こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
本記事はOLIGHT様からの提供品でのレビューです。
発売したばかりの新作ランタンObulb Proを使ってきました。
可愛らしいポップなデザインながらアウトドアユースに耐える高い堅牢性を持ったランタンです。
オーライト初となるスマホアプリで点灯消灯や光量の調整やモードの変更ができる今どき仕様なのが特徴です。
今回はOLIGHTの新作ランタンObulb Proをレビューします。
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Olight
Olight(オーライト)は2007年に中国・深センで設立された中国のライト製品ブランド。
元々オーライト製品のデザインが好きで使ってましたが、どんどん製品が増えていきます。
互換性のあるマグネット式の充電ケーブルで使い勝手が良くなることもあって増殖していく傾向があります。1個買ったらそこが沼の始まりですぞ。
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Obulb Pro
新発売小型ランタンObulb Pro(オーバルブ プロ)
プロというだけあって前に登場したObulbの上位機種という立ち位置ですね。
スペック
本体重量 | 105g |
サイズ | Φ65×58㎜ |
最大光量(時間) |
240ルーメン(2.5時間)
|
最低光量(時間) | 4.5ルーメン(84時間) |
カラーライト | 17時間 |
カラーモード | 7種類 |
バッテリー | 1650mAh 3.7V |
耐衝撃 | 1.5m |
防水 | IPX7 |
ロック | 有 |
アプリ | 有 |
最大光量55ルーメンだったObulbから大幅にパワーアップして最大240ルーメンに。
重量も増えて小型ランタンとしてはやや重めと言える105g(後述する吊り下げ方法次第ではさらに重くなります)
短時間の水没に耐えるIPX7の防水性や1.5mからの落下に耐える堅牢性はObulbからそのまま継承。
そしてPROの特徴は7種類あるカラーモードと、スマホアプリによる操作です。
見た目
オーライトはパッケージから楽しませてくれます。
製品スペックは箱からわかるのは嬉しいとこ。
ランタンでは見慣れないシールもありました。
中身全部。
・本体
・メタルバッジ
・目玉!?
・各言語説明書
・アプリ用説明書
メタルバッジはいつも通り。片面が両面テープになってて取付ベースになるモノ。
目玉は何でしょうね。ユーモアあふれ過ぎて困ってしまいました。
オーライト製品共通のマグネット充電ケーブルMCCが付属してるObulbProと付属してないObulbProがあります。
他オーライト製品を使ってるなら新しくケーブルも必要無いので約1000円安くなるメリットがあります。
ただケーブルが欲しいなら間違って安いケーブル無しを買わないように注意が必要です。
MCCとは・・・
Magnetic Charging Cable(マグネティック チャージング ケーブル)のこと。
オーライト製品に共通する充電ケーブルで磁石でくっついて充電できるため差し込みの手間が必要無い。防水性があるためカバーの必要も無くトラブルにも強い。
実測重量105.3gと誤差0.3gと超優秀。
底面は平らになっていてMCCの電極が付いてます。
MCCで充電するときはケーブルを近づければ磁石でパチッとくっ付いて充電が始まります。
ケーブルのランプが赤は充電中、緑は充電完了です。
磁石も埋め込まれてるので金属に付けて使うこともできます。
磁力は強くて逆さまでも付けれます。
磁石ライトって車のボンネット作業で使う印象があります。
サイズ
小ぶりな玉ねぎ程度のサイズ感です。
調べて見ると野球ボール(Φ70mm)やテニスボール(Φ66mm)よりも小さいサイズですね。
掴むように持ちやすいです。
サイズ比較
左がObulb、右がObulb Proです。
一回り大きいサイズ感ですね。
重量的にも55g→105gと倍近く重くなっていてその分用途も変わってきそうです。
数種類の小型ランタンを並べて。
ブラックダイヤモンド モジよりも小さめ。
耐久力
IPX7で水に浮くのがオーバルブの売りです、たぶん。
そして1.5mからの落下耐久もあります。
ノーマルオーバルブがそうでしたが、吊り下げの問題や引っかかりの無い形状でよく落としました。
落としやすいけど壊れにくいのがいいのか悪いのかわかりませんが壊れにくいのは事実でした。
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操作
アプリもあって操作がちょっと特殊です。
ボタン
底の電極外側にある三角形マークが少し盛り上がっていてその内側全面がボタンになっています。
「カチッ」というクリック感があって押してるのがわかりやすい。
範囲が広いので適当に底を押せば大体付きます。
ボタンが1個しかないので1回押しと長押しのみで慣れれば操作しやすいのもありがたいところ。
ボタンが少し盛り上がってるため置いた状態で上部を押しても点けることができます。
地面に置いてる時や磁石で壁に付けてるときに便利です。
本体
消灯から1回ボタンを押すごとにモードが切り替わります。
の繰り返しです。
点灯中に長押しするとどのモードからでも消灯で、消灯位置を記憶して次に点ける時も同じモードで点灯します。
ロック
消灯→長押しでロックモード。
一回白色で点灯しますが無視して長押しすることでロック。
ロックモードでは一回押しても一瞬白色が付くだけになります。
再び長押しするとロックモードが解除されます。
ただObulbがそうでしたが、ボタンの範囲が広すぎてバックパック内で勝手に押ささってしまうことが何度かありました。
という最悪のパターンも実際に何度かあって致命的な部分でした。
プロでもロックシステムの改良は無くて残念。
アプリ
オーバルブプロの発売に合わせてオーライトのライト操作用アプリが登場しました。
広告も無くシンプルなデザインでライトの操作に特化してます。
今後別のアプリで管理できるライトが増えることを予想させますね。
アプリのスクリーンショット画面を3枚並べてます。
アプリをダウンロードして開いたトップが左の画面。
「新しいデバイスを追加する」を選択し、中央画面のステップ1と2に従って操作するとデバイスがトップ画面に追加されます。
トップ画面。
ここで新しいデバイスを追加するを選択。
接続はBluetoothです。
ライトの電源をオンで白色に。
点灯状態で5秒長押しで赤く点滅したらConfirmを押して次の画面へ。
アプリは検索中となり、赤点滅から緑に変わります。
デバイスを見つけれたら追加しましょう。
デバイスを選ぶと点灯ボタンが出てきます。押せば点灯ですね。
中央の画面がメインで1~100%まで100段階での光量の調整ができます。ほぼ無段階。
7つの点灯モードと、「もっと」からはライトの色を自由に選択することもできます。
操作画面ではバッテリー残量や今使ってるモードでの使用可能時間が出てくるのが面白いところ。
明るさを変えて2-3秒で使用可能時間に反映されます。
割と反応が良くて使ってて面白いです。
めんどくさい操作も無く、直感的に使えるアプリなのが好印象です。
複数ライトを登録してグループを作って一括操作、ということもできるようでオーライト製品が増えていくほどに便利になっていくものなのでしょう。
オーバルブプロ複数持ちなら遊べそうです。
動画
アプリでの操作感 pic.twitter.com/MpL6idZvKM
— ぜつえん (@zetuenonly) July 10, 2022
アプリでの操作感とライトの反応が分かる動画です。
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明るさ
ランタンの明るさ。
白色
最大光量240ルーメンなのでソロキャンプならメインランタンに使える明るさです。
ただ使用時間的に最大で使うことの方が少ない気はします。
白色の灯りはかなり暖色が強め。
見比べた感じではレッドレンザーML4ウォームと同程度の暖色カラーです。
半円形状で吊るして使えば地面をメインにやや斜め上までの広い範囲を照らしてくれます。
未だ存在してませんがランタンシェードを用意すれば下方向メインの灯りになって光量をより有効活用できるようになりそうです。
磁石と合わせて付けやすそうですし、オーライトさんにはオーバルブ用シェードも開発してもらいたいですね。
光量20%間隔、6段階で並べました。
カメラを肉眼に近い明るさ、ホワイトバランスに設定しています。
そして満充電時のその光量での使用時間も記載してます。
1-20%:常夜灯程度
40%前後:ソロテントで暗めに使える程度
60-80%:メインで使いそうな明るさ
100%:ブースト的な使い方
ぼく的にはこんな感じでしょうか。
60-80%なら使用時間も6.7時間から4時間なので1泊なら問題の無い点灯時間でしょう。
あくまでソロ用ランタンという印象です。
ところでスペックでは最小4.5ルーメンで84時間使えるとなってましたが、1%にすると112時間使えることになったのでちょっと違いますね。
Obulbと比較
ObulbのMAX光量(55ルーメン)と比べるとProの30~35%が同じ位の光量でした。
40%なら少しProのほうが明るいように見えます。
100段階のほぼ無段階ですが大体何ルーメンなのかはよくわからないのが明るさで他ランタンと比べにくいです。
カラーモード
基本7モードだけでなく、アプリによってほぼ無限に色を変えれる機能が付いてしまったオーバルブプロ。
そしてブラックダイヤモンドやバイオライトのランタンでも付いてるマルチカラーのパーティモードです。
ぼくは常々思うわけですよ。「白以外いらねえよなー?」と。
ヘッドライトなら赤が欲しいですが、ランタンなら白色・昼白色の2種類に変えれれば十二分です。
正直それ以上のカラーは使う使わないではなく、ただただ不便です。だって使わないからね。
でも好きか嫌いかで言うと結構好きだったりはします。スペックを大事にする自分と面白さを大事にする自分がどちらもいるんです。
でもまあって話をするとネタ的には面白いです。
友人と雪山テント泊したときにバイオライトのランタンでパーティモードを使ってた時はめちゃくちゃ盛り上がりましたもんね。
でもほんとその程度。ソロなら一切使わないですよ。
サイクルモード pic.twitter.com/33RkuNxJsC
— ぜつえん (@zetuenonly) July 10, 2022
グラデーションモード(連続階調)とサイクルモード(色調変化)の動画。
グラデーションモードは、滑らかに切り替わるのでストレス無く使いやすくパーティ感が出しやすいです。パリピというか河原で使ったからかナイトプール感すらあります。
サイクルモードは、パッパッと切り替わるのでちょっと気になっちゃうなーという印象。
もしかしてですが複数オーバルブプロがあればタイミング揃えれたりするんでしょうかね?出来ても使わないけど。
吊るし方
前のオーバルブ同様に単体では置くか磁石で付けるしかできません。
使い方次第では便利かもしれませんが、ことキャンプで考えれば標準で“吊るす”が出来ないのは致命的です。
そのためどう吊るすかを考える必要があります。
Obulb フック
というわけで別売りで用意されてるのが磁石付きのフックです。
100均で手に入りそうですがオーライト純正パーツのObulb フック(製品名)です。
ランタンに磁石が付いてるので自作でも代用品でも何でも用意できますがなんだかんだ純正フックが一番便利でした。
円形カラビナのOlinkもあります。
自作
Obulbのときにワッシャーと紐を使って作った自作ハンギングもそのまま使えました。
ホームセンターで10~20円で買える22㎜径ワッシャーと紐を接着剤でくっつけただけでコードロックを付けたり、接着剤で固定したりと色々と工夫はできます。
ただ磁石ではないのでObulbフックよりも固定力が甘いのは感じます。
でもObulbフックは別の物にくっつく面倒もあるのでケースバイケースですね。どっちもあると使い分けやすいです。
気になるところ
アプリ連動の面白いランタンではありましたが山のテン場でも平地のキャンプ場でも“ソロキャンプ”を想定すると気になる部分も多くありました。
単体で光量を変えれない
多くのランタンを使ってきて説明書を見なくても触れば点灯消灯、モード変更、光量変更、ロックなどの操作が出来ると思ってました。
でもObulbProは白色の光量調整方法が一切分かりませんでした。
アプリを使えば変えれるのはわかってましたが、単体での光量調整です。
説明書を読んでも全くわからず、結局OLIGHTさんにメールで聞いちゃいました。
「ランタン単体では光量の調整はできません」
それは欠陥なのでは?と思ってます。
マルチカラーなんて要らないから長押しとかで無段階調整できるようにして欲しかった。
ちなみにアプリで調整した光量は維持されるので100%にしてからスマホ無しで使うと100%光量にしかならないランタンになります。
1%に変えた後にスマホを壊してしまうと1%でしか使えないランタンとなるわけです。
マルチカラーの必要性
マルチカラーを要らないとは言わないです。面白いですし。
でもこのランタンに求める優先順位を考えると。
1.単体での光量調整
2.単体での昼白色化
確実にこの二つです。
この二つの機能があったうえでマルチカラーがあるなら嬉しいです。なんていうか方向性がネタに降りすぎてる気がしちゃいました。
ホワイト(昼白色)に出来ない
本体で白色と書かれる色は電球色(暖色)です
アプリを使えば自由に色を変えることができますが、真っ白な昼白色(寒色)ができませんでした。
無段階調整の中央が白だと思うんですが微妙にずれて青っぽい白やオレンジっぽい白にしかならないんですよね。
キャンプ的には暖色人気ですが、ソロテント内で使うなら白色のほうが明るく便利です。写真を撮る時も白のほうが都合がいいです。
7モードを8モードにして電球色→昼白色とかを用意してくれればよかったのにと思ってしまいます。
アプリでどこまでできるかもわかりませんが、点灯モード順を変えたり出来たらもっと面白いですよね。
理想を言うなら白色はホワイトバランスのケルビン(K)で調整できても面白いです。
アプリが無きゃできないことがあるならもっと機能を増やしてほしかったし、そうでないなら単体で全てで切るようにして欲しかったのです。
ロックが解除されやすい
小さいObulbと同じですがロックが解除されやすすぎる点。
ボタンが大きく押しやすいのが理由ですが、雑にパッキングするとロック解除されちゃってる率が高くてアウトドア用途の想定が甘い気がします。
と思って製品ページを見たら自宅内で使ってる写真が多くてうーんと思っちゃいます。
吊り下げ問題
これもアウトドア想定の甘さからくるモノだと思ってる吊り下げ問題。
自宅内なら磁石も便利ですが、アウトドアなら幅広い使い方よりもシンプルな使い方が便利です。
フックを付けてくれって話です。
本体に最初から付けておくなら折りたたみで付けることもできますし、純正で使うならObulbフックになってしまうのは不満です。
アプリの接続切れ
数日置いたあとなど使おうと思うとスマホとランタンの接続が切れてることがあります。
切れてるというか繋げないという感じです。
少し時間が経ってから接続できるようになることもあれば、再接続しないといけない場合もありました。
ぼくの格安スマホ的な問題なのか、設定の問題なのか、アプリの問題なのかはわかりませんがちょっと面倒。
あと何度か勘違いしてしまいましたが、ロックモード中はスマホから操作ができません。
良い所
選択肢の少ないスマホ連携のパーティランタンなのでこのランタンにしかない良い所もあります。
スマホから遠隔操作
と不満は多くありましたがスマホで操作できる利点もありました。
手の届かない場所に置いたランタンの明るさ調整やオンオフがスマホで出来ることです。
正直めちゃくちゃ便利でした。
寝転がって星を見るのに邪魔だから消すこともできますし、寝袋に入ってから消すこともできますし、少し離れた位置に吊り下げたランタンを座ったまま調整できるんですからね。
アイディアは面白いのでアウトドアを想定して改良品を作って欲しいです。
圧倒的パーティ感
まあほとんど使わないんですよこんなパリピランタン。
でもね、いざって言う時に突然このランタンでパーティモードになったらどうです?面白くないですか?
友人とのキャンプの夜をもっと楽しくしてくれるエッセンスがこのランタンにはあります。
いつも一人のぼくには悲しいですが、友達誘ってキャンプに行きたくなってきました。
まとめ
そういえばレッドレンザーからもアプリ対応ランタンやヘッドライトが出てきてました。
アウトドアでスマホが重要になるのはどうかと思う部分はありますが、どうせ使うなら便利に使うべきと思ってます。
だからスマホ連動製品はもっと増えて欲しいですし、パワーアップしていって欲しいです。
オーライトはこれからアプリ対応製品が増えていくはずですし、Obulb Proはちょっと残念クオリティでしたが今後には期待していきたいです。
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