こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
突然ですが、ぼくはハンモックブランドのKAMMOK信者でKuhliタープがお気に入りです!!
何カ所か千切れて、生地も伸びて、シームテープも浮いてきてて寿命が近いのを感じていたところに木がぶっ刺さって穴が開いたわけで。
なので丁寧に穴を修理してしまおうと思ったわけです!
今回は木で穴の開いたタープを補修パッチで修理する方法の話です。
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KAMMOK Kuhliタープを木が貫通
朝からホームランしてしまったぜ。 pic.twitter.com/Gi2WgtN7P1
— ぜつえん (@zetuenonly) March 20, 2022
先日のキャンプの朝。
タープ下で雪に刺してランタンスタンドにしてた木を引き抜いた時に、勢いでタープを貫通してしまいました。
Twitterで「そういう穴はどうやって修理するんだい?」と複数の人に聞かれたので記事になりました。
ちなみにKAMMOK Kuhli(カモック クーリー)はこれ。
2018年に買った旧モデルでハトメの数やロープ部が微妙に変わってます。
カモック感満載な赤オレンジでハンモックと色味も揃ってて可愛いです。フルクローズすることもできる365×274cmで約581g。
長く使ってるので生地的にも縫い目的にも限界が来てます。
が残念ながら日本展開は無く、本国から買うしかありませんし、公式ではずっと在庫切れです。
冬はKuhli、夏はKuhli UL(335×223cm 394g)を使い分けてます。
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修理方法
今回はタープを修理しますが、テントでもウェアでも基本的に修理方法は同じ。
素材にかかる負荷でどれだけしっかり修理するかが変わってきます。そんなバリエーションも含めて書いていきます。
修理手順
今回のような穴が開いた場合の修理手順は3工程です。
1.穴周りをキレイにする
2.生地を縫い付ける
3.補修パッチを貼る
難しいことはなく、パッチが付きやすいように生地周りをキレイにして、引っ張り強度を上げたり、中綿が出てこないように生地を縫い付け、補修パッチを貼る、だけです。
この3工程が手間をかけた強度の高い修理ですが、モノによって行程を省くことも考えられます。
・防水性が無い生地→補修パッチ不要→縫い付けるだけ
・引っ張り強度が不要→縫い付け不要→パッチのみ
・現地で簡易修理→パッチのみ
というようにです。
生地が溶けた場合
焚き火やバーナーで穴を開けてしまうと“破け”ではなく“溶け”るので別の生地を当てて上から縫いつける行程が増えます。
ダウンなどの中綿が多く抜けた場合は、自分での修理が厳しくなりますが、それ以外で生地が手に入れば自分で修理できます。
1.穴周りをキレイにする
2.生地を縫い付ける
3.別の生地を当てて縫い付ける
防水生地ならパッチやシームテープを貼ったりすることもあります。
溶けて生地が無くなったので別の生地を当てる必要がある、というのが違いです。
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タープの穴修理
ではタープの修理をしていきます。
生地周りをキレイに
まずは穴をチェック。
L字にキレイに避けてます。
大体6×2cm位です。
リップストップ(引き裂き防止)されてるナイロンなので触った感じさらに引き裂かれる感じもないのでパッチだけで大丈夫そうですが、愛着もあるので縫うことにします。
穴の周りに汚れが付いているとパッチの接着力が落ちるのでキレイにしておきます。
両面をアルコールティッシュで拭いてから、キッチンペーパーでふき取って、少し置いて乾燥させました。
生地を縫い付ける
ウェアなど生地物の修理で“縫う”ことに拒否反応を示す男性は非常に多いわけですが、1回やれば慣れるので覚えちゃったほうが後々幸せだと思います。
でもまあ面倒なので、負荷のかからない部分であればパッチだけで済ませることは多いです。
必要なのは針と糸だけ。
100円ショップでどちらも手に入ります。修理だけなら待ち針とか小物を用意する必要すらありません。
針に糸を通したら裂け目を繋げるようにチクチクしていけば完成。
コツは「どうせ後からパッチを貼るし、裂け目が閉じる程度の雑さで大丈夫」という認識でいること。
そして仕上がった時に「めっちゃ上手じゃん!縫い物の天才かよ!!」って自分をほめたたえること。
パッチを貼る
使うパッチはTEAR AID TYPE B。
以前浮き輪を補修するのに使った残りです。
・304×76mm
・35×35mm
・22×22mm
のパッチが3枚入ってます。
粘着力が高くてサイズに対して値段もやや高め、約30cmの細長い修理パッチが必要でないなら微妙なパッチでした。
個人的にはギアエイドが手に入りやすく、種類豊富で信頼性が高いです。
50×7.6cmで数種類の色があるリペアテープが便利。
マイブームはモンベルの携帯リペアパッチ。
小さいパッチが6枚入っててエマージェンシーポーチに入れておけば現地ですぐに修理できます。
と話がそれましたがパッチで修理していきます。
細長いパッチでこのまま使うのは無駄が多いのでカットして使います。
表裏で挟み込むように貼りたいのでパッチを2枚、長方形に切り出します。
大事なのは長方形に切り出した後に、角を落として丸くすること。
使っていく内に角からパッチが剥がれてくるのを避けるために丸くします。かなり重要です。
縫い目で生地が少しいびつになってますが、貼りやすいように引っ張って生地を伸ばします。
位置がずれないように生地とテープを引っ張りながら、慎重に貼っていきます。
上手!
ちょっとサイズがギリギリでした。
貼った後は指で押してしっかり粘着させます。特に周囲は剥がれやすいので念入りに。
裏面にも貼って挟み込みます。
ちなみにシルナイロンやシリコンコーティングされたナイロンは汎用パッチでは剥がれやすいです。
クーリータープの生地は“Patagium 15D diamond ripstop nylon with Sil/PU”で表がSil(シリコン)、裏がPU(ポリウレタン)コーティングです。
そのため表は次第に剥がれてくるかもしれませんが、しっかり縫って両面貼ったので表が剥がれても問題無しにしました。
シリコンコーティングやシルナイロンの場合は専用パッチを用意しましょう。
パッチを貼ったらすぐに仕舞わず、重たいモノを乗せて一晩くらい置いてしっかり粘着させましょう。
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修理例
とちょっと丁寧にタープを修理しました。
が、普段からこんな丁寧にチクチクしてるわけではありません。特にぼくは雑な修理をしがちです。
という最近の修理サンプルをいくつか紹介。
とか言いつつしっかり修理した寝袋(AEGISMAX A800)です。
現地で破けてモンベルの携帯パッチで修理してそのまま使ってたら剥がれてきたので仕方なく縫ってパッチしました。
モンベル アルパインダウンジャケット。
木に引っ掛けて破いてしまったので、色味の似たヤマトのアウトドアテープを貼って応急処置しました。
ダウンの入ったウェアや寝袋の場合で縫わずにテープを貼る場合は、生地を少し重ねて貼るとダウンとテープが付きにくくなります。
着た時には自分から見えにくい位置なので上手く同化してると思ってたのですが、友人と山に行った時にすごい目立ってることを指摘されました。そんなんでいいんですよ。
焚き火用に使ってるワークマンのダウンジャケットはBICライターに貼り付けてるダクトテープの切れ端を貼ってそのままです。大体こんなもんですよ穴の補修なんて。
「こんなのでいいんだ(笑)」と思えれば気が軽くなって「ならちょっと縫っても良いかな」と思えてくるはずですよ。
まとめ
破けたらKAMMOKの生涯保障してもらえないかなと思ってましたが、経年寿命感も出てきてこのまま使い潰すことになりそうです。
修理すればするほど愛着がわいてきちゃいますし、なんだかんだ買い替えもできないでいます。
自分の道具を、自分で修理して長く使っていくことがお気に入りの道具になる理由かもしれませんね。
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