こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
キャンプ場でも山のテン場でも当たり前に中国アウトドアブランドの製品を見かけるようになってきました。
Amazonでトップに出てくるのもありますし、AliExpressで気軽に買えるのもありますし、ブロガーやユーチューバーがレビューしているのも要因でしょう。
ただ一概に“中華ギア”といってもグレードの差もあり、方向性も違うため一言でくくることはできません。
ネイチャーハイクやSoomloomなどは有名ですが、他にもAmazonでは出てこない知名度が低いながらも良い製品は多くあります。
今回は注目の中国アウトドアブランドと特徴、代表的なギアを紹介していきます。
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中国アウトドアブランド
少し古い印象だと安かろう悪かろうな製品が多いイメージが強いのが中国ギアでした。
しかし、今では名のあるブランドならサポートもあれば、製品クオリティも高く、それでいて安いというモノが多くなってきています。
その第一線を行くのがネイチャーハイクでしょう。
それでも、中華ギアを“製品クオリティが高い”や“安い”という表現は少し適切ではないように思います。
具体的にはクオリティで言えば「この値段でこのクオリティならかなりいい感じだね」になり、安くてハイグレードなわけではないということです。
ネイチャーハイクのテントで言えば、4~6万円する山岳用テントと呼ばれるモノに比べれば素材、裁縫、耐久力、細部の作り込みで確実に劣ります。しかし、無名ブランドの1万円のテントに比べれば軽く、しっかり作られている。ということです。
アウトドア初心者からすればそれでも十分高いけど、ある程度の知識のあるアウトドアマンから見れば“このクオリティでこれなら安い”わけです。
そのことを踏まえて適切な表現としては中価格中性能かなと思います。
どういう意味かと言うとキャンプや登山をするのに必要十二分な性能があるということです。
ハイエンドな道具と比べれば使い勝手やこだわりは少なく見劣りはしますが、キャンプができるできないで考えれば全て中華ギアで一切困ることはない、必要十二分な性能がある道具なのです。
十分な性能の道具が安く手に入ることで「キャンプ道具一式そろえる」のハードルは格段に下がり、キャンプデビューがしやすくなります。
キャンプの入り口が広くなることで、キャンプ人口は増えることにも繋がりますし、ハマった人は高額ギアに手を出すことにもつながるわけで、相乗的に色んなところで経済効果に繋がってるのは事実でしょう。
ではいま熱い中国のアウトドアブランドを紹介していきます。
※並びはアルファベット順で、今後新しいブランドも随時追加していく予定です。
OEM
と、紹介の前に中華ギアで覚えておきたいOEM製品の話。
OEM(オーイーエム)はOriginal Equipment Manufacturer(オリジナル道具メーカー)のことで、直訳すると「自社の製品を製造する会社」のことです。OEM生産やOEN販売などと言われます。
自動車や家電などでよく目にする言葉で、メーカーが違うのにほぼ同じ見た目じゃんというやつです。
例えば、A社のテントであったとしても、製造しているのはA社に委託されたB社であり、B社はC社とD社のテントも作っていて、A社C社D社が販売するテントで色とロゴや細部は違うけど大体は同じということが起こります。
よく見る製品が多いのもこれが理由なことが多いです。開発費を削れる分、安くできる、そういうことにも繋がるのでしょう。
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3FUL GEAR
2009年に中国福建省南部の廈門市(アモイシ)で設立。
ザックやテントが主要な製品で、並行輸入品はあれど高額で、国内流通が少なめ。それでもザックなど使用者はそれなりにいる印象。
新製品登場の頻度は少なめながらすべてが興味を引く、軽さと比較的リーズナブルな価格帯が魅力。
ネイチャーハイク以上に軽量性に特化していて、X-PACザックやUHMWPE(高強度ポリエチレン→キューベン素材)ザック、X-PACサコッシュ、ソロデュオサイズの軽量テントを多く出しています。
タープやグラウンドシート、スタッフバックなども出していますが、ラインナップからは生地に強いブランドなことがうかがえます。
もちろんそれでいて値段は安めの設定ですが、らしい「この素材でこの重量とこの作りでこの値段なら安い」という中価格中性能で値段を判断できないと安さがわからないモノも多いのでやや慣れた人向けな印象です。
3FULGaerの出すテントで特徴的なのが軽いだけでなく、3シーズン用と4シーズン用を同ラインで出しているところ。
3シーズン用はインナーテントがメッシュ、4シーズン用は非メッシュ生地を使っています。
非メッシュインナーは雨が多い日本の気候で好まれる山岳テントで多用され、寒い時期には保温力が高くなります。
特に山使用では、MSRが日本で避けられる理由で、ニーモ タニの人気がある理由でもあります。
人気なトレッキングポールテントのランシャン。
従来のダブルウォールモデルに、インナー一体型のシングルウォールなPROモデルも出て自由度が高いです。キャンプから登山まで幅広く使えそうです。
テントと並んで人気なのがバックパック。
X-pacや軽量バックパックを探しているなら真っ先に探したいブランドです。
UHMWPE(超高分子量ポリエチレン)はダイニーマ素材でスペクトラXグリッドファイバーのようです。
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AEGISMAX
めちゃくちゃ重たい公式サイトが公開されたあとに更新がされず、思わせぶりじゃん!ってなってます。イージスマックスです。
2010年に中国南京市で設立、ダウン寝袋をメインにダウン製品を展開しています。
一部製品はAmazonでも販売されていて、じわじわと知名度が上がってきています。
3シーズン~冬・厳冬期用まで用途に合わせて幅広いラインナップで安く軽くダウン寝袋を探してる人に知ってほしい製品です。
イージスマックスが特にすごいのは高品質ダウン(800~850FP)を使用していること・EN13537(ヨーロピアンノーム対応)・RDS認証(ダウン採取時に不当な扱いをしてない証明)に対応していることでしょう。
どちらも第三者機関により審査され、高性能さの指標であり、メーカー間で比較する際の基準にもなる部分です。
格安寝袋あるあるな「マイナス〇度対応」は各社独自規格で信頼性ゼロですが、EN13537基準のイージスマックスはナンガやモンベルと同じ基準で温度表記を見ることができます。→寝袋の規格EN13537とは?温度表記を鵜呑みにせず客観的に保温力を考える!
信頼性がある高いクオリティの寝袋ながら、“それなりに安くそれなりに軽い”それが魅力です。
それなりなのは、ナンガやモンベルに比べれば保温力対重量で見れば劣ること。安いと言っても1~3万程度でアウトドア初心者目線で格安ではないこと。がそれなりな理由です。
すでに高品質な寝袋を持っている人には需要の低くなりますが、初心者やエントリー層ほどメリットの多い寝袋を出しているイージスマックスです。
800FPダウンをふんだんに使ったGシリーズはフラグシップモデル、軽量フードレスなMINIは3シーズンに最適モデルです。
種類が多く、公式サイトが不親切なイージスマックス。
ぼくが日本代理店をしてオリジナル製品なども販売しています。
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ALOCS
ALOCS=アロックスでしょうか。
since1979とのことで、創業は1979年なのでしょう。中華ブランドの中ではかなりの古株です。
メインはアルミ製のクッカーで、アルコールストーブやバーナーも出しています。
アルコールストーブ一体型で風防効果を持たせたクッカーが特徴的で、トランギアのストームクッカー風のクッカーセットやエスビットのクッカーセット風のモノも出しています。
アマゾンでも一定数流通しているため、アルミケトル、テフロンフライパン、ヒートエクスチェンジャー付きクッカーなどは使ってる人もいそうです。
やはり気になるのはストームクッカー風のCW-C05。値段もお手頃で中華ギアっぽいのが好きです。
熱効率を上げるヒートエクスチェンジャー付きケトルとクッカー。
ちなみにこれ、吸熱フィンが不完全燃焼して一酸化炭素が出るため回収になったムラコのケトルのOEMです。
ムラコ、アロックスに限らず同形状クッカーでは一酸化炭素は出るようで、使うシチュエーションは考えるべきです。
気になってるのはこの横にラインが入って、蓋のツマミ、取っ手が特殊なこのケトル。
使い勝手は特筆すべき点もありませんが、見た目は特徴的。
箱やポーチなども中国っぽいケースでたまらない。これでお茶飲みたい。
Aonijie
Aonijie=オウニーツィエ、と読むようです。
2011年に浙江省で創業したトレラン系ブランド。
トレランバッグ、ボトル、ポール、靴下などを出しています。
安定のコスパの高さで手を出しやすい優しい中華らしい中華ブランドと言えます。
Aricxi
Aricxi=アリクイ?読めませんでした。
2013年に中国広東省深圳市(深セン)で始まったメーカーです。
軽量なテント、シェルター、タープが主要な製品で、OEMのような製品が多く3FUL GEARに近いモノを感じます。
全体的に”白い”製品が多く、これはオシャレなのかな?というイメージがあります。
やや尖ったテントというより非自立なシェルターに近い製品が多め。
製品は面白いので用途と好みに合えばいい出会いになるのではないでしょうか。
ASTAGEAR
ASTAGEAR=アスタギアでしょうか。
2013年に設立し、スリーピングシステムに力を入れてきた会社で、最近は登山用途での軽量性を意識した製品を出している。ようです。
製品はテントがメインで軽量よりはちょっと変わったデザインやポール構造が多いです。
3FULやネイチャーハイクじゃつまらないなと思ったら使用者の少ないアスタギアもアリかなと思います。
700FPダウンを260gと500g使ったポンチョ?キルト?があるのですが、値上がりしましたがアリエクスプレスとアマゾンがほぼ同じか安い値段の珍しいやつ。
これを着ればオレンジ色のベイマックスになれますね。
Boundless Voyage
Baundless Voyage=バウンドレスボヤージュ?=直訳:無限の航海
チタン製品をメインに出していて、アマゾンの検索でも見かけることが多いため知らず知らずに使ってる人も多いと思います。
チタンカップ、ペグ、カトラリー、網など大体のチタン製品があるんじゃないかってくらいチタンチタンしてます。もはやどこが元かもわからないOEM品で、製品ロゴが違うだけのモノが多いです。
ネイチャーハイク製品のOEM品を出していることも多く、製品ページにネイチャーハイクの文字はないけどロゴがネイチャーハイクな製品があったりします。参考リンク→https://amzn.to/3ku8tsV
最近の新発売で見つけ即注文→到着待ちのアイテム。
径15cm×深4.5cmで約85gのチタンフライパン。
汁物にも使えて便利な深型フライパンで形状的には最高。
表面加工(セラミック加工)+チタンはエバニュー(チタンフライパンセラミックシリーズ)から出てますが、割と希少なのがこのお値段というのがキモです。ぼくのように刺さる人は即買いレベルのはずです。
ちなみに、アルミ+フッ素樹脂加工(テフロン系)ほどのくっつきにくさはなく、焦げ付きは起こるであろうレベル。それでも非加工と比べれば段違い。
フッ素樹脂加工に比べ、加工の耐久力(耐熱・摩耗)の高さセラミック加工の魅力です。
そして、チタン以外の印象が薄いですが、ぼくのオススメはメッシュスタッフバッグ。
S/M/L/XLの4サイズ展開で、軽量安価で使い勝手がいいです。すでに何個も買っていてメインのスタッフバッグだったりします。
BRS
BRS=ビーアールエス。会社情報は不明でした。
アウトドア用のバーナー、その周辺機器が充実しています。
中でも25gのチタンシングルバーナー(BRS-3000T)がアマゾンで定番化してることもあり、知名度も使用者も多いでしょう。
注意点は、日本でガス器具を売るために必要な適合性検査を通過していないためPSLPGマークは付いてません。そのためOD缶バーナーは純正ガスの使用が原則ですがBRSのOD缶も日本にはありません。
日本で使う安全性が確認できてない、日本での販売がNGなバーナーという認識は必要ですよ。
寒い時期に嬉しいバーナーやガス缶を使った暖房器具も手ごろな価格で手に入るのが嬉しいBRS。
ぼくは遠赤ヒーターをSOTO ストームブレイカーで使うことが多いです。
そして14本爪アイゼンもあるのには驚いてしまうとこ。
アンチスノープレート無しの軽量のアルミ製とアンチスノープレート有りの高強度ながら重い鉄製の2種類。本格的な冬山で使うには怖いですが、靴とフィットすれば実用性は十分でしょう。
ペツルやBDやモンベルに比べ、4~5分の1程度の価格なのは低山ハイカーには魅力です。
Fire Maple
ファイアメイプルかファイヤーメイプルか、それは些細な事。
中国のアウトドア用調理器具ブランドの大手で、欧州のアウトドアショーISPOで金賞を何度か受賞してる勢いのある会社です。
主にクッカー、バーナー、その周辺器具を出しています。
2019年には日本代理店もでき、日本正規品として調整された製品が販売されています。
未だガス周りは厳しいようでガスシングルバーナーの発売には至ってませんが、日本のガス検を通そうとしている最中のようで、今後に期待というところです。現在はガソリンストーブが1種類発売されています。
熱効率を上げるヒートエクスチェンジャー付きクッカーがお手頃価格で手に入るためぼくも使用しています。
スノーピークのノクターン風のOD缶で使えるランプ系のガスランタンは手ごろで雰囲気が素敵です。
ISLAND(アイランド)はちょっとマニアックで、ヒートエクスチェンジャー付きクッカーに蒸しカップがついていて、茹で+蒸しを同時にできる使い手次第で楽しめるクッカーもあります。
最近では焚き火周りで使えるステンレスクッカーも出てきました。1L鍋と1Lケトルです。
IceFlame
IceFlame=アイスフレイム=氷炎
中二病も真っ青な相反する二つの属性。右腕がうずいてくるぜ・・・。
と、ロゴも名前の通りで氷の中に炎があります。
会社情報は得られませんでしたが、ダウン製品が主要です。
寝袋、キルト、ウェア、帽子、シューズなどです。
どの製品も日本で使ってる人を見かけませんが、性能の高さ、適度な安さどちらもミドルエンドで魅力的なスペックを持っています。
よく見るのはキルトタイプの寝袋。本来はマットとセットで使うか、ハンモックのトップキルト的にしています。ぼくはハンモックのアンダーキルトにしています。
ダウン量で差別化され、オレンジが700FPでコスパ重視、紺が800FPでハイグレードモデル。
足元のみジッパーがあり、背面はフックで接続することで全面覆うことができます。
どちらもダウン量で2種と上下分離式1種の全3種類あります。
マミー型はフロントジッパーで全面は縦バッフル、背面が横バッフルと保温力が高そう。
こちらもオレンジが700FP、黒が800FPダウンを使用。
さらにダウン量で2種類、サイズでSMLで6種類から選ぶことができます。形状は限定的ながらも種類は豊富です。
ダウンウェアの上下。
珍しくインナーダウンではない厚手ウェア。
どちらも800FP仕様のハイエンドモデル、その分金額も高めであえてIceFlameで買う必要もないかなと思えちゃうほどのグレードだったりします。
KAILAS
KAILAS=カイラス
2003年に中国で設立したクライミングアパレルとギアのブランド。
クライミング、8000m高所、トレラン等の登山ウェア系を中心にダイニーマ素材のテントやバックパックなども出しているハイエンドな製品を製造販売しています。
ずっとヨーロッパ系ブランドだと思ってたほどに中国ブランドの域を飛び出しているのが特徴で、値段も高額設定。
カイラスの製品は世界中で販売されており、日本にも2019年に代理店が出来ました。長野県に実店舗がオープンしたことで今後は製品ラインナップが増えていくであろうことが予想される期待度の高いブランドです。
日本での展開としては全般を入れているようですが、バックパックやテントを勢力的に販売している印象。値段設定が海外で買うよりも安く代理店頑張りすぎてる気がして好印象。
カイラスを語るうえで欠かせないのはDCF(キューベンファイバー)のテント。
シングルウォール+前室のハイブリッドモデルで透湿性の無いDCFの欠点を補ってるモデルです。オレンジDCFなのも好き。
自立式のDCFテントはレアなのでそれだけで期待値爆上がりです。
Keith
Keith=キース。
チタン系のマグ、フライパン、ポット、シェラカップ、カトラリーなどの調理器具を販売しています。
2合炊きできる2層構造のチタンライスクッカーが、ご飯を蒸し炊くことでチタンながら炊飯ができて、焦げ付きもない他にない逸品。評価も高く気になりますが、やや高価。
角型チタンスキットルなんかも魅力的。
LIXADA
Lixada=リクサダ?
釣り・自転車がメインでおまけでアウトドアという感じ。それでも製品数の多さが圧倒的でアウトドア系も充実しまくり。
アウトドア系は、チタンやステンレス製の小型焚き火台が多め。
日本アマゾンでも充実しているためウッドストーブなど使用者も多いでしょう。
どこのパチモノのパチモノだったかなぁみたいな何が元かわからない道具が多いのも見てて面白い。
MOBI GARDEN
MOBI GARDEN=モビガーデンは2003年に創業。
テントが多いですが、本国ではアウトドア総合ブランドで服、寝袋、バックパックと種類は多いようです。
2019年に日本代理店ができ、2020年から本格的に始動し、日本仕様になったテントを展開しています。
非メッシュインナーやDACポール採用、グレードの高い生地を使うなどネイチャーハイクよりも“登山”を意識したテントを作っていて、山岳用途の中華ブランドという感じ。
現在、ぼくがメインで使っているのもモビガーデンのLIGHT WINGS DAC UL1というテント。
DAC NSLポールを使い1090gと軽量で、2.5万円と破格の安さ。そして爆速で設営できるのが魅力。
インナーメッシュなのが欠点でしたが、非メッシュインナーを採用したモデルも登場し、非メッシュインナー単体での販売もされています。
このモデルは、欠点の少ないコスパの良い軽量山岳ソロテントと言えると思います。
そして、モビガーデンのテントは製品クオリティの高さも魅力の一つ。
自社が所有する工場で厳しい検査の元、製造しているからの高い品質で、世界でも有数のテント工場となり、有名ブランドのテントをOEM・ODM生産行っています。
今後はさらに日本向けなテントが増えてくると思うと期待度が非常に高いブランドです。
現在12モデル、今後も増えていくことが想像できます。
ソロ~デュオ程度の軽量モデルが多いです。
Moonlence
Moonlence=ムーンレンス
上海の会社で、オリジナル製品あるの?ってくらいのパチもの揃い。
ぼくも持ってるアルミテーブルがニュースタンダード。
アマゾンに多くはびこる中華パチギアの中でも頭一つ抜けていて、チェアやコットなど自分が使ってるモノを見たらムーンレンスだったなんてこともあるほど。
質が良いというより売れていて、レビューが多いから上に出てくるということ。
ただ無名なパチを買うよりも外れないムーンレンスのパチを買うのは安心。それがムーンレンスだと思ってます。
Naturehike
言わずと知れた中価格中性能なギアを大量に出しているネイチャーハイク。
2005年に中国の寧波市で設立。「light outdoor travel(軽量なアウトドアの旅)」をコンセプトに製品の研究開発から製造までをすべて行っています。
テントが有名ですが、寝袋、マット、ザック、コット、チェア、テーブルなどアウトドア総合ブランドと言えます。
2020年秋より伊藤忠商事が独占販売権を獲得、アウトドアギアとアパレルの日本正規展開が徐々に始まっています。日本独自モデルもあり、中華ギアを代表するアウトドアブランドです。
テントは小型軽量なモデルが多めですが、大型ファミリー用や宴会用シェルターやコットンテントや極地向けテントも出している製品の横への幅が広いのもネイチャーハイクの特徴。
寝袋も軽量高FPのシンプルなモノから、封筒型、極地用、楕円形、半シュラフと一ジャンルの種類が非常に広いです。
そのため、アウトドアでの遊び方が違う層でもネイチャーハイクで装備がそろってしまうところがあります。またどれも軽量性を意識しているのが、昨今の日本の軽量化ブームとマッチしているのも要因でしょう。
テント一覧表です。
OneTigris
中国深セン市で2014年に創業。
ミリタリーテイストなキャンプギアを中心に、ミリタリーギア、ペット用品を出しているブランドです。
キャンパーには説明の必要も無い知名度の高さだと思いますが、ぼく的にはワンティグリスなのかワンタイガーなのか3周くらいして未だに読み方がわからないブランドだったりします。
個人の好みを出すとおしまいですがアースカラーもミリタリー系も好きじゃないので全く興味が沸かないブランドでもあります。
それはそうとオリジナリティのある製品を本国価格と同程度で日本展開してる、展開的には推せるブランドです。
他のパチ製品の多い中華ブランドとは異なり、唯一無二な製品が多いのが推せる理由。
デザインが好きなら間違いなくおすすめなブランドと言えます。
ハンモッカー的に面白い製品が多いのも魅力の一つ。
安く、快適にハンモック泊するなら一度は通ることになるはず。
また格安非自立シェルターを探すなら真っ先に候補に上がるだろうこと間違いなしです。
Soomloom
いまだに読み方すらわからないので、脳内では「すーむるーむ」と呼んでます。
中国広東省の会社のようですが、詳細情報は無し。
無名ブランドよりは製品の質は高いですが、それでもネイチャーハイク等より一段低く、外れに当たること割とある印象。
それでもクオリティと比例し値段もかなり安く、ついつい手が伸びてしまいます。
テントやシェルター、タープ、寝袋などメインギアが多め。
The Free Sprits Tents-自由之魂-
ザフリースピリッツ・TFS・TFStents・自由之魂が主な呼び方。
2011年に中国のテントデザイナーである王吉剛(ワンジガン)が独立し、自社工場で作っているテントブランドです。
テントの特徴はピシッと設営した時の曲線美でしょう。
ぼくもザフリースピリッツのLibra2というツーポールテントを使っています。
2020年にファイアメイプルやモビガーデンと同じ会社が正規代理店になり、2021年春より本格的に始動するとのこと。
テントはグレード事にラベルで分けられています。
・エントリーグレードでコスパに優れるブラックラベル
・軽量性重視ながら生地グレード高めのブルーラベル
・4シーズン使える最高級の生地素材を使ったレッドラベル
・複数向けの大型モデルのホワイトラベル
全てのグレードでレベルが高く、中華テントの中ではトップの品質があります。
ブラックラベルなどを考えれば国内ブランドにも引けを取らないどころか凌駕するクオリティがあります。
妥協のない素材、裁縫、デザインによる製品クオリティのため、値段は中華ギアとは言えない高額になってます。
もう中華ギアというのは申し訳ないレベルになっていて、その中でもTFSは有名ブランドのテントと比べても遜色ない出来です。
独自展開にひたすら期待しかないそんな中華ブランドでしょう。
画像出典:THE FREE SPIRITS
Thous Winds
公式サイトは見つけれませんでしたが、公式っぽいインスタはありました。
thous winds=ザウスウィンズ?でしょうか。
「あなたたちの風」的な意味だと思います。
正直、紹介していいのか悩んだブランドだったりするんですが、こんなマイナー記事にたどり着く人も少ないし、と載せることにしました。
というのもパチものに独創的な手を加えた製品が多いから、多すぎるからです。
しかもどちらかと言うと大手ではない規模の小さいブランド系の手の出しにくい製品が多いから。
そのためか、アリエクスプレスの中では値段は高め。ただ本家と比べると。
以前は無在庫販売してる方が多かったですが、今は本家が直接Amazonプライム出品しています。
完パクリもあるけども、何故か独創性を出してきてるパチ製品も多いのでうーんという感じな印象。
widesea outdoor
widesea=ワイドシーでしょうか。翻訳すると「広域」と出てきます。
チタンクッカー、ウッドストーブの印象が強いですが、テント、マット系、ダウンシュラフ、バーナーなど多くのジャンルを広く浅くラインナップしているようです。
ただすべてOEMっぽい製品で、別のブランドで見かけた製品ばかりで独自性はあまり感じません。
しかし、同じ製品で比較すると一番安いのはwideseaということが多いんでついつい買っちゃいます。
wideseaのバーナーに付く風防が好きなんですが、売り切れのようで見つけれませんでした。残念。
他にもチタンウッドストーブのビッグサイズ(Lサイズ)がおそらく最安。
日本で買うならLIXADAですが、アリで買うならwideseaがオススメです。ぼくもwideseaを使ってます。
唯一くらいに独自性があるのがアルミクッカー。
フレンチプレスができるやつです。しかし、使った後の片付けが現地では大変そう。
ネイチャーハイクの定番シュラフと全く同じ見た目なダウンシュラフ。しかし値段は約半額と驚異的。使用者は見たことがありません。
ダウン量が300gと400gの2種類があります。
同じ800FPながらネイチャーハイクはグースダウン、wideseaはダックダウンなのが少し気になります。コスパは最強。
まとめ
新ブランドを調べ次第、随時追加予定です。
ここまで書いて「中国のアウトドアブランド」と主語を大きくするのは良くないと思っています。
MoonlenceとThe Free Spritsではクオリティが違いすぎるからです。
それでも、国の特色は近くなりますし、良くも悪くも中国のアウトドアブランドなんだなとも思ってしまいます。そのため多少適切でなくても大きな言葉でまとめさせていただきました。
ところで、書いてるぼくが使い方を混乱する程度にメーカー(会社)とブランド(商品グループ)の使い分けがわからなくなっています。
というのも。
-日本のアウトドアブランドの場合-
・信越ワークス(メーカー名)のユニフレーム(ブランド名)
・パール金属(メーカー名)のキャプテンスタッグ(ブランド名)
・新富士バーナー(メーカー名)のSOTO(ブランド名)
メーカー名で言われてもわからないけど、ブランド名は知っていると、そういうことが多々あるわけです。
しかしナンガやスノーピークはメーカー名もブランド名も同じだったりということもあります。
つまりメーカーという表記で間違いな場合はあるけど、ブランドと言っておけば間違いにくいということです。
ちなみに狭義なブランドの意味合いではナンガの「UDD」や「オーロラ」をブランドという使い方をしたりもします。大体ブランドなわけです。
中国メーカーのアウトドアブランドは勢いもあって値段も安く、性能も必要十二分で面白いよね、とそういう話でした。まとまれ
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コメント
記事にボリュームがあり、とても参考になります。
BRS-3000Tですが、PSLPGマークが無い旨は記載したほうが良いのではないでしょうか。
コメント、ご指摘いただきありがとうございます。
仰る通りPSLPGマークの無いことは書いたほうが良かったですね。
追記いたしました。ありがとうございます。