こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
「長く使える物だから値段じゃなくて良い物を選ぼう」
と口を酸っぱく言っても、売れるのは安い物なのです。
ならば教えてやんよ!一番安いパックラフトってやつをよぉ!!
今回はパックラフトをジャンル別で安い順にランキングにして紹介します。
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パックラフトの種類
パックラフトは大きく分けて5種類。
さらに性能は低いですが、水遊びや探検で使われることもある簡素なゴムボート系を独自にボートとして分類。
流れの無い静水に向いたボート
湖や緩やかな川下りに向き、大変ながら急流でも使えるオープンデッキ・簡易スプレーデッキ
急流向きなセルフベイラー・着脱スプレーデッキ・スプレーデッキ
用途的には急流を下るのか、違うのか、で選び分けできます。
登山や探検や人力移動のキャンプなど背負って移動することが多いなら軽量性が重要になってきます。
一方で軽量で小型のパックラフトほど耐久力、直進安定性、急流の下りやすさが低下します。
250cm前後のオープンデッキが最も汎用性が高く、多用途に使うことができる万人向けな艇と言えます。記事内では中型オープンデッキとして分類。
国内外100艇以上をスペックで比較できる記事も合わせてどうぞ。
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ジャンル別ランキングまとめ
この記事に出てくるランキングの一覧表。
勝手に5ジャンルに分類し各5位までを、価格の安さのみで選定した計25艇です。
個人輸入が必要なものは本体金額+送料を現在の為替で計算してランキングに入れてます。
ただし、関税は計算していないため+数千円はかかるはず。もしかすると万円。
金額は通販サイトや実店舗購入でのポイントや割引で多少前後がありますが、基本的に定価を表記しています。
輸入品は為替で大きく変わりますし、モンベルのココペリは会員カードでポイント率が変動します。
重量は「本体重量(総重量)」を、素材は「本体チューブD/フロアD」で記載してます。
分かりやすく簡素なスペック表記にしたため、内寸やチューブ径、スケグやTIZIPの有無などは記載外。
ボートは正直ネタ枠。万人向けも長期間の使用も難しい低耐久力な癖の強い製品が多め。
ランキング内訳
ブランド名 | 登場個数 |
BLUENILE GEAR | 6回 |
Anfibio (GP General) |
3回 |
GRIFFON RAFT | 3回 |
INTEX | 2回 |
ITIWIT | 2回 |
MARSYAS | 2回 |
MRS | 2回 |
KLYMIT | 1回 |
KOKOPELLI | 1回 |
Naturehike | 1回 |
nortik | 1回 |
SUPAI ADVENTURE GEAR |
1回 |
合計 | 25回 |
全25艇の内訳。
驚くべきは、BLUENILE GEARが驚異の6回登場。
個人運営の国内ブランドですが、値段を抑えてくれていて非常に良心的。
ただ1位になったのはタンデム艇のみ。
他にも、GRIFFON RAFTは出している3艇が全てランクイン。
2022-23にかけて一番売れてるのでは?なストレウスを含め、安い金額設定がありがたいです。
輸入販売するAnfibioとnortikも入れれば5回登場です。
が正解です。
では5ジャンル5位まで、25艇+αを紹介していきます。
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ボートランキング
パックラフトほど性能の高くないものを独自にボートと分類。
パックラフト同等の生地を使ったモノから、はるかに廉価なゴムボートまであります。
パックラフトで遊びたい買うではなく、水遊びのおまけや水上を突破するための道具が多いグレードです。
1位:INTEX/エクスプローラー200
ブランド 名前 |
INTEX エクスプローラー 200 |
金額(税込) | ¥4,000 |
重量 | 1900g |
サイズ | 185×94cm |
積載重量 | 大人1人+子供1人 |
素材 | 塩化ビニル樹脂 |
最安価で水上に飛び出せるボート、INTEX エクスプローラー200。
40年以上の歴史を持つアメリカのINTEX社は、格安なプールやエアマットやボートを世界100か国以上で販売している会社です。
約4000円で本体、オール、ポンプまで付いてくる破格のボート。
さすがにパックラフトに分類するのはおこがましいレベル。
使うなら擦ることの無い湖や砂浜の海限定で、沖に行くのも怖いボート型にした浮き輪のようなものです。
厚めのPVCながら扱いのせいかパンク報告は多く、そういうモノとして買うべきでしょう。
調べるとエクスプローラー200で瀬のある川下りをしてる人もいたりと、正直使ってみたいです(笑)
数回でパンク前提で買って水上のパドルスポーツを体験するのはアリだと思えます。PFD(ライフジャケット)も忘れずに。
2位:INTEX/チャレンジャーK1
ブランド 名前 |
INTEX チャレンジャー K1 |
金額(税込) | ¥14,000 |
重量 | 11,800g(11.8kg) |
サイズ | 274×76cm |
積載重量 | 100kg |
素材 | ポリ塩化ビニル(PVC) |
同じくINTEXからチャレンジャーK1。
流線形状、スケグ付き、やや剛性アップと速度を意識したインフレータブルカヤック。重量もアップし約11.8㎏。
一気に性能は上がって海釣りをする人や緩やかな川下りで使う人も出てきます。
素材は変わらずPVCで、擦りに弱いため取り扱いには細心の注意を。
3位:KLYMIT/LITE WATER DINGHY
ブランド 名前 |
KLYMIT LITEWATER DINGHY |
金額(税込) | $199.00 実売価格:約30,000円 |
重量 | 1270g |
サイズ | 193×114cm |
積載重量 | 136kg |
素材 | 210Dポリ |
エアマットを出してるKLYMIT(クライミット)のパックラフト。
格安超軽量パックラフトと紹介されることも多いモデルです。
本格的な登山やトレイルに導入する人が出てくる道具で、瀬のある川で使う猛者もいます。
現実的に一般的なパックラフトよりも性能は大きく劣りますが、超軽量、安価、道具の積載、水上を道として繋ぐことが出来るため目的を達成する手段としては優秀な道具です。
古くは1万円代で手に入りましたが、2023年現在はメルカリや個人輸入品を2万円代で手に入れば安め。
Amazonでは3.6万円。米Amazonから個人輸入で送料込み$207=約3万円が最安です。
4位:SUPAI ADVENTURE GEAR/CANYON FLATWATER BOAT
※送料は計算してますが関税は計算してません。表記金額以上になる可能性が大きいです。
個人輸入が必要な海外通販品です。$(ドル)のため為替に大きく左右されます。
ブランド 名前 |
SUPAI ADVENTUREGEAR CANYON FLATWATER BOAT |
金額(税込) | $299.99 送料:€53 日本円換算:約51,000円 |
重量 | 680g |
サイズ | 174×106cm |
積載重量 | 90kg |
素材 | 75Dポリ |
アメリカ アリゾナ州で冒険のための超軽量ボートを作るSUPAI ADVENTURE GEAR。
知る限り最軽量で水上を渡れるボートでわずか680g。チューブを太くし浮力をあげたMATKAT FLATWATER BOAT(793g)もあります。
まさに冒険のための製品で、コース中の水辺を突破するための道具として使われます。
パックラフトで遊びたいから買うものではなく、必要だから買うものでしょう。
あわせて411gの超軽量5Pパドルも出しています。収納長38cmなのも嬉しい小ささ。
5位:Anfibio/Nano RTC
ブランド 名前 |
Anfibio Nano RTC |
金額(税込) | ¥59,950 |
重量 | 1050g |
サイズ | 205-230×87cm |
積載重量 | 135kg |
素材 | 210D |
ドイツAnfibioを元気商会が輸入販売しているパックラフト。
珍しいロールクロージャー式で膨らまし片付けが爆速。TIZIP無しで中に荷物を入れることが出来るのもロール式の恩恵です。
他よりはるかに強度は高いものの、擦れる場所で使うのは少し怖い210D。
限定的に川や湖を突破する道具として使うのに適しています。
平坦な底形状で瀬には不向きですが、静水ならしっかりとパックラフトです。
【注意事項】乗り物としての性能は低いため、最初の一艇として価格で選ぶのはお控え下さい。
引用元:元気商会 instagram
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中型オープンデッキランキング
初めての一艇目に勧めたい王道のパックラフトたち。
静水から簡単な川下りまでこなせる中型モデルで、広い艇内には荷物を載せたり、バイクラフティングもできます。
川下りキャンプから背負って登山中の水辺を突破するまで使える最も用途の広い万能なグレード。
1位:nortik/トレックラフト
ブランド/名前 |
nortik/トレックラフト
|
金額(税込) | ¥82,500 |
重量 | 2700g(3240g) |
サイズ | 230×92cm |
積載重量 | 150kg |
素材 | 210D/1000D |
元気商会が輸入販売するドイツのブランドでロシアで製造されるnortik(ノルティック)。
超シンプルで癖は少なそう。フロア1000Dなのが強いです。
元気商会も製品がそろってきてそろそろ輸入しなくなるのでは、なブランド。
セール価格なのと、円安でメーカー希望価格が115,000円位するものを値上げせずに販売してくれてるため、いつまでこの価格で手に入るかは怪しいモデルです。
2位:GRIFFONRAFT/ストレウス
ブランド 名前 |
GRIFFON RAFT ストレウス |
金額(税込) | ¥96,800 |
重量 | 2800g |
サイズ | 240×93cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
元気商会が展開するパックラフトブランドGRIFFONRAFT(グリフォンラフト)。
探検家の店主が作るだけあって、複合的なアクティビティに向いた多用途性が強み。
登山、釣り、川下り、水遊び、バイクラフティングと思いつく全ての用途で使えるであろうモデルがストレウス。
ぼくが初めて買ったパックラフトもこのストレウスで、おそらく全パックラフトの中で最も幅広い用途に使えるモデルだと感じています。
二気質、20個のDカンループ、デカスケグなど他ブランドにない特徴を持ったオンリーワン艇です。
初めての1艇に最も勧めやすいモデル。
川下りでも過剰なロッカーのバウで静水から急流までこなせるため、この艇で行けない川は実力不足と言えるレベル。
一方で多ブランドの複数艇と乗り比べると幅広な漕ぎにくさ、収納サイズの大きさ、素材の質の低さが目立ってくるのも事実。
複合的な遊び方でこそ真価を発揮するアドベンチャー向きパックラフトです。
3位:MRS/Ponto
ブランド/名前 | MRS/Ponto |
金額(税込) | ¥99,000 |
重量 | 2900 |
サイズ | 254×91cm |
積載重量 | 138kg |
素材 | 210D/420D |
中国のブランドながら製品の品質が非常に高いMRS。代理店はKAZE STORE。
全製品にスケグ付きで直進性の高いモデルが多いブランドです。
とても広くシンプルなPontoは癖が少なく万人受けする艇で、だれが選んでもパックラフティングを楽しめます。窮屈ながら大人2人が乗れてしまう広さ。
現実的には大人+犬~小学校低学年程度が良いでしょう。
カラバリが5色と豊富で、カスタムカラーやISS(TIZIP内部ストレージ)を追加して自分好みにしやすいのも良い点。
生地が薄めで底210Dとかなり薄いのが一番気になるところ。
より小型軽量で安価なTulo(2270g/88,000円)もあります。
3位:BLUENILEGEAR/Nimbus 220
ブランド 名前 |
BLUENILE GEAR
Nimbus 220 |
金額(税込) | ¥99,000 |
重量 | 2500g(3000g) |
サイズ | 220×94cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
MRS Pontoと同じ金額で同列3位。サイズ的にはPontoよりも小さくTuloサイズ。
探検部に所属し、アフリカの青ナイル川をダッキー(インフレータブルボート)で下った店主が立ち上げた国内パックラフトブランドBLUENILEGEAR(ブルーナイルギア)。通称BNG。
マーシャスと同じく中国アーダックスポーツ(の展開するパドルスポーツブランド フロンティア)の製品がベースです。
前述通り、最も安いパックラフトブランドです。
静水用のNimbus(ニンバス)は、マーシャス(フロンティア)ではCWと言われるモデル。
Nimbus全般でマーシャスCWより安い金額設定です。
ロッカー無しバウ、スケグ標準装備で静水向きな旅向きモデルです。
オプションで簡易スプレーデッキ付きを選ぶことも可能。寒い時期や雨天など幅広い用途に使えます。
ワンサイズ上のNimbus250は、MRS Ponto相当のサイズで、前に犬~小学校低学年程度も乗れて一緒に楽しめるサイズです。もちろん一人でも快適。
5位:ITIWIT/パックラフトカヤック 500
ブランド 名前 |
ITIWIT
パックラフトカヤック 500 |
金額(税込) | ¥99,900 |
重量 | 3800g |
サイズ | 230×90cm |
積載重量 | 125kg |
素材 | 210D/420D |
フランスのスポーツ総合メーカーであるデカトロンのパドルスポーツブランドITIWIT(イティウィ)から出たパックラフト500。
TIZIP標準装備、2点固定サイストラップ付属、簡易デッキ付き、収納袋兼用ポンプサックとこのランキング内では異質の豪華装備。
5位ながら装備を考慮したコスパは間違いなく1位。
だってTIZIPをカスタムするだけで1.5万-2.5万はしますし、サイストラップも5000円位しますからね。
これでアンダー10万円はコスパ最強。
さらに楽天で購入出来るため、ポイントアップ時期なら1万円分近く付くため、実質2位です。
用途的にはサイストラップやデッキはあるものの、船首にロッカーもないことから急流よりも、穏やかな川や湖でのキャンプツーリングやバイクラフティング向きなモデルと言えます。
小型オープンデッキランキング
ボートタイプよりははるかにパックラフト。いや完全にパックラフト。
「安いパックラフトが欲しい!」や「軽いパックラフトが欲しい!」と思う人が真っ先に購入候補に入れるグレードがこの辺りでしょう。
それでも中型オープンデッキに比べると直進性、急流性能、積載力は格段に落ちます。
何より船首にロッカーが無いことが多く、瀬のある川下りをすると水が入りやすいことから川下りに不向きと言われるサイズ。水抜きを頑張れば激しい川下りも何とか行けます。
1日パックラフトで遊ぶ、よりは湖畔キャンプのおまけでパックラフトや、登山×パックラフト、サイクリング×パックラフトといった複合的な遊び方で使いたい軽量性携行性に優れたモデルたち。
1位:Naturehike/Lord-Little Water Monster
ブランド 名前 |
Naturehike
Lord-Little Water Monster |
金額(税込) | ¥60,000 |
重量 | 3200g |
サイズ | 220×90cm |
積載重量 | 120kg |
素材 | 210D/420D |
品質の良し悪しで区別できないほどに圧倒的な物量でアウトドア界を食いにかかってるネイチャーハイク。
まさかのパックラフトが登場。
他にない奇抜ながら可愛らしいデザインで、正直欲しくなってしまいました。
性能の割に少し重たい気がするのと、リスクの大きい水上で使う物をネイチャーハイクにするのはどうなのか、という気持ちがありますが最安な事実は変わりません。
現状アリエクスプレスでの購入のみで、60,000円ちょいくらいです。
2位:ITIWIT/パックラフトカヤック 100
ブランド 名前 |
ITIWIT
パックラフトカヤック 100 |
金額(税込) | ¥69,900 |
重量 | 1800g |
サイズ | 205×95cm |
積載重量 | 110kg |
素材 | 210D/420D |
先ほども登場したITIWITの小型軽量モデル パックラフト100。
国内で買える中では最軽量、最安価なパックラフトがこれ。
サイズは小さめながらお尻回りが広く窮屈感は少なく、直進性もそれなり速め。
性能的には最低限ですが、「パックラフトってこれでいいじゃん!」と思える水遊びを楽しめるモデルです。
やはりロッカーのない底形状で急流には不向きですが、浸水と水抜きを繰り返せば瀬のある川も突破できます。
安く、軽いパックラフトを探すなら真っ先に候補に挙げたいモデルです。
使いやすさや重量には満足できませんが安いパックラフト用パドルも出してます。
ITIWITパックラフト100は、別記事でレビューしています。
3位:BLUENILEGEAR/Nimbus air 180
ブランド 名前 |
BLUENILEGEAR Nimbus air 180 |
金額(税込) | ¥71,500 |
重量 | 1600g(2100g) |
サイズ | 180×86cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
先ほど出たNimbus220の小型バージョン。
こちらも改良されてスケグ付きで直進安定性が確保されました。
本体重量1600gは、もしかするとITIWIT パックラフト100より軽いのでは?と思ってます。
BLUENILEGEAR、マーシャス共に全モデルで総重量が本体重量+500gで実際には差があるはずだからです。
ニンバスシリーズは、長さで180・200・220・250・300・320・350の7種類展開です。300-350はタンデム艇。
軽さを求めるならNimbus180-200、汎用性を求めるなら220-250が良いでしょう。
昨今アウトドア事情的にも「軽い!安い!」が魅力的ですが、パックラフトに関しては性能が落ちて用途が限定されるためよく考えるべきです。
4位:GRIFFONRAFT/エクスプローラ
ブランド 名前 |
GRIFFON RAFT エクスプローラ |
金額(税込) | ¥72,160 |
重量 | 2100g |
サイズ | 180×83cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
グリフォンラフトが探検家のために作った最初の艇。
洞窟探検やキャニオニングなど、メインアクティビティの途中にある水区間の突破を想定した道具です。
周囲には18個のDカンループ付き。
アルパカラフトやココペリの軽量艇は大河の横断で強度を捨てがちですが、エクスプローラは軽さを重視しながらも強度はストレウスと変わりません。
源流域のようなゴルジュや滝の連発する山岳渓流など、日本を想定したモデルのようです。
ちなみに赤青カラーは洞窟探検家の吉田勝次モデル。
5位:MARSYAS/CW-180
ブランド 名前 |
MARSYAS CW-180 |
金額(税込) | ¥74,800 |
重量 | 2200g(2700g) |
サイズ | 180×86cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
アウトドア用品を輸入販売するスター商事のウォータースポーツブランドがMARSYAS(マーシャス)です。
BLUENILEGEAR同様に中国フロンティアベースのパックラフトで、以前はフロンティアマーシャスを名乗ってましたが、2023年からはマーシャスとして展開。
Nimbus180とスペックは同様。スケグ無しなことを考えるとややマイナス。
金額的にも同グレードなBLUENILEGEAR品よりもやや金額が高め。
マーシャスはわかりやすく「シリーズ+全長」で製品名がついてます。静水用がCW、流水用がWW、静水流水兼用がHBシリーズで展開しています。
CWシリーズは180、220、250、320(タンデム)の4種類展開。
楽天やナチュラムや実店舗でも売られるため、実売価格では7万円を切ることも多く、実質2位相当の金額と言えます。
スター商事のウォータースポーツカタログでマーシャス一覧が見やすいです。
セルフベイラーランキング
軽量性よりも積極的な川下りをするならセルフベイラーがオススメ。
フロアに空いた穴(ドレインホール)から常に水が抜けるため、一定以上の浸水はせず川下り中にひっくり返して水抜きする必要がないタイプです。
浸水するため、フロア全面を覆うようにフルシートや3/4シート(足元に別途フットシートを置いて踏ん張れる)が採用されます。
サイストラップ(膝固定バンド)が標準装備されることが多く、オープンデッキに比べシンプルさには欠けて重くなりやすい傾向があります。
瀬や落ち込みの連発する川でもストレスフリーに下ることができ、安定感も高いため初心者でも乗りやすいです。
1位:Anfibio/Revo CL
※送料は計算してますが関税は計算してません。表記金額以上になる可能性が大きいです。
個人輸入が必要な海外通販品です。€(ユーロ)のため為替に大きく左右されます。
ブランド 名前 |
Anfibio Revo CL |
金額(税込) |
€759.00
送料:€50 日本円換算(€1=約157円):約127,400円 |
重量 | 2060g(3050g) |
サイズ | 239×90cm |
積載重量 | 140kg |
素材 | 210D/420D |
一部製品を元気商会が販売しているドイツのAnfibio(アンフィビオ)。
一風変わった形状や特徴の艇が多く、変わり種好きには持ってこいのブランドです。
Revo CLはセルフベイラーの中でも超特殊。
お尻の下一ヶ所のみで排水を行い、なんと閉じることでオープンデッキタイプとして使うこともできます。
奇抜な見た目の二股に分かれたツインテールは安定感と直進性を向上させます。
スケグ取り付けマウントは標準装備で、+15€でスケグを追加可能。
視覚的、形状的に特殊でありながら最安のセルフベイラー。マニアックなパックラフターに勧めたい一艇です。
2位:BLUENILEGEAR/Wave Hunter(フルフロア)
ブランド 名前 |
BLUENILEGEAR Wave Hunter(フルフロア) |
金額(税込) | ¥132,000 |
重量 | 3000g(3500g) |
サイズ | 255×84cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
フロンティアWW-255をベースにしたモデル。
フルシートと3/4シートを選択可能で、フットブレイス(足元別シート)の付く3/4シートは高い操作感を得られるより急流向きで+5000円。
マーシャスWW-255(189,200円)のためかなりお得。
3位:GRIFFONRAFT/ラルガ
ブランド 名前 |
GRIFFONRAFT ラルガ |
金額(税込) | ¥139,425 |
重量 | 3500g(4470g) |
サイズ | 250×98cm |
積載重量 | 200kg |
素材 | 420D/840D |
グリフォンラフトから3艇目、ラルガ。
急流の川下りよりは、川全体の踏破を想定した探検家目線の特殊なモデル。
船底を盛り上げたライズフロアーシステムを採用することで浸水量を減らし操作性を向上、お尻を濡れにくくしたモデル。
二気質にするととで剛性を上げ、豊富なDカンループと広く水平な船首船尾で圧倒的な積載量を誇ります。
幅広デザインにすることで安定感は向上し長時間乗りやすいのも旅向き。
操作性は落ちるため、やはり急流よりも川の踏破を目的とした探検向きな一艇です。
1泊2日でラルガに乗った友人と下った川旅レポ!
4位:KOKOPELLI/リーコン
ブランド 名前 |
KOKOPELLI リーコン |
金額(税込) | ¥143,000 |
重量 | 7200g(8100g) |
サイズ | 229×94cm |
積載重量 | 136kg |
素材 | 1000D 強化PVC(塩化ビニル) |
モンベルが輸入販売するアメリカのKOKOPELLI(ココペリ)。
アメリカではアルパカラフトに次ぐブランドで他にない珍しいモデルが多く、細部にもこだわりが見えます。
モンベルクラブ会員だと5-9%のポイントが付きます。7,150-12,870PでPFDが手に入る程度たまるため実質的には2-3位相当。
実物を見やすいのもメリット。
ココペリ全体の特徴として、素材と作りの品質の高さ、豊富な種類、高圧薄型バルブ、艇は小さめ、やや金額高め、盛り上がった船底(ライズフロアーシステムと同じ)なことです。
偵察を意味するリーコンは、全パックラフトの中で最も強度が高いモデルです。
一般的なパックラフトの空気圧が1.0-1.5PSIなのに対し、リーコンはなんと3.0PSI。
口で空気を入れることが出来ず、付属ポンプで入れる必要があります。手間はかかりますが剛性が上がり激流を突破する力を持ちます。
強度の代償にヘビー級で約7.2kgと、他の2倍近い重量があります。
重量からか左右の安定感は抜群で静水では意図的でも沈するのが難しいほど。
車to車の用途で、軽さよりも強度や安定感を重視するなら選択肢に入るモデルです。
写真で使っているマーシャスのSTDアジャスタブル パックラフト4Pが同じ色味で可愛く相性抜群です。一度合わせてる姿を見るとリーコンにはこのパドルしかないなと思えるほど。
プラブレード・グラスシャフトで、200-220cmの幅広い可変域で静水から流水までこなせる万能パドルです。
4位:BLUENILEGEAR/Gulkha S
ブランド 名前 |
BLUENILEGEAR Gulkha S(3/4シート) |
金額(税込) | ¥143,000 |
重量 | 3500g(4000g) |
サイズ | 255×95cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
KOKOPELLI リーコンと同列4位。ただポイント的にはほぼ5位。
スペック的には同社Wave Hunterとほぼ同じで、改良を加えたオリジナルモデルGulkha(グルカ)S。
本質的な違いはわかりませんが、グラブループが増え、生地構成が違うことからロッカー具合も違うと思われます。フロアは3/4シートのみ。
ただBNGが出す一覧表からはグルカSは無くなっているため、製品ページはありますが無くなるのかも?
ベースとなるグルカはインフレータブルフロアが一体型(フロアに直接空気を入れる構造)で、同じ名前ながら性質が別物。
フロア別のWave Hunterと、フロア一体型Gulkhaで分けるのかなと思います。
小さな人向けなGulkha Jr.もあるため、Gulkha Sはポジション的に微妙だったのでしょう。
名前 | BLUENILEGEAR Wave Hunter(Full) |
BLUENILEGEAR Wave Hunter(3/4) |
BLUENILEGEAR Gulkha S |
BLUENILEGEAR Gulkha Jr. |
BLUENILEGEAR Gulkha |
MARSYAS WW-255(3/4) |
画像 | ||||||
金額(税込) | ¥132,000 | ¥137,500 | ¥143,000 | ¥145,200 | ¥150,700 | ¥189,200 |
総重量 | 3500g | 3500g | 4000g | 3600g | 4000g | 3500g |
外寸(㎝) | 255×84 | 255×84 | 255×95 | 240×95 | 255×95 | 255×84 |
内寸(㎝) | 120×34 | 120×34 | 125×34 | 110×34 | 125×34 | 120×34 |
チューブ幅 | 28㎝ | 28㎝ | 28㎝ | 28㎝ | 28㎝ | 28㎝ |
本体生地 | 210D | 210D | 210D | 210D | 210D | 420D |
ボトム生地 | 840D | 840D | 840D | 840D | 840D | 840D |
Wave Hunter、Gulkhaシリーズ、WW-255を比較。
グルカは船尾側のテープが1本多く、グラブループも多いです。
タンデムランキング
2人で乗れるタンデム用のパックラフト。
シートが2つ付いています。
“2人でも乗れる”やや小さめな1.5人用もありますが、それは省いた完全に2人乗り専用モデルです。
基本的にオープンデッキで、極一部セルフベイラーやスプレーデッキタイプも存在しますがランク外。
1位:BLUENILEGEAR/Nimbus 300 tandem
ブランド 名前 |
BLUENILEGEAR Nimbus 300 tandem |
金額(税込) | ¥132,000 |
重量 | 3500g(4100g) |
サイズ | 300×98cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
タンデムと言えば日頃から店主が2人の娘と川下りをしているブルーナイルギアが第一候補で、最安です。
静水用ニンバスの300cmモデルからタンデムになり、より大きなNimbus320、Nimbus350もありますが一覧表からは消えてます。
300は大人2人でやや窮屈、320は大人2人で快適に、350は大人2人+荷物を積める程度のサイズ感です。
320、350の代わりに登場したのがNimbus EW tandem+(168,300円)。
CW-320を改良して一艇でソロ、タンデム、親子(大人1+子供2)などマルチな用途で使える、実際にフィールドで遊んでる店主だから作れるパックラフトです。
カヌースタイルで乗れるTシェイプシートとスケグ×2が標準装備で、二気質で剛性を上げリスク回避、静水から穏やかな川下りで使うタンデム艇の中で最も魅力的。
環境が変わりやすい子供と乗りたい方は、金額に縛られず背伸びしても遊べる艇を手に入れて欲しいです。
開発秘話は必読。
相談からの個別カスタムに対応してくれるため、タンデム艇を検討されている方はBNG店主に問い合わせましょう。公式LINEもあります。
2位:GP General Packraft/GP Team
ブランド 名前 |
GP General Packraft
GP Team |
金額(税込) |
€799.00
送料:€50 日本円換算:約134,000円 |
重量 | 3125g(3990g) |
サイズ | 300×95cm |
積載重量 | 270kg |
素材 | 210D/420D |
海外Anfibioのオンラインショップでのみ販売されるアジアで生産される謎多き超マイナーパックラフトブランドGP General(ジーピージェネラル)。
GP Generalのパックラフトに乗ってる日本人を一人も知らないし、独自な魅力もないし、海外通販のリスクや手間もあるしとあえてこれを選ぶメリットがわからない。
ただ金額を計算すると2位でした。比べてもNimbus300にするかなと思います。
3位:BLUENILEGEAR/Albatross
ブランド 名前 |
BLUENILEGEAR Albatross |
金額(税込) | ¥162,800 |
重量 | 3700g(4700g) |
サイズ | 355×98cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/840D |
再びBNG。タンデムは独壇場ですね。
シンプルなNimbus300、自由度の高い乗り方なNimbus EW tandem+、そして巡航速度を重視したのAlbatross(アルバトロス)です。
見た目の通り前後流線形の形状に、前後にスケグが2つ付き、全長355cmと超長い高速艇。
海や湖で周遊しやすく、オプションでウィンドセイルも用意されています。
3位:MARSYAS/CW-320
ブランド 名前 |
MARSYAS CW-320 |
金額(税込) | ¥162,800 |
重量 | 4800g(5300g) |
サイズ | 320×98cm |
積載重量 | |
素材 | 420D/840D |
アルバトロス同列3位。
Nimbus320相当のCW-320。
マーシャスにチェンジ前のフロンティア名で売られてます。
BNGはあえて本体に210D生地を採用してますが、マーシャスは420Dと高強度生地を使っているのが違いです。
マーシャスは静水用にもスケグが付かず、金額も高いため、BNGが魅力的に見えます。
5位:MRS/Barracuda R2
ブランド 名前 |
MRS Barracuda R2 |
金額(税込) | ¥164,000 |
重量 | 5100g |
サイズ | 356×97cm |
積載重量 | 230kg |
素材 | 210D/840D |
MRSのタンデム艇Barracuda R2(バラクーダ)。
BNG アルバトロス同様に前後の尖った流線形デザインで速度と直進性を重視して作られてます。
全長356cmはあらゆるパックラフトの中でも2番目に長く、直進安定性が高いことが見て取れます。ちなみに3番目がアルバトロス(355cm)。
上位モデルに生地強度を上げたBarracuda R2 Proもあり、急流向きな固定スプレーデッキタイプと、着脱スプレーデッキタイプの2種類を展開しています。日本で最も有名アドベンチャーレーサー田中正人率いるチーム イーストウインドが使っているパックラフトもこのモデル。
番外:Anfibio/Omega C2
ブランド 名前 |
Anfibio Omega C2 |
金額(税込) | ¥154,000(€999) |
重量 | 4370g |
サイズ | 375×99cm |
積載重量 | |
素材 | 210D/420D |
元気商会が販売するAnfibioのタンデム艇OmegaC2(オメガ)。
金額的には3位に位置しますが、在庫無し+円安で次回入荷未定+値上げもあり得るため番外に。
全パックラフト最長375cmで、前後スケグ、カヌースタイルで乗るモデルです。
海外から買うと€999+送料€50=€1049(約17万円)です。
DIY Packraft
おまけ。
カナダの自作パックラフトセットを販売するDIY Packraft。
生地を熱圧着して自作の必要はありますが、格安です。
制作難易度はかなり高いらしく全くおすすめしません。制作には20-40時間程度かかるようです。
パックラフトを安く欲しい人ではなく、自分で作りたい、理解度を深めたい人になら勧められるかも。
ちなみにDIY Packraftは自作してるだけあって、サイト内のHOW-TOやFAQなどの情報が非常に濃密です。
英語サイトで翻訳しながらになりますが、パックラフトへの理解度を深めたいなら読み進めることを勧めます。
最安のDIY Packraft Kit Ultralightは約30,000円、送料が7000円前後。
37,000円ほどでパックラフトDIYキットが手に入ります。
まさかの本体重量815gと超軽量。シートなどを含めても1kg弱のようです。
製作時間は20-30時間(笑)とのこと。
DIY Packraft中の人はアリエクスプレスで買ったこのヒートアイロンを使って作っているとのこと。
O型コンセントなのでA-O変換アダプタも必要です。
中古艇
安さを求めれば中古で探すのもアリでしょう。
フロンティア(マーシャス)のセルフベイラー艇はお得に出るものが多いですが、不人気な印象があります。
オープンデッキは30%オフ程度なら売れていく印象。
ただ実物を見れないと製品状態や実際の使用年数がわからない不安もあります。
数回乗った程度であればダメージも少なく、購入を検討したいところ。
メルカリ的には買ったけどほとんど乗らなかった、で出品されるケースが多く見られます。
モデルが現行であれば年数も経っていないため、用途に合うモデルならアリでしょう。
アルパカラフト
ここまでたくさん紹介してきて一艇もランクに入らなかった元祖パックラフトことアルパカラフト。
品質的には最上級ですが、元から金額高め+円安なこともあってランク外でした。
金額の安い、コスパの良い物は売れやすいですが、高いモノには高いだけの価値があります。
よりディープに、よりマニアックに、よりアクティブにパックラフトを楽しみたいならアルパカラフトも検討してみましょう。
まとめ
改めて言いますが、長く使えるパックラフト。
値段や軽さだけで選ぶのはあまりにもったいないです。
最低限自分の用途を達成できるモノを選んで、デザインやオプションなど後から変更の利かないものの妥協はしないほうが幸せになれます。
今にすれば1泊以上のパックラフトキャンプツーリングをするなら、TIZIPを付ければ良かったなと思ってます。
とは言え、何を買っても楽しくてパックラフトサイコー!水遊びたーのしー!となるオモチャです。
買って乗らなきゃ分からないのだから買ってから悩みましょう!
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