こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
自分が使っているクッカーの素材は何か知っていますか。
アルミ?ステンレス?鉄?チタン?琺瑯?銅?真鍮?一体どれでできているのかを。
素材には一長一短があり使い分けるのが理想的です。用途を間違えればアウトドア用のタフな鍋もダメになってしまうこともあります。
クッカーに限らず身の回りにはたくさんの金属があるため知識があるといつか役に立つはずです。
今回は熱の伝わり方と金属素材の特徴とメリットデメリット、その金属を使った商品を紹介します。
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熱の伝わり方
まずは熱のお勉強から。
熱は伝導・対流・放射の3つの現象によって伝わります。
クッカーなどの固体(金属)の中を熱が伝わるのが伝導。
温めたお湯が鍋の中で流体(液体と気体)が高温になると上に、低温なものは下に移動するのが対流。
熱源に手を近づけると暖かいのが目に見えない放射線による放射です。
中でもクッカー(固体)の素材の特徴を知るうえで覚えたいのが伝導です。
熱伝導は素材によって伝わりやすさが異なり、数値化したものが熱伝導率で、ワット毎メートル毎ケルビン(W/m K)で表され、数値が高いほど熱が伝わりやすい素材です。
断熱のためのデッドエア(動かない空気)やマットの断熱力(R値)など、熱の伝わりはクッカー以外でもアウトドアでは多く関係しています。
→暖かい理由を知る!保温力の決め手は「デッドエア」を作ること! – ぜつえんアウトドア
→冬キャンはR値の高いマットで冷え対策!2020年R値が新規格で統一! – ぜつえんアウトドア
熱伝導
アルミ・ステンレス・鉄・チタンを加熱したときの差です。
熱伝導率の高さではアルミ(236)>鉄(83.5)>ステンレス(18)>チタン(17)です。
鍋を厚みによっても伝導しやすさは変わります。一般的に素材の薄さはチタン>アルミ>ステンレス>鉄です。
それぞれを加熱し始めたときに、どの金属も火に触れる底面は温まるのが早いです。熱された底面から側面へと熱が伝わるのが熱伝導です。
アルミがより早く鍋全体が温まっていきます。鉄は厚みがあるため伝導するのに時間がかかりやすいですが、ジワジワとフチまで温まっていきます。ステンレスは伝導率が低いため、さらに時間がかかりますが、全体まで熱が伝わります。
チタンは特に伝導率が低く熱した面のみ高温になります。しかしアルミや鉄やステンレスに比べると薄く作られるため熱した面はすぐに高温になります。
お湯→クッカーへの熱伝導もあり、お湯が沸くころにはどの金属も高温になりますが、チタンはお湯にも熱源にも触れていないフチ部分は高温になりにくい特徴があります。実際には放射で熱くはなるので加熱中に触るのは危険です。
加熱をやめ、中のお湯を出すと急激に鍋は冷めていきます。
薄く保持する熱の量が少ないチタンは真っ先に温度が下がります。次いで薄く伝導率の高いアルミ。ステンレスと鉄は金属の鍋が分厚く、密度が高いため、蓄熱性が高くすぐには冷えません。
それぞれがメリットであり、デメリットにもなる要素です。どれが優れているというモノではありません。
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比較表
鍋ごとの金属の薄さや特殊な加工、ステンレスなら配合で特徴が変わるので目安程度に見てください。クッカーではアルミ+ステン、チタン+ステンなどもあります。
表にしてアルミ最強な感じでびっくりしてます。風情を楽しもうと思ったときに琺瑯や鉄の良さが出てくるので何が正解とは簡単に言えないところがあります。
作る料理や調理方法、キャンプスタイル、様々な要因で向き不向きが分かれてきます。
万能はなく、シチュエーション次第で使い分けるのがいいわけです。
あ、これクッカー沼って言います。
では個別に説明していきます。
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アルミニウム
特徴
アルミのことですね。
アルミはとにかく軽さが最大の特徴。さらに熱伝導率が高く、値段が安い素材です。ただアルミは柔らかい金属のため傷つきやすく、へこんだり、ゆがみやすいです。
家で使うフライパンもほとんど大体アルミ製です。安価で軽く振りやすいので女性でも取り回しやすいです。自宅で使うフライパンに比べアウトドア用のアルミ鍋はさらに薄い場合が多く強度は落ちますが、格段に軽量です。また収納しやすく取っ手が折りたためるものが多いです。
熱伝導率が高いためすぐに高温になりやすく食材がこびりつきやすいというデメリットもあります。
アルマイト加工やハードアノダイズド加工という焼き面ではなく耐久力、防錆、耐摩耗性など鍋の強度をあげる加工がされているモノも多くあります。
加工にはそれぞれ特徴がありますが、共通するのは加工が剥がれるのに気を付ける必要があることです。
加工が剥がれる原因は大きく2つ。
高温と摩耗です。
まず高温は鍋表面の温度が高くなることで表面加工が剥がれる原因になります。耐熱温度はフッ素樹脂加工、テフロン加工などは250度ほど、セラミック加工では400度ほどです。空焚き時や炒めモノなどの時は表面温度が上がりやすく加工にダメージを与えやすいので注意が必要です。
そして摩耗は鍋の表面をこすることによる剥がれです。
特に金属のスプーン、フォーク、フライ返しは加工面にダメージを与えやすいので避けたいものです。当然金たわしで擦るのもNG。
加工が剥がれてしまうとこびりつきやすいアルミ部分がむき出しとなり、そこからくっつくようになる→こする→はがれるのリピートに入り、鍋の寿命となります。
アウトドア用途では、金属カトラリーでの調理、固いモノをスタッキングした際の傷、焚き火やシングルバーナーでの空焚きが加工の剥がれる主な原因です。
特に金属製のスプーンフォークを使っての調理、アルミコッヘルの中にガス缶やバーナー、ライターをスタッキングするのは加工が剥がれやすくなる要因です。
ただ加工が剥がれるまでのアルミ鍋は非常に使い勝手が良いです。調理時にこびりつきにくいためアウトドアでウェットティッシュで汚れを落としきることができます。
そして、アルミは熱伝導率が良いので短時間で加熱ができるためお湯を沸かしたり、炒める調理に向いています。
加工が剥がれる要因は多く、仕方のないことと割り切り、消耗品として考えること。剥がれたら同じものを買いなおす、そんな心持ちが良いと思います。
ちなみにメスティンや飯盒は加工のされてないアルミ鍋です。その分安くこびりつきやすいです。こびりつかない用途では便利です。
向いているアウトドアシーン
軽量で簡単に汚れを取れるため調理をする登山に向いています。
また荷物を軽くしたい、料理をするシーンも多いソロキャンプでも大活躍してくれます。
ぼくは数日の縦走や車中泊などの水の手に入りにくいシーンでは加工されたアルミフライパンやアルミコッヘルを使ってます。お湯を沸かすだけのシーンならこびりつく心配がないので飯盒をソロキャンでの焚火でのお湯沸かしに使ってます。
軽量ケトルはアルミ製がオススメ。トランギアやユニフレームですね。
メリットデメリット
アルミニウム | |
メリット | デメリット |
・軽量 ・安価 ・熱伝導率が高い 【表面加工】されていると ・焦げ付きにくい ・汚れを落としやすい |
・金属の強度が低い ・加工無しだと焦げ付く 【表面加工】されていると ・加工が剥がれるリスク ・消耗品 |
オススメ商品
加工無しアルミ鍋の定番。
みんな大好きメスティン、ご飯はもちろん、茹で料理、 蒸し料理、燻製と幅広く使うことのできるお弁当型飯盒。
購入時にバリ取りやシーズニングが必要ですが、加工されてない分こびりつきに気を付ければ楽しく使うことができます。
快速旅団さんは表面加工を施したメスティンを販売しています。
焚き火に吊り下げて使える一人用の炊飯鍋。
多くの人に愛されつつも廃盤となりましたが、エバニューから待望の復活を果たしました。
チタンプラズマ加工された軽量深型フライパン。
チタンと思える軽さ、高耐久の焦げ付き防止加工、深型で汁物にも対応とアウトドア用フライパンの決定版です。
やや高額であり、にもかかわらず年間を通して在庫が不安定なのが欠点。
アルミケトルは軽量。
登山やバックパックキャンプ、チャリキャンプ、車中泊で活躍してくれます。
取っ手やツル、フタに樹脂素材を使ってる場合が多くそれを外すか焼き切れば焚き火で使えるケトルになります。ステンレスよりも強度が低いためススをこすった傷が目立ちやすくへこみもできたりします。
ヒートエクスチェンジャー搭載の鍋やケトルはアルミの熱伝導率を活かし、さらに熱効率を良くすることで使う燃料の削減と早いお湯沸かしを可能にしてくれます。
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ステンレス
特徴
アルミ鍋と比較されやすいステンレス鍋ですが、特徴も対照的です。
ステンレスはステイン(汚れ)レス(少ない)の略で「さびにくい」という意味があります。鉄にクロムをなどを配合した合金で、錆びにくくなっていますが、配合比率次第では錆びるステンレスもあります。
鉄にクロム18%ニッケル8%配合した18-8ステンレスはさびにくく高強度やや高価な優れた金属。また鉄に比べ熱伝導率が1/3程度に下がります。
そんなステンレスの特徴はさびにくく、頑丈で、重たく、熱伝導率の低い素材です。
さびにくいのでぬれたまま放置したり、味移りもないので晩御飯の食材を入れたまま朝まで放置できます。
空焚きは良くないですがとても頑丈な金属のため、焚き火に突っ込んだり高温調理をするのに向いています。ケトルやダッチオーブンに向いているでしょう。
へこみや傷に強いので一生物とは言えないものの耐用年数がアルミの比ではないです。強い分、重い。という感じです。
そして熱伝導率の低いというところ、これは長所でも短所でもあります。
長所は、一気に全体に熱が回らない分調理に時間がかかってしまいますが、一度温まったステンレスは冷えにくく、じっくりと食材に火を通してくれます。特に煮込み料理や揚げ物に最適です。
しかし全体に熱が全体に広がるのに時間がかかるため調理に時間がかかってしまうこと、そして炒め料理などでは食材に均等に火が通りにくいのがデメリットです。
ステンレスは表面加工がされていないので温まる前に食材を入れるとくっついてしまうことも。カレーなどで最初の具材を炒めるシーンも少し気にする必要があります。
向いているアウトドアシーン
重たい分、強度が高く、メンテナンスフリーで煮込み料理の得意なステンレス鍋はファミリーキャンプで調理に最適です。
また強度が高いので高火力になりやすい焚火用ケトルに向いています。ついたススが光沢のあるステンレスに味を出してくれます。
ステンレス製のダッチオーブンや大きな鍋はアウトドアだけでなく、自宅での料理にも使いやすいため家でもキャンプでも料理の好きなママさんにもオススメです。大きい鍋だと女性には重い場合もあるので注意ですよ。
メリットデメリット
ステンレス | |
メリット | デメリット |
・錆びにくい ・強度が高い ・焚き火料理鍋向き |
・比較的重い ・やや高価 ・熱伝導率が低い ・焦げつきやすい |
オススメ商品
ステンレスと言えば焚き火に掛けても変形しにくいタフなヤカンが魅力です。
底の狭い縦型や底の広い浅型など、焚き火大好きキャンパーはスペック度外視で一番カッコイイステンレスケトルを手に入れると幸せになれます。
SOTOのステンレスダッチオーブン。
金額こそ高めですが4mm厚のステンレスは家でも外でも使える一生物。
IHでも使えますし、重量とサイズに不満が無ければ死ぬまで出番あるんじゃないかな。って商品。
鉄製ダッチオーブンに比べ、洗剤OK+シーズニング不要と初心者向きでもあります。
鉄ほど重くなく、アルミよりもはるかに頑丈なステンレスのフライパン。
油をしっかり慣らしてあげないと焦げ付きやすくやや癖は強いですが焚き火との相性は抜群。
バックパックキャンパーはついついアルミフライパンに走るため憧れのフライパンです。
鉄
特徴
スキレットやダッチオーブンなどが鉄素材の鍋です。
鍋の作り方の違いで2種類に分けることができます。
鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)です。
鋳造:溶かした鉄を金型に流し込んで成型する。
空気の隙間などができやすいため強度が低くなりますが比較的安価。多くのダッチオーブンやロッジ製品などは鋳造。
鍛造:一枚の鉄板をハンマーなどでたたいて成型。または、金型で圧縮して成型する方法。
空気の隙間ができず、強度が高くなりますが高価。COCOpan、タークフライパン、ユニフレームのダッチオーブンなどが鍛造。鍛造ペグも名前の通り、鍛造。
共通の鉄なので、素材の特徴はほぼ同じです。
鉄鍋最大の特徴はシーズニングが必要なこと。「油ならし」とも言います。
鉄鍋は食材がすごくくっつきやすい素材ですが、表面を油でコーティングすることでくっつかず調理できるようになります。その表面を油でコーティングする作業がシーズニングです。
購入時やある程度油がなじむまでは毎回使用後にシーズニングする必要があります。この手間が鉄鍋の欠点であり、その手間に愛着がわいてくる人もいるためメリットにもなります。
鉄鍋はとてもさびやすいですが、使い方を気にし、シーズニングをしっかりしていれば一生物が多いです。そして使えば使うほど油がなじみ、使い勝手も良くなっていきます。
鉄は蓄熱性に優れているというのが一番すごいところで、一度温まると鉄が熱を蓄えてくれ冷えずに暖かいままをキープしてくれます。ステンレスも保温してくれるけど比べてびっくり鉄すげーってくらい冷えない。
一度温まるとあとは弱火でじっくりと煮込むだけで肉や野菜のうまみを逃がさず柔らかく熱を通してくれます。
ダッチオーブンの料理やスキレット料理が美味しいのはこの蓄熱性のおかげです。
鍋の鉄が料理に溶けだし鉄分を取れるメリットもあります。しかし晩御飯を朝まで鉄鍋に入れておくと味が大きく変わってしまう原因でもあるので長時間入れたままにしておくのは危険です。
鉄鍋は重量が重く、メンテナンスの大変さなど癖が強いため使用者との相性はあります。
使う人の性格も関係してくる気がしますが、焚き火料理をする人ならオススメできる鍋です。
形状での呼び名の違い
“鉄鍋”と総称していますが、形状により名前が変わってくるためです。
薄いフライパンは鉄フライパンと。
厚みのあるフライパンをスキレットと。
蓋に炭を乗せることを想定した鍋をダッチオーブンと。
鉄製のヤカンを鉄瓶と、呼びます。
スキレットやダッチオーブンは鋳物だからの名前ではなく、ステンレスやアルミでもスキレットやダッチオーブンと呼ぶこともあるため、形状と用途からの呼び名です。
ただ明確なくくりはないようで、少し曖昧だったりもします。総じて鉄鍋です。
向いているアウトドアシーン
ファミリーキャンプでビーフシチューやカレーなどの煮込み料理を作りたいパパや、鳥の丸焼きなどのアッと驚くメインディッシュを作りたい方には鋳鉄製ダッチオーブンをオススメ。
ソロキャンプや数人のグループキャンプでいため料理などをさっと作りたい方には軽めで取り回しの良いCOCOpanやタークのフライパンをオススメ。
メリットデメリット
鉄(鋳物・鋳造) | |
メリット | デメリット |
・高い蓄熱性 ・強度が高い ・料理から鉄分が取れる ・一生モノ ・黒く焚き火に映える |
・ものすごく重たい ・錆びやすい ・手入れが手間 (シーズニング等) ・油使用量が増える ・鉄の味が付くことも |
オススメ商品
ミスターダッチオーブン&スキレットと言えるmade in USAのロッジ。
6インチスキレットは小さいが取り回しがよくて一人用の目玉焼きとウィンナー、ホットケーキに最適なサイズ。ロッジのスキレットは蓋が別売りで本体と同じくらい値段するので注意。
ステンと比べても圧倒的な蓄熱性なのでステンダッチよりも鋳鉄ダッチのほうが美味しいモノを作れる気がする。ただ重いし錆びるし、シーズニングが面倒。
毎日使う鍋なら洗ったあと火にかけて水を飛ばせば錆びない。
洗い終わって火にかけるとこまでして料理と思うようになると面倒とか考える暇もなくなる感じ。
最近はホームセンターでも、家具屋でも売ってますがしっかりと使いこなせてる人は少なそう。
ロッジのスキレットよりも薄く軽く取り回しの良いCOCOpan。
窒化鉄で錆に強いためメンテナンスがだいぶ快適になります。
取っ手が無いのはパッキング性が高くキャンプ向き。
ただ薄さの分、蓄熱性といった鉄の特性も薄れるためスキレットや鉄板のような圧倒的な肉を焼く性能はありません。
いつかはほしいタークのフライパン。
ドイツの職人が150年前から変わらない製法で、今でも1枚ずつ板から切り出してたたいて成形をしている鍛造フライパン。もう飾っておくだけでもいいからほしい。カッコよすぎる。
並行輸入品だと安いですが赤い袋がついてきません。
チタン
特徴
チタンは軽い強い錆びないという金属。ギリシャ神話にタイタン(Titan)という巨人がいますが、Titanからチタンは取られていてタイタンの強靭さと耐久力に由来しているといわれています。→
チタンが好きすぎるぼくは語源となったギリシャ神話のティタン神族も大好き! – ぜつえんアウトドア
商品名に「Ti」ってついてるものなんかはチタン製のサイン。
チタンは軽いと思っている人も多いですが、チタンは特別軽い金属ではありません。アルミと比較するとチタンは約60%重いが、約2倍の強度があります。
そのためアルミ以上に薄く作っても強度を保つことができ、結果的に軽く、強い。という少しややこしい素材です。
またチタンは耐食性に優れるというのですが、腐食に強く、海水や酸性に長く触れても錆びることがない金属です。アウトドアの様々な厳しい環境下でも変わらず長く使うことができます。
食材に味移りすることもなく、アレルギー反応も起きない特徴もあり、赤ちゃんから老人まで安心して使うことができます。
欠点は、加工が技術が難しく、手間もかかるため道具のバリエーションが少なく、マグカップが多いです。そしてかなり高価というのもデメリットです。
熱伝導率がすごい低く、熱しても火のあたった部分だけが温まり部分的に熱されるためあまり調理には向いていません。
お湯を沸かすということに限定するととても薄く作られているため熱伝導率が低くても早くお湯を沸かすことができます。
さらに熱伝導率が低いということで、コップをそのまま温めてお湯になっても口をつける飲み口はそこまで熱くなっていないですし、多少熱くなってもすぐ冷えてくれるというメリットにつながっています。
ぼくチタンマグを直火で使う一番の理由です。
火があたっている金属部分はかなりの高温になるのもチタンの特徴です。火傷には気を付けましょう。
そしてチタンを空焚きすることでヒートグラデーションという独特の焼き色をつけることができ、それを好んで焼くキャンパーもいます。
向いているアウトドアシーン
軽量なので登山でコップとお湯沸かすマグを兼用する人や、焚火に突っ込んで直火でお湯や飲み物を温めたい人にオススメです。
直火にかけれるのはシングルウォールマグです。ダブルウォールマグの保温タイプは直火にかけれないので注意を。
メリットデメリット
チタニウム(チタン・Ti) | |
メリット | デメリット |
・(結果的に)軽い ・強度が高い ・錆びない ・湯沸かしには便利 ・飲み口が冷えやすい |
・値段が高い ・形状の種類が少ない ・調理にはあまり向かない |
オススメ商品
ぼくは220、300、450を持ってるスノーピークのチタンシングルマグ。
取っ手をたたむことができ、直火にかけれ、軽量で高強度のためキャンプから登山から家までなんにでも使えるアイテム。
エバニューのチタンはスノーピークの0.4mmに比べて一段薄い0.3mm。
その分強度は落ちるが軽くなる。汎用性の優れるスノーピークに対してウルトラライトに特化しかエバニューのチタンは物欲をそそるモノがある。
キャンパーはみんな最初はスノーピークを買うけど、エバニューのチタンを一度使うとどんどん増えていく使ってわかるクオリティの高さ。
あとこの570CUPはラーメンから飲み物まで1つで縦走クッカーとして使えるアイテムで便利すぎてやばい。ほんとやばい。って感じです。使えばわかります。
中国ブランドのチタン製品が安いし高クオリティで手が付けられません。
チタンボトルやヤカン、クッカー、カトラリー、ストロー。なんでもアリ。
BoundlessVoyageはペグやカラビナなんかも出してて安く良品が多くあります。
琺瑯
特徴
琺瑯(ホーロー)は鉄にガラス素材を吹き付け塗装したものです。
ベースの鉄をガラス加工した感じです。
鉄の蓄熱性というメリットを残したまま、ガラスの耐食性と光沢の美しさというメリットをプラスしたモノです。
鉄と同じように蓄熱性に優れるおかげで煮込み料理は得意です。
ガラスの耐食性というのは陶器のマグカップなどと同じで色が付きにくく、酸性に強く、雑菌が繁殖しずらいという部分です。そして匂い移りがしにくく、味や風味を損なわずに調理することができます。
ただ塗装されたガラスが剥がれるリスクがあり、強い衝撃や空焚きをしてしまうと割れたり、塗装が剥がれてそこから中の鉄が錆びてきてしまいます。また欠けたフチなどから錆びてきます。
そして急な温度変化に弱く、熱々なホーロー鍋を水で冷やすのはダメです。
キャンプでも焚き火でも使うことはできますが、少しデリケートで火にかけるアウトドア用途ではオススメしにくい金属です。
向いているアウトドアシーン
重量を気にしないオートキャンプでオシャレに料理を作ってそのままテーブルに配膳するようなシーン。
そしてちょっといいコーヒー豆や美味しい飲み物を飲むときのマグカップにオススメです。
メリットデメリット
琺瑯(ホーロー) | |
メリット | デメリット |
・蓄熱性が高い ・発色がキレイ ・酸性に強い ・匂い・色移りしにくい |
・デリケート ・やや高価 |
オススメ商品
GSIの琺瑯パーコレーター。
ひたすらに雰囲気がいいのがメリットですが、吊り下げでもないのでちょっと用途に悩んでしまう。
ただ置いておくだけで絵になる、そのカラーリングと見た目が琺瑯一番のメリットだと思う。
お気に入りな富士ホーローのマグカップ。
コーヒーやココアを飲むのに使ってるけど取っ手まで熱くなるのがデメリット。
それでもホーローの発色良い見た目がすごい好き。
ホーロー製の数枚セットのアウトドア用の皿も多いです。
紙皿を卒業して、強度があり、風で飛ばされない、プラ皿と違い油汚れを落としやすい、少し高級のあるお皿です。
銅
特徴
銅は10円玉や銅メダルです。あめ色の特殊な見た目でひと目で銅とわかります。
英語で銅はCOPPER(コッパー)。ファイヤーサイドのグランマーコッパーケトルは祖母の銅ヤカンという意味。
銅製の鍋やヤカンを使ってる人はあまりいない気がしますが、テレビの料理人の後ろに吊るされてるようなイメージがあります。そんな希少性がキャンパー心をくすぐられる感じです。
銅の特徴は圧倒的な熱伝導率の高さです。鉄の約5倍、ステンレスの約24倍ほどの熱伝導率があるといわれています。
そして均一に熱が広がるためサクっと調理をしたり、お湯を沸かすことができます。
にしても金額の高さやメンテナンス性などもあり、あまり使ったことがないアイテムです。
向いているアウトドアシーン
熱伝導率とかもう関係なく、他人と違う道具を使うことに生きがいを感じるキャンパーにオススメです。コストは度外視ですよ。
メリットデメリット
銅(コッパー) | |
メリット | デメリット |
・熱伝導率がすごく高い ・磨いた時の見た目 ・赤橙色のカッコよさ |
・値段の高さ ・種類の少なさ ・手入れが手間なモノも |
オススメ商品
ファイヤーサイドのグランマーコッパーケトル。
ただただ見た目のカッコよさにしびれる。
でもいくらなんでも高すぎるよ。っていうあこがれの商品。
ノルウェーのイーグルプロダクツのケトル。
ステンレス製のケトルですが、底だけ銅で作られていて熱伝導率の高さを生かしてる奇抜なケトル。
アンティークな見た目と裏腹に合理的な構造、サイコーにかっこいい。焚火で吊るしたい。
真鍮
特徴
真鍮(しんちゅう)。銅と亜鉛の合金です。英語ではブラス(brass)。
真鍮は知らない人だと何かわかりにくいですが、5円玉の素材が真鍮です。
クッカーというイメージが少ないですが、シェラカップやランタン、トランギアのアルコールストーブが真鍮製です。モノに当たっても火花が出ないので薬莢や火気厳禁な場所でも使用可能な金属。
そんな真鍮の魅力は経年変化に尽きます。
真鍮は水気などに反応してサビや変色しやすい素材ですが、手入れをしてしっかりと磨いていくことで独特の味のでた色合いになっていきます。
使い込んだキャンプギアという雰囲気が真鍮の魅力ですね。
メリットデメリット
真鍮(ブラス) | |
メリット | デメリット |
・経年劣化を楽しめる ・真鍮色のカッコよさ ・ロマンがある |
・緑青や錆びる ・クッカーには あまり使われない |
オススメ商品
憧れのケロシンランタン。
手入れや着火は面倒ですがキャンパーとして憧れるアイテムでしょう。
にしてもここ数年で値段爆上がりしてもう買える気がしませんね。
鹿番長の真鍮シェラカップ。
ユニフレームも真鍮シェラカップ出してますね。真鍮使いたいなら安いしありですね。
まとめ
ソロキャンプかファミリーキャンプか、焚火料理かカセットコンロ料理か。
キャンプ環境やする料理で適切なクッカーの素材は変わってきます。
金属はランタンやポール、焚火台、カトラリーでも関係してくる知識です。キャンパーならざっくり覚えておくと役立つ時がくるはずです。
汎用性のある便利なモノもいいですが、用途に合ったクッカーを使い分けるのも楽しいですよ。特性を見極めて正しい使い方ができるとアウトドア料理がより楽しく美味しくなるはずですよ!
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コメント
鉄のところで、鋳物のフライパンや鍋、スキレット等のグループの説明が是非とも欲しいところでした。
コメントありがとうございます。
形状による名称の違いの説明を追記しました。