こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
寝袋いっぱいあるけど三大メーカー以外のメーカー間比較ってあんまりされないよなー、とふと思いついたが吉日で様々なメーカーの寝袋を一覧で比較できる表を作成、共有できるようにしました。
今回は寝袋一覧表と使い方、表にしてわかった性能別ランキングを紹介していきます。
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寝袋一覧表【随時更新中】
Google スプレッドシートで作った寝袋一覧表。
国内で流通してるダウン寝袋(封筒型以外、キルトは含む)+ぼくの個人的に好きなAEGISMAXとネイチャーハイクなどをまとめました。
寝袋発見は新製品登場次第、随時追加しています。
共有ファイルとして公開しているため、リンク先をお気に入り登録していただければ更新するたびに最新のモノで閲覧、使用することができます。
ここに載っていないモノで国内で流通している寝袋をご存じでしたら追加しますので教えてもらえると喜びます。数値ミスがあったらごめんなさい。
今後はシェルのデニール数、撥水ダウンの有無、化繊寝袋、国内にない海外寝袋なんかも追加したいなあと考えてますが、来世になるかもしれません。
注意点
注意点をいくつか。
ぼく個人が作ったもので数値ミスなどもあり得ます。詳しく確認する場合はメーカー公式サイトや通販サイトでご確認ください。
ヨーロピアンノーム(EN13537)規格に対応しているものはその温度表記を、対応してないモノは製品表記の温度をリミットの欄に記載しています。
一般的にはメーカー独自規格の温度帯になるためヨーロピアンノームよりも判定が甘い傾向にあります。ただ大手メーカー(イスカやウエスタンマウンテニアリングなど)ほどヨーロピアンノームに近い判定ではあります。
逆にsoomloomなどはざっくりでかなり甘め。
キルト型ハーフレングス、フードレスはマミー型とは温度の感じ方が違うためマットや着る防寒着に左右される部分が大きいですのでご注意を。
金額は基本的にはメーカー記載の小売価格です。そのため楽天やAmazonで買うと割引やポイントでより安く買えます。
AEGISMAX、ネイチャーハイクはAliExpressの金額。soomloomはAmazonの金額。CumulusはMoonlightGearさんの金額を参考にしています。
バブルチャート
スプレッドシートで作ったのもあり、バブルチャートにもしてみました。
フード付きマミー型のシュラフのみを抽出しています。
力不足で、メーカー名を抽出できず、製品名のみでやや上級者向き。が、製品名でメーカーやFPがある程度分かる人なら楽しめるのではと思います。
正直実用性はあまりないのですが、その温度帯で一番軽い寝袋、重い寝袋というのがわかります。
画像のサイズが大きすぎて見にくいのも実用性に欠ける部分です。まあネタ画像としてみてもらえればと思います。
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使い方
ぼくの技術不足で申し訳なくPC使用がメインとなっています。スマホタブレットでも使えますが使い勝手がかなり落ちます。
PCの場合はブラウザ上で並び替えなど自由に操作することができます。ぼく以外は編集できなくなっているためできるのは並び替えやフィルタ抽出位です。
ページ内を選択+コピー→別スプレッドシートに貼り付けで編集することも可能で、いらない列を排除など凝った作業に使われる場合はオススメです。
スマホでの使い方(ブラウザ上)
アプリ無しの場合はURL→ブラウザで表示→メニュー→PC版サイト
とPC版表示にするとブラウザ上で並び替えなどを使用することができます。ただアプリに比べかなり動作が重く操作性は悪いです。
スマホでブラウザ(グーグルクローム)で開いた画面。このままでは並び替えもズームアウトもできません。
右上のメニューを選択→PC版サイトにチェックを入れるとPCと同じ表示になります。
PC版サイト表示にするとこんな感じ。重くて実用性低め。
できればアプリでの利用をオススメ。
スマホでの使い方(アプリ使用)
アプリを入れれる場合は「Google スプレッドシート」を使います。グーグル純正のExcelアプリです。
アプリをダウンロードし、URLを開くとスプレッドシートアプリでファイルが開かれます。しかしそのままでは閲覧のみで並び替えができません。
アプリで開いた一度あとファイル一覧ページ行くと共有ファイルが追加される。
一度URLからファイルを開くと自分のスプレッドシートファイル一覧に「ダウン寝袋 比較一覧表」が追加されます。そのファイルでメニュー→コピーの作成をすると共有ファイルのコピーを作り、自分用の編集や並び替え作業ができるようになります。
スマホやタブレットの場合は少し手間ですが、ここまでするのが本来の使い方で、一番使い勝手がいいかと思います。
注意点としては共有ファイルは自動的に最新になりますが、コピーファイルはコピー時点から自動で更新されません。更新がある場合は、都度コピーファイルの作成が必要です。タップ2回でできるので手間でもないですが。
スマホアプリ版のインターフェースはこんな感じ。
後述の並び替えやフィルタで希望の絞り込みができます。
並び替え
一覧表の主な使い方としてはスペック順に並び替えをすることができます。
重量軽い順+金額安い順など複合的に並び替えもできますが少し癖があるためいくつか例を紹介していきます。
PC画面での紹介です。
フィルタ機能
便利なのでフィルタ機能をオンに。
左上の1の上、Aの左の空白部分を選択すると画面を一括選択できます。
一括選択→▽(フィルタボタン)→新しい一時的なフィルタビューを作成(C)をクリックします。これでフィルタ機能がオンになります。
フィルタ機能をオンにすると1の横行(メーカー名、製品名、ダウン量などの行)に▽が出てきます。
そこを押すと条件を絞り込んで表示することができるようになります。
特定メーカーを絞り込んで表示や具体的な数値で重量400~600gの寝袋絞り込みなど使い手次第で様々な絞り込みができます。
絞り込み後に並び替えをするとさらに細かく自分のニーズに合った寝袋の表示が可能になります。
フィルタサンプル
ぼくならこんな感じで並び替えるなあーっていうサンプルをフィルタで用意しました。
「-9~-12℃/冬/マミー/750FP↑/軽量順」→冬用の軽量寝袋
「0~-2℃/3season/マミー/750FP↑/軽量順」→春秋or夏高山用の軽量寝袋
「3~-2℃/3season/850FP↑/軽量順」→3シーズン用ハイエンド軽量寝袋
「3~-2℃/3season/キルト系」→3シーズン用のキルト系(キルト・フードレス・ハーフ等)
「5~2℃/夏/マミー/750FP↑/軽量順」→夏用の軽量寝袋
という感じです。
比較表を使って比較した時の並び替えを名前を付けて保存しておける機能です。
自分の良く使うモノを作って活用ください。
一般的な並び替え
フィルタ後ならダウン量、重量、リミットなど各項目から並び替えができます。
フィルタ前でもアルファベット列横の▽で並び替えができます。A→Z(昇順)かZ→A(降順)です。
重量など数字の場合はA→Zが小さい→大きいで200g→500gのように並び替えられます。
使えばわかると思いますが、EN13537はA→Zだと×が上に、Z→Aで対応が上にきます。
全寝袋の重い順や金額順などで並び替えて「へーなるへそ、おもろっ」ができます。これがしたくて作った表だったりします。
複合項目の並び替え
並び替えは複数の項目を同時にすることも可能です。
複数を並び替える場合は後から選択した項目が優先され、画像では重量をA→Z、その後EN13537をZ→Aで並び替えています。
すると後に選択したEN13537の対応が上にきて、その中で重量A→Zで並び替えられます。EN13537(ヨーロピアンノーム対応)の中で軽い順を表示する場合に使えます。
2個でも3個でも同時に並び替えはできますがややこしくなって自分でもわからなくなります。
そのため絞り込む方向性が決まっていれば、フィルタ機能で表示数を減らすほうが見やすいです。
同じことをする場合でもフィルタでEN13537の対応のみ表示→重量A→Zで並び替えが楽です。
共有ファイルのコピーを作成し編集
共有ファイルをコピーし、自由に編集ができるようにすることもできます。
スマホだとこれ前提でしたが、PCだと共有ファイルのほうが操作性がいいので必要なければ必要ないものだったりします。
ファイル→コピーを作成→名前やフォルダを選択しOK
で新しいタブにコピーファイルを作成できます。
共有ファイルとは違い、自分しか見れないコピーファイルなので自由に編集が可能です。
項目を変えることもできますし、スプレッドシートでできることはなんでもできます。
Excel関数を使い特殊な重量-ダウン量みたいな列を作成することもできます。
コピーを作成する一番の理由は列を自由に並び替えれることでしょうか。
比較的重要な重量、リミット、金額を製品名の横に持ってくることができ見やすくできます。
まあ公開してる時点でそうですが自由に使ってくださいということです。ただ数値ミスなどは自己責任ですよ。
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並び替えのコツ
情報量の少なさと、メーカー間での統一性の少なさから並び替え時に気を付けてほしい点があります。
- ダウン量
モンベルがダウン量を非公開のため並び替えで省かれる→製品重量で並び替えで対応可能。
- FP
低FP(650~750FP位)を省く使い方は便利です。また高額になりやすい高FP(900~930FP)を省くのも有用です。注意は、プロモンテのみFP無記載のため、おそらく750~800FP程度なのでしょうが、プロモンテを候補に入れる時は(空白)にチェックを入れましょう。
- EN13537(ヨーロピアンノーム)
イスカ、ウエスタンマウンテニアリングなどが採用してないため、省かれる→EN13537で並び替え無いことで対応。
- 保温力の並び替え
コンフォート・リミット・エクストリームがあり、一部非公開メーカーがあるため、並び替えはリミットですること。
- 値段
多くの寝袋を実売ではなく“定価”で記載しているため、割引やセールで多きく変動→値段はあくまで目安に。
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寝袋性能別ランキング
メーカー間を比較できるならするしかないだろう、ランキングを!!
では様々な項目のベスト3を紹介していこうと思います。
マミー型限定ランキングで、キルト、フードレス、女性用は形状などで軽くなりやすいため除外してます。
先に言っておきますが、構造値段アウターサポートなどを加味するとランキング上位=良い寝袋とは言い切れないのも事実です。それを知ったうえでランキング楽しんでいってください!
最軽量ランキング
軽い寝袋、ただそれだけでランキング化。事実上、軽量寝袋の頂点争い。
1位 SEA TO SUMMIT/スパークSp0
オーストラリアのシートゥサミットの超軽量夏用シュラフ。
850FP撥水ダウン100g封入で、重量わずか225gで14~10℃に対応しています。女性用モデル(フレームFm0)は215gとさらに軽く同じ保温帯。
シェルは10Dで内側は7Dナイロン。1gでも軽くをコンセプトに作られたモデルでアルパインクライミングやアドベンチャーレースを想定しています。
ULキャンパーが夏用にしたり、使うかわからないけど持っていくのには良さそうです。
225gというとiPhone11 Pro Maxが226gなのでそれより軽い程度で、通常サイズのiPhoneにカバーを付けた程度の重量というとわかりやすいでしょう。軽すぎっ。
2位 NANGA/MINIMARHYTHM 180
国産ナンガの最高級モデルミニマリズム。180と250の2サイズ展開です。
930FPダウン180g使用で重量325g。使用温度0℃想定。
900FPを使った寝袋はいくつかありますがそれ以上、930FPはナンガミニマリズムが唯一無二です。すべての寝袋において超最高品質のダウンを使用してるわけです。
7x5Dと10x7Dナイロンを使用。シートゥサミットに比べ保温力がはるかに高く、積雪期以外は使えそうです。
センタージッパーが20cmちょっとしかなく、極限まで絞りつくされていて、寝袋内もかなり細身のサイズ感で窮屈気味、伸長の高い人は選びにくい寝袋なのが注意。
ナンガ曰く「より小さく、より遠くへ」をコンセプトに開発された最高峰アルティメットモデル。と、かっこいい。
見た目からもどこか違うのを感じますが、数ある寝袋の中でもかなり尖ったモデルで使用者を選ぶ部分はありますが、軽いは正義と言うしかない。キャンプよりはロングトレイルなど快適性よりも寝れることを重視した人にオススメでしょう。
ナンガ七不思議の1つ、ぼくも含め販売サイト等ほぼ全てが”ミニマリズム”と記載してまですが、ナンガ公式サイト曰く“ミニマリスム”
アウトドア業界のタブーとも思われる七不思議のひとつである・・・笑
3位 SEA TO SUMMIT/スパークSpI
シートゥサミットまさかの2つ目、スパーク0についでのグレード、スパークIが3位です。素材などは同じでダウン量が100→180gに増えたモデルです。
850FP撥水ダウン180g封入、重量350g、対応温度9~5℃。外10D中7Dナイロン。
スパーク0は全身横バッフルなのに対し、スパーク1は上半身が縦バッフル。ダウンズレとコールドスポットの低下、体に沿ったダウンの乗り方になるメリットがあります。
同じダウン量のNANGAミニマリズム180に比べ+25gとかなり頑張ってますが、対応温度が5℃差あるのが痛いところ。
さすがの930FPのすごさ、窮屈なサイズ感、ジッパーの長さなどが関係しているように思います。
温度重量で負けてますが、使い勝手、値段で言えば多くの人はスパークIが向いてるでしょう。
3シーズン軽量ランキング
3シーズン用寝袋はリミット温度で2~ -2℃の寝袋を選出。積雪期以外なら使えるモデル+防寒着orインナーorシュラフカバーで積雪期にも耐えうる最も汎用性の高い温度帯の寝袋。800FPならダウン量250~300程度で初めて買う寝袋はこのグレードがオススメ。
1位 NANGA/MINIMARHYTHM 180
930FP180gで重量325gで0℃対応。
重量ランキング2位が再登場で1位に。スパーク0は10℃対応の夏用だったのでそれが抜けて1位に輝きましたね。
表作った時点で930FP他にねーじゃん、なにこの見た目、てか軽っ。って思ってたので様々なランキングインするのは事前に見えてました。
さすがナンガと言うしかない圧巻の製品で、究極の文字が良く似合う。
値段の高さと窮屈さがデメリットですが、みんな尖った製品はお好きでしょう?
2位 ウエスタンマウンテニアリング/ハイライト
北カルフォルニアの登山家2人が既存のスリーピングバッグに満足できずに作った寝袋メーカー。妥協無しで金額がかなり高めですが、最高品質の寝袋とはこのこと、と言える製品を出しているウエスタンマウンテニアリング。
2020-21冬よりローストアローで本格始動している様子。公式サイトもオープン→https://www.lostarrow.co.jp/westernmountaineering/
850FPダウン225g使用で455g対応温度2℃。165cm以下対応ショートモデルは425g。
12Dナイロンで寝袋では珍しいバッフル構造。ダウンウェアに近い見た目です。ダウン量が少ないのでダウンの移動防止の構造だと思いますが、横バッフルにしたほうが軽く暖かくなりそうかなと思ってしまいます。
追記-2位- ウエスタンマウンテニアリング/フライライト
ウエスタンマウンテニアリングの50周年記念モデルで1本ずつシリアル番号が刻印されるプレミアモノ。
850FPダウン195g封入、365gで対応温度1度。
ハイライトよりも少ないダウン量なのに保温力は上という何が起きてんだ感。
12D→10Dと素材は最軽量のよう。
追記で書いてますが、重量も保温力ハイライト以上で、フライライトが2位、ハイライトが3位ということになります。
ただウエスタンマウンテニアリングはEN13537に対応してなく、対応温度はコンフォートとリミットの中間程度とのこと。
3位 SEA TO SUMMIT/スパークSpII
最軽量1位のスパーク0、3位のスパークIに次ぎ、3シーズン3位でスパークIIも登場。
850FP撥水ダウン300gで505g、対応温度-2℃。
スパークI同様上半身が縦バッフルでそのままダウン量増加モデル。
金額を許容できればかなりオススメなスリーシーズンモデルでしょう。女性用はダウン310g封入で505g、-4℃対応と保温力高めになってます。女性や低身長族にはかなり有効な選択肢です。
3シーズンコスパランキング
上記と同じく3シーズン用寝袋はリミット温度で2~ -2℃の寝袋を選出。その中で金額の安いランキングです。始まる前からわかる中華シュラフ覚醒回です。
1位 soomloom 600/6000円
Amazonの売れ行き上位で、パチグリルの元祖を出したsoomloomの600。
650FPダウン600g封入で1100g、15~0℃対応。
温度設定があまりに甘く、0℃はかなり厳しいと思います。
ダウングレードも低く、重量も重く、保温力も不安。しかし安い、安すぎる。それだけが魅力。
これで保温力心配なら800gや1000gにしても金額差ほぼないのでそれもいいでしょう。
超格安でコスパ抜群なSoomloomの人気なキャンプ道具を紹介! – ぜつえんアウトドア
2位 AEGISMAX/LETO/10800円
ランキング初登場AEGISMAX!中華の高品質なシュラフメーカーです。安く買うならAEGISMAXかネイチャーハイクでしょう。
700FPダウン350g封入で604g、7~2℃対応です。AEGISMAXはヨーロピアンノーム対応なのがすごいとこ。
シングルキルト構造で700FPと魅力は薄いですが、やはり安価なのが魅力。
LETOはAmazonでも多く出回ってる手に入りやすいモデルです。
3位 AEGISMAX/G1/13000円
連続してAEGISMAX。ハイエンドグレードの一番低い保温力のG1です。G1~5まであり保温力が上がっていきます。
800FPダウン380g封入、722g、3~ -2℃対応。
同じスリーシーズンでもダウン量、質、ボックス構造でLETOより一段温かくより広く対応してくれます。個人的にはLETO買うならG1にしてほしいと願ってしまいます。
最重量ランキング
軽量があるなら重量級も必要だろう?ただ重いランキング、ベスト3。
1位 ウエスタンマウンテニアリング/バイソンゴアウィンドストッパー
850FPダウン1190g封入2095g、-40℃対応でゴアウィンドストッパー使用。
なんていうか、すごい。めちゃくちゃ暖かそう。850FPを1190g使用はすごい。
グース何匹分の価値があるんでしょうか。
ただ構造的にはかなりシンプル。ドラフトチューブなどふんだんに使われて冷気の侵入を防ぐ構造ではありますが、尖った部分はあまりない印象です。
あ、金額ですか?14万5420円です。
2位 Naturehike(ネイチャーハイク)/ARCTIC -23
ネイチャーハイクの厳冬期、極地用モデル。ARCTIC。-17とー23の2つを展開しています。
850FPダウン1300g封入2050g、-17~ -23℃対応。
ネイチャーハイクが850FPを寝袋に使うっていうのが以上事態。でもウェアで1000FP出してるし、もしかしてさらに上の寝袋も行けるのでは?と思えてしまう。
価格破壊で明らかに日本のアウトドア市場環境を変えてるメーカーなのは事実。
毎年新製品も多く日本メーカー駆逐される未来しか見えない。
センタージッパーと画像から沸き立つモコモコ感がたまらないです。販売ページでは中からお兄さんがこちらを見てる画像あって違うモノが沸き立ちます。
日本で発売されてないモデルでAliExpressからの購入になります。
3位 NEMO Equipment(ニーモ)/CANON -40
ニーモの最上級グレードのキャノン-40。
850FP撥水ダウン1280g封入、2000gで-40℃対応。
長いビビットカラーのセンタージッパーがオシャレに感じる。しかしなにより横に腕を出して寝袋に入ったまま作業できるのが厳冬期用シュラフですね。
そして寝袋で唯一守れない顔は、トンネルフードで呼気を温めて極寒環境でも呼吸を楽に寝ることができます。普通の冬用では必要のないエクストリームな機能です。
保温力ランキング
保温力ランキング。冬用とか厳冬期用越えて、極地用に近いでしょう。
そして上記の重量ランキングとかなり近い結果になってます。1位が同点3つなので4位5位も乗せてます。
ちなみに表に入れてない国内で入手できるのこれ?な-30℃以下、最低-51.1℃対応の寝袋を紹介した記事もどうぞ。
1位 ファントムゴアテックス -40℃/CANON -40/バイソンゴアウィンドストッパー
-40℃対応モデルが3つあったので同位で1位3つにしました。
・Mountain Hardwearのファントムゴアテックス -40℃
・ニーモのCANON -40
・ウエスタンマウンテニアリングのバイソンゴアウィンドストッパー
下記2つは重量ランキング1位と3位です。
華氏(アメリカの温度)表記「-40℉=-40℃」なため、アメリカブランドの-40℉モデルが多いのがこの温度帯。すでに統一規格は意味をなさず、各社が極地用としてラインナップしてる最上級グレードです。
ちなみにこの3つで一番軽いのがマウンテンハードウェアのファントムゴア-40なのでこれが1位で良いかなって気持ちがあります。
850FP撥水ダウン使用量不明で寝袋重量1973g、-40℃対応、ゴアウィンドストッパー使用。
キャノン-40が2000g、バイソンゴアが2095gなので僅差ですが軽量ですね。どれも850FPダウン使用です。
4位 AEGISMAX/ULTRA
AEGISMAXのエクストリームなやつ、ウルトラです。
850FP撥水ダウン1230g封入で1470g、-32~ -38℃対応。
顔まで締めれるフルクローズジッパーが特殊です。またAEGISMAX唯一撥水ダウンを使ったモデル。
10Dナイロン使用で、シェル重量(重量-ダウン量)が240gと夏~3シーズン用程度なのが珍しいです。
この保温帯で他メーカーはシェルを20~40Dと厚くし、シェルにウィンドストッパーなどで使う傾向がありますがあくまで軽量化を目指したというところでしょう。
温度+重量で見ればとても魅力的な寝袋です。値段も比較的安価。
読者様に購入+レビュー記事を書いていただいてます。
5位 AEGISMAX/A1500
AEGISMAXの新作Aシリーズの最上級保温レベルのA1500。他800,1000,1300があります。
800FPダウン1500g封入し1956g、-30~ -35℃対応。
センタージッパーで使い勝手よりも保温力重視なモデル。
際立ってる部分はありませんが値段+保温力で見た時の圧倒的コスパが魅力です。
A1500ではなく、A1000やA1300なら冬キャンプ用にも買いやすい金額と保温域でしょう。
800FP+3シーズン+重量ランキング
国内定番モンベルイスカナンガが出る雰囲気ないので無理やり出すランキングです。
タイトル通り、800FPダウン使用の3シーズン重量ランキング。
個人的に750FP以下はグレードが低く軽量化よりは安価を求めたモデル、850FP以上は極限の軽さ保温力を追求した分金額高すぎるモデルというイメージです。
最も軽さを妥協せず、コスパも意識したキャンパーから登山者まで万人受けするモデル、それが800FPシュラフなのです(無理やりモンベルイスカナンガを出す口実)。
1位 モンベル/アルパインダウンハガー800 #3
はいきたモンベルやっときた。
定番3シーズンモデルの#3です。ぼくは#3のハーフレングス使ってます。
800FPダウン量不明で550g、6~1℃対応。
別記事で書いてますがモンベルの寝袋は2020年から少し保温力落ちて値上げしてます。
モンベルの寝袋はスパイラルストレッチシステム採用した伸びる寝袋なのが特徴です。アルパインダウンハガーは伸び率が低めですが、そのぶん安く軽いモデルです。
追記。2021年に総モデルチェンジしてシームレス化してアルパインダウンハガーというラインナップが無くなりました。残念。
2位 MOUNTAIN EQUIPMENT/FIREFLY(ファイアフライ)
イギリスのアウトドアメーカー、マウンテンイクィップメント。日本では好日山荘取り扱いがあります。がここの寝袋見たことはないですよね。ってくらいマイナー。
あとマウンテンイク「ィ」ップメントが小さいィなのを調べて初めて知りました。
800FPダウン274g封入560g、4~ -1℃対応。
寝袋に使われるダウンは高品質なヨーロッパ系のグースダウンが多いですが、これはロシアングースダウン。珍しいように思います。
シンプルな作りですが10Dと薄めのシェルゆえに軽量性を出しているのでしょう。
ただ値段の高さが痛いところですね。
3位 ISUKA/エア 280X
イスカも初登場!定番3シーズンのエア280X。ぼくもエア280ショートを長く使っています。
無理やりランキングにしないと日本メーカー出てこない辺り、800FP好んで使うのが日本だけなんじゃないかって思っちゃいますね。
800FPダウン280g封入で570g、2℃対応。
寝袋以外出してないため、キャンパーでの使用者は少ないですが登山者では使用者が多いイスカです。
ゆったりめなサイズ感の寝袋にかなりの撥水シェルで確かな保温力、寝るに特化しかイスカなだけに幅広い用途に対応してくれます。ぼくのイスカのイメージは質実剛健です。
追記。2021年にイスカエアシリーズがモデルチェンジ。
エアの正統後継モデルのエアプラスと、750FP撥水ダックダウンを使ったエアドライトになりました。
シェル重量ランキング
表を作ってどうせならと作った独自概念のシェル重量という表記。
“寝袋重量-ダウン量=シェル重量”
で算出しています。スタッフバッグ重量も含まれているため正確ではない+防水生地だと重くなる+ダウン量記載してないメーカーも多いという欠点はありますがまあネタ要素としてランキングにしちゃいます。
それでも軽さが売りな寝袋を炙り出せる考え方です。
1位 SEA TO SUMMIT/スパークSp0
全寝袋最軽量ランキング王者再び!軽い寝袋とはスパークSp0のことだと、そういうほかない最軽量お化けです。
850FPダウン100g封入で225g、10℃対応。
225-100=125gのシェル重量です。
2位 NANGA/MINIMARHYTHM 180
何度目の登場かナンガのミニマリズム180も軽量+保温力なら殿堂入り。
「軽いって正義」を体現した寝袋と言えるでしょう。
930FPダウン180g封入で325g、0℃対応。
325-180=145gのシェル重量。
3位 Cumulus/X-LITE 300
初登場ポーランドの寝袋メーカー、キュムラス。
その中でも最上級グレードに位置する900FPポーランドグースダウンをふんだんに使ったモデルです。3シーズンよりも少し幅広くUL系ハイカーなら積雪期もこの寝袋でしょう。
900FPダウン300g封入で465g、2~ -4℃対応。
465-300=165gのシェル重量。
日本での取り扱いはムーンライトギアさんです。
が、最近は個人輸入でアマゾンに出品してる方もいます。
ぜつえんのこれいいじゃんランキング
特に縛りはなく、ぼくがどこかに魅力を感じてしまったランキング。
1位 SEA TO SUMMIT/スパークSpII
850FP撥水ダウン300gで505g、対応温度-2℃。
一覧表やランキング作っていてシートゥサミットの寝袋はすごい魅力的でした。
850FP撥水ダウンなところ、シェルを薄くして軽量化もできているところ、わかりやすい製品ラインナップと網羅性です。
その中でもぼくが選ぶなら着込めば氷点下も使える3シーズンタイプ。スパークSpIIでした。
2位 cumulus/QUILT250
ランキング除外枠でしたが、キルトタイプ。
850FPポーランドグースダウンを250g使い重量490g。0℃対応。パーテッククァンタム生地。
背中の無いキルトタイプでフードや背中に綿がない分、上部は同じダウン量のマミータイプ以上の保温力。
ぼくはこれで無積雪期なら問題なく対応できるかと思います。
またパーテッククァンタムは軽量で強度に優れて、ダウンの抜けも少ない素材です。
金額の高さ、入手のしにくさがデメリットですが、それを超える物欲センサーが反応してしまいました。
3位 AEGISMAX/G3
800FPダウン952g封入1294g、-8~ -15℃対応。
AEGISMAXのフラグシップのGグレードの中間の保温域。今使っているモンベルアルパインダウンハガー#1よりは温かそうで、安く、純粋にAEGISMAXの寝袋使いたい欲からです。
圧倒的安価、ハイエンドスペック、写真や動画で見るロフト感がとても魅力的です。
徒歩以外の冬キャンパーはAEGISMAXかネイチャーハイクが最適解に思えます。
soomloomほど安価じゃないのも信頼がおけるとこです。
登山がっつりの人以外で人に寝袋をオススメするならぼくはAEGISMAX一択でしょう。
まとめ
ここから意識高い人間みたいで嫌な言い回しになりますがぼくは意識低い人間ですYO。
ぶっちゃけると、ぼくは寝袋探しててそのためにこの一覧表作ったとかって訳ではないんです。現状の寝袋に不満もないわけです。
ではなんで作ったのか、寝袋が好きだからです。
一覧表を作るために調べる→リスト化する→見直す、それだけで相当量の知識がつきます。並び替えでメーカー間の寝袋を複数スペックで比較するという一ランク上の一般公開されない比較情報も得られます。
ぼくがテントや寝袋などのリストを作り公開して求めるのは欲しいモノを探すためはもちろんですが、自分の使ってない道具に対する知識をつけてほしいという思いからです。
あるあるですが、NANGAを使ってる人はNANGAしかオススメできない人が多いです。
一般には必要ないことかもしれませんが、道具に対してメリットデメリットを知っていて幅広い知識があれば、相手の要望を聞きそれに適した道具を勧めることのできます。自分ではない他人に合うものを見つけられるスキルは後々道具買い替えのシーンなどで自分にも生きてきます。
高価で全ての道具を使うことは難しいアウトドアですが、視点を広く持って初心者が参入しやすく、経験者とも気軽に交わりやすいキャンプであってほしいなという思いがあります。それがこのブログをしてる理由だったりもしてます。
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コメント
素晴らしいデータのご共有ありがとうございます。
コストパフォーマンスを意識したキャンプギアのおすすめをいつも参考にしております。
特に、他のブログではあまり見かけられないメーカーの商品を知ることができるのはこのブログの強みかと思います。
ところで、Snugpakというメーカーの製品は試されたことがございますでしょうか?
アウトドア用ブランケットを気に入って使用しており、同メーカーの寝袋の購入を検討しているのですが、日本語レビューを見かけないので購入を躊躇している状況です。
具体的に購入を検討しているものはSoftieシリーズの寝袋なのですが、中綿が独自素材の化繊となっております。何か情報をお持ちでしたらご共有いただけますと幸いです。
Anonさんはじめまして。
コメント、ブログを読んで頂いてありがとうございます。
SnugpakのSoftieではない中綿を使った古い廉価モデルを自宅用として使ってます。
身長160cmほどなこともあり、個人的にはサイズ感合わず、220cmの全長で足余りが気になります。
それでいて幅はやや狭く感じ、あぐらをかくような姿勢は難しいです。
フードもフィット甘いです。
しかし、軍隊でも採用される高い強度と雑に使いやすい化繊中綿で、破けてても問題なく使えるため自宅用として重宝してます。
softieシリーズへカタログ値的には重量対保温力も化繊の中ではかなり高く魅力的です。
軽量化を気にしなければとても良い寝袋だと思います。
具体的に知ってることがなく、申し訳ありません。他にも不明なことがありましたら気軽にお問い合わせください。