こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
令和最初のクリスマス、みなさんはどこで誰と過ごしましたか?ぼく?ぼくは山でテント張った中に一人でしたよ。
そうなるのも仕方がない、24~25日にかけてサイコーに天気がいい予報だったのですから。
というわけで、冬の西穂独標をクリスマスにソロでテント泊登山してきたくりぼっちの話していきましょう。
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西穂独標1泊2日
晴天のクリスマス。憧れの冬の北アルプスの西穂独標へいってきました。
ちなみに前日まで1泊2日で焼岳を中尾高原コースで登ってきてそのままの足でした。そちらの詳細はYAMAPページ見てください。
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初日
ロープウェイ~西穂山荘
初日は少し登ってテントを張るだけなので12時の遅めのロープウェイで上がっていきました。2つのロープウェイを使い新穂高口まで登ります。
第二ロープウェイは日本初の上下の2階建て構造です。
驚くのは9割位が海外の観光客です。
往復2900円+手荷物代往復600円かかります。モンベルカードがあると300円引きになるので会員の方は3200円でロープウェイ往復に載れます。
道路に雪はほとんどありませんが、山は真っ白。それでも例年に比べて積雪は少ないようです。
クリスマス感出てますね。心を、削られるっ!!
2つのロープウェイを乗り継ぎ、登山口。ここですでに標高2150mほど。
正面で雲がかかっているのが西穂高岳です。
こんな風景の森の中を1時間ほど歩くと西穂小屋です。
人のいる山小屋も久しぶりです。
テント場代が1000円、ヘルメットも500円で借りました。
テント設営~丸山~晩御飯
小屋のすぐ目の前、少し降りたとこがテン場です。すでに1張りあり同じロープウェイで登ってきた方もテント泊で最終的に3張りでした。
深いところでも膝下でしたが、整地済みな場所があったのでそこを使わせてもらいます。
今日はプロモンテのVL25。冬はやはりダブルウォールのドーム型が快適です。
すでに薄暗いので丸山までお散歩気分できました。テントから20分ほどでこの景色です。
薄い雲が風で流されていきどんどん変わっていく景色が美しい。
なにより稜線が美しい。雲海か雲かどちらともとれる景色が幻想的です。スローシャッターで雲流すのもアリでしたね。
あちらは笠ヶ岳。雲に飲まれかけてます。
まさか自分が冬の北アルプスにくるなんて思ってなかったです。気づけばそこでテント泊です。
残念ながら日没前に雲に飲まれてしまったのでテントで晩御飯です。
今日は具材多めの鍋+うどん。
そして先日一緒にキャンプをしたシオさんにもらった名古屋の手羽先です。
もうこれは完全にクリスマスパーティー。
でもまずは水作りから。フライパンで作るのは初めてでしたが、底面積が大きいので熱効率は良いですが、水の切れが良くないので微妙でした。やはりチタン系のカップが便利です。
聖夜~星
クリスマスなのでね、図工してきました。Amazonの段ボールを切ってロープで吊るしてます。メリークリスマス!
これでソロなんて信じられないですよ。
ぼくの恋人(テント)が「クリスマスだからっ❤️」っておしゃれしてきた姿が可愛すぎるから見て、愛でて、愛してる!
メリークリスマス!! pic.twitter.com/VHBaKuJ23U— ぜつえん (@zetuenonly) 2019年12月24日
テントは恋人!テントは恋人なんだ!だかぼっちじゃない!
暗くなるとだんだんと星も出てきました。
オリオン座が早い時間から登ってきていて冬を感じます。
西穂高岳側。
北東なので秋の星座が輝いてますね。
風もほとんどないし、気温も-6℃位で寒さは感じません。サイコーの星空日和!
笠ヶ岳方面。
西の空には夏の大三角と天の川がまだ見えます。さそり座当たりの濃い部分は見えないので落ち着いた天の川です。次の新月期にはほとんど見えなくなりそう。
雲海で多少光が抑えられてますが、高山の街明かりが少し明るいです。深夜だともっと暗くなるのかも?
同じ方向でソフトフィルターなし。
山の輪郭や天の川なんかはくっきりしてくれるんですが、星や星座としてみるのは厳しくなります。撮る人の好みですがぼくは星座好きなのでソフトフィルターを使うのが好きですね。
ある程度撮ったのでテントで聖夜の続きをしに帰りました。
冬の星座の話の記事も書いてますどうぞ!
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2日目
日の出
朝は昨晩の残りの鍋にうどんを追加して食べて丸山辺りまで日の出を見に行きます。
すでに大勝利の予感しかなく、ニヤニヤしちゃいます。
昨日は見えなかった南側。西穂山荘とテン場、奥には焼岳と乗鞍岳が見えます。
笠ヶ岳の上がビーナスベルトで妖艶に染まってます。
最近知ったんですが、ビーナスベルトの下のグレー部分は地球影やダークセグメントというそうです。宇宙感じますね。
んんー最高の日の出!メリークリスマス!
この景色、この時間がぼくのクリスマスプレゼントでした。
西穂高岳のモルゲンロート。
冬は赤くなる前に紫というかピンクに染まります。ほんと妖艶。魅せられてる。
最近L型プレートを購入したので縦構図が撮りやすくなりました。
奥行きを出しやすくなるメリットがありますが前景が重要です。雪の風紋は良い感じになるかなと。色々試していきたいです。
日の出は八ヶ岳の少し外れた南側から。
今日は晴れた地域多くて南中央アルプスも八ヶ岳も宿泊者はサイコーの朝だったんじゃないでしょうか。クリスマスだけどね!
パシャパシャしてるとガイドさん連れた2人組が登っていきました。
笠ヶ岳のモルゲンロート。
だんだん焼けていくシーンはタイムラプスにしてもいいですよね。すでにまた来たい!
西穂独標
テントに一度戻り最低限の装備で独標へ。
12本爪アイゼンとピッケル使うようになるとまさか自分が!?何になっちゃうのぼく?!という気持ちになるのはあるあるでしょうね。
自称登って撮って釣って遊べるキャンパーなんですが何になるんですかね。
雪は少なめでハイマツががっつり出てるところもありました。
これもこれで歩きにくい。
ガイドさんグループと後ろにテント泊の男性。
すごいアルプスっぽい写真でたまんねえっすよ。普段あまり人に会わないから人がいるとパシャパシャしちゃいます。
左の白い三角がピラミッドピーク、右の岩場が目的地の独標。
事前に調べてるときにはこんな山無理でしょ!って思ってたんですが、実際見ても無理でしょって気持ちでした。
直下までくれば、気を付ければいけるなぁという気持ちになるのが岩場あるある。
ガイドさんは慣れない二人を連れて、スピッツェじゃなくてピック使って!といってましたが伝わってなくて大変そうでした。日本語じゃねえもん。
独標直下で追いついて、まさか登りの途中ですれ違って抜くことになるとは思わなかったですよね。凄い怖かった。
岩場と雪のミックス斜面はほぼ経験がないため、なかなかスリリング。
それでも三点支持と一手一足を意識して、ピッケルの前爪、ピッケルを差し込んでいけば問題なく登れました。よかったー。
2701m西穂独標!文字かすれてよめなーい!わーい!
しかもぼくが2019年登った山で一番の標高です!やったぜ!
普段は山頂でも写真を撮ってもらうことがほとんどないのですが、絶景過ぎたのでたくさん撮ってもらいました。サイコー!
左からピラミッドピークと西穂、ジャンダルム、奥穂ですね。無理っすね。
トレースあれば西穂はなくもないですが、ピラミッドピーク手前でトレース消えてるのが確認できたので早々に諦めました。
他の方も独標までのようです。しばしパシャパシャタイム。360度最高のパノラマビューです。富士山や南アルプス、白山も見えました。
山頂トレースないしもう降りるって決めたんや! pic.twitter.com/NRcWIdEQ5c
— ぜつえん (@zetuenonly) 2019年12月25日
一周ぐるっとパノラマ動画です。
下山
下山を決めたら早い。その決断は間違えちゃいけない。でも車に帰るまでが登山。下りが危険。
写真で見ると怖すぎて笑えてきます。でも景色はサイコー!
後ろ向きでキックステップで1歩づつ確実に降りていきましたとさ。
テントまでサクッと戻って、ススっとテントをたたんで下山です。
冬の下りはすごい早い。
天気はサイコー!雲一つない!
ロープウェイの展望台にはにしほくんがいました。可愛すぎ。
展望台からは槍も見えました!かっこいい!冬の槍はきつそ。
下界は雪がほとんどないです。
駐車場でもこのロケーション!日本じゃないみたいです。
ほんとサイコーのクリスマス!サイコーの登山でした!お疲れさまでした。
YAMAPも出してます↓
冬のテントの中
今シーズンの冬のテント泊は色々試してみようと思ってます。
テント内はセリアで買った180x90cmの銀マットを全面にひいた上にイスカピークライトマットレス120cm(夏用インフレータブルマット)で寝てます。
R値3程度かと思いますが、雪上でほぼ地面の冷えを感じることはないです。
ただ120cmで足元ザックと頭に枕ですが、隙間から若干冷えてる感じはあります。その程度だとぼくは寝る分には問題ないです。
かなり薄いですが結構な断熱力。裏面は発泡素材で白。
軽いですがかさばるのが難点。もう少し小さく切るか悩んでます。
寝袋はモンベルのアルパインダウンハガー800#1です。
登山の場合のテント内は小物系はゴミ袋に入れて端においておくことにしました。
カメラ、レンズは除湿剤と一緒に防水バッグに入れてテント内放置。
食事系はジップロックでまとめて、そのままごみ袋になります。
寝るときに登山靴はゴミ袋に入れて寝袋へ。
手袋、帽子、バラクラバ、靴下など小物ウェアはメッシュバッグに入れて寝袋へ。
スマホ、腕時計(プロトレックスマートWSD-F30)は充電しながら寝袋へ。
カメラバッテリーなどはケースでまとめて寝袋へ。入れて寝ました。
姿勢的には横向きでお腹の前で靴を中心にすべてを抱きかかえるような姿勢です。
この辺りは色々試してまとめていきたいです。
そして積雪期用のペグ。
左がGeerTopの31cmアルミのスノーペグ、1本47gとヘビー。圧雪されてないポフポフな雪だとシンプルなペグでは歯が立たず掘って埋めるしかないのですが、埋めると朝の回収ができないこともあるので、スノーペグ4本は持つようにしてます。
右は18cmアルミのサイクロンペグ。強度が強く、硬い雪や土でもぐいぐい入ってくれます。ただ泥がすごい付くので夏場はあまり使いたくないペグ。冬のメインペグですね。コードが短いのを長くして抜きやすくしようかなと思っているところです。
どちらもMSRのパチモノです。MSRはたけぇ。
GeerTop 31cmスノーペグ。
自分が使ってるもの見つけれなかったので25cmサイクロンペグ。
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2020年2月に西穂リベンジ
八ヶ岳阿弥陀岳を一緒に登ったクロさんと一緒に西穂リベンジしました。
二子玉低気圧直撃で、爆風視界不良の中で少し過酷でした。
ロープウェイが止まり下山ができず、2泊3日の山でした。
まとめ
ロープウェイで簡単に標高を上げれるため冬山の初心者~中級者程度の山として紹介される西穂独標です。実際登って思うのは積雪状況で難易度は大きく変わること、スタートから2000m越えで絶景ですが悪天候時は過酷な山になるであろうこと、大変なのは独標の岩場の登りだけかなという印象です。
アイゼンピッケルの使い方に慣れてないと非常に危険ですし、夏山に比べればはるかに難しい山で安易に初心者が行く山ではないですね。
なにはともあれサイコーの天気で、サイコーのクリスマス、サイコーの山行でした!
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