
飲み口部分がペットボトル径になっているため他の浄水器を取り付けて使うこともできます。
もちろんメインフィルターは外して使います。
底開きの水を汲みやすい2L一気に浄水できるクイックドローマイクロフィルターに変身します。
他にもソーヤーミニなど多くの浄水器対応しています。
付け替え可能な飲み口
飲み口用のキャップが黄色と青色の2種類付属しています。
全く同じではなく、用途で使い分けるものです。
黄色→弁が無く流量が多い浄水器として使うのに向いたキャップ
青色→弁が付いた逆さまにしても出てこない、押したり吸うと出てくる浄水器兼水筒として使うのに向いたキャップ
個人的には直飲みにしても2Lサイズを水筒的な持ち歩き方はしないので黄色の使用率が高め。
キャップはカパッと開くことができて、飲み口はやや細くなってて口当たりの良い感じ。
キャップが開けた状態での固定が無いのでカパカパしてしまい、浄水するときにちょっと邪魔なことがあります。
ちなみにこのキャップ、青はすでに廃盤ですがGSIのH20 Liteで使われてるものと同じです。
黄色は色違いですが、おそらくビーフリーのキャップと同じ。
圧倒的な浄水速度
これから実際に使いながら書いていきますが、使ってびっくりな爆速浄水です。驚きます。
最近、クイックドローマイクロフィルターを使ってその浄水速度に驚きましたが、トップランドの浄水器はその上でした。
スポンサーリンク
浄水
浄水しながら使用感を見て行きます。
水汲み
水辺に付いたら底のバーを外します。
汲むときは多くの場合で底からが素早く快適。飲み口側のフィルターは基本的につけっぱです。
がばっと大きく開くのが便利。便利というか浄水器使うならこれ以外が考えられないレベル。
外した底のバーは無くさないように注意。
流れがそのまま入るように上流側に向けて上げると一瞬で満水になります。
一段折り返すので少しだけ少なめにして置くと楽。
折り返してバーで止めれば水汲み完了。
プラティパスも広口ボトルで比較的楽でしたが、これは別格。
ソーヤーミニの純正タンクとか自分を虐めてるのかなと思うレベルです。
あえてこちらを使う必要もないんですが、飲み口側も広口で水を入れやすくなっています。
浄水
水を汲んだらキャップを開けて本体に圧力をかければ浄水されたキレイな水が出てきます。
キャップ無・黄キャップ・青キャップでの浄水の勢いです。
ちなみにキャップ無しは活性炭フィルターを付けてるとできないので活性炭フィルターは無し。
個人的に活性炭フィルターの必要性が薄いと感じてるので何回か使ってからずっと付けてません。
水の流量は、無>黄>青
勢い(飛距離)は、青>黄>無
直飲みしやすさは、黄>青>無
ぼくの用途では黄色キャップが万能。
キャップ無よりも流量は落ちますが、それでもクイックドローマイクロフィルターと同等かそれ以上。
口を付けて飲む、鍋やカップに水を入れるようなシチュエーションで使いやすいです
逆にドバドバ浄水したいシーンでは黄色いキャップを外して使います。
明らかに速いんですが、直飲みには向かず、キャップがある時のように狙ったとこにも飛ばしにくい。逆さまにしてると漏れてくる浄水特化の使い方です。
一番出番の少ない青キャップ。
弁が付いてるので逆さまにしても水が出てきません。水筒として使うには便利なですが、2Lタンクを水筒としては使わないので微妙です。
ただジェットのような細く長くでる勢いはすごくて2m以上の飛距離が出ます。
怪我したときの傷口をすすいだり、汚れた手やギアを洗い流すのにも便利そうですが黄色で良いかなと思っちゃいます。
そのため黄色キャップを付けて使い、ドバドバ出したいシーンではキャップを外して使う。
浄水速度が落ちるのとキャップを外して使えなくなるから活性炭フィルターは付けない。
というのがぼくの使い方です。
浄水速度
かつてすげえ速いと言われてたビーフリーと比べても速いと言われたプラティパスのクイックドローマイクロフィルターと比べても爆速なことがわかる、台湾の新ブランドToplandの浄水器「Filter Bladder」 pic.twitter.com/K1IAFJJwOd
— ぜつえん (@zetuenonly) August 24, 2021
すっごいはやい!爆速!ドバドバでるやん・・・
活性炭フィルター無しキャップ無しでの状態だとこの速度が出せます。
2L/分以上出るのでは?というレベル。
それでいてメインフィルターは詰まりにくい。浄水器という点では携帯浄水器の中でも別格です。すげえ。
連結パーツ自作でタンクtoタンク
こんなの欲しいなと自作したタンクとタンクを連結させて、吊り下げ浄水をしやすくするアイテム。
カッター、ペットボトルのキャップ2個、テープ、瞬間接着剤。
で、カッターでキャップの真ん中を2個とも切り抜きます。
どちらも切り取った側を接着剤で固定。
100均で小分けされた3個入りの使いきりな接着剤が便利で使いやすくてマイブームです。
無くてもいいんですが、テープで補強。
ジップロックの次に信用しててエマージェンシーポーチにも入れてる、ダクトテープを使いました。
これでタンクtoタンクの接続が可能になりました。
これで吊るして放置浄水ができるようになりました。
爆速ゆえにあまり必要性は無かったりするんですが、吊るして便利なシーンもあります。吊るしが多い人は作ってもいいでしょう。
セルフクリーニング
浄水器選びで欠かせないセルフクリーニング(目詰まり洗浄)のしやすさ。
水洗い
といってもPPフィルター同様にキレイな水ですすぐだけのお手軽クリーニングです。
強い水流で流すとフィルターにダメージを与える危険もあるので注意。
現地でやる場合は、クッカーやカップに水を浄水→その水でフィルターをすすぐ、だけ。
といってもPPフィルターが優秀なので、現地ではPPフィルターだけ洗浄していれば十分でしょう。PPフィルターは沢水で洗ってもいいのでより簡単です。
個人的なおすすめは、
底から水を入れる→底を折りたたんで手で抑えてシェイク→水を捨てる
これである程度落ちるので、浄水前や浄水後に軽くシェイクしてあげればクリーニング回数は他の浄水器よりも少なく済みます。
乾燥
プラティパスなどのソフトボトルで度々話題になる乾燥問題。
口の狭いボトルの場合は冷凍させる、乾燥機の上で吊るす、珪藻土を入れるが一般的です。
トップランドは底が大きく開いて、手を入れることができるので乾燥が超簡単。タオルで内側を拭き取れます。
仕上げにこんな感じで吊るしておけば、上下が開いてフィルターも本体も乾燥させることができます。
後述する紐を付けて置けばどこでも吊るせますし、洗濯ばさみなどで挟んで吊るしてもいいでしょう。
欠点
欠点を。
2Lタンクは水筒にしにくい
水筒的な使い方もできるための青いキャップがあるわけですが、2Lサイズは水筒にはしませんね。
どうつけるのが良いかなーと思いましたが外付けするとひどいこと。
バックインしてプラティパスのソフトボトル的な使い方はありですが、サブ水筒です。
別のサイズのタンクも無いので水筒的な使い方は壊滅的でしょう。
収納しづらい
タンクの中に入れるタイプの浄水器なため収納性が悪いです。
そもそも公式な収納方法がありません。中に入れた浄水器を出して仕舞うのか、入れたまま収納するのか、それすらわからない。
というわけでゴム紐+カラビナを付けて収納しやすくしておくのがベスト。紐は乾燥時にも吊るすのに使えます。
浄水器は抜かずに適当に巻いてゴム紐で止めるだけ。
クイックドローマイクロフィルターと比べてスマートじゃないのが気になりますが、特に困ることもありません。
それでも購入者は収納方法に迷うだろうことは目に見えます。
他タンクの互換性が無い
純正タンクが実測で内径は約39mmの広口になっていますが、他ボトルとの互換性が確認できませんでした。
広口なナルゲン500mlと比べてみると微妙に小さいサイズでお互いに合いませんでした。
似た口径のハイドラパック42mmとも合いません。
現状互換するボトルが一切見当たらず、純正タンク以外で使用ができないのが大きな欠点です。浄水の速いフィルターなだけに残念ポイント。
開け閉めのしにくさ
先ほども書きましたが、クノックに比べ、底の開閉が少し硬くてやりにくいです。
開け閉めの多い場所なだけに小さい引っかかりがストレスになってきます。
ぼくが思う浄水器の必要性
十数年前はほとんどなかったであろうポータブル浄水器。
なぜ必要なのか、どの程度のスペックを期待していいのか、という浄水器の必要性の話。
浄水器の必要性
まず浄水器って必須な道具では無いんですね。
特に北海道より南の地域に限って言えば、浄水器が無くても沢水を飲む危険性も低いです。
透き通るようにキレイな水でも原虫や細菌などはあるので安全ではなく、お腹を壊す原因となるモノはあるわけですが、命に直結するようなものは少ないからです。
それでも浄水器を使うのは、水中にある多くの異物を簡単に取り除けるからだと思います。
これが市場に古参な浄水器のMSR ミニワークスEXしかないって言ったら値段も高いしデカイし重いしで多くの人は煮沸消毒を選択すると思うんですよ。
ここ数年は有難い事にトップランドを始め、色んなブランドから軽量コンパクトで値段もお手頃な携帯浄水器がたくさん出てきてます。
多くのアウトドアマンが使っているため、携帯浄水器を導入するハードルが格段に下がってます。
「沢水を飲んでお腹壊すリスクに怯えるよりも浄水器買って、安心して飲める水を手に入れようぜ」程度の価値観な道具だと思ってます。
必須ではないし、無いならないで煮沸でも直飲みでもいい、でもあることで安心できる道具です。
エキノコックスを除去できるか否か
ところが北海道では浄水器の必要性が跳ね上がります。
天然の水を飲むなら湧き水だろうと必須です。
北海道に生息するキタキツネに寄生しているエキノコックスという寄生虫が自然の水を通して、人間に感染する可能性があるからです。
エキノコックス症は10~20年の潜伏期間を経て、肝臓機能に大きな障害をもたらす病気で、完全に切除する以外に治療法はありません。
最近では本州の一部地域でもエキノコックスが検出されてるため、沢水の直飲みはリスクしかないわけです。
だから沢水をそのまま飲むなら浄水器を買うんだ!安いし軽いし良い物いっぱいあるから!という話です。
携帯浄水器に使われる中空糸膜フィルターは0.1~0.2μmまでの異物を浄水可能です。
ウィルスや重金属、化学薬品、農薬などは除去できないので、下流域の水は出来るだけ避けたいところ。
トップランドの浄水器には活性炭フィルターも付いてるので多少の農薬や重金属を軽減可能ですが、それでも期待度は低いでしょう。
とりわけ道民アウトドアマンとしてはエキノコックスが怖い。
でも大丈夫、エキノコックスの卵は大きいから余裕で除去できるから。
個人的な話で言えば、エキノコックスさえ除去できれば浄水器の役割は十分だと思ってます。
おまけで石とか草とかの目に見えるものを除去してほしい。
その程度の携帯浄水器に過度な期待はしないでおけば「本当に浄水されているか心配」という事態にもならないでしょう。
他浄水器と比較
勝手に浄水器をタイプごとに分類したもので、トップランドの浄水器はボトル式とタンク取付式の間です。
直飲みしてもいいし、大量の水を一気に浄水するのもいい、吊るしてもいい、水筒にはやや向かない、そんな立ち位置です。
似たものと比べてどちらが買いかを話します。
カタダイン/ビーフリー
ぼくは持ってませんが、水筒として使うならベストバイなビーフリー。
浄水も速く、手に収まる600mlのサイズは水筒にベスト。
トップランドの浄水器と形状も似ててどちらにするか悩みやすいかなと思います。
付属タンクのサイズで用途が分かれるので水筒にするかどうかで決めて間違いないでしょう。
水場があれば汲んで水筒にする用途がメイン→ビーフリー
沢山の水を浄水したい・水筒にはしない→Topland Filter Bladder
プラティパス/クイックドローマイクロフィルター
2021現在、ベストバイ携帯浄水器だと思ってるレビューも書いたクイックドローマイクロフィルター。
プラティパスが作るだけあって完成度の高さが別格でした。一つしか浄水器を持てないならクイックドローマイクロフィルターを持ちます。
それと比べたときのトップランドの魅力は3つ。
・純正底開き2Lタンク
・圧倒的浄水速度
・3段階フィルター
個人的にトップランドの一番うれしいポイントが純正タンク。
プラティパスの広口ボトルでも入れやすいなという感じましたが、底開きは別格。水を汲もうと水中に入れた時には水が汲めてるみたいなレベル。
さらに浄水も僕史上最速で2Lタンクがゴリゴリ浄水されていきます。
そして唯一無二な3段階フィルター。メインフィルターが汚れにくいPPフィルターと水の臭いを軽減する活性炭フィルター。
ぶっちゃけトップランドとプラティパスどちらを買っても後悔はないはず、どちらも不便を感じること無く川の水を飲める浄水器だからです。
1Lあれば十分、少しでも軽く、直飲みも結構するならプラティパスを。
オレンジが好き、底開きが便利そう、2L一気に浄水することがあるならトップランドの浄水器をおすすめします。
その程度で決めて良いと思う2つです。
1人以上で宿泊するようなシーンならトップランドの浄水器を選びます。速いって楽ですからね。
なので、水筒的な使い方や少しでも軽くという登山以外の用途で買う浄水器ならトップランドはかなりおすすめ!
だって浄水が速いから。
川原で野営するワイルドなキャンパーさんのような重量よりも速度やたくさんの水を一度にできることに魅力がある用途なキャンパーさんにはトップランドの浄水器はかなり良いと思います。速いし、人と被りにくいはずですから。
まとめ
色んなブランドのパーツを詰め合わせたような製品だっただけに良いとこ取りが出来ているように思えます。
浄水器のレビューを書いてたら浄水器の話が来たわけですが、使ってて浄水器好きだなぁと気付かされました。川の水を飲めるってほんと楽しい。
もはやぼくのアウトドア生活に欠かせない道具の一つとなってます。
いくつかの種類を使う中で良い悪いは見えてきますが、もっと重要なのは浄水器が“あるかないか”です。まずは携帯浄水器を手に入れる、話はそれからです。
日本での販売予定は2021年の年末ごろ、まだどうなるかわからないトップランドの浄水器ですが、登場が非常に楽しみです!
スポンサーリンク
コメント
1700台湾ドルでいいのかな?
7000円くらいだとしてプラティパスとほぼ同じ値段なのでキャンプ用ならこっちの方が良さそうですね。
クイックドローをちょっと前に買ってしまったので傷んだり壊れたりしたらこっちにしようかな(でもプラティパスのソフトボトルはいつまでたっても使えてしまうんですけど…)
コメントありがとうございます。
1700台湾ドルで約7000円ですね。
ただ日本ではもう少し高くなるかと思ってるのでややお高い浄水器になりそうです。
登山よりはキャンプ向きな浄水器ですね。
個人的にはクイックドローの完成度が高くて便利なので、クノックのようなソフトボトルを追加するのが一番万能だと感じてます。
携帯浄水器も選択肢が増えていくのは嬉しいです。