こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
車旅も12日目です。現在最強台風がきて関東周辺は大変なことになっていますが、ぼくはいまだに1県目の青森。
10月9~10日で青森県の百名山の八甲田山に避難小屋一泊で登り、星と紅葉、そして雲海も見ることができたのでその話をしていきます。
写真が多めとなってます。少し長いですが、写真だけでも流し見してみてください。
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八甲田山
山の特徴
八甲田山は青森県にそびえる百名山です。実は八甲田山という単独の山はなく、周辺の18山を総称し、八甲田山と呼んでいます。また正しい表記だと八甲田連峰になるようです。百名山としては八甲田山の山域最高峰「大岳(標高1584m)」を指しています。
現在も活動している活火山であり、大きな噴火こそないですが、火山ガスの噴出が多く硫黄臭のする場所もありました。
八甲田山の特徴は高知湿原があることです。コース中に大小いくつもの沼や池がありその湿地を中心にルートや観光コースが作られています。水が豊富なため高山植物が多く咲くのも魅力ですね!
また八甲田山は南北に分かれていて観光地化されロープウェイもあり、登山者が多いのが北八甲田山です。南八甲田山はルートが長く上級者向きで南も行きましたが、1組しか人がいなかったです。
また八甲田雪中行軍遭難事件も有名ですね。1902年に日本陸軍が冬の八甲田山で遭難し、210人中199人が亡くなった痛ましい事件です。
八甲田山の名前の由来
八甲田山という名前はその山域の見た目からついた名前でそれぞれの言葉に意味があります。
八→8つの、という意味ではなくたくさんのという意味の八です。八百万の神、などで使われる日本語ですね。
甲→カメラの甲羅のような山がいくつもあるという意味の甲です。
田→湿原地帯なのでその水量の多い湿地を表す田です。
山→山のことでしょう。八甲田山は山なのです!
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酸ヶ湯温泉~小屋
前置きが長くなりましたが山を登っていきます。
小屋で一泊して山頂を目指す想定なので、食料や防寒着が増えてますが、小屋なので寝袋はなくてもいけるはず、という想定です。
カメラ機材が増えてしまいましたが、その分他も最小限にし30Lザックでパックウェイト10.3kgです。ぼくにしてはかなり軽いのです。
酸ヶ湯温泉から200m離れた駐車場に車を止めると道路を渡った先に登山道があります。鳥居をくぐって登山開始です。
夕方からの登り始めたということですでに薄暗いです。気温も落ち着き登りやすい季節になりました。
前半は木の階段。濡れていたり、落葉が多いので滑って怖いです。
だんだんと険しい風景の登りに入ります。ごつごつした岩が多く、濡れた岩も良く滑る。
八甲田山最大の難点といえばこれ、ぬかるみです。
べちゃべちゃぐちゃぐちゃです。踏んだ足がぐにぐに沈んでいきます。日帰りで短いルートを歩くなら登山靴より長靴のほうが快適なのではないでしょうか。
標高を上げていくとだんだんと視界が開けてきます。紅葉もぼちぼちといったところ。
西日がきれいで染まった紅葉がキレイ。
左手に主峰大岳、右手に硫黄岳の間の沢沿いです。周辺が開けて風が出てきたせいか、急激に硫黄臭が出てきました。でも、嫌いじゃないですあの臭い。
夕陽をバッグに沢沿いの岩場を登っていきます。この時間の秋感すごい。
登りきると木道があります。木道下の湿地保護でしょう。べちゃべちゃしてます。
左奥にあるのが小岳。右に曲がると今日泊まる仙人岱ヒュッテがあります。まずは小屋を見ておきましょう、すぐいきます、ヒュッてね。
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小屋泊~星空
避難小屋!かなり底上げされた作りになっています。そして積雪期も使えるように天井側からの入り口もあります。
それでもこの地域の積雪記録は566cm。天井まで埋まっちゃいそう。
室内はかなり立派です。トイレもあり、冬用に暖房器具もあります。
マットや布団もありました!すごい嬉しい。これで寝れる。
帰ってきた今だから言えますが、夜の避難小屋一人はめちゃくちゃ怖かったです。風の音が人の声に聞こえるんですよね。
荷物を置いて小岳から大岳を見ようと登ってきましたが爆風と急にガスに包まれたので即撤退です。晴れるのと星に期待。
月齢は上弦をすぎて満月に近くかなり明るい空です。深夜1時頃に月が沈むのでそこから日の出までに期待ですね。仮眠をとって待機です。
東の小岳方面。もう冬のオリオン座が天高く登る時期です。暦月ではもう冬です。
うっすらかかった雲がなくならないですね。八戸方面か街の明るさも気になります。
北の主峰大岳。カシオペア座がMの形してます。ギリシャ神話だと傲慢なカシオペア王妃が椅子に縛り吊られているのでWが正しい向きです。
山頂ガスかかってますね。左側は青森市の灯りでしょう。ちょっと残念。
避難小屋もいい被写体。
中央で小屋と被ってカシオペア、その上にペルセウス座、左にアンドロメダ。
良い感じに美男美女な夫婦と姑といういい感じの秋の星座がそろっています。ケフェウスさんは小屋の中でぬくぬくでしょうか。
一晩、何度も外に出て星を確認してましたが、雲が無くなることはなかったです。ちょっと残念。
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山頂~雲海
御来光を楽しみにして薄暗いうちから山頂を目指していきます、がこのガスっぷり。こいつは泣けてくる!!
で、でもほら紅葉見に来たからね!草紅葉がきれいだなー(棒)
山頂直下。ちょっと雲が薄くなってきてます。晴れるか、晴れてくれ。という気持ちで足が早まります。
はいきた大勝利!
日の出までには晴れませんでしたが、ガスった山頂でちょっと待機してるとどんどん晴れてきてくれました。
小岳奥の高田大岳です。キレイな三角。ピラミッドみたい。
適度なガスなら幻想的な風景になってくれてこれはこれでいいですね!
雲海が出ると高度感が麻痺して海にダイブするような、そんな気持ちになります。
遠くには南八甲田の乗鞍岳でしょうか。クジラみたいにぴょこんと出てます。
そのさらにおくに見えるのは岩手山でしょうか。雲の立体感がすごい。あそこも行きたいですね。
写真を撮ってる間にどんどん雲海が晴れてきました、手前に硫黄岳、奥の山域は南八甲田です。サイコー過ぎる。
岩木山と弘前市街。
10月7日に登ってきましたばかりですが、登るよりも見るほうが素敵な富士山系の山です。津軽富士というだけのことはあります。
今から行く井戸岳、赤倉岳方面です。ワクワクがとまらない。
影大岳。形がきれいだから影もキレイです。写真とってばかりで足が前に進まないです。でもそんな山歩きが好きです。
井戸岳~田茂萢岳
大岳から降りてきたところにある避難小屋。すごい立派。
ここも2階から入れるようになっています。きっと冬は天井まで雪が積もるのでしょうね。
井戸岳赤倉岳を回ってから毛無岱を目指すルートです。天気が良くテンションが上がったのでルート変更し全部回ることにしました。
井戸岳の少し手前、標高ではない高度感があります。
杭が好き。この道を歩いてあちらに行くんだろうな、そんな先の見える、どこまでも果てしない道に人は惹かれるのでしょう。
天に続く杭、つづくいですね。遠近感に黄昏てしまいます。
井戸岳越えて赤倉岳。
山頂が特に面白いところではないですが、コースが楽しい稜線歩きです。歩いていて気持ちがいい。
今から行く田茂萢岳(たもやつだけ)周辺の湿地帯。ロープウェイで登ってきた人が回るのは主にこの田茂萢湿原です。
人が多く道も狭い木道なのですれ違うのが大変です。でも見晴らしは素敵。
赤倉岳、井戸岳、大岳と湿原を一緒に眺めることができます。
人が多く立ち止まるのも大変なのでペースがあがってしまいます。
毛無岱
秋の八甲田山のメインディッシュはここでしょう、毛無岱(けなしたい)。けなしたいわけではないのに。
細い木道沿いに秋が広がっている。そんな雰囲気です。湿原ならではの平坦さも歩きやすくいいです。
緑と黄色のコントラストが素敵です。ここをこの時期に歩ける幸せをかみしめて木道からはみ出さないように歩きます。
長い木の階段で降りるところがあります。かなり急で怖いとキレイの間を行ったりきたりします。
階段を下から見るとこんな感じ。
八甲田山の階段上から見るか、下から見るか。映画化できそうな風景です。
赤い紅葉もありますが、全体的に数は少なめの印象です。それが八甲田山の紅葉スタイルなのでしょう。
紅葉と大岳。
山頂と紅葉を一緒に楽しめるここが一番いいですね。
井戸岳、赤倉岳と紅葉も。形が特殊なので大岳よりも面白い。あの形はたぶん青森県を表していますね。
毛無岱から登山口まではすぐです。
長い距離を歩いてきましたが、気持ちいいので足取りは軽いです。それにしても天気がいいからか今日は人が多い。
駐車場すごいことなっとる。ぼくのソーラーパネル積んだ車もこの中にありますが、ぱっと見じゃわからないですね。ソーラーってその程度。
酸ヶ湯温泉の横に降りてくるとゴールです!楽しかった!
コース
寄り道も多く長いルートを歩いたので16kmという距離でしたが、標高差はあまりなかったためあまり厳しいルートではないですね。そして景色がいいと疲れも飛んでいきます。
北八甲田山全域を回れて大満足の山歩きでした。次は冬の八甲田山でしょうかね。樹氷が大きくなったスノーモンスターを見てみたいものです。
ぼくはYAMAPで登山情報を載せています。良ければそちらも見てみてください。
酸ヶ湯キャンプ場
下山後、登山口の駐車場から3分ほどでつく酸ヶ湯キャンプ場にきました。駐車料500円、大人1人500円で1000円です。
広い炊事場しかないキャンプサイトで大岳が見えるのが嬉しいキャンプ場です。
車に荷物がすべてある、という車旅はパッキングなんかもせずに雑に欲しいモノをザックにぽんぽんいれて、欲しいモノがあったらまた取りに行くというスタイルです。
結果めちゃくちゃ汚いことになります。
多少の雲はありましたが、星も見れて満足です!いいキャンプ場でした!
おまけの南八甲田山
おまけですが、翌日南八甲田山も登ってきました。
猿倉温泉から南八甲田山の主峰櫛ヶ峰まで往復22㎞のロングルートです。
これが櫛ヶ峰。南八甲田山も北同様に湿原地帯。
そして人がほとんど入っていないためルートのべちゃべちゃ感が物凄かったです。
山頂からの景色。左側が北八甲田山の山々、中央のたいらなのが駒ヶ岳、右側が乗鞍岳です。
おそらく南八甲田山は紅葉がピークでしょう。
遠景で楽しむ紅葉は少ないですが、ルート沿いの紅葉を楽しむなら赤、黄、緑と楽しみやすい南八甲田山のほうが良かったです。
ただ体力が上級者向きのロングルートで、道もベチャベチャなので、そこが注意点です。
まとめ
青森はやっと標高の高いところから紅葉が始まってきたな、という印象です。
奥入瀬渓流や蔦沼などはまだ全くですね。
青森も満喫したので次はおそらく岩手の山でしょう。楽しみに。
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