テントの基礎知識!各部位の名称と役割を図解で紹介!

道具

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

小さなテントでも数多いパーツで作られています。

そんなテントの部位やパーツの名前は知ってますか?その役割は?

知らなくても困らないことですが、知ることでより好きに、深く好きになることができます。

今回はドームテント・ワンポールテント・トンネル型テントの3種類をテントの各部位の名称を画像を参考にしながら紹介していきます。

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テントの部位の名称(インナーテント)

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1.ポール

テントの骨組みになる金属製の棒のこと。

ポールの中にはゴム紐(ショックコード)が入っているため簡単に連結させることができます。伸びたショックコードは自分で交換することも可能。

主にポールの素材はアルミ合金、グラスファイバー、スチールの3種類があります。それぞれ説明していきます。

金額 特徴 用途
アルミ合金 普通~高価 軽量
高強度
曲がる
軽量テント
タープポール
グラス
ファイバー
安価 安価
軽量
割れる
安価テント
スチール 安価~普通 高強度
重い
錆びる
ワンポールテント
の支柱

アルミニウム合金

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テントに一番多く使われるのはアルミニウム合金のポール。登山用や金額の高いテントはほぼアルミ合金です。

アルミ合金はアルミニウムを主成分とした合金でアルミニウムにマグネシウムや亜鉛や銅などを合わせた金属です。化合物の量で錆びにくさ、強度、軽量など特性が異なり、4桁の規格で分けられています。

テントポールでは7000系のアルミ合金が使われていることが多く、その中でも超々ジュラルミン(A7075)は飛行機にも使われる最も高強度なアルミ合金です。

ポールの質はテントの金額に大きく関係しており、山岳用で使われるDAC社やイーストン社のポールを使ったテントはかなり高額になります。

特に使われることの多いDAC社のポールを使ってるテントだと「良いテントだー」という印象。

逆にネイチャーハイクなどの安いテントはポールの質が低いものを使って値段を抑えている場合が多いです。ネイチャーハイクのテントはA7001アルミ合金が多く、A7075超々ジュラルミンに比べ強度が少し低め、経年での錆びや破損しやすいデメリットがあります(応力腐食割れ)。

アルミ合金のポールは強風などで強い負荷がかかった時には曲がるか折れるという破損をします。

グラスファイバー(FRP)

グラスファイバー(ガラス繊維)は安価なテントに使われることが多い素材。

軽量で安価、弾力もありポールに適していますが、アルミ合金に比べ強度が低めです。

ポールが縦に亀裂が入る裂け方をしたり、強風にあおられたときなどに割れる破損をします。

安価なテントほど設計が甘く耐風性も低いため無理に設営した際やきちんと設営していない状態で強風を受けた時に簡単に壊れてしまいがちで、安かろう悪かろうのイメージです。

 

グラスファイバーはFRP(繊維強化プラスチック=Fiber Reinforced Plastics)の中でもガラス繊維を配合したGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics)のことです。

「ポール:FRP」のように表記されることも多いです。

有名どこだとコールマンのツーリングドームで採用されています。

スチール

サーカスTC

スチール(鉄)のポールは安価で高強度ですが重く、曲がらない金属です。

曲がらないため、ワンポールテントの支柱で使われることが多いです。逆にドームテントに採用されることはありません。

人気なサーカスTCのポールもスチール製です。

1本のポールで支える必要のあるワンポールテントと相性が良く、大型な幕やTCやコットン等の重くなりやすいテントほど高強度なスチールを使われます。結果、安価ながら重たいデメリットに繋がります。

ただ軽量化を重視しない層が使うテントなため欠点が目立ちにくいメリットもあります。

他にはテントの前室を作るポップアップ用のポールにもスチール製が使われることが多いです。鉄なので塗装が剥がれると錆びることもあります。

2.リッジポール

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出典:Naturehike

テントの上部を広げ居住性をあげるためにつけられるポールのこと。

2本のポールをクロスさせるシンプルな構造(X型・クロスポール)のドームテントにリッジポールを付けたモデルもありますが、軽量化の流行に伴い上部を1本のポールにしたテント(双Y型・ダブルY)の居住性をあげるために設置されることが多いリッジポールです。

長いリッジポールを使ったテント場合は側面が垂直になるほど広く、同じ床面積でも上部が広くなり快適性があがります。

フライシートの内側でリッジポールを固定する場合が多く設営がひと手間増えるのがデメリット。メインポールと5.ハブでひとまとまりになっていることも多いです。

またポールが増えることにより重くなる欠点もあり、居住性とトレードオフなリッジポールです。

3.グロメット・スリーブ

テント グロメット

ポールとテント本体を接続するための穴(グロメット)のこと。

吊り下げ式のテントはグロメット、スリーブ式のテントはスリーブを使われることが多いです。

 

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ぼくの使っているプロモンテVL25は吊り下げ式のテントですがスリーブでポールを接続する構造です。テント次第だったりします。

一般にスリーブのほうが抜けにくく風に強いと言われますが、風速20~30m以上の風でもないと気にする必要はないでしょう。

4.ポールクリップ

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吊り下げ式テントをポールに吊るすときに使うプラスチック製のパーツのこと。

フック状になっていることが多いです。テントによりスクリューフック等の工夫がされている場合もあります。グローブをはめたままでも装着できるように大き目なクリップが多いです。

スリーブ式のテントの場合は全面スリーブのためポールクリップはありません。

5.ハブ・スウィベルハブ

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交差するポールを連結する回転式のジョイントパーツのこと。

金属製の回転しないポール差し込み型の場合は12.ハブになります。

2本のポールを1つにまとめることができるため無くしたり、ばらける心配がなくなり素早い設営が可能になります。

6.パネル

テントに出入りする戸口のこと。ドアや入口ともいわれる。

写真のモノだとメッシュ一枚ですが、 生地とメッシュの二重構造になっているものも多いです。

夏はメッシュで通気性を上げ、寝るときや寒いときは閉めて保温性とプライベートを確保できます。

7.キャノピー

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テントの本体の生地部分。写真では白い部分のこと。インナーテントやテント本体とも言いますが、キャノピーだと白い部分のみ、インナーテントだとフロアなども含みます。

またテントの前室をポップアップできる部分もキャノピー(天蓋)です。

主にメッシュのキャノピーと写真のようなファブリック(生地)、そのミックス(ハーフメッシュ)の3種類があります。

変わり種としては通気性がありながら撥水性耐風性のあるモノフィラという素材もあります。ゼログラム エルチャルテンザフリースピリッツの一部テントで採用されています。

 

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一般的に夏用冬用テントの分類にもされますが、メッシュキャノピーは通気性が高く夏はテント内が涼しく、冬は寒くなるため夏用と言われることが多いです。シェルター内にカンガルースタイルで入れる場合はメッシュキャノピーのインナーテントが使いやすいです。雨や雪が強いときはフライシートの下からメッシュを抜けてテント内に入ることもあります。

 

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ファブリックキャノピーは3シーズン~オールシーズン用。

対候性が高く雨や風や雪には強いインナーテント。適度な耐風性はありますが防水性はなく、通気性を重視した素材です。

メッシュに比べ通気性は落ちますが、風が入りにくいため保温力が高く寒い時期に重宝します。入口はメッシュと二重構造になっていることが多く虫よけをしながら通気性をあげることができます。ただそれでも夏は暑くなりやすいです。

8.バスタブ

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インナーテントの底面(フロア)の立ち上がり部分のこと。バスタブ(浴槽)構造などともいわれます。

バスタブ部は底面と同じ素材で耐水性があり雨の侵入を防ぐ役割があります。

底と一体型にすることで隙間に縫い目が少なく水に強くなります。 四隅などはどうしても裁縫が必要なためシーム処理(裁縫部の防水処理)がされています。

安いテントだとここがシーム処理されてなかったり、作りが甘いものもあります。

9.フロア

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テントの底面のこと。バスタブ部分と同じ防水素材。

直接上に乗って使用するためテントで最も負担がかかりやすい部分で穴が開くことも多いのがフロアです。

そのためインナーテント(キャノピー)やフライシートよりも分厚い生地を使われることが多く、耐水圧も高めになっています(3000~5000mm位)。

晴れている日でも一晩使うとテント内のフロアやテント底のフロアが濡れていることがありますが浸水ではなく結露による場合が多いです。

フロアの破れる原因の多くは、中に物を入れたまま引きずる、石など尖った物の上に設営する、内部で刃物を刺す、が多いです。特に引きずるのはかなりフロアに負担がかかるため絶対やめましょう。

また汚れ防止、浸水防止、破れ防止のためにフロアと地面の間にグラウンドシートやブルーシートを引くことも多いです。

10.スライダー

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フライシートやインナーテントを開閉するファスナーのこと。

ファスナーはアメリカではジッパー、日本ではチャックの商標での呼び方が多いですがどれも同じ。つかむ部分の名前がスライダーです。

YKKが世界シェア約45%。大体スライダーにYKKって書いてます。

インナーテントには軽量で細かく柔らかいコイル(樹脂)ファスナーが多く使われ、フライシートには凍結や砂での噛みつきが少ないビスロンファスナーが使われることもあります。

インナーテントの出入口に使われるカーブしたファスナーは特に噛みやすくストレスになりやすいです。またフライシートはフラップを噛み込みやすいものが多いです。

安価なメーカーほどファスナーが考えられて作られてないモノが多いですが高額なテントでも噛むことは多いです。噛んだ時に無理に引っ張ると破損の原因になるのでゆっくり外しましょう。

また長く使うことで破損もしやすいファスナーですが修理はかなり大変で高額になりやすいです。

スライダーにジッパータブをつけることで操作性が向上します、蓄光モデルは暗闇の中でも見つけやすくオススメ!

11.テントポケット

テントのインナーポケット

テント内のポケット

テント内にある小物入れポケットです。内部のバスタブ部分にあったり、頭上のロフト部に合ったりテントによる配置は様々です。

あまり大きいものを入れることはできませんが、スマホやヘッドライトなどを入れるのに便利です。

12.ハブ

テント ハブ

ポールの連結パーツで3本方向以上へポールを分岐させるために使う接続パーツです。

5.スウィベルハブに似てますが回転しない構造なのがこちらのハブです。回転しない分、強度重視で金属を使っていることが多いです。

接続されるポールは3~5本など様々。スウィベルハブ同様にテントのポールを1セットにまとめることができるのがメリットです。ショックコードを頼りにつなげるだけでポールが完成してくれます。

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テントの部位の名称(フライシート)

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13.ガイラインアタッチメント

f:id:zetuenlife:20200308145403j:plainフライシートに付いたガイライン(張り縄)を付けるためのループのこと。

ナイロンのバンドになっていることなどが多いです。

ガイラインアタッチメントの裏側にはテントとポールを固定するためのベルクロや紐などがあり、ガイラインが引かれた負担がポールに直接かかるようになっています。

非自立式になるほどアタッチメントの数が増え、耐風性の高いテントほどさらにアタッチメントの数が増える傾向があります。

ヒルバーグソウロの張り縄

ヒルバーグのテントは2ヶ所のアタッチメントを付けることで負担を分散しより耐風性をあげ、ポールに巻きつけることでさらにダメージを分散しています。

14.ガイライン

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ガイラインアタッチメントに繋ぎ、ペグで固定するロープのことガイライン、ガイロープ、張り縄などと呼ばれます

フライシートに付けていますが、ガイラインアタッチメントの裏側ではポールと繋がっているためポールを動かなくするものという考えもできます。

ガイラインをきちんと張ることでテント本来の力を発揮でき風で飛ばされなくなります。雨の日もガイラインを張ることでフライシートとインナーテントの隙間ができ通気性があがってジメジメ解消になります。

無風晴天時ならなくても問題はないですが、テントがピシっと張れてかっこよくなるので写真を撮る時などはきちんと張りましょう。

夏のキャンプでは他サイトの子供達走り回ってガイラインにつまづいて転ぶのが風物詩です。夜トイレに行くときには自分もつまづいて転ぶ、そんなものです。

つまづくだけでなくテントサイズ以上のスペースも必要になるため真夏の激混みキャンプ場なら張らないのも手

15.自在金具

ガイラインの長さを自由に調節し強弱をつけることができる金具のこと。ロープアジャスターやロープストッパーなどとも呼ばれます。

テントを買うと最初からついてきますがプラスチック製の使いにくいモノなことが多く、ガイライン同様に好みのモノに変える人が多いです。

様々な形状の自在金具があり、テントサイズやタープ等で相性もあるため理想の自在金具にたどり着くのは長い道のりです。

ロープで自在結びで対応することもできますが、金具を使うほうが便利です。ただいざという時用に覚えておいて損がないロープワークでもあります。

個人的にオススメなラインロック風金具。3~4mmのパラコードで使用でき、金具支店で張り具合を調節できる優れものです!

16.ベンチレーション

テント ベンチレーション

ベンチレーションは換気口のこと。

テントは狭い密室空間のためベンチレーションがないと酸欠になることもあります。また締め切った時に空気が循環しなくなるのを防ぐためでもあります。

暖かい空気は上に行く性質があるため、ベンチレーションは上部に付けられます。

インナーシートはメッシュなら全面が通気性が高く、ファブリックなら通気性はありますが、別にメッシュにできる窓などがついている場合が多いです。

フライシートには雨が入らないように下向きになったベンチレーションが数カ所ついてることが多いです。硬いフレームでベンチレーションが風や雨でつぶれにくいようにしているものもあります。

テント内で煮炊きする場合などは重要な機能です。

 

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写真の紐で絞るタイプのベンチレーションは積雪期に使うことを想定したテントについてるベンチレーションで、物理的に完全に閉じきることができない作りで、積雪での窒息を防ぐためのモノです。

国産テントで採用され、出入口を開けずに外の様子を見ることができるメリットもあります。

忘れがちですがフライシートと地面の隙間も重要なベンチレーション部分です。

17.フラップ

テント フライシートのフラップ

フライシートのファスナーを覆うカバーのこと。

防水性のあるフライシートですがファスナーが防水になったフライシートはほとんどありません。そのためファスナーから水が染みてくるのを防ぐためについているのがフラップです。

雨具や防寒用ウェアでも止水ジッパーを使っていないモノでは多く使われています。

止水ジッパーは硬くなってしまうのでフラップを付けることで防水性と軽いファスナーを両立しています。

18.トグル

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テントのフライシートやインナーテントのパネルを固定するためのパーツのこと。

写真の場合は左側に固定しています。

 

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プロモンテVL25だとただのプラスチック金具と紐です。

テントによりベルクロであったり、コードロック金具であったり様々ですが使用頻度の多いものなので好みは出てきます。比較的改造もしやすいので不満があれば改良してみるのもオススメです。

19.前室

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フライシートとインナーテントの間の玄関のこと。

前室の広さでテントの快適性は格段に変わってくるため購入前に必ずチェックしておきたいポイントです。小型の一人用テントなら写真程度のサイズで煮炊き+靴が置ければ上等

ドーム型の場合は短辺出入口か長辺出入口かでも前室の広さは大きく変わってきてソロテントの好みがでてきます。

ツーリングテントになるとかなり広く、ソロキャンプの道具ならすべて置ける広さがあったり、バイクを入れることが可能な前室のテントもあります。

オガワのステイシーII、アライのドマドーム、コールマンのツーリングドーム等は前室の広い名作テントです。

 

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フライシートはインナーテントの上を覆うシートのこと。防水性があるためレインフライシートと呼ばれることもあります。冬用テントにはスノーフライシートもあります。

通気性のあるインナーテントとは異なり、雨、風、雪からテント内を守る役割を持ちます。家で考えると屋根と外壁に相当します。

素材に通気性はないためベンチレーションを付けることで通気性を確保しています。

フライシートは素材の種類と厚さにより特徴が大きく異なります。

他にも多くありますがよく使われるナイロン、ポリエステル、ポリコットン(TC)の3種類を紹介。

ナイロン ポリエステル ポリコットン
強度 強い 普通 普通
重量 軽い やや軽い 重い
速乾性 普通 早い 遅い
紫外線 普通 強い 普通

ナイロン

デュポン社が開発した合成繊維です。

ナイロンの由来はちょっと面白エピソード。

ナイロン(nylon)の名称は、「伝線(run)しないストッキング用の繊維」を意図した「norun」に由来する。 また、ナイロン登場前に絹の圧倒的シェアを誇っていた日本に対して「Now You Lousy Old Nipponese」(古い日本製品はもうダメだ)の頭文字をとったという説もある。

引用元:wikipedia ナイロン

高強度で軽くテントだけでなくザックやウェア等にも使われるナイロン。

軽量なテントの素材はナイロンが多いです。

防水性を持たせるためにポリウレタン(PU)コーティング(塗る)したものやシリコンを染み込ませたシルナイロン等の加工がされます。

また外側にシリコン、内側にポリウレタンでコーティングしたモデルも多いです。Sil/PUなどと表記されるモノです。

ポリエステル

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フライシートに使われることが多く、ナイロンと並び使われることが多い素材です。素材が安いことから安価なテントに使われることが多いですが、あえて高価な山岳用テントで使っているものもあります。

ナイロンに比べると、吸水率の低い素材のため保水率が低く、乾きやすい。紫外線にも強く劣化しにくいメリットがあります。

ただやや重く、強度も少し落ちるため使い分けはメーカーやテントの方向性で決まってきます。

フロアは強度と軽量重視でナイロン、フライは保水せず乾きやすくポリエステルというテントもあります。

ポリコットン(TC)

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キャンパーに人気のポリエステルとコットンを配合した素材です。

天然素材のコットン(綿)は結露にしくく、遮光性が高く、火に強く、吸湿性が高く、風合いの良い素材です。

そこに乾きやすく軽く強いポリエステルを合わせることで、コットンの乾きにくさ、カビやすさ、重さなどのデメリットを軽減させた素材です。

ドームテントで使われることは少なく、ワンポールテントやツーポールテント、タープで使われることが多いですね。

ポリエステル65%+コットン35%程度の配合率が多いですが、公表されてない場合も多く一概には言えません。

 

与太話。

「TCってポリエステル(Polyester)+コットン(Cotton)だからポリコットン(PC)じゃないの?」と思いがち。

実は、テトロン(Tetoron)+コットン(Cotton)でTCと呼ばれています。

テトロンはポリエステルの商標で、帝人(株)と東レ(株)がポリエステルを日本に導入したときに共同でつけた名前でそれぞれの頭文字、テイジンの「テ」とトウレの「ト」を1文字ずつ取り、ナイロンに文字ってつけた名前が「テトロン」です。

テトロン=ポリエステルなのでTCはポリコットンというわけです。

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ワンポールテントの部位の名称

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ワンポールテントの場合も部位の名称は同じです。

ポールが中央に1本と四隅にペグを打つことで自立する非自立式のテントになります。

ドームテントに比べるとガイラインを張るためのガイラインアタッチメントが多めです。ポールが少ない分ペグとガイラインで強度を出したテントと言えます。

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トンネル型テントの部位の名称

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トンネル型テントはフライシートのスリーブにポールを通してからペグとガイラインで自立させ、中にインナーテントを吊り下げるテントです。

自立するドーム型はインナーテントにポールを通しますが、トンネル型はフライシートにポールを通すのが大きな違いです。

フライシートから組み立てるので悪天候時もインナーテントを濡らさずに設営することができます。

2~4本のポールを使いますが交差することがないためハブなどは使いません。そのため複数のポールを一目でわかるように色分けしているメーカーもあり設営がしやすい工夫がされています。

そして非自立式のためガイラインの数が多いのが特徴ですね。

まとめ

部位の役割を知ることで自分に向いたテントをしるきっかけになるでしょう。

また困ったときにあの機能があれば、と改造することもできるかもしれません。

そんなヒーローの変身の説明見開きみたいな話でした。

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