こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
フッ素加工された鍋が大好きです。
焦げ付きにくいし、汚れ落としやすいし、すごい便利じゃないですか?
というか、家でなら表面加工されてない鍋を使うことも少ないでしょう?だって便利だもの。
ウェットティッシュ1枚でふき取れるのでアウトドア環境でも重宝します。
しかし、火力調整がしにくく、高火力になりやすい焚き火との相性は悪いのも事実。
では剥がれても困らない値段で、さらに吊るせる鍋なら焚き火で使いやすい、よし穴開けようという話。
今回はアウトドア用ではない家庭用の表面焦げ付き防止加工された鍋に穴を開けて吊るせるようにして焚き火で使うのはいいぞお、という内容です。レビューと見せかけて実はノウハウな記事です。
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アマゾンで鍋探し
まずは欲しい鍋をアマゾンで探します。
・安い
・表面加工有り
・アルミ製
・満水1~1.5L位
・深型口広
・取っ手無し
選ぶポイントはこの辺り。
というわけで「鍋 取っ手なし」で検索。
パール金属の鍋が安い。これが良さそう。
Φ16cmで、形状もベスト、おそらく400g程度でまあ許容範囲。んで即買い。
他にも同形状なティファールの16cm鍋も良さそうでしたが少しお高い。
和平フレイズの手鍋を取っ手外して使うのも良いけど少し重そう。という感じでした。
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パール金属 16cm 深型鍋
サイズ(外径) | Φ17×8cm |
サイズ(内径) | Φ16cm |
重量 | 329g(実測) |
容量 | 約1300ml(実測)
約900ml(実用) |
素材 |
アルミニウム合金
底-ステンレス |
表面加工 |
内面3層コーティング
外面焼付け塗装 |
家庭用なので、アウトドア用とは少し違ったスペック。
スタッフバッグは付いて無いし、販売ページに重量の記載も無い辺りとかアウトドア用じゃないな感があります。
アウトドア用に比べ、厚みのある鍋でアルミながら蓄熱性もあり、その分重くなってます。分厚いため熱伝導率も低め。
ダイヤモンド系の多層コーティングなのも自宅用っぽい。
取っ手無しで別売りハンドルを付けることで鍋として使える「取っ手がとれーるティファール」タイプの鍋です。
一人用サイズで、つまりはソロキャンパー向けの鍋なのかもしれません。
ところで、パール金属と言うと新潟三条の台所用品を製造販売しているメーカーです。
そのパール金属が展開するアウトドアブランドがみんな大好き鹿番長こと、キャプテンスタッグなのです。
見た目
実測329gと思ったより軽くて大満足。
底の文字と絵柄にダイヤモンドコートなのを感じます。
ブルーシャイン・ミッドプライマー・ダイヤモンド粒子の3層コーティングがされています。
容量は実測での満水が約1300ml。実用は900ml位。
夏にソロで使うなら少し大きめですが、冬ならこのくらい欲しい。
底はIH対応のフラットにポコポコで、ステンレスが張られています。
アウトドア用途で考えれば熱伝導率が落ちるため、シングルバーナーなど、焚き火以外の熱源にはあまり向きません。
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穴あけ
ドリルで穴開け。
そういえば、車にコンセントあるのでドリル使えるんですよ。すごい便利。
軽自動車に積んだソーラーパネルの配線と使用してる道具を図解で紹介!
2点で吊るしたいので、中心を対称に2ヶ所をドリルでグリグリ。位置は高めのフチ近く。
2点で吊るなら穴の位置の精度がかなり重要です。
ズレるほど吊った時に左右に傾くからです。そして、ぼくはズレてました。
バリ取りはヤスリが無かったので、カッターで削りました。
三脚で吊ってみると良い感じ。でも少し傾いてる。
Φ16cmの鍋だと角型インスタンド麺を入れることができるのも魅力。
吊るすのに使っているのはBoundless Voyageのステンレスフック付きの吊りワイヤー。
二股で先にフックのついたワイヤーが2本セットで入っています。
今回は2点吊りなので使うのは1本だけ。
吊るす元は大きなS字フックがついてきますが、使い勝手の良いカラビナに付け替えました。
鍋(329g)と約42cmのワイヤー1本(9g)とカラビナ(11g)という内訳で349gの鍋セットになりました。
軽くはないけど、重くもないかなというところ。
これで安く、使い勝手が良いなら大満足。
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焚き火にかける
焚き火で使ってみます。
焚き火台は最近購入して初使用のウルフアンドグリズリーのファイヤーセーフ。
超ロースタイルで直火感覚で焚き火ができるので楽しい。ほんと楽しくて、どうしてもっと早く買わなかったのか。
トライポットを作ってもいいのだけど、冬は雪に刺せるので木が1本で十分です。
そして水が無いので、雪を解かすところから。
ワイヤーの先にカラビナを付けましたが、現地で長さ調整できないことに気付き、パラコードで調整。
火が届く位置でもないので、カラビナ無しでパラコードのみでも良さそうです。
若干傾いてるけど良い感じ。
Boundless Voyageのワイヤーとフックも良い感じ。フックが深めで簡単に外れないのもいいところ。間違って鍋が落ちたりしません。
今日はおでん。
鍋もいいなあと思ったんですが、スーパーで目が合ったのがおでんでした。
冬は暖かい汁物が美味しい。量が多いほど冷えにくく、このサイズの鍋が嬉しいです。
遠火で焚き火でかけやすい吊るせるシステムは冬ほど便利です。
逆に夏はフライパンを多用します。
おでんにうどんを追加してででーん。
今年のエバニューのカタログの表紙に使われてるアルミポットテイストな縦長で吊った鍋と焚き火の写真が撮りたすぎた末路。
もっと火を燃やせばよかったな、って写真見て思いました。
吊るさずに使うならフライパン形状も優秀です。
同じパール金属のシリーズが安く、取っ手無しでお買い得!
周辺アイテム
取っ手無し鍋で焚き火にかけるので周辺道具も大事。
鍋つかみ
取っ手が無いので、掴むときには鍋つかみが必須です。
SOTOのデュオハンドルが軽く、しっかりグリップできて便利。
コジー
焚き火にかけると底にススがつきます。
鍋からそのまま食べるときに膝の上に置くときやパッキングするときにススが付くのを防止するため。素手で持って食べれるように、そして保温力アップを目的としたコジーを自作しました。
ホームセンターで購入した4mm厚のアルミシートをカットしてかぶせてるだけです。
汚れ防止や雪の上直置きしたときに冷えにくいことを目的としてるのでやや短めに作りました。
蓋
ぼくの用途ではフタが必要ないのですが、合わせるなら軽い16cm鍋を適当に用意します。
エバニュー ウルトラライトパン16で使った100均のアルミ皿を鍋に合わせるだけのフタでも十分です
トライポッド
少しでもコンパクトに軽量化したいバックパックキャンパーなので、トライポッド持参することはありません。木で代用することが多いです。
しかし、人によってはトライポッドと合わせて使うのが手軽で良いもいいでしょう。
軽量なモノなら400~600g位の軽量で安いトライポッドが多くあります。
スタッキング
スタッキング。
これが、スタッキング!
強力な表面加工があるので、食後にウェットティッシュ1枚でキレイに拭ききれるので、中にスタッキングしても問題なしです。
金属系のカトラリーや鍋つかみをスタッキングしちゃうとコーティングを傷つけやすいのですが、まあ安い鍋だしいいかなと思えるのがなによりの魅力です。
スタッフサック
スタッフサックには大きめサイズならイスカのメッシュサックLが縦に入れれて便利ですが、少し大きめ。
ピッタリサイズならBoundless VoyageのメッシュサックLが便利です。イスカは大きすぎるなぁと思い、ぼくはこっちを使ってます。
フッ素加工鍋を焚き火で使う注意点
コメントでご指摘いただき、追記を。
フッ素(PTFE系・ダイヤモンド・テフロン等)加工された鍋は強火で熱したときに有害なガスが発生することが確認されています。
テフロン加工の場合は、約260度で使用限界温度であり、260度から劣化が始まります。
約350度を超えると熱分解が始まり、有害なガスが発生しだします。
火力次第ですが、260度から3分ほどで350度に達するようです。
家庭用コンロでは温度センサー(Siセンサー)の取り付けが義務付けられており、250度で火力が落ちるようになっています。
それでもフッ素加工鍋の寿命を長引かせるためにも強火は避けるようにと言われています。
しかし、焚き火やシングルバーナーに温度センサーはなく、火力も強くなりがちです。
水を入れた調理である、おでんや鍋、ラーメンなら鍋表面が高温にはなりにくいので問題はありませんが、空焚きは要注意です
焚き火の場合は見た目以上に高温になってしまいます。
そのため、いくら消耗品として使うと言っても長時間空焚きとなる調理方法(焼き調理)はできれば避けるべきです。
また、350度を超えると表面加工が熱分解し始めて有害なガスを発生させます。
ただ、この有毒なガスが人体に影響があるかと言うと、害はほぼ無いと言われています。
“ほぼ”というのは有害という人もいれば無害であるという人もいるからです。諸説ありというやつです。
そのため、安全ですよと強く言うこともできませんし、ガスが出るころには表面加工が剥がれるのは確実です。
消耗品として使う鍋の記事ではありますが、高温にならない使い方で長く使える取り回しを心掛けてほしいと思います。
表面加工鍋は消耗品
テフロン加工、ノンスティック加工、フッ素樹脂加工、ダイヤモンドコーティングと、様々な名前で呼ばれる鍋の表面加工。
自宅では使うフライパンや鍋のほとんどは表面加工された鍋のはずです。それはもちろん手入れの手間もなく、焦げ付きにくく、使い勝手が良くて便利だからです。
しかし、アウトドアシーンで、特に焚き火用の鍋では表面加工のない飯盒やチタン、ステンレス、鉄鍋を使われることが多い。
それはなぜか、大前提として表面加工は剥がれるものだからです。
自宅で使っても一生使い続けることはできない消耗品であり、火力調整の難しいアウトドアで使う場合はさらに剥がれやすくなります。焚き火で使う場合はそれもう剥がれやすいわけです。
それでも抗うことのできない表面加工鍋の便利さ。
きっと剥がれてしまうだろう、でも使ってしまう便利さ。
エバニュー ULパンの加工が剥がれるのは値段的に辛いですが、1000円以下の鍋なら大して心も痛むこともありません。
消耗品と考えたときに高額で軽いアウトドア用クッカーよりも、少し重いけど安い家庭用の鍋を加工して使うのは必然の流れでしょう。多少重くても、安さには勝てません。
消耗品だからこそ、消耗品と割り切って、安いモノを使いつぶしていくスタイルが自分にあっていると感じます。
「お気に入りの良いモノを長く使う」という考えは素敵で、アウトドア用ギアならなおさらでしょう。
しかし、ぼくとしてはダメになるまで雑に使って、壊れたら新しいモノを、と使い潰す考え方もシチュエーション次第ではありだと思っています。
特に表面加工された鍋は便利さの度合いが桁違いで、焚き火にかけやすい安い鍋は有用です。
考え方の違いでこの使い方が合わない人も多くいることでしょう。
アウトドアクッカーじゃないとアウトドアの雰囲気でない、なんて言われたこともあります。
それでも表面加工鍋が便利だと感じて、焚き火にかけれたらいいなと思う人には考えて欲しい、安い家庭用鍋をアウトドアで使い潰すという話でした。
まとめ
やはりレビューでは無かった気がしますね。
ワークマンの販売スタイルもそうですが、消耗品だからこそ安く、と考えるのは長い目で見るほど必要な思考だと思います。
重量よりも、こだわりよりも、コスパと使い勝手は快適性に繋がるはずです。
似たアウトドア用品を消耗品として考えると買い方が変わるという記事もどうぞ!
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コメント
はじめまして。毎回参考にさせて頂いてます!
さて今回の記事ですが、フッ素加工についてそこまで詳しいわけでないので、正確なことを言えない癖に、難癖をつけてしまって申し訳ないのですが、
フッ素加工(テフロン等)は高温でとても有害ガスを発生する為、焚き火での使用などの際は使用を禁止しているキャンプ用品があると記憶しています。(焚き火だと劣化が激しいというのも高温になる為かもしれません)
今回のフッ素加工お鍋の使い方で行くと、中に液体が入っているので、高温にはなりにくいと考えますが、ぜつえんさんのマネをした方が、焚き火で焼き物等をしてしまった場合には有毒なガスが発生してしまうことがあるかも知れません。お気をつけ下さい。
私のただの杞憂かもしれませんが、気になったのでコメントを残させていただきました。
はじめまして。
フッ素加工が高温になると有毒ガスが出るのは事実と認識しています。
禁止している用品はわかりませんが、完全におっしゃる通りです。
記事としては使用する上での配慮にやや欠けてたと思いました。
そのため注意喚起で「フッ素加工鍋を焚き火で使う注意点」として、追記をいたしました。
わざわざコメント頂き、ありがとうございます。
爪の甘いブログですが、今後もよろしくお願いします。
毎度ためになる記事をありがとうございます。
ウルフアンドグリズリーのファイヤーセーフは気になっている焚き火台です。
よろしければ個別のレビュー記事をお願いしたいです。
板厚、堅牢性、使い勝手、純正のグリルは必要なのか等が知りたいです。
どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。
ウルフアンドグリズリー ファイヤーセーフ似た焚き火台もなくて気になりますよね。
もう何度か使ったらレビューしていく予定です。
純正グリルは必要ないと考え購入してないため、買わなかった理由みたいな内容で書こうと思います。
少し時間かかりそうですが、優先で進めていきます。もうしばらくお待ちください。