こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
ついに発売したナビゲーターフライパン。
発売延期はお家芸なSOTO、というのは失礼ですがストームブレイカー然りで、発売が先に延びる印象が強いソト。
2020年秋発売予定と言われてたのが延期延期でもう見られないかなと思ってたら2022年4月末にさらっと販売されました。
もはや欲しかったのかどうかもわかりませんが買ってから悩むことにしたので今は発売できたことを祝いましょう。
今回は待望の?SOTO ナビゲーターフライパン18cmをレビューしていきます。
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SOD-503-18 ナビゲーターフライパン
気付けば2020、2021、2022と3冊のカタログで発売予定の文字を残したレジェンドフライパン。
スペック
サイズ | Φ190×25㎜ |
重量 | 110g(実測109g) |
素材 | アルミニウム |
表面加工 | フッ素樹脂加工 |
実測満水量 | 約500ml |
スペックでの外径は19cm、フチを省いた内径は18cm。
アウトドアフライパンとしては薄型なのが特徴。
そして超軽量な110g(実測109g)なフライパンです。
見た目
モノクロな味気の無いパッケージで、中身は紙袋に入ったフライパンだけというシンプルな包装。
手に持っただけでわかる軽さ(約109g)。
取っ手の無いシンプルな見た目からもより一層軽く感じてしまいます。
手に持った時に投げてしまいたくなる感覚はさながらフリスビー。
裏面はロゴとSOTOの文字だけ。シンプルで素敵です。
底はざらついた質感でした。
外径19cm(内径18cm)のソロサイズ。
手を広げた時の親指から中指か、親指から薬指程度の直径です。
数あるアウトドアフライパンとの違いはその薄さ。
わずか2.5cmで一見お皿かなと思ってしまうほどです。
底はやや丸みを帯びた形状ですが側面は垂直。
浅いフライパンな分、フチの膨らみが大げさに見えます。
薄いフライパンがいいのかどうかは別として、とても薄いわけです。
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ナビゲータークックシステム
ちなみにこのナビゲーターフライパン。
ナビゲータークックシステムというSOTOのクッカーセットと合わせて使うことを想定したフライパンだったりします。
深型クッカー、コジー、ハンドル、フタなどが上手にスタッキングできるオールインワンクッカーセットです。
このナビゲータークックシステムの一番上に合わせられるのがナビゲーターフライパンなのです。
だから浅くて汁物に使えないだとか、収納袋が無いだとか、取っ手が無いだとか、蓋が無いというのはまるでお門違いな話なわけです。
クックシステムがあればすべてに対応できるのですから。
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ハンドルとの相性
とは言えナビゲータークックシステムは要らないけど、フライパンは便利そうじゃん?と思って期待して買ったわけです。
セットには取っ手付属してますが、フライパンのみでは取っ手が無いなので別途取っ手(ハンドル)が必要です。
SOTOが出してるハンドルは
の2種類です。
マイクロリフターは口が小さすぎて挟むことができませんでした。
SOD-5001 デュオハンドル
ナビゲータークックシステムにも使われてるデュオハンドルが最適ですね。
アルミ製で約38g。
持ち手側でトングのように挟んで掴むこともできる2WAY仕様。
バネが入って開いた状態を維持してくれるのも使い勝手の良い鍋つかみです。
ナビゲーターフライパンのフチにも良い感じにフィットしそうな形状です。
ぼくのデュオハンドルの口が開いてる?のかもと思ってますがフィット感甘くてカラカラなります。
もしかしてデュオハンドルは握りこんだ時に掴み口は微妙に開かないんですか? pic.twitter.com/1xA613nwch— ぜつえん (@zetuenonly) May 1, 2022
これデュオハンドルは握り込んでも口が閉まり切らず、フライパンを挟んで掴むことができません。
フチが引っかかるので握っていれば落ちることはありませんが何とも不安定です。
正直これだけ見ると欠陥商品なのでは?と思ってしまうレベルです。
ただ以前から使ってたデュオハンドルで新品時がどうだったか思い出せないので、もしかすると使ってる時に重いモノを持って口が開いてしまった可能性もあります。
というのも強度の低いアルミハンドルでAmazonレビューを見ると変形したと書いてる人が多かったからです。
というわけでガンガン叩いて調整してみました。
締めすぎる→フチが入らない
広めにする→カラカラなる
というどっちつかずで微妙な結果で、写真の1mm程度の隙間ができるところで落ち着きました。
やや緩くカラカラなりますが落とすこともズレることもほぼないので十分でしょう。
当初よりは掴みやすくまあ十分な感じですが製品としての物足りなさを感じます。
バネの入った使い勝手が良いハンドルなだけに変形しやすいというか掴むサイズ感が微妙なのが非常に残念なデュオハンドルという感じ。
使うんですがチタンモデルとか出たら嬉しいですね。
中華汎用ハンドル
よくあるMSR パンハンドラー型の中華鍋つかみ。
ややごついですがしっかりとつかむことができます。
他のクッカーやカップにも使えますし、特にこだわりが無ければ一番コスパの高いハンドルです。
バーゴ チタニウムポットリフター
チタン製品をメインに展開してるVARGO(バーゴ)のチタン鍋つかみ。
下あご部分がしっかりフィットしてがっちりつかむことができます。
約23gと軽量ながらサイズは握りやすい大きめで、付けっぱなしで加熱しても熱くなりにくいので一番お気に入りの鍋つかみです。
ただお高いので買うのに覚悟がいります。
そしてチタンなのでアルミの表面加工を削りやすいんじゃないかなと思います。その辺りは許容しましょう。不安なら鍋つかみにテープなどで養生するのもアリです。
ベストバイハンドル
ぼく的にはバーゴ ポットリフターか中華鍋つかみがナビゲーターフライパンと相性が良かったです。
純正SOTO デュオハンドルは変形してない新品ならもしかすると良いフィット感なのかもしれませんが、結局変形してしまいそうであまりオススメはしないかなぁ。
バネがあって開いた状態を維持してくれるので使い勝手は一番いいんですけどね。
フライパンとハンドル各種のサイズ感。
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バーナーとの相性
使いだすと便利なアウトドアフライパンの数少ない欠点に小型バーナーでは安定感が悪いのがあります。
手持ちのOD缶バーナー3種類で合わせてみました。
の3つ。
Φ170mmのストームブレイカーならピッタリサイズで、3本五徳ながら分離式で低重心と抜群の安定感です。
強いて言うなら直噴型のバーナーヘッドでまんべんなく加熱されにくいことが気になるくらい。
定番高火力バーナーのプリムス P-153。
Φ148mmの一体型にしては大きめで安定感のある長い4本五徳で、中心に置くのを意識していれば全く問題はありません。
4本五徳ながら径が106mmしかないSOTO アミカスは見るからに小さいです。
実際にフライパンをのせてみると意外と安定しますがフライパンが重くなるほど安定感が落ちてきますし、地面が水平でなければさらに不安定になるでしょう。
同ブランドでどちらも軽量性を求めた製品ですが微妙にマッチしないモノですね。
救済策としてバーナーパッドをのせると一気に安定感があがってアミカスでも使えます。
直噴火を分散してくれるため調理もしやすくなります。
ただ個人的にアミカスとナビゲーターフライパンを合わせることは無さそうです。
CB缶バーナーだと五徳径の大きな調理向きなモノが増えるため相性が良さそうです。
調理
ではご飯にしましょう。
パスタ
満水約500mlでラーメンは厳しそうなのでぼくのアウトドア飯の主食であるパスタを作ります。
最近は金にモノを言わせて早ゆで太パスタばかり食ってるリッチメンです。
水250ml+パスタ100gを半分に折って入れました。
パスタ全面浸かって良い感じに広がりました。
水300ml位までは入りそうですが、パスタを増やすのはきつそうです。フライパンのキャパ的に。
デュオハンドルはぶら下げたままにして置けて便利です。
ただストームブレイカーで使ってるからできることで、アミカスやP-153ではバランスが崩れてしまいます。
中央のみ加熱されやすいため水分が減ってきたらパスタを焼かないように混ぜながら水分を飛ばしていきます。
ある程度ゆであがったら1-2分放置すると水分が馴染んでほぼ無くなります。
カルボナーラソースを入れました。の食後。
フッ素樹脂加工がされているためソースも撥水されてまばらです。
食後に汚れを落としやすいのも表面加工鍋の大きなメリット。
ソースの量がやや多いでしたがこの程度ならウェットティッシュ1枚でキレイにできます。
水が無くてもキレイにできるので、山でも炊事場の遠いソロキャンプでも快適です。
目玉焼き
朝食っぽい料理。
個人的にアウトドアシーンで”焼き”はあまりしませんが、薄型フライパンなので他よりも焼きに使いやすいです。
目玉焼きなら3つ程度まで同時に作ることもできるサイズです。
もちろん表面加工パンなので焦げ付くこともなく傾ければ目玉焼きがずれていくほど。
特に珍しくもないノーマルなフッ素樹脂加工のようですが、剥がれるまでは非常に便利です。
湯切れ
湯切れは悪め。
カップ麺になら入れられるかなという程度。
スタッキングと収納袋
アウトドアフライパンのスタッキングにシンデレラフィットは必要有りません。
蓋が無いのを良い事に大小乗せまくればいいんですからね。
注意点はOD缶やバーナー、デュオハンドルなど上に載せた金属で表面加工を傷つけてしまいがちです。その程度ですぐに傷ついて寿命が一瞬できてしまうので気を付けて使いたいところ。
小技としてキッチンペーパーを1枚挟んだ上にモノを乗せていくと簡単に保護できます。
キッチンペーパーはティッシュよりも使い勝手が良いので折りたたんだ数枚をジップロックに入れて携行すると活躍します。
同じような話ですが、金属カトラリーを使うのも厳禁です。
特にチタンはゴリゴリフッ素樹脂加工が削れていきます。
ナビゲータークックシステムと合わせるフライパンなので収納袋が付いてきません。
メッシュポーチはあまり好きじゃないんですが、フライパンはメッシュポーチで十分です。
他フライパンと比較
左から
の3つです。
「アウトドアフライパン」という分類で考えるならエバニューULパンがベストバイだと思ってます。
広口深型で汁物に強い万能選手で取っ手の使いやすさと軽量性で他より優れています。欠点は値段と在庫の少なさです。
コスパで求めるならモンベルアルパインフライパン。ULパンの半額以下で購入できます。
重量が重く、取っ手が微妙でやや浅いのでラーメンは作れても他汁物には向かないのが欠点です。
ただ2022年により深い5cm高のディープタイプが登場したのでアウトドアフライパン業界が覆りそうです。
ユニフレーム山フライパン深型はΦ170×60mmでULパンよりも深くフライパンよりも広口深型鍋みたいな形状です。
個人的にはこの辺りの広口深型フライパンが1つあればアウトドアのソロ料理にほぼ対応してくれると思ってますし、むしろフライパンで作れる食事になっていってます。
似た路線で話してましたがナビゲーターフライパンは広口浅型であり、万能な深型フライパンとは全くの別物です。
1つで全てに対応できる深型フライパンとは違い、ナビゲーターフライパンはサイドメニューや焼き料理に向いたフライパンです。
量的にも1食分を作るにはギリギリ。
ナビゲータークックシステムの中のサイドメニュー用と思えば納得ですが、メインフライパンにはなり得ない存在です。
誰にオススメというフライパンでもありませんが、そういうモノだと認識していれば購入で失敗が無くなると思います。
似たタイプのフライパンにエスビットのアルミフライパン(Φ185×35mm 149g)があります。
高さが1cm高い取っ手無しパンでその分重たいモノです。
値段もほぼ同じで個人的にエスビットを買ったほうが出番は多そうだなと思います。
ややイレギュラーな使い方を考えるなら16cmの深型フライパンとスタッキングがしやすいのでフライパン二刀流という使い方も無くはないでしょう。
まとめ
そういえばナビゲーターケトル(0.7L 140g)なんてヤツもいたな、と思ったけどヤツはこの乱世についてくることは出来なかったのだ。
ナビゲータークックシステムを持っていないとどうしても良さを感じにくいただのフライパンに思えてしまうのが少し残念でしたが、サブ用途なら使い勝手は悪くないフライパンでした。
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