こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
パックラフトの船首(バウ)に付けて、荷物をまとめておけるバウバッグ。
小物の出し入れがしやすく、沈しても外れず、緩やかな川から急流な川までパックラフターなら一つは持っておきたい周辺アイテムです。
初めて購入したパックラフト ストレウスと合わせて元気商會のバウバッグを購入しました。
が、ファスナーが壊れてしまったので足りない技量でファスナー付け替えをしました。
今回は元気商會のバウバッグの紹介とファスナーを付け替えた話をします。
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元気商會 バウバッグ
元気商會は店主が現役探検家で、探検の道具としてパックラフトを開発改良しています。
その元気商會が展開するパックラフトブランドがグリフォンラフト。
ですが、バウバッグはグリフォンラフト名ではないようです。
おそらくですが、このバウバッグはフロンティアOEM品。
文字通りバウ(船首)に装着するバッグが、バウバッグ(Bow Bag)。
ちなみにAmazonなんかで「Bow Bag」を調べると弓(Bow)バッグが出てきます。
グラブループを使って4点固定するのが基本。
元気商會では、本体についたナイロンテープをグラブループに通して、プラアジャスターで止める固定方式を取っています。
最も一般的で、多くのブランドが採用する最もシンプルながら調整可能で確実な固定方法です。
着脱に少し手間がかかるのが欠点です。
1艇で常に付けて使う人ならずっと付けっぱなし問題ありません。
プラテープクリップやカラビナ、ナイトアイズ エスビナーで着脱を簡単にできます。
ただ急流河川ではロック無しカラビナは身体や周囲の物に引っかかりやすく危険なため絶対NG。
あらゆるリスクに繋がるため、基本的にロック付きを推奨します。
容量もそれなりに大きく、25L前後のサイズ。
日帰りの川下りならバウバッグだけで荷物を持ち運べます。
本体にしっかり固定できるため沈時も荷物を落とす心配が無いメリットもあります。
止水ファスナーを採用しているため、完全に水の侵入は防げませんし、濡れたモノのだし入れで中に水が溜まりがちなのが不満でした。
バンドの長さを調整することでバウとバウバッグの間にバックパックを固定することも可能です。
荷物がそれなりにあるのなら、バウバッグはパックラフターの必需品と言えます。
各社バウバッグを比較
種類やバリエーションは多くありませんが、各社からバウバッグが出ています。
BLUE NILE GEAR | 元気商會 | FRONTIER(MARSYS) | Ocho Camp | MRS | ALPACKA RAFT | ANFIBIO | KOKOPELLI | KOKOPELLI | |
バウバッグ | バウバッグ | バウバッグ | バウバッグ | バウバッグ | Hybrid Bow Bag | DECKPACK | DELTA DECK DRY PACK | DELTA DECK DRY PACK | |
金額 | ¥9,680 | ¥10,010 | ¥13,750 | ¥24,200 | ¥25,000 | $150.00 | €99.00 | $99.95 | $124.95 |
送料 | ¥2,070 | 地域別 | ¥0 | 地域別 | ¥2,240 | $50.00 | €60.00 | $330.00 | $330.00 |
重量 | × | × | × | × | 375g | セット:405g バウバッグ:243g ライナー:161g |
245g | × | × |
容量 | × | × | × | 20L | 25L | 24.5L(ライナー:20L) | 32L | 14L(M) | 19L(L) |
ファスナー | 止水ファスナー | 止水ファスナー | 止水ファスナー | TIZIP | TIZIP | バウバッグ:#10 YKKコイル ライナー:TRU Zip |
防水ファスナー(IPX7) | TRU Zip(IP67) | TRU Zip(IP67) |
防水性 | 半防水 | 半防水 | 半防水 | 完全防水 | 完全防水 | バウバッグ:半防水 ライナー:完全防水 |
完全防水 | 完全防水 | 完全防水 |
固定方法 | ナイロンテープループ | ナイロンテープループ | ナイロンテープループ | ナイロンテープループ | バックル | テープクリップ | ナイロンテープループ | カラビナ | カラビナ |
素材 | × | × | × | 210Dナイロン | 210D強化ナイロン | 片面コーティングナイロン | 210DナイロンPU | 420D両面TPU | 420D両面TPU |
カラー | 1色 | 1色 | 1色 | 13色 | 8色 | 1色 | 1色 | 1色 | 1色 |
表にして驚く重量も、容量も、素材も書いてないブランドが多すぎる。かなり高価なのになんだこれ。
バウバッグは大きく2種類に分類できます。
防水ファスナーを使った完全防水タイプか、非防水ファスナーの半防水タイプかです。
完全防水タイプは、TIZIPやTRU Zipが使われることで水没に耐える防水性を持ちますが、ファスナー自体が高価なためバウバッグも高価。2万円以上が目安です。
半防水タイプは、生地は防水ながら止水ファスナーで水没や水の頻繁に浴びると浸水してしまうタイプ。やや安価で1-1.5万円が目安です。
適材適所でどちらがおすすめということもありません。
濡れた物も管理するなら半防水タイプ。
開け閉めの頻度が少なく濡らしたくない物が多いなら完全防水タイプが良いでしょう。
とは言ってもどちらでも濡らしたくない物は、中で個別に防水袋に入れますが。
現在、半防水の元気商會のバウバッグを使ってますが、次買うなら確実に完全防水タイプだなと思ってます。
というのも水を浴びる急流や、わざと沈するような水遊びが多く、バウバッグ内に水が溜まることが多かったからです。
候補はバンジーコード付きで小物を固定でき、バックル式で着脱しやすく、カラバリ豊富なMRSのバウバッグか。
非防水バウバッグの中に完全防水バッグを重ねて入れられるアルパカラフトのハイブリッドバウバッグセットが気になっています。
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ファスナー交換
とここまでがバウバッグの話。余談でした。
泥を挟んだせいか、止水ファスナーが壊れてしまいました。
エレメントが欠けてファスナーの噛みが悪くなり、そのまま使っていると周囲も欠けていき、スライダーが外れて破損という流れです。
ファスナーの各部位名称も紹介しておきましょう。
噛みあう一つ一つのパーツがエレメント、開閉するパーツ全体をスライダーと言います。
多少のエレメント破損なら応急処置的に補修できますが、ファスナー破損時の修理は付け替えしかありません。
裁縫的に付け替えも大変で、修理費用が高額になるため、ファスナー破損=製品寿命と言われるほどに壊れてほしくないパーツだったりします。
バウバッグのファスナーが壊れた場合の対応は、簡単な順番に4択。
1.ファスナー全開のまま使う
2.買い替える
3.ボタンなどでの開閉式にする
4.ファスナーを付け替える
そのまま使うか、買い替えが一番手軽です。
修理するなら、ボタンやベルクロで開閉できるように改造するほうが手軽。ただバウバッグ的には不便すぎて微妙。
出来ない人も多いし、ぼくも出来ればやりたくないファスナー付け替えは最終候補です。
ということで、失敗したら全開のまま使えばいいかなと、ファスナーを付け替えることにしました。
元からついてる止水ファスナーは約55cm。
末端は切れば良いので55cm以上のファスナーを買えばいいわけです。
ファスナーには色々種類があり、元々使われていたのは止水コイルファスナーです。
止水ファスナーは重く硬く噛みに弱いため、防水性は落ちますがビスロン(樹脂)ファスナーにしたい。
で買ったファスナーがこれ。
999円で100cmのビスロンファスナーが2本ついてます。1本なら500円。安い!
何故なら、国内シェア95%、世界シェア45%であるYKKのファスナーじゃないからです。
YKKのビスロンファスナーで60cm以上で安いモノを見つけられず、謎ファスナーにしてしまいました。まあいいでしょう。
エレメントが大きくなる分噛みにくいはずです。
まずはバウバッグの壊れた止水ファスナーを外します。
裁縫セットについているカブトムシみたいな糸切りで縫い目を切っていきます。
はい取れました。
新旧。
友人にミシンを借りて、縫い方を教えてもらいながら縫っていきます。
元は片側2本で縫われてましたが、1本で良いでしょう。
一周分縫って完成です。
少しだけ左右にはみ出して、60cm程度でファスナーをカットしてます。
端まで塗ったのでスライダーも外れないようにしました。
ただ波打つようなヨレが出てしまいました。
どうやらシームパッカリング(縫い縮み)というらしく、ミシンの設定やファスナーで起こりやすい現象のようです。
少しスムーズさに欠けますが、まあ使えるので良しとしましょう。
両側から開閉できるようにダブルファスナーです。
止水→ビスロンで浸水しやすくなっているため水抜き穴を開けます。穴あけポンチで。
元々バウバッグ内に水が溜まるのが嫌で、濡れ物を入れることも多いため水は入るけど全部抜けるよ、という仕組みです。
ほぼセルフベイラーですね。
ポンチで数発叩いて丸い穴を開けていきます。
表面にTPUコーティングされた厚手ナイロンでかなり硬め。
ハトメがいるかもと思ってましたが、引裂き強度の高い生地で穴を開けるだけで良さそうです。
パックラフトに乗った時に手前側の下、左右と真ん中の3ヶ所に7個ずつ、計21個の穴を開けました。
写真の数で使っていましたが、排水速度が遅いため倍くらいに増やしてます。
浸水前提のため穴は少ないより、多いほうがいいです。
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まとめ
アウトドアを長く続けていくために、メンテナンスや修理能力はあるべきスキルだと思っています。
苦手意識の人は多いはずですし、ぼく自身もミシンは特に苦手なんですが、少しずつ身に着けていきたいものです。
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