こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
今回は企業からの借り物でレビュー記事となります。
アウトドアをしていると惹かれる世界最軽量の文字。たとえそれが電子機器でもアウトドアマンの心は容易に揺れ動いてしまうモノです。
アウトドア用途とはかみ合わないように思える道具ですが、製品ページから軽量で次世代のアウトドアシーンをイメージすることができたので使わせていただきました。
ただアウトドア用途を想定した道具ではないので、そこはご注意を!
8/28までMakuakeでクラウドファンディング中の製品で、目標達成率はすでに4900%越えで製品化は確実。ひと先早く製品を試していきます。
今回はPhotontree Xという発売前のヘッドマウントディスプレイをお借りしたので使ってレビューをしていきます。
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Photontree X(フォトンツリーテン)
開発したPhotontree社は2015年に台湾で起業した企業です。
大手メーカーで経験を積んだメンバーで、光学映像技術に特化した技術チームとのことです。
2016年にはVRグラスを開発し、台湾で初めてGoogleに公式認定されてます。
また2018年より開発していたのがこのPhotontree X(フォトンツリーテン)です。
2019年には台湾で先行予約販売され、約1800人の方に支援され、届けられた製品です。
精鋭揃いで、すでに販売実績があるので安心感を持っての日本上陸という感じですね。使う前からワクワクしちゃう!
スペック
Photontree X | |
モデル名 | PT-X1 |
解像度 | 1280×720×2 LCD |
重量 | 190g |
インターフェース | 1080p/60FPS 720p/60FPS HDMI 1.4a(1.8M) |
電源 | 5V/0.5A以下 10000mAhモバイルバッテリー 給電で約7~8時間使用可能 |
動作温度 | 0~40℃ |
サイズ | 160×70×50mm |
仮想スクリーンサイズ | 800インチ(20m) |
輝度(Min.) | 200cd/㎡ |
色域 | RGB 24 Bit |
視野角 | 90度 |
コントラスト | 1000:1 |
オーディオ | 3.5mmイヤホンジャック |
取得認証 | FCC,BSMI |
メーカー保証 | 1年間 |
この手の製品を使ったことがなく、スペックを見てもよくわからないというのが本音。
VR?と思いましたが、VRではなくプライベートシアターという認識が正しかったです。用途的にはプロジェクターとか拡張ディスプレイに近い感覚です。
そして、スクリーンサイズも20m先に800インチ(対角20メートルのサイズ)のディスプレイがある感じと書かれても驚くほどイメージができませんでした。実際見た感想では映画館にいる感じですね。
まあ論より証拠、製品を見ていきます。
開封
いわゆる開封の儀です。
箱にゲーミングディスプレイの文字。
マットな黒い箱で高級感があります。記載の文字は中国語です。
イラストがあるのはカバーで、中にさらに箱がありました。
入っているモノの割に大きな箱で、固定された緩衝材からも高級感を感じます。
ああ、ガジェット系で開封動画が多いのはこのワクワク感からだったなぁというドキドキワクワクを久しぶりに味わいました。
付属品はこれで全部。
ヘッドバンドとシリコンマスクは本体に一度取り付けたらあとはそのままです。
本体がマッドで指紋が付きやすく、目の当たるガラス部分も汚れると映像が見にくくなるためクロスは重要です。
説明書は英語と中国語で記載されていて、日本語はありませんでした。製品版だともしかすると変わるのかも?
付属のイヤホン、ぼくはイヤホンの音質はよくわからないので、コメントは無しです。
重量
190gで世界最軽量クラスと大きく書かれてるので、アウトドアマン的には測定しちゃうわけですよもちろんですよ。が、実測315gで「!?」となってしまいました。
どういうことなんだいいったい!?
と、思って公式をよく見たらわかりました。
このディスプレイ部分が190gということですね。
装着時に突き出して頭で重みを感じやすい部分が190gと軽いから、頭が疲れにくいよという意味。
アウトドア脳だと総重量を意識しますが、ジャンル違いを感じさせられましたね。驚き。
準備
本体にシリコンマスク+ヘッドバンドを取り付けます。
シリコンマスクは本体突起にはめ込み、ヘッドバンドはベルクロで頭にフィットする長さで取り付けるだけです。
で完成。
カッコいいぜ!
指紋が目立つのに撮影後気付きました。
見た目
覗く部分と頭に当たる部分は45度可動します。
これは装着時に頭の位置をずらさずに、ディスプレイを上にあげておいて、飲み物を飲んだり、おやつを食べたりするときの部分です。
片手でクイっと持ち上げてすぐに周りを確認することができます。
個人的にはもうちょっと、大きく動いてくれるといいかなと思いました。
また、ディスプレイと顔の間隔を6段階で調整することもできます。
隙間を広げることでメガネをかけたままPhotontreeXを装着することができます。
裸眼なら一番近い位置がちょうどよかったです。
ボタンがあって、そこを押すと動くのかと思ったら押さなくても動きました。
本体底面です。
電源ボタン、明るさ&音量、+、-の4つのボタンがあります。
電源は3秒長押しで電源ON、その後8秒で画面が点灯、4秒長押しで電源OFFです。
電源がついた状態で、明るさボタンを押すと画面下部にメーターが表示され、明るさを0~100%まで5%間隔の計21段階で調整ができます。
明るさボタンを2回押すと音量になりこちらも0~100%を5%間隔で操作できます。
本体上部、ロゴの上にランプがあり、電源ON時に緑色に光ります。
電源ONと画面ONに8秒のラグがあるのが初回注意です。
本体右下にこっそりと3.5mmイヤホンジャックがあります。
音をBluetoothで無線接続する場合は、PhotontreeXにはBluetoothはないため、接続する側(スマホ、パソコン、ゲーム機等)とBluetooth端末を接続することでワイヤレス接続が可能になります。
本体に繋がっている配線はHDMIとUSB-Aです。USB-Aがぱっとわからなかったんですが、USBと言えばな奴です。
パソコンや充電アダプタなどに接続できるやつがUSB-Aです。
配線長さは本体-HDMIが実測150cm、HDMI-USB-Aが実測60cmでした。
HDMIは映像と音声を受け取る用、USB-Aは給電用となります。
パソコンやPS4、ニンテンドースイッチならどちらの線も本体に接続すればOK。
スマホやタブレットと接続する場合はスマホ(Type-C,Lightning,microUSB)toHDMIの変換アダプタが必要になります。ご注意を。
またスマホなどでは給電用USB-Aをモバイルバッテリーと接続必要があります。
もちろん、自宅ならコンセントから給電することも可能です。
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使い方
使う手順としては
1.PhotontreeXのHDMIとUSB-Aを端末に接続
2.PhotontreeXの電源をONにする(電源ボタン3秒長押し→8秒で画面点灯)
3.端末側(スマホ、パソコン、ゲーム機等)の電源をON
4.PhotontreeX画面に端末側の映像が表示される
です。
パソコンでの使用
ぼくは今回、パソコンでの使用がメインでした。
パソコンでの使い方は一番簡単です。
Windows10の場合はデュアルディスプレイで使う要領で、PhotontreeXを一つのディスプレイとして扱うことができます。
画面右下通知→表示→
でこの画面を出せて、複製で使うのが便利でした。
複製にするとパソコン画面とPhotontreeXの画面が全く同じになります。
あとはパソコンを映画やゲーム画面にして、PhotontreeXを装着するだけです。
慣れてくると装着したままパソコンの操作もできます。
両目にこのように映ります。
片目側に寄るとこう。
構造的には奥の液晶に写された映像を両目のガラスで覗く感じですね。
自宅で使うとほぼ映画館状態です。
実際つけると20m先に800インチという表現が理解できました。
大きなメリットは3つ。
・大迫力の映像が楽しめる
・映像以外の情報をシャットアウトできるため集中して見れる
・どの方向を見ていてもいいので首と姿勢が楽
というとこですね。
周囲の情報を遮断し、大画面のみになるため、没入感がすごいです。
特に姿勢が自由なのでハンモックやベッドで使うのに向いてます。
そして映像が若干周辺歪曲があり、左右端は文字がぼやけます。
わかりやすくやや極端に加工した画像ですが、こんな感じになります。
・左右がぼける(小さい文字は読めない、モンハンワールドで名前が読めない位)
・中央上下がやや凹む形の歪曲する(映画やパソコン作業でも気にはならないレベル)
映画の字幕なら一切問題なかったので、映画を目的としているなら全く問題は無いでしょう。
パソコン作業で細かい作業が増えるとやや厳しいシーンがあるかも?程度。
PS4
友人宅にPS4でゲームをしにいってきました。
接続は背面HDMIと全面USB-Aで使えます。
注意点は背面HDMIに直接PhotontreeXを繋ぐとテレビにはゲーム画面が映し出されず、PhotontreeXのみに映し出されるため、2人でやってても1人しか画面が見えないことです。
全然考えずにゲームをしに行って、1人やることなくて逆に面白い展開でした。
こういうHDMI分配器があると、PhotontreeXとテレビやPhotontreeXを2人分で接続といったことが可能になります。今回はちょっと調べ不足でした。
考えればわかることですが、気を付けましょう。
ゲームはサイコーです。
地球上で一番ダメな人間になった自覚すら出るほど堕落した姿勢でゲームを楽しむことができます。
モンスターハンターワールドとCall of Duty(FPSのゲーム)をやりましたが、ゲーム酔いする感じはありませんでしたが、やや疲れやすい気はしました。
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アウトドアで使ってみた
アウトドアブログなんでね、アウトドアでも使ってきてみました。
スマホやタブレットと接続して使う際は別途「変換アダプタ」が必要になります。
それと給電用にモバイルバッテリーが必要です。消費電力は少なめで、10000mAhバッテリーで7~8時間稼働できます。
変換アダプタは、Android端末の場合はType-CかmicroUSBですが、Type-Cの場合はType-C to HDMIの変換ケーブルがあれば接続可能です。
microUSBの場合はMHL(microUSBから映像音声の通信ができる)に対応しているスマホならmicroUSB to HDMIケーブルで接続できます。
iPhoneならLightning to HDMIケーブルで接続可能です。
ぼくはスマホもタブレットもMHL非対応なmicroUSBモデルでどうしようもなかったので、ノートパソコンを持ってお外で映画見てきました。
姿勢と頭の位置が自由なのでハンモックとの相性が抜群で、驚くようなダメ人間になれます。
強いて言うならパソコンとの配線を気にしなきゃいけないのが煩わしかったので、外で使うならスマホ用アダプタが欲しいところですね。
それと、屋外で使うときは耳を完全にふさぐと何かあったときに対応できないので、片耳か音量低め、スピーカーで使うのが良いです。
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思ったこと
いくつか思ったことをつらつらと。
VRではない
まず、VR(バーチャルリアリティ)用のヘッドマウントディスプレイではありません。
頭を動かしたら映像も動くようなことはない機械です。
プライベートシアターという表現がわかりやすい道具ですね。
パソコン作業の多いぼく的には頭につけれる外部モニターという感じ。
アウトドア用途を想定した道具ではない
借りる時にアウトドアで使うこともできますよ、と言われました。
が、本来アウトドア用ではないはずなので収納ケースがありませんし、小さく収納もできません。
ぼくはカメラバックにいれてザックの雨蓋にいれましたが、運ぶのはやや大変です。
オヒトリサマ向きな道具でアウトドアの未来を感じた
キャンプでポータブルプロジェクターを使って映画を見る人というのはたまにいます。
でもあれってグループ用で、パリピ用なわけですよ。
しかし、ぼくはソロキャンパー。プロジェクターで映しだしても見るのは1人。ならヘッドマウントディスプレイのほうがいいよね!と思いました。
ソロキャンパー向けのオヒトリサマ満喫道具だったのです。悲しいほどにぼっち!だからぼくに声がかけられたのか!気づいちゃったよ。
にしても、キャンプでパソコンというのもなんで?ですし、キャンプでヘッドマウントディスプレイで映画というのも不思議なモノです。
「せっかくのキャンプなのに、家で見ればいいじゃん」という人も多いと思います。
しかし、年間100泊以上を外で寝ることもあるぼくはキャンプに非日常という感覚はもうありませんし、アウトドアに求めてるモノが日常の延長線にあるアウトドアです。
そうなってくると“キャンプなのに”という考えは無くなってきます。
キャンプなのに、という考えはまだどこか理想のキャンプ像があって縛られてる気がして好きじゃないというのもあります。逆に“キャンプなのに”なことをしたいと思ってたりもするのです。
ポータブル電源の普及もあり、アウトドア界に新しいデジタルな流れを持ってきています。
そんな近未来感がありながらどこか不便なガジェットを使うキャンプ。そんな新しいキャンプがスタンダードになってきているのではと感じられる道具でした。
Makuakeの支援プラン
Makuakeでの支援は8/28までとなっています。
それまでに支援することで定価55980円(税込)を、さらに特別価格でPhotontreeXを手に入れることができます。
現在の支援プランは3つです。
・29%OFF PhotontreeX x1台
39800円(税込み)
2020.12月末までにお届け予定
・31%OFF PhotontreeX x2台
77300円(税込)
2020.12月末までにお届け予定
・32%OFF PhotontreeX x3台
114200円(税込)
2020.12月末までにお届け予定
まとめ
集中力が少ないため、長い映画を1本見るのも苦労するぼくですが、PhotontreeXだと格段に集中力が上がり、よそに気が行くこともなく最後まで楽しむことができました。
使う人次第で用途は広がり、アウトドアでも使える可能性のある道具だと思います。
-追記-
このレビュー記事をMakuakeページで紹介して頂きました。
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