こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
新商品チェックをしていたときに見つけたのがファイアメイプルのステンレスケトル。
使い勝手の良さそうな見た目、焚き火に映えそうなシルエット、堅牢そうなボディ、でも何個も持ってるそんなケトル!と思ってたら自宅に届いてました。
今回は中国の調理器具ブランドFireMaple(ファイアメイプル)の焚き火で使いたいステンレスケトルをおそらく最速レビューしていきます。
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Fire Maple(ファイアメイプル)
中国メーカーの中でクッキングギアに特化しているFire Maple(ファイアメイプル)。
ファイヤーメイプルかファイアメイプルかいつも迷ってますが、日本代理店はファイヤーメイプルって書いてます。ぼくはファイアメイプルって呼んでます。
名前はそのまま、Fire(火)とMaple(カエデ)を意味してます。
中国の山を歩いているときに真っ赤なカエデの葉がまるで山が燃えてるようだったことから付けた名前とのことです。驚くほど情熱的ですね。
ファイアメイプルは中国でもトップブランドとなり、欧州最大のアウトドアショーであるISPOでも金賞を3回も受賞しているというクオリティと信頼性の高さも見えてきます。
中国通販AliExpressでも販売されていますが、日本では代理店が立ち、日本正規品として3年間の保証がついているのが特徴です。初期不良などはきちんと対応してくれるので嬉しいところです。
製品も日本仕様に改良がされているようで、日本の検査や食品衛生法に適したモノになってます。
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ANTARCTI ステンレスケトル
スペック
ANTARCTI ステンレスケトル | |
内容量 | 1L |
重量 | 295g |
サイズ | Φ152×106mm |
材質 | ステンレス(SUS304) |
付属品 | メッシュポーチ |
実測 | |
本体(フタ無) | 262g |
フタ | 41g |
本体(フタ有) | 303g |
ポーチ | 23g |
総重量 | 326g |
内容量 | 1.25L |
サイズは1L。
ソロには少し大きいですが、よほど軽量化する人ではなくそこまで大きくもないと思えるサイズです。ちなみに満水で1250ml入ったのでかなり入ります。
素材はステンレスで耐食性(錆びない)・高強度・高温強度に優れる素材です。焚き火にガツガツかけるならアルミよりもステンレスがオススメです。
SUS304は配合比率で、最もよく使われるステンレスです。
実測重量はややずれがありましたが、誤差程度ですね。製品重量にポーチは含まれていないと思われます。
一緒に発売されたステンポットと同じくANTARCTIという名前が付いたケトルです。
検索すると南極を意味するANTARCTICが出てきて最後にCが多い単語で、別物でしょう。
他にもANTARCTIのステンレスシリーズ増えてくるのではと思えます。
本体の見た目
少し荒目で磨かれた表面が光沢しています。
低重心で背の低い安定感のあるシルエット。
焚き火を想定した樹脂パーツ無しでオールステンレス製。直火でもキャンプファイヤーでもかかってこいです。
無駄なモノのないシンプルな作りで、ツルの根本は何で付いてるんでしょうね。金属の加工はよくわかりません。
重要なポイントの注ぎ口はただの丸ではなく、底が凹み注ぎやすそうになっています。
製品ページになくてどうなってるのかなと思ってた底面。
中央が凹んだ構造になっています。
金属変形防止をするための形状で、わずかに熱効率もあげてそうです。
ツル
このケトルの一番好きなとこは、山なりにカーブしたツルです。
吊るしやすく、握りやすく、注ぎやすい形状です。
木で吊るしたり、鉄のスタンドで吊るしたりとどんな用途にも対応してくれそうです。
注ぎ口側の写真左側が短く、右側が長くなっています。注ぐときにフタを固定してくれるのかと思ったらそうではなく、収納時にフタが外れない程度のモノでした。
ツルはこの部分で固定されて直立状態をキープできます。
焚き火にかける時に倒れると熱くて触れなくなるので嬉しいポイント、というか必須。
直立の固定位置に遊びがあって、可動域はこのくらい。
GSIのグレイシャーケトルほどのバチっとハマる感じはないです。
気にするほどではないんですが、写真を撮る程度には気になってるんだなというくらい。実用には一切問題はないです。
ツルを畳んだ状態。
左右どちらでも畳むことができます。
硬めにできているため勝手に起き上がってくることはありません。
それと、加熱後はツルまで高温になり素手で持つことはできません。必ずグローブなどをはめた状態で掴みましょう。
フタ
フタを外して上から見た写真です。
金具の右側が少し膨らんでるのがわかるでしょうか?
ここで簡易ロックされて、フタが倒れない仕様になっていました。すごい。
しかしど真ん中固定ではなく、45度位傾いての固定です。
焚き火では木の棒とかでフタを外すことがあるので立ったままになってくれるのは嬉しいポイントです。
ただもうちょっとがっちりロックされる仕組みだったら嬉しいなと思いました。ファイヤーケトルみたいなパチっとするようなやつ。
注ぎ口と水切れ
少し長めに盛り上がった注ぎ口部分。
このタイプは注ぎ口と本体の端が近いと水垂れやすいので長いのは良さそうです。
水を入れて、蓋を閉めてもこぼれないギリギリまで入れると約1250mlです。実用なら1L程度というとこですね。
あと、口径は約7.5cm。ケトル内にスタッキングするのは好きじゃないので何もいれませんが、狭い口径なので入れてもウェットティッシュ、ライター、カトラリーくらいでしょう。
左から、ドバドバ、ちょろちょろ、だらだら、です。
注ぎ方はこの3パターン見れれば十分ではないかと思ってます。
感想としてはかなり水の切れが良く満足度は高め!だらだら状態はほとんどならないレベル。
ただ満水に近いほどだらだらになりやすくなります。1250mlだと割とだらだらなります。
内容量が400~700mlくらいが一番安定感が高く、ちょろちょろを自在にできます。
注意点としては、コーヒーのドリップで回しいれるときにちょろちょろでやりたいですが、鍋を回すと中の水が動きちょろちょろ維持が難しいです。ドリップするならちょろちょろ維持でケトルの位置も動かさないほうが安定します。あとは使用者の技量次第。
イーグルプロダクツのファイヤーケトルなんかと比べれば格段に注ぎやすいケトルと言えます。
ただユニフレームのキャンプケトルには劣ります。
それでもこのケトルで注ぎにくいという人は少数派でしょう。多くのシチュエーションで水垂れも少なく快適に注げるはずです。
斜めに傾けてフタが落ちるギリギリラインがここ。
抑えなかったら中の水を全て出し切る前にフタが落ちてきます。
ただ加熱後はフタは高温になるので素手では触れないのでやけど注意です。
ポーチとスタッキング
付属のメッシュポーチ。
袋に余裕はあるためフライパンや鍋をスタッキングした状態でも使えそうです。
FIREMAPLEロゴ。裏は「YOUR MOBILE KITCHEN」です。
特に褒めるとこも不満もないただのポーチ。
エバニューウルトラライトパン#16(Φ16cm)にのせると少し隙間ができます。
ケトルの径はΦ15.2cmなため合わせるなら16cm位の鍋ですね。
で思いだしたんですが、焚き火にのせるケトルは底が真っ黒になるのでぼくはスタッキングすることないです。そもそも中を有効に使えないスタッキング性能の低いケトルで、そこまで気にする必要はないという。
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他のケトルと比較
似た形状のケトルとも比較しておきます。
が、ケトルの選び方は一つだけ「焚き火にかけてカッコイイかどうか」だけです。お間違えなく。
イーグルプロダクツ ファイヤーケトル
ぼくのなかでカッコイイオブザケトル金賞受賞なイーグルプロダクツのファイヤーケトル。
北欧ノルウェー発の武骨なシルエットとタフなボディ、底面に銀メッキを付けていて熱効率もアップ。
ポーチがしょぼい、ツル固定具が雑魚、注ぎが垂れまくりと欠点はいくらでもあげれますが、見た目がカッコイイから最強という根も葉もないけど事実だしなケトル。
それでもぼくは一つしかケトルを持てないならこのケトルにします。
0.7L/1.5L/4.0Lで微妙に差別化はできてますね。
並べて見るとファイヤーケトルが0.7Lなので背が小さいです。
ファイヤーケトルの雄々しい感じに比べ、ファイアメイプルケトルは女性的な印象です。
注ぎ口の形がかなり違います。
ファイヤーケトルはまん丸の注ぎ口の下にヘリがある分マシではありますが、それでも微妙。
GSI グレイシャーケトル
ファイアメイプルのケトルと比較するときに一番の対抗馬はこのGSIグレイシャーケトルでしょう。
容量1Lのオールステンレスで1本ツル、と性能が非常に近いです。
それでいてファイアメイプルは半額近い値段なのがポイント。
ぶっちゃけどちらを買っても性能的に差は少なく、どっちだからと不満が出ることもないでしょう。
選ぶポイントはたった一つ見た目、です。
トランギア ケトル
使用者も多く、定番なトランギアケトル。サイズは0.6L/0.9L/1.4Lがあります。
しかしこのケトルはアルミ製なため、用途的に別物と考えるべきです。
バックパックキャンプや登山用途で軽量性重視ならアルミケトルを。
軽さよりも焚き火にガツガツかけることを重視するならステンケトルを、という用途の違いです。
比較
性能的には大差ないかと。
金銭的に余裕があるなら好きな見た目、サイズで選べばいいです。
軽いモノがいいならステンレスじゃなく、アルミやチタンで探しましょう。
ステンレス+樹脂パーツ無し+底広背低タイプのケトルを選ぶときにコスパで考えればファイアメイプルケトル一択。
曲線がキレイで丸みを帯びたボディのグレイシャーケトルはカワイイ系で見た目が好きならこちらへ。
長く使えるステンレスケトルなのでコスパだけでなく、使って楽しめる、ワクワクできる、写真を撮りたくなる、そんなケトルを選ぶのが正解だと思います。
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ファイアメイプル ステンレスケトルの魅力とは
・値段の安さ
・オールステンレスで焚き火に強い
・底が広く、背が低いケトル
・注ぎ口の切れが良い
・カッコイイ
このケトルの魅力は何より安さ。
ただオールステンレス+底広背低型に限定すると安いであるのは忘れないように。
そしてアルミケトルと比べるのはナンセンスですよ。
そして買うまでわからなかった注ぎ口の切れの良さはこのケトルの魅力として重要なポイント!
最後の見た目のカッコよさは好み成分が強いです。あなたが好きか嫌いか、それだけのポイントですが、そこが最重要ポイントです。
ステンケトル欲しいけど高いなぁと思ってた方にはオススメなケトルですよ!
ステンレスポット
ステンレスケトルと一緒に発売されたANTARCTI ステンレスポット。
1Lサイズで表面加工の無い直火にかけれるタフな鍋です。
セットなだけにケトルを中にぴったりとスタッキングできます。
長いハンドルやハンドル固定具も興味がそそられます。
寒い時期には鍋や麺類の調理がしやすそうです。
フィールドフォト
フィールドで実際に使ってるこんな感じになりますよ、な写真です。
やはり焚き火との相性が抜群です。
遠目で見た時に意味もなくたってるツルが好きなんですよね。
俯瞰で見ると重厚感のある底広型のケトル。熱効率も上々です。
遠目で見ると大き目なことがわかります。
直火との相性が抜群だ。
吊るした鍋+縦構図はエバニューのアルミポットから意識してます。
ユニフレームの焚き火鍋18cmとの相性も抜群。
アルミケトル登場
金属パーツのみで直火OKなアルミケトルも登場しました。
1.2Lと少し大きいながらアルミなので254gとやや軽量。
似た形状と取り付けパーツなツルが付いた可愛らしいシルエットです。
まとめ
ファイアメイプルは今までヒートエクスチェンジャー付きクッカーやアルミクッカーを出しているイメージでしたが、このステンレスケトルは焚き火を想定したちょっとニーズの違う道具に思えます。
キャンプブームに対してなのか、今後もっとこの手の道具が出てきそうでワクワクします。
ぼくはそうですね、ステンレスフライパンやステンレスのアウトドア用圧力鍋とかあったらイイですね!
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コメント
Fire-mapleはモンベルにOEM供給してたと聞いたので調査して欲しいです。
DUGは明らかにOEMですよね。
コメントありがとうございます。
問い合わせてみたところ、肯定とも否定とも取れるモノで非公表という感じでした。
DUGは見たまんまOEMっぽいですね、個人的には以前のモンベルもOEMっぽいな、とは思います。
お役に立てず申し訳ございません。