こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
本記事はOLIGHT様からの提供品でのレビューです。
数年で性能が大きく変わってしまうヘッドライト。
にもかかわらず、良い物を買うと買い替えタイミングが中々来ないヘッドライト。
トレランの流行りからか、最近は1000ルーメン越えの高出力ヘッドライトが増えてます。
今回はOLIGHTの高出力1500ルーメンで人感センサー搭載のArray 2 Proをレビューします。
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OLIGHT
OLIGHT(オーライト)は、中国・深センで2007年に設立された中国のライト製品ブランドです。
手の出しやすい中価格帯なブランドで世界中で販売されています。
最近はナイフなどのEDCツールも増えてきました。
ずっとOLIGHT製品が好きで見た目買いしてて、使ってみると性能と品質の高さに感動してもっと好きになりました。
ライトってのは何個あっても困りませんからね。
新製品発表の頻度が高く、どんどん新作が出てきて見ていて楽しいブランドでもあります。
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Array 2 Pro
Array 2 Pro(アレイツープロ)、発売は2022年末頃。
旧モデルArray 2sから性能が大幅に上がりました。
ぼくがテストをしてた23年9月に新色オレンジも出ました。欲しい。
スペック
名前 | Array 2 Pro |
金額 | ¥11,395 |
重量 | 135g |
サイズ | 61×31×24.5㎜ |
最大光量 | 1500lm (6700cd) |
最大照射距離 | 150m |
点灯モード | 〇スポット+ワイド 1500lm-2分 750lm-2分 300lm-7.5時間 〇ワイド 800lm-2分 450lm-2時50分 50lm-27.5時間 |
赤色点灯 | 200lm-2分 100lm-3時間10分 45lm-18時間 |
ボタン数 | 1つ |
バッテリー | 3350mAh(3.6V) |
充電方法 | Type-C(約5時間) |
パススルー | 〇 |
防水性 | IPX4 (落下耐久1m) |
ロック機能 | 〇 |
ANSI FL1 Standard | 〇 |
特徴 | ・人感センサー(手を振って操作) ・後頭部赤ライト ・アルミボディ |
登山用のヘッドライトとしては最高クラスの最大出力1500ルーメン。しかし点灯時間はわずか2分で、ブースト程度だったりします。
機能的にはかなりシンプルで、1ボタン、Type-C充電、IPX4、耐落下1m、ロック機能アリなど。
特徴はライトの前で手を振って光量やモードを変えるスマートモーションセンサー機能。
後頭部にある3350mAhの大容量バッテリー。
変わり種な、高出力200ルーメンの赤ライト。
そして何より、使いたくなるカッコイイデザイン性です。
本体を見ながら順番に見ていきます。
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特徴
Array 2 Proの特徴。
高出力1500ルーメンながら軽量
Array2proの特徴は最大1500ルーメンのオーバースペックとも言える明るさでしょう。
ひと昔前なら400-500ルーメン程度で高出力と言われていました。
ぼくが長く使っていたBlackDiamond ストームは最大100ルーメンしかありませんでしたし、今のメインランタンPETZL アクティックコアも最大350ルーメンです。
そう考えると1500ルーメンはあまりに高出力で明るすぎるレベル。
150m先までを照らすことができ、夜間の遠くや細部まで見たい時には非常に便利です。
1500ルーメンはスポットとワイドのミックス光で、ワイド単体の点灯でも最大800ルーメンです。
ただって話をすると、ブースト的な用途であり、満充電時でも1500ルーメンを使える時間はわずか2分です。
1500ルーメンの大光量ながら135gという軽さ。
バッテリーが大きいため、収納サイズはやや大きめ。
同等の光量を持つPETZL/NAO RL(1500lm/145g)やLedlenser/HF8R Core(1600lm/194g)と比べても軽く、この光量と軽量性を両立したヘッドライトは他に知りません。
スマートモーションセンサー機能
Array 2sで搭載された“スマートモーションセンサー機能”
ライト横に並ぶセンサーの前5cmで、手を上下左右に振ることでモードや光量を変更できる機能です。
操作は直感的で簡単。上下左右で4つの操作ができます。
下から上:光量アップ
上から下:光量ダウン
左から右:スポット+ワイド光
右から左:ワイド光
下から上で明るさアップのように非常に直感的。
4つの操作ですが、2パターンしかないため一度覚えてしまえばあとは使うだけです。
スポット+ワイド、ワイド共に光量は3段階のため光量は2回までアップダウンできます。
赤色や消灯などはできず、最低限に機能を絞ってあるため使い勝手が良い操作性を実現しているのを感じます。
良いか悪いか、光量ダウンやスポット+ワイド→ワイドへの移行など、ジェスチャー操作でしかできない動作もあるのがジェスチャーに依存してしまう要素です。
明るい赤ライト
地図や星を見る時に使う赤色での点灯モード。
多くのヘッドライトに搭載される珍しくもない機能です。
Array 2 Proの赤色点灯が珍しいのは光量変更ができ、45・100・200ルーメンの3段階で調整できます。
赤ライトの光量変更できるのがレアですし、100や200ルーメンの明るい赤色はかなりレアです。
明るい赤ライトなら夜間の行動中にも使うことができます。夏のナイトハイクや夜の公園や河川敷ランニングで使えば虫が寄りにくいメリットもあります。
明るい赤なんて考えもしませんが、選択肢に入れば意外と便利です。
カッコイイデザイン
OLIGHTを好んで使う理由にデザインがあります笑
質感の良いアルミボディに、黒や発色の良いビビットカラーでスタイリッシュな見た目が所有欲を満たし、使う喜びを与えてくれます。
数あるライトブランドの中から選ぶ理由がデザインだった、それもアリでしょうと思えるカッコよさです。
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見た目
黒を基調にして青をアクセントにしたオーライトらしいデザインがカッコ良くて好きです。
後頭部にバッテリーのあるタイプで、着用時は左側面にきます。
登山用ヘッドライトでは珍しく本体素材はアルミ製。だからこその重厚感でカッコいいのかもしれません。
ただ他多くのヘッドライトは樹脂素材ですが、割れる物でもなくアルミの必要性や優位性が分からなかったりします。
ライト裏側には放熱用のフィンが付いてます。
LEDの光はほとんど発熱しませんが、LED本体は発熱します。
1500ルーメンクラスだと熱を持ちやすいようで、高出力を長時間使うとかなり熱くなっていました。
ヘッド正面にはワイド(広い光)とスポット(狭い光)をメインに、赤ライト、人感センサーが付いています。
上部に電源ボタンがあり、操作は1ボタンで全てを行います。
後頭部には3350mAhの大容量バッテリーが付いています。
頭部左側を配線が通り、螺旋に巻かれた箇所が伸縮します。
2つ付いている固定用クリップは替えが付属しています。
バッテリーを後頭部に置くことで前後のバランスを取り、ライト部のサイズを小さくできることで激しい動きでズレにくくなるランニング系アクティビティで使われやすいヘッドライトです。
ヘッドの可変は正面を0度として、15度ずつクリック感のある固定がされて4段階60度まで角度を付けられます。
60度と公式に説明されてますが、実際には90度まで曲げることができました。
60-90度はクリック感がありませんが、90度位置では頭側プレートと垂直になって止まります。
固定力は高く、どの角度でも走った衝撃でズレるようなこともありません。
バッテリーには背後からの視認性を上げる赤いテールランプが付いています。
任意のオンオフはできず、点灯時には必ずつきます。
バッテリー下部にはキャップの付いた充電口があり、USB Type-Cで充電できます。
テールランプの数で充電状況がわかります。
OLIGHTが採用する独自のマグネット充電ではなく、ヘッドライトならType-Cの汎用性が高く便利でした。
パススルー充電にも対応しているため、バッテリーの持ちに不安があるロングコースや途中で充電切れを起こしても使い続けたい場合に助かります。
充電コードが邪魔になりにくい後部バッテリータイプではパススルー充電は重要だと思っています。
操作方法
1ボタン+人感センサーでの操作方法。
ボタン操作
自分の確認用でもある操作とモードの画像を作りました。
OLIGHT製品は共通する操作が多いため、他製品も使っていれば迷うことも少ないです。
・1回押しで電源のオンオフ(消したときの点灯モードを記憶)
・点灯中に、長押しで光量が明るくなっていく循環(押してる間は変わり続けて放したモードになる)
・点灯中に、2回押しでスポット+ワイド(MIX)→ワイド→レッド→を循環
・消灯中に、長押し(1秒)でロック→ロック中に長押しで解除
・消灯中に、2回押しのまま長押し(3秒)で赤が点滅しジェスチャー操作をオンオフ切り替え
・消灯中に、3回押しでSOSモード(・・・ ーーー ・・・で点灯)
1ボタンなので必然的に操作が単純化するメリットがあります。
ヘッドライトに限れば、複雑な機能よりも直感的で思考停止で使える操作性がベストだと思っています。
操作で言えばペツルが大好きです。逆にブラックダイヤモンドの無段階調整は苦手でペツルに乗り換えました。
オーライト的には、長押しでモードが弱→強へ循環して放したモードで固定なのがほぼ全モデル共通の操作です。
慣れるまで少し時間がかかりましたが、慣れてしまえば光量調整もしやすく便利です。
ハンドライトでは2回押しで高出力ブーストなのですが、ヘッドライトでは2回押しでモード変更なのが変わり種でした。
高出力への不満
操作性への不満を書くのなら、2分しか使えない高出力はブーストモードにして5秒や10秒で自動的に元のモードへ戻る仕様だと嬉しかったです。
2分しか使えないのなら常用できるはずもなく、その後の光量がロー程度まで落ちるため、あくまで高出力は短時間用としてバッテリー維持しやすくして欲しかったのです。
さらに書くなら、スポット+ワイドでもう一段暗い100~150lmがあれば最高でした。
ローの300lmでは明るすぎるシーンが多く、ワイドロー50lmでは夜道を歩くにはやや力不足なのです。
スマートモーションセンサー機能
最大の特徴とも言えるジェスチャー操作機能。
下から上:光量アップ
上から下:光量ダウン
左から右:スポット+ワイド光
右から左:ワイド光
先ほども書きましたが、操作は4パターンのみで非常にシンプルかつ直感的。
感度も良くて優秀。
ボタンでは指で探してから掴む押すの手間がありますが、モーションセンサーならライトの前で手を振るだけ。
もちろん電源のオンオフや赤ライトなど出来ない操作も多いため、ボタンとの併用は必須です。
明るさ
実際の光量と見え方など。
モード別の明るさ
スポット+ワイド(MIX)、ワイド(WIDE)、赤(RED)の3点灯モード3光量を同条件で比較。
実際に見える明るさに近くしてますが、実際よりやや暗めです。
使用頻度の高いミックスロー300lmとワイドロー50lmでの比較。
ミックスローは300ルーメンだけあって、中心ほど遠くまで明るく見やすいです。ローと言っても300ルーメンもあるため、照らされた人はかなり明るく人と向かい合うキャンプシーンでは注意が必要です。
ワイドローは全体均一に薄暗め。キャンプや車内など近くの物を見る時に適しています。
ミックスハイ1500lmとワイドハイ800lmの比較。
当たり前ですが比べると中央の明るさがミックス光は強め。めっちゃ明るい。
同じく2分しか使えないためワイドハイの出番は少なめ。
150m先まで照らすことが出来るため開けた稜線や広場などで、遠景を見ながら全体を把握するのに適したモードです。
ミックスロー300lmと愛用ペツル アクティックコアの350lmを比較。
50ルーメンの差にしてはありすぎる気がしますが、アクティックコアのほうが周辺、中央共に明るいですね。
素材的にはプラ素材のアクティックコアは後ろからでも本体が透過して光のロスがあるようにも思えますが、大した問題もないのでしょう。
アルミボディのArray2proは光のロスというか、漏れがほぼありません。
点灯時間は、アクティックコア(82g)が350lmで2時間。Array2pro(135g)は300lmで7時間半と重量辺りの点灯時間ではかなり優位。
2時間以内のナイトハイクならアクティックコアでも十分ですが、より長時間、高出力が求められる環境ではArray2proが良さそうです。
ミックスハイ1500lmと同社ハンドライトBaton3 1200lmも比較。
Baton3はスポット一灯なため中央強めで輪郭もくっきり、周辺には弱めです。
ヘッドライトとハンドライトは用途が違うため、比べるものでもありませんが、照らされ方の違いが面白いです。
最近の宿泊登山ではヘッドライト1つ+Baton3の2つ持ちでリスク管理+手と頭で併用可能な運用をしています。
ANSI FL1 Standard
ちょっと脱線してヘッドライトの性能を測定する規格の話。
有名ライトブランドの多くはANSI FL1 Standard(アンシーエフエルワンスタンダード)を採用しています。
ANSI(American National Standards Institute/米国国家規格協会)とは、アメリカの工業規格の標準化を行う機関で、FL1 Standardはフラッシュライトの性能評価規格です。
各社微妙にアイコンデザインが異なりますが、製品パッケージで見かけるこんなスペック表がANSI FL1 Standardで検査している証明です。
左上から順に[照射到達距離・最大発光強度(カンデラ)・耐水性・耐衝撃性]を表しています。
他にもルーメン・点灯時間など合計11個の項目で検査されますが、ルーメンや時間は単体アイコンではなく図で表されることが多いです。
大手ブランドがANSI FL1 Standardで検査するメリットは、共通の検査方法にすることで比較しやすくなることです。
寝袋で言えばEN13537(ISO23537)、スリーピングマットならASTM F3340-18と同じように、各社が独自の検査をしてしまうと数値に意味が無くなるためです。
共通の検査方法による規格の統一化にも欠点があります。
寝袋のEN13537規格では睡眠中の動きが想定されておらず狭いほど数値が良くなることや、-20度以下用では適切な数値が出ないことが欠点です。
ANSI FL1 Standardでは、持続時間がやっかいな存在です。
持続時間は「点灯30秒後を100%として、10%になるまでの時間」とされています。
例でグラフを作りました。
青がOLIGHT Array 2 Proで、ANSI FL1 Standardに則れば、1500ルーメン190分の表記が可能です。
実際は1500ルーメンで2分点灯後には390ルーメンまで減光してからの188分なのに。
極端な例として出した赤Bライトは、30秒後1500ルーメンで、2分後に150ルーメンまで落ちて9時間維持。これは1500ルーメン9時間と記載出来てしまいます。実際にはずっと150ルーメンなのに。
同じく極端な黄Cライトは、1300ルーメンを9時間維持し続けるあり得んスペックですが、1300ルーメン9時間としか書かれず、赤Bよりも劣って見えます。
実際にはここまで極端に低下もしませんが、買って使うか、詳しいレビューに期待しないとわからないのがANSI FL1 Standardの落とし穴です。
ライトで“ルーメン詐欺”と言われることが多いのもこれのせいです。
ではどうするべきなのか。
OLIGHTの実点灯時間の正確性
購入者が実際に持続時間を調べるしかないでしょう!
というわけで、スポット+ワイドのハイモードを1分間隔で撮影してみました。
公式の数値通りなら、1500ルーメンで2分点灯後に390ルーメンまで低下、190分(3時間10分)で消えるはずです。
カメラの設定はマニュアルで固定、暗い段ボールに入れて1分ごとのインターバル撮影をライトが切れるまで続けました。
結果は予想を上回り、1500ルーメンから2分後に低下した390ルーメンを約4時間14分(254分)維持。急激に暗くなって8分後に消えました。
公式値を1時間以上超える点灯時間をたたき出してくれました。
5分後と416分後を比較。
画角が微妙にずれてるのは三脚にぶつかったのかもしれないです。
比べるとわずかに後者が薄暗い気がします。
おそらく390ルーメンからわずかな低下があるのでしょうが、実用シーンでは全く分からない程度のはず。
赤が公式記載のカタログ値、青が実測値でグラフ化。
ルーメンの測定は出来ていないため、ラスト8分の光量低下はなんとなくです。
それでもほとんど光量低下無しに公式値390ルーメンをひたすら持続してくれる性能、使いやすさに脱帽です。
OLIGHTの凄い所はきちんと光量の低下を記載していることです。
1500ルーメン2分後に26%(390ルーメン)に低下し、188分点灯可能のように。
OLIGHT製品の点灯時間は一見すると〇%が多くわかりにくいですが、逆に言えば記載時間分はほぼ光量低下無しにきっちり仕事をしてくれます。
緩やかな光量低下ではないため、グラフにすると角ばった変化になります。
以前別のライトでも検証してある程度確信を持って調べましたが、OLIGHTはどのライトも光量低下が少なく期待値通りの持続時間で照らし続けてくれるのです。
購入前に光量持続時間を確実に知れるため、裏切られることがありません。
実際に使えばじわじわと暗くなってくることもないため使い勝手が良いのです。
これがOLIGHTへの信頼性であり、好きが増していく部分だったりします。
気になるところ
Array 2 Proの気になっているところ。
ほぼロー300lmと50lmしか使わない
スポット+ワイドではハイ1500lmやミドル750lmは2分しか使えず、その後はハイ390lmからロー300lmと誤差範囲でしか使えなくなります。
結果、ほぼローしか使わないのが実情でした。
ローはスポット+ワイドなら300ルーメン(7.5h)、ワイドなら50ルーメン(27.5h)、ほぼこの2つで使ってます。
スポット+ワイドで100-150ルーメンがあったり、1500ルーメンがブーストで短時間だけ点灯してから自動でローに戻ってくれればどれだけ良かったかと思ってしまいます。
なんならブースト用ボタンを追加しても良いのでは、と思ってます。
ジェスチャー操作の意図せぬ作動が気になる
頭に装着したとき右側にモーションセンサーが位置します。
すると右手でボタンを操作するときに誤作動することが多々ありました。
「ローで使用→右手で消す→付けたらミドルになっていた」のようなことが多々あるのです。
必要のないシーンでミドルやハイに変わると持続時間が減ってしまいます。
使用時間に余裕があれば問題ありませんが、ロングコースではかなり不便。
左手でボタンを押すように矯正して対応していますが、キャンプなどオンオフが多いシーンではモーションセンサーをオフにすることも多いです。
そして、ジェスチャーなら出来るのに、ボタン操作でスポット+ワイド→ワイドに直接移行できないのもBAD。
モーションセンサーをオフにしてしまうと、スポット+ワイド→赤→ワイドと多用しない赤ライトを挟まなければなりません。
これが割と不便。
バンドが普通過ぎる
悪いわけではありませんが、バンドが普通過ぎます。
これが70gなら何も問題ありませんが、決して軽いとは言えない135gの本体を頭に付けるには、工夫が無さ過ぎるのです。
頭頂部にバンドを通してもいいですし、装着後のフィット感をしやすい機構を考えてもいいですし、後頭部のバンド幅を広くしてもいいでしょう。
そんな工夫が何もないのがもったいないと思ってます。
平らなバッテリーだと嬉しかった
後頭部バッテリーが出っ張った形なのがややズレやすく不満です。
おそらく18650型電池のような丸い電池を流用しているのでしょうけど、他社の背面バッテリータイプは密着感の高い平らなバッテリーを採用しています。ただ汎用電池のほうがコストは安いのでしょう。
OLIGHTのヘッドライトは製品数がほとんどなく、ハンドライトメインのブランドゆえな電池の使いまわしだと思ってますが、真っ先に改善して欲しい部分です。
そして、ユーザーによるバッテリー交換が出来ないのも悪い点。
オーバーナイトで長時間や数泊で連日使用することも多いヘッドライト。
後部バッテリータイプではバッテリー交換できないほうがレアです。
バッテリー自体が高額になりやすいデメリットはありますが、充電切れ→電池交換→即使用が出来ないのはかなり不便です。
パススルー充電できるのが救いです。
Array 2 Proの総評
まとめ。
OLIGHTが作るライトとしての質の高さには一切の不満がありませんでした。
高出力高持続で、新月の森の中を長時間歩く恐怖心も少なくしてくれます。
300ルーメンが7時間半持続するため1泊2泊のテント泊では問題ありませんし、夕方からオーバーナイトして日の出を見に行く登山にも使えます。
モバイルバッテリーから充電すれば何日でも何時間でも使い続けられることでしょう。
モーションセンサーでの操作は直感的で疲れた状態でも使いやすい機能です。
赤いライトが高出力で長時間使えるのも、用途にマッチすれば変えの利かないライトです。
ただ、ハイやミドルが使いにくく点灯モードと持続時間によるほぼローしか使わないじゃん問題。
なんだかんだモーションセンサー切ったほうがノンストレスで使えるんじゃないか説。
バッテリーはデカいし、交換もできない、バンドは普通と、ヘッドライトとしての完成度には物足りなさを感じてしまう部分も多かったです。
この手のヘッドライトはトレラン系の用途が多いですが、やや不向きと感じます。
金額や重量で考えるよりも定評のあるトレランヘッドライトを選ぶ方が確実でしょう。
Array 2Proは、トレイルランよりもハイク系や釣り系との相性が良い製品だと感じています。
高出力ヘッドライトを比較
似たグレードの、100~250g程度で700-1600ルーメンのヘッドライトを比較してみました。
先ほども書いたようにANSI FL1 Standardの10%までを持続時間で記載できるせいで、ヘッドライトをスペック比較で選ぶのは困難です。
それでもバッテリー容量、点灯モード、機能性や充電方法から絞っていくことはできるはずです。
スペックで比べるとOLIGHT Array 2Proは「軽量性、金額の安さ、最大出力の高さ、バッテリー容量、赤ライトの明るさ」が魅力的なヘッドライトです。
逆にボタンの押しやすさ、操作性、付け心地、ライトの照らされ方、調光性能などスペックでは分からない部分も大きい道具です。
個人的にはロングコースのトレラン以外では数年前のヘッドライトでも困らないため好きなブランド、好きな製品で良いと思ってます。点灯モードへの信頼性からOLIGHTとかね。
最近の気になる製品は23年9月に出たばかりのLEDLENSER HF8R CoreとBlack Diamond DISTANCE 1500です。
HF8R Coreは、世界初の完全ハンズフリーを実現したヘッドライトで、自動調光、アプリ連動、アルミボディなど最新の言葉がマッチする気になるヘッドライトです。
HFシリーズは大光量HF8R、ミドルレンジHF6R、小型軽量HF4Rの3種類に、その中で3グレードの9種類展開です。
BlackDiamondのDISTANCE 1500も23年9月に発売したばかりの、ただただカッコいいヘッドライトです。
メカニカルなライトヘッドと奇抜なカラーデザイン、着脱可能な頭頂部バンド、マグネット式バッテリーは2つ同時使用が可能で、ハードケース付きとギアよりもガジェットに近い美を感じます。
ヘッドライトで3万円越えの金額には震えあがりますが、一度見て付けてみたいです。
「ぜつえんセレクション ~見た目買いしたいヘッドライト3選~」をするなら確実にランクインするヘッドライトです。
他のOLIGHT商品
Array 2Proの新色オレンジボディが登場しました。かっこいーい!
新商品Oclip EDCクリップライト。
可愛い形状で30gのクリップライトながら最大300ルーメン、100ルーメン90分点灯など小型ながらかなり高性能で面白いです。
服やバックパックに付けても良さそうですし、テント内でランタンにもなりそう。ヘッドライトやランタンとも少し違って遊べそう。
OLIGHT初のBluetoothスピーカー内蔵ランタンも新商品。
完全パリピ使用でキャンプ場に無秩序を降臨させることができちゃいます笑
オーライトってハンドライトは質実剛健な感じなのに、ランタン系はネタ要素強めで笑えます。
まとめ
見て楽しい、使って楽しい、点けて実用的なライトはいくつあっても困りません。
買い替え頻度の低いヘッドライトですが、軽量モデルと高出力モデルは使い分けしやすく兼用しても面白いです。
各社から独自性もデザイン性も高いモデルがそろってきている高出力ヘッドライト、夜のお供に探してみてはいかがかしら。
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