こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
冬物のレビューは冬の始まりにするべきでしょう。
今時期にするのは春や夏物であるはずです。
でも考えてみて欲しい。数回使っただけで「良かったですおすすめ!」なんて話を書いてもどうにもならんでしょう。
つまり春に冬物のレビューをするのが正しいアウトドアブロガーってわけだ。まちがいねえよ。
今回は2022-23冬シーズンに購入し使ったアウトドアウェアをレビューしていきます。
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冬の遊び方
まずは用途というか、遊び方。
北海道でスノーシューを使った雪山登山、バックカントリースキー、冬のバックパックキャンプ、氷上のワカサギ釣り、車中泊などをふらふらと遊んでいます。
雪山登山は森林限界を超えることも少なく、標高500-1500m程度の山を中心に登っています。
登山の合間にハンモックを張ってバーナーやクッカーで遊んでご飯を食べて、雪で遊んで降りてくるような登り方をすることが多いです。
食事休憩がセットになるため、防寒着や遊び道具が増える傾向にあります。
テント泊や星空や朝晩の撮影もあるため防寒着は大事。
人の少ない山に行くことが多く、必然的にノートレースでソロでのラッセルになることが多くなります。スノーシューは今シーズンからTSL HIGHLANDER instinctを使用。
山行的には危険度は低く、行動速度は遅めで運動量も低め。
2年ほど前から始めたバックカントリースキー。
滑走技術が低いため斜度の緩い山がメイン。
登山同様にハンモックなどを張って休憩し食事を作ることが多いので道具が増えがち。
雪山登山とスキーウェアの差がわかるような滑りもできず、冬登山ウェアでバックカントリースキーをすることに不満も少ないような初心者。
それでも裾が広くて下がりにくくお腹の楽なビブ(サスペンダーの付いたアウターパンツ)はずっと欲しかった。
キャンプやワカサギ釣りは汗処理よりも防寒性能。
登山ウェアを併用する部分が多いですが、焚き火をする場合はアウターを焚き火用ウェアにしています。
登山よりも防寒性能高めのウェアを着ることが多いです。
アウトドアウェアのコスパと価値観
ウェアレビューの少ないブログです。
アウトドアウェアは高性能で長持ちするため高額。にもかかわらず毎年のように各社はアップデートし物欲を刺激します。
部位が多いのもあって種類が豊富でギア以上にお金を掛けやすいのがアウトドアウェア。
ただ革新的な変化も少なく、アップグレードする必要性も薄いのに物欲は沸きやすい困ったちゃんだと思ってます。
ギアは無いと出来ない遊び方が多いですが、ウェアは一通りそろっていれば新しく買う必要は少なくいはず。
逆説的に、意識的にウェアへの出費を抑えることでギアや遊びに金を使える!というのがぼくのアウトドアウェアに対する価値観です。
だから不満はあっても必要十分な性能を持ったモンベルで全身を覆いがち。
何より気になる高性能ウェアよりも、遊び方が増えるギアが欲しいのです。
意識的にウェアは買わないようにしているし、自分の遊び方的にはウェアは節約するべきだと思ってるって話です。
それでもウェアに寿命が来ると買い替えが必要になります。冬ウェアの買い替えタイミングが今年だったので色々買ったよ。というまとめてレビューしてる経緯です。
その分、十分に比べて吟味するわけですが使ってみなきゃ良いか悪いかなんてわからないわけですよ。
長い前置きになりましたが順番に書いていきましょう。
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Rab/Generator Alpine Jacket
初のRab(ラブ)製品でした。
Rabが展開する化繊防寒着の中で最も暖かいビレイパーカポジションで、中綿はPrimaLoft Gold Insulation with Cross Coreが、防寒着では最上位の133g/㎡が胴体に使われています。フード袖は80g/㎡。
最強断熱素材エアロゲルを使ったプリマロフトの中で最も軽く暖かい化繊素材です。つまりは現存する化繊素材で最強と言っても差し支えないでしょう。
ダウンより同重量での保温力は劣りますが、それでも厳冬期北海道でも十分な保温力があり、雪や濡れにも強く使い勝手も良いと文句の無い1着。
質の高さにすっかりRabに魅了されてしまいました。
ブランド | Rab | NORRØNA | Patagonia | ARC’TERYX | THE NORTH FACE |
製品名 | Generator Alpine Jacket |
トロールヴェゲン プリマロフト100 ジップ フード |
メンズ・ DAS・パーカ |
ニュークレイ SV パーカ |
アグロウダブル ウォールジャケット |
画像 | |||||
金額 | ¥44,000 | ¥45,100 | ¥60,500 | ¥48,400 | ¥74,800 |
重量 | 540g | 528g | 556g | 600g | 700g |
素材(中綿) | PrimaLoft Gold Cross Core 80g/133g |
PrimaLoft Gold Cross Core 100g |
PrimaLoft Gold Cross Core 40g/133g |
コアロフト | PrimaLoft Black Rise |
素材(表地) | PERTEX QUANTUM Pro DIAMOND FUSE 20D |
CORDURA 30D | PERTEX QUANTUM Pro 10D |
Arato 15 | GORE-TEX INFINIUM 2L 13D |
素材(裏地) | Atomos 15D | PERTEX QUANTUM Pro 10D |
GORE-TEX INFINIUM 2L 13D |
以前から化繊ビレイパーカで探していて、やはり本命はクロスコア中綿。
全て試着もして比べた中ではRabジェネレーターアルパインジャケットが一番「値段、軽量性、保温力、着心地、作り込み」のバランスが良いと感じました。
アグロウダブルウォールジャケットは高すぎ。
ニュークレイSVは金額の高さと入手性の低さがBAD。
トロールヴェゲン100は保温力が低く、構造的にも劣化Rabの印象。
DASパーカは同等の保温力で使い勝手も着心地も良かったのですが高額。
最終的にはDASパーカと2択でしたが、金額とラブを使ってみたくてジェネレーターアルパインジャケットを選びました。
表地にはDIAMONDFUSE加工されたPERTEX QUANTUM PRO。
耐スナッグ性(生地表面が毛羽立ちにくい)が高い加工で、表面はツルツルし雪や水が付着しにくくなっています。
何より感動したのは細部の作り込みの上質さと各パーツの使いやすさ。
重量は増えますが使いやすいパーツが各部に使われ、袖や裾を絞る、フードを閉める、ファスナーの開閉が非常にスムーズでストレスを感じさせません。
中綿や保温力よりも作り込みに一番感動したウェアでした。
収納袋も付いていて夏用寝袋程度の大きさに仕舞えます。
大きめなのは化繊の弱点ですが、袋が大きめで実際にはさらに半分近くまで小さく畳むことができます。
実用では袋は使わずバックパックの隙間にねじ込んでるため見た目ほどはスペースを取りませんが、それでも防寒着の中ではトップクラスに嵩張ってしまいますね。
袋も使いやすく、裂け防止リング、両手で一気に開くつかみと使う時のことが良く考えられています。
やや大きめなフードのフィット感も良好。
口元まで上がる高いファスナーで、たっぷり中綿80g/㎡で保温力も高め。
フード内側頭頂部に通されたゴム紐(オレンジ)は後頭部で調整できて説明が難しいですが、頭をハメることでちょうどいい位置にフィットします。
別のゴム紐(水色)で顔元も絞り込むことが出来るため悪天候で活躍します。
水色のゴム紐と別になったやや硬い素材の入ったツバが良い感じにフードの形状を維持してくれます。
ビレイパーカらしく、ダブルファスナーでハーネスやビレイデバイスと干渉しません。
通常の用途でも座る時、運転する時などに開けておくと快適です。
メインファスナーと胸ポケットファスナーは非常に滑りの良いYKKビスロンファスナーで、大きなジッパータブの相性も良く嘘みたいに滑りが良い。
ポケットはハンドポケット2ヶ所、胸ポケット1カ所の3ヶ所。
どのポケットも中が広く、大きめなレンズや保温ボトルを入れることもできます。
身長161cmでSサイズを着用。
ハードシェル上から着るなら丁度良く、フリースなどの上から着るとやや緩い程度のサイズ感でやや大きめ。ハードシェル上から着ることの多い厳冬期以外はXSでも良いのかもと思いました。
パタゴニアDASパーカ(40g/㎡)よりもフードの綿量が多い80g/㎡でフードを被ってない時も首元がしっかり保温されます。
お尻側に長くなっている形状で背中が出ることはありませんし、お尻まで暖かくしてくれます。
ダウンと比べた保温力はモンベル アルパインダウンジャケットと同程度かもう少し暖かい位の印象です。
ダウンでは濡れてしまいがちなテント設営やブロック削りだし作業も全く気にする必要無し。
ややウェットな雪で寝てもダイヤモンドフューズのおかげで雪が付着しにくく、多少浸水しても保温力が落ちにくいのは化繊ならでは。
今冬シーズン買った中で間違いなくベストバイウェアで、多くの人に勧められるお気に入りの1着です。
ただ日帰りやライトな用途ほど重量対保温力で考えてダウンウェアのほうが向いてる人も多いはず。そこは要検討ですよ。
強いて言うなら今シーズンから出た新色マーマレード(黄色っぽいオレンジ?)も良かったなと思ってることくらい。
- 保温力の高さ
- フードのフィット感
- 細部パーツの質の高さと使いやすさ
- ファスナーの滑らかさ
- ポケットの大きさ
- 雪の付きにくさ
- 湿潤時の保温力持続性
- 化繊の使い勝手
- ダウンに軽さ暖かさ収納性で劣る
- やや高額
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ファイントラック/フロウラップフーディ
今季マイナーチェンジして街着しやすい地味なカラーになってしまったので型落ち品を探してレッドを購入。
Sでピッタリサイズ。ファイントラックらしい伸縮性でピッタリがベストです。
独自の防水透湿素材エバーブレスエアを使ったストレッチ性のある一枚地のソフトシェル。裏地が無く保温性皆無な同系統が意外と少ないウェアジャンルです。
ソフトシェルよりもウィンドシェルで売られる製品に近い気もします。
この保温力の無さが魅力で、軽量で着やすくオーバーヒートしにくいずっと着続けられるウェアに仕上がっています。用途にマッチすれば普段着から山までずっと使えます。
冬用に中綿の入ったフロウラップEXPフーディも2021-22年に出ました。
ファイントラック特有の横っ腹から換気できるリンクベント。
同社ハードシェル、インサレーション、フリースと合わせて同じ位置で換気が出来るため、1着買うとファイントラックウェアが増えてしまう沼要素です。
案の定、フリースも買ってしまいましたし。
一般的な脇のベンチレーションに比べると汗抜けは悪いですが、ハードシェル以外でベンチレーションが付くのは珍しいためかなり温度管理がしやすくなります。
バックパックとギリギリ干渉するかしないかで、脇より開閉はしやすいです。
以前のウィンドストッパーから、独自のエバーブレスエアメンブレンに変わりました。
方向性は同じで、高透湿性と適度な耐水性でシーム処理無しです。
雨の中長時間使えばそのうち浸水しますが短時間なら問題無し。雪には強く降雪やラッセルではむしろハードシェルより快適です。
気になるのは裾が短い、袖の絞りがなく細身で腕まで捲くれない、メインファスナーが止水で小さく硬いことくらい。
そこを調整すれば重くなったり、使いまわしが悪くなるため仕方ない部分はありますね。
森林限界を越えない、多少超える程度の登山ならハードシェルの出番は少なく、ほぼフロウラップ1枚で行けてしまいます。
登山、スキーにと今季最も活躍したアウターウェアです。
- ストレッチ性の高さ
- 保温力がない
- 防水透湿性
- リンクベント
- あらゆるウェアとのレイヤリングしやすさ
- 裾の短さ
- 袖が腕で引っかかる
- 止水ファスナーの硬さ
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ファイントラック/ドラウトレイジャケット
2122年秋冬シーズンに出た現行ドラウトソルジャケットの旧モデル、ドラウトレイ。Sサイズ。
裏起毛で保温力の高い秋~冬~残雪期用の防寒ストレッチフリース。
表面がツルツルでフリースにしては雪が付着しにくく、生地全体が吸汗蒸散性を持っていて、文字通り汗を吸いあげ拡散し乾燥させる特性。ファイントラックが好きな速乾性が売りです。
春夏秋用にモンベル トレールアクションで、冬メインでドラウトレイと使い分けようと思って購入しました。
フロウラップとリンクベントで合わせられるのも想定しての購入です。リンクベント沼でした。
結論から言うと、暖かすぎてオーバーヒートしがちで12月-2月くらいの厳冬期限定、あとは気温の低いテン泊時には便利。
それ以外では暑いよりも寒いほうが温度調整しやすいので、変わらずトレールアクションが活躍してます。
フロウラップ同様にリンクベント付きです。
ベンチレーション付きフリースはレアで、保温力高いながらもここを開けていればそれなりに抜けてくれるので助かります。
ハンドポケットとリンクベントが隣り合ってて見ないで開け閉めすると間違えがちなのがちょっと面倒。
良いのは、保温力の高さ、ベンチレーション付き、フィット感、雪の付きにくさ。
気になるのは、暑すぎる、胸ポケットが右胸で使いにくい、胸+ハンドポケットが浅いこと。
総じてあれば着るし、無ければトレールアクションだけで必要十分。持ってるから使うけど時期が限定的で出番は少ないウェア、でした。
厳冬期に山頂から山頂へ歩いていくような縦走をするなら便利ですが、最近はしないスタイルなので相性がちょっと悪かったかも。
焚き火では使わないようにしてましたが、暖かいから秋冬春のキャンプ用をこれにしてもいいかも。
製品の良さ的には☆5段階で4くらい。今シーズンの自分の用途的には☆2くらいでした。
- ストレッチ性の高さ
- 保温力の高さ
- 雪が付きにくい表面
- リンクベント(フリースに珍しい)
- 吸汗蒸散性
- 保温力が高すぎる
- 胸ポケットの位置
- ポケットの浅さ
mont-bell/クリマエアジャケット
モンベルのハイロフトフリース クリマエアジャケット。Sサイズ。
「秋冬春のキャンプ用に可愛いハイロフトフリースかおー」というオシャレな気持ちを出して購入。
ミレーやマムート、マウンテンハードウェアなどと比べましたがサイズ感と金額でクリマエアジャケットに。
アンダー1万円で買えるハイロフトフリースは少ないですね。
保温力は思ったほどではなく、アウターを合わせてもドラウトレイのほうが暖かいです。
トレールアクションよりははるかに暖かいですけどね。
ただ風への抵抗がほぼ無なので、用途は要検討。
キャンプ用と言いつつ着心地が良いので普段から常用。車中泊時もほぼクリマエア。
という感じで1シーズン着まくっていたら背中側、腕の裏側部分がかなり潰れてきました。
ヘタリやすいハイロフトフリースではありますが、タフに使えばヘタリやすいですね。
フリースは使えば使うほど目に見えてロフトが潰れていくもので、しかし素材寿命的には10年以上着続ける人もいるような明確な寿命がわかりにくいウェアです。
2-3年も使えば保温力が当初よりかなり落ちてるので買い替え検討を始めていい時期だと思ってます。
ずっと着ていたのも着心地の良さの結果であり、とても良い防寒フリースでした。
- 比較的安価
- 可愛いデザイン
- 軽く暖かい
- 着心地が良い
- ヘタリやすい
- 風に対して無力
- モンベルらしいフィット感の緩さ
MILLET/ホールガーメントワッフルウール クルー
Millet ワッフルウールクルーXS/Sサイズ。
メリノウール70% ナイロン26% ポリウレタン6%の混紡ハイブリッドウールアンダーウェア。
コンピューター編みで縫い目を減らし、胴体部は一周縫い目無しという物理的不可思議な裁縫で、新しい時代を見たような気持ちになります。
本当はワッフルウールフーディが欲しかったのですが、フードの感じが好みじゃなくクルーを選択。そういえばアウター以外に付いてるフードが好きじゃなかったのでした。
ところでぼくはミレーがかなり好きです。デザインとサイズ感が合うのとAmazonで試着購入しやすいからです。
ただウェアや小物系は裁縫が甘いためか耐久力が低めな印象があります。一方でバックパックは堅牢です。
同じくミレー サーマルメッシュライナーも検討していましたが、着用感が好みじゃなくワッフルウールを選びました。
冬期登山、スキー用のアンダーウェアで、保温力と汗冷え対策でウールのほうが好ましいので着心地が良くてもワッフルウールにしていたと思います。
驚くのは着心地の良さ、というかストレスの無さ。
驚異のストレッチ性と少ない縫い目と18.5μm極細ウールによるものでしょう。
直接肌の上に着ると独特なブロックパターンのポコポコ感がありますが嫌な感じではありません。
ぼくは下にドライナミックメッシュを着るためその肌触りもほとんど感じてませんでした。
高いストレッチ性はありますがサイズが男女別でそれぞれXS/SとM/Lの2サイズしかなく、ゆったりめのシルエット感です。
ゆるめなアンダーウェアのフィット感なのも合って激しいアクティビティよりは、ゆったりめのアクティビティに向いているように感じました。
サムホールは大好きです。
抜群のストレッチ性もあり、指の根元までカバーしてくれる長めで手が暖かいのは冬の助けでした。
生地表面も少しざらつきがあって、裏起毛のあるフリースやアルファダイレクトでは引っかかりやすいのですが、サムホールに指を通しておけば一気に着られます。
ウールの宿命で汗抜けに限界があり、バックパックを背負って運動量が増えると背中の汗が処理しきれなくなることが多々ありました。
歩き方で対応できる部分ではありますが、少し暖かすぎるアンダーウェアだったのも事実です。
ぼくの用途的にはもう少し薄手でも良いかな、と思いました。
それでも脇や背中は白くパターンが変わっていて、通気性とストレッチ性がより高い編み方がされているのに縫い目はないコンピューター様には感動してます。
今後も冬期の一軍アンダーウェアです。
- 抜群の着心地の良さ
- 保温力の高さ
- ウールの汗冷えしにくさ
- サムホール
- 汗処理能力の足りなさ
- フィット感がやや緩い
MILLET/メイジュ 3L リムーバブル ビブ
BCとゲレンデスキー兼用に購入したスノービブパンツ。
ジャパンS、フランスXSサイズでほぼピッタリサイズ。体感ちょっとキツいくらいですが動きには問題ありません。
3年ほど前のモデルで定価54000円位ですが、半額程度まで安くなっていました。
今までは冬登山用のハードシェルパンツを兼用してましたが、裾をブーツに被せるのがきつかったりと何かと不便で専用パンツの購入に踏み切りました。
ティートンブロス、マムート、モンベル、パタゴニアなども試着しましたが、サイズ感と金額でメイジュビブにしました。
名前の通りミレー独自の防水透湿素材ドライエッジ3層(3L)を使用し、ビブ部はファスナーで取り外し可能なリムーバル仕様です。
BC用なので中綿はもちろん無し。
40cm弱もある大きなベンチレーションがお尻側に付いてます。天気の良いハイクアップ時はいつも全開。
開けるとお尻と足回りがゆったりして少しだけ歩きやすくなります。
履いて滑って驚きました。
細身であまり伸縮性が無い生地なのに、動きにくさが全くないからです。
スキー用に考えられた立体裁断で動きを邪魔しないのでしょう。スキーブランドすげえや。
ビブ背面がストレッチ素材で、フィット感良くお腹が暖かいのが嬉しいです。
腰で締めることもできますが、肩ひも通しておけば締める必要も無いのでお腹が楽なのも嬉しいビブ。
ビブポケットは小さくビーコンやスマホは入りません。
ゲレンデでICカードやクレジットカードを入れるのに使ってます。ポケットの小ささはちょっと残念。
ちなみに色の変わった左モモの前ポケットも何に使うのか全く分からず持て余してます。何入れても邪魔でしょここ。
一周付いてるファスナーでビブを着脱できて、ビブ無しパンツとしても使えます。
トイレ時にも使えますが、分離させると着たまま繋ぎ直すのが難しいのでトイレはちょっと大変です。
今まで購入したことのないジャンルのウェアで他と比較はできませんが、ほとんど不満の無い良いビブ。
真っ黒も面白くないとややダークなブルーでしたが普段選ばない色で新鮮で良いです。
願わくばティートンブロスのTBパンツが良かったので一度フィールドで試してみたいとこ。
- 動きやすさ
- 耐候性の高さ
- ベンチレーションの大きさ
- お腹の暖かさと締め付けの無さ
- トイレがちょっと大変
- ポケットが小さく使いにくい
MILLET/ブリーザートイアルファダイレクトフーディ
今季アルファダイレクトが欲しくて欲しくて手に入れた1着。ジャパンS、フランスXS。
フィット感がかなり高めで、普段ミレーでSを選びますが、Mでも良いかもというタイトなサイズ感。
型落ち21-22年モデルで、22-23年に出たブリーズバリヤーとは表地が異なります。
それ以前のブリーザートイよりも体感ではサイズがやや小さめ。
アクティブインサレーションで人気だった中綿ポーラテックアルファの内側生地を省いて中綿剥きだしになったのがこのポーラテックアルファダイレクト。
シート状になった綿ではなく、起毛した素材なのも特徴です。
・疎水素材による乾燥の速さと抜群の汗抜け
・軽量コンパクト性
が売りの中綿です。
アルファダイレクトを使ったウェアの中に、表地もないフリースのようなウェアと、表地を付けたアクティブインサレーションがあります。
このウェアは後者で、表地にはミレー独自素材で持続超撥水と通気性を両立したブリーザーを採用しています。
ブリーザーがモデルチェンジし、現行は撥水糸でより撥水性能を上げたブリーズバリヤーです。
ブリーザーは驚くほどに撥水してくれて、小雨程度なら長時間でも問題ありません。乾燥も早いので濡れても乾燥しやすいのはありがたい。
アルファダイレクトが腕の裏側まで張り巡らされています。ただ胴体部より薄め。
地肌の上に着たいほどに肌触りがいい起毛部です。
フードはアルファダイレクト無しですが、別の中綿が使われています。
前作から良かったフードのフィット感は素晴らしい。
調整パーツ無しながら顔元だけが出るように丸く収まってくれます。
フードを被ってない時もおさまりも良く、だらんと垂れず首元を温めてくれます。
裾がやや短めで内起毛での摩擦のせいか、ずり上がりやすく動きが大きいと背中がでがちでした。
今季はサムホール付きウェアが多かったです。
手の平までアルファダイレクトが詰められてて肌触りも良く暖かいのが嬉しいです。
ただちょっと袖も短めでした。
このアルファダイレクトウェア、不満も多くて。
まず内起毛のため、ツルツルなウェアの上以外での着脱が非常に不便。
起毛と起毛が引っかかってしまい着るのに手間取ってしまうのがストレスでした。フィット感高めなので厚着にも向きません。
真冬よりは肌寒い秋や春のほうが活躍しそう。
そしてレイヤリングのしにくさ。
フリースの上から着るには暑いことが多かったので、ミレードライナミックメッシュ+ワッフルウール+アルファダイレクトのミレー3枚重ねで使うことが多かったです。
それでちょうどいい環境なら比較的快適ですが、寒くなってしまうとハードシェルを着るのも動きにくいですし、内側に着るのも手間が多すぎると困窮してしまうことが多々ありました。
間にトレールアクションジャケットやドラウトレイを挟むと次は暑すぎて、アルファダイレクトを汗は抜けるんですがブリーザーで引っかかってお尻の上に溜まる感覚になりがちでした。
使っていくほどにレイヤリング的に、用途的に合ってないウェアだったなと感じてしまいました。
逆にライトな用途では非常に便利でした。
バックパック無しでスノーシューを履いて散策、Tシャツの上に着て街着、雪や風のあるキャンプの設営撤収時などです。
強い撥水性で渓流釣りにも良いでしょう。
書いてて思いましたが、バックパックを背負う用途での相性が良くない気がします。
ただ初冬や初春などの冬ではないけど肌寒い時期の2-3時間の日帰り登山ではかなり便利です。
しかし、想定していた雪山登山的にはぼくとの相性が悪いウェアで積極的に使わないウェアでした。
雪山登山、BCスキー的には☆5段階で☆2くらい。
ライトな用途では☆4くらい、寒い時期の短時間日帰り登山なら☆3くらい、という評価です。
暑すぎた中間着ドラウトレイをRabの表裏無しアルファダイレクトのAlpha Flashとかにして、上にフロウラップを合わせるような使い方が良い気がしてます。
でもそれならトレールアクション+フロウラップでいいんだよなー、と結局使い慣れたトレールアクションに戻ってしまう思考になりがちなアルファダイレクトでした。
- 抜群の撥水性
- 汗抜けの良さ
- 適度な保温力
- フィット感の高さ
- フードのフィット感
- 細かいパーツの少なさで煩わしくない
- ダブルファスナー
- サムホール
- 肌触りの良さ
- 起毛ウェア上への着脱のしにくさ
- バックパックを背負ってるときの背中に汗が溜まる
- 重ね着しにくく温度調整がしにくい
- 裾が短くずり上がりやすい
- アウトドアらしくないカラバリ
Amazon Prime Try Before You Buy
都合良く近所のアウトドアショップで試着できればいいですが、欲しいモノに限って無いことが多いです。
Amazonプライム会員なら無料で使える試着サービス「Prime Try Before You Buy」を使えば、自宅でレイヤリングを試しながら試着ができます。
ウェアだけでなく靴やバックパック等も試せる便利なサービスです。
ハードシェル系、フリース系、ソフトシェル系などの似たジャンルで頼んで着比べるのが選びやすいです。
まとめ
ウェアを買うたびに脱モンベルの難しさに思います。トレールアクションジャケットでいいじゃん、ってね。
いっぱい買ってしまったので冬ウェアの大きな更新は数年無しです。きっと。
購入のためにたくさんのウェアを試着しましたが、着たら着ただけ欲しい服が増えていきますね。
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コメント
いつもぜつえんさんの記事を参考にしています。
以前せつえんさんの紹介でMILLET/ブリーザートイアルファダイレクトフーディをバーゲンで買いましたが
感想は同じです。10月くらいの高尾山から奥高尾の日帰り縦走では大活躍しましたが
これ表生地のナイロンないほうが良くないかと思いました。ナイロンなければ汗抜け凄いので。
ナイロンが汗抜け邪魔する印象。フリースと同じで防風性能は無視のほうが良いなあ。
風が吹いたらウィンドブレーカー着ればいいし。あとアジアサイズのXLにしたらサイズが小さかった
重ね着想定で買ったのに。ベースレイヤーの上に着てジャストで更にR1とか
ドラウトセンサーとか薄いフリースを下に着るとキツイ。
そこで、MILLET/ブリーズバリヤー ライト アルファ ダイレクト プルオーバーの60gのライト版を
買い足ししました。こちらはアジアサイズXXLにしたら身幅が80センチと大きくて重ね着しやすいし、
軽量なのでオールシーズン使えるので、ブリーザートイアルファダイレクトフーディの上に着たりも
しています。
実は私もファイントラックの製品は少しづつ集めていまして、去年はドラウトセンサーと
ポリゴンアクトの2世代前の型落ちのポリンゴン3の店頭在庫処分品を買いました。
ドラウトは、センサー、クロー、ソル どれを買うか散々迷って
オールシーズン着れるセンサーにしました。フリースにベンチレーションあるのは貴重ですよね。
R1の代用という位置づけに買いました。
ヒレッジ様
ブリーザートイアルファダイレクトフーディ、春や秋に薄着の上に着るなら便利ですが、レイヤリング複雑にするなら表地いらないですね。
プルオーバー良いのですね。
ファイントラックは一着買うとどんどん増えていきがちです。