こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
車中泊しやすい車は「ベッドが常設されている車」だと思ってます。
軽自動車でも一人しか乗ることを想定しなければ車中泊もベッド常設も容易です。
とは言え、他の人が乗る場合にも簡単に対応できるようにはしたいところ。
そして荷物もたくさん積みたい。という願いを込めて車中泊用の床下収納付き常設ベッドを作りました。
今回は床下収納付きベッドを自作した話をしていきます。
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以前のベッド
ぼくが乗ってるのはスズキ パレット(現スペーシア)です。
軽ハイトワゴンと呼ばれる、高さがあり居住性に優れる軽自動車です。
人気のN-BOXと似た構造ですね。
つい最近まで2年ほど使ってたベッドがこれです。
木でフレームを作り、ベニヤ+軟質ウレタンフォーム+シーツでベッド化してました。
後部座席から助手席までぶち抜いて約190cmの長さがあり、場所によって幅が約45~60cmです。
3分割された天板の下は収納スペースで小物やサブバッテリーを置くことができます。
助手席や右後ろ後部座席を簡単に起こせるので、運転手+2人までは乗ることができました。
とは言ってもその人数が乗ることはほぼ無かったのですが。
分解前のフレーム。
1×4材を側面に使って、無規格の1×2程度の木を脚に使ってくみ上げてました。
使い勝手も良いベッドシステムでしたが、50~60cmというベッド幅の狭さがやや不満でした。
あとはシーツが破けて汚くなってきたこと、ウレタンフォームは要らないなと思ったので車検も気に心機一転作り変えました。
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作るベッドシステムの想定
以前は車内の半分をカバーしてたベッド。
今回は助手席と後部座席を全面ベッドにしてしまうことにしました。その下は全面収納です。
高さのある軽自動車ですが、天井にイレクターパイプ+ワイヤーネットで荷物起きにしてるためベッドを高くし過ぎると座ることのできない高さになってしまいます。
以前のベッドはそれが少し不満でした。
それを回避すべく分厚いウレタンフォームのベッドを常設しないことで何とかなる計算です。
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収納付きベッドを自作
ではさっそく収納付きベッドを作っていきます。
完成系
まず完成形はこれ。
運転席以外をベッドというか、収納スペース+天板の状態にします。
木で作った枠組みの上にベニヤ板を乗せただけです。
寝る時にはマットなどを使って都度設営する想定です。エアは面倒なのでクローズドセルマットが良さそう。
そしてマットを常設しないことで座っても天井のワイヤーネットに頭が当たらないようにします。
材料
まずは材料を買いにホームセンターへ。
天板に使う板(1800x900x11mm)を2枚購入。ベニヤベニヤって気持ちで行ったら11mm厚のノンJAS合板というのが安かったのでそれにしました。ベニヤって呼んでます。
11~12mmあれば耐久力的には問題ないでしょう。
9mmとかでも良いと思うんですが、不安だったので11mm。ちなみに以前は12mm。
使う材料は1×4を5本(6本購入したが1本使わなかった)。2×4を2本使用。
+木ネジやリメイクシートなんかも使いました。
結果的にベッドを作る材料費は大体7500円位でした。安いね!
車中泊って思うとついついベッドキットが欲しくなりますが、正直なとこレザーもクッションも要らない人は要らないのでベッドは自作して自分好みに作り上げるのがオススメ。
枠組み
旧ベッドを外し、助手席を立てた状態。
サブバッテリーは動かせますが、ソーラーパネルのチャージコントローラーは外しにくかったので置いたまま作業していきます。
まずはここにベッドのベースとなる枠組みを作っていきます。
車の内装が直線を出しにくい感じで膨らんでるのでそれを避けるようにフレームを作成していきます。
先に設計図を作るのは手間ですし、そこで間違えると全滅してしまいます。
完璧じゃない自分を理解して、頭の中の設計図を更新しながら1本ずつ木を切って合わせて行きます。
フレームの脚に2×4材を、側面に1×4を使います。
ただ完成した後の話だと2×4は強すぎて必要無かったなという感想。たぶん1×2とかでも良かったです。
車内の床がフラットじゃないので脚の高さでフラットにします。
測るのも難しいので、板を乗せてそれを見て何となくフラットで作っていきます。
トランク側のフレームが出来ました。
後部座席とトランク側を2分割して天板を乗せる予定なので、1×4で仕切りします。
中に入れた小物のズレ防止と脚の強度、天板を乗せる安定などのためです。
サブバッテリーがある車の何が便利ってコンセントを自由に使えること。
有線のインパクトドライバーも使えるんですよ。
車の常識が変わりますし、コンセントの無い車乗ると不便すぎると感じます。
というわけで運転席、助手席後ろのフレーム完成。
車内に固定はしてないので、少し大変ですがフレームを丸ごとスポッと抜き取ることができます。4人乗るとか、車検だとかにも対応可能ということです。
でもまあぼくの車に4人も乗ることはほぼ無いので、助手席のみ出しやすくマックス2人乗りを想定したベッド付き車です。
絶対に3~4人乗らないなら構造変更すればベッドを外して収納スペースを増やすことも可能らしいです。
さらに天板と助手席の上にのせる天板を作成していきます。
天板
天板を作る。といっても買ってきた板をカットして載せるだけです。1枚目。
2枚目も完成。
1×4の切れはしを4辺に取り付けて、フレームの上をずれないようにします。
天板を上げると下が収納になっているという構造です。
助手席天板
畳んだ助手席の上にも天板を合わせます。
2人が寝るなら運転席分もカバーする必要がありますが、ソロボッチなのでこれでOK。
助手席の天板は片側に板を付けて高さを出して、後部座席のベッドと高さを合わせてます。
荷重で沈むので、底にも板を一枚置いてます。
助手席分も天板を作ったので完成。
リメイクシートでオシャレに
完成だ。
ただ木目も揃えてないし、塗装もしてない板をむき出しで「さすがにワイルドすぎるか?」と思ってしまう仕上がり。
数日寝泊まりしてみて、私は一向に構わないなんですが。お年頃なのでオシャレなVAN LIFEに憧れてしまうもの。
と思って100均に立ち寄って見つけたのがオシャレなんだろう“リメイクシート”
コイツを張れば、ぼくのVAN LIFEが始まる!はず!
というわけで天板にリメイクシートを張り付けていきます。
木は水を使って張ることができないので、折り込むようにしてタッカーで補強しました。
3枚の天板に、45x90cmのリメイクシートを7枚使ったので770円分のオシャレです。
タッカーで剥がれないように補強。
オシャレになっちゃううう!!
シワが出来ちゃっても気にしない。
3枚分張ってオシャレ。
リメイクシートの向きも合わせたのでオシャレなVAN LIFEがもう始まってます。
後々気付きましたが、毛羽だったベニヤにヤスリをかけなくてもいいのがリメイクシートの良いとこでした。
サイズ的には全長195cm。後部座席は108~117cm幅。助手席部は53cm幅です。
これで全面フルフラットのベッドと床下収納の完成しました。
“車中泊しやすい車”的な記事でよく見かける「〇〇の車で車中泊できますか?」という質問。
ぼくは「席を畳んで木材で脚を作って、ベニヤを乗せればどんな車でも車中泊可能」と思ってます。
中途半端に隙間を埋めるために何かを入れるよりもベニヤ板を乗せるのが簡単で快適で安上がりです。
リメイクシートなんて張ろうものならVAN LIFE始まります。
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完成と使用感
ほーらオシャレだ?
先日に作ったUSBファンと合わせて快適性が一気にアップしました。
→車中泊を快適に!USBファンを窓枠に自作埋め込みで換気力アップ!
収納スペース
後部座席のスライドドアとベッドフレームの間にデッドスペースができた汚れものとか、長物を入れられそう。
サブバッテリー関連のサブバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン電池100Ah)と400WインバーターとMPPTチャージコントローラーや配線を纏めるためにプラダンでスペースを仕切りました。
完成して1週間もすればこうなります。
小物が増えてぐちゃぐちゃです。見た目はあれですが、大きい収納スペースなので雑に入れやすいのが便利です。
中間のベッド下収納。
100x40cmほどの細長いスペースですが、高さが約10cmと浅いので使用頻度高い小物を雑に入れる場所にしました。
長い物も入れやすいので釣竿や三脚も入ります。
使用
実際の使用シーンはこんな感じ。
Zライトソルと写真にありませんが銀マットを重ねて寝てます。
車中泊メインの人ならいざ知らず、登山やキャンプで外寝が多いのでマットは車内とお外で兼用するのが良いだろうとウレタンフォームのベッドを卒業しました。
ザックやウェアは室内で吊るして収納。
トラスコの50Lコンテナも天板の上に置いておくことで小物を纏めやすくしてます。
天井にイレクターパイプとワイヤーネットがあると吊るし収納が捗ります。
このブログも車内で執筆してることが多いです。
テーブルをどうするか悩んでますが、とりあえずコンテナの上に板を乗せて使ってます。
スペースに余裕があるからもう少し広いテーブルが欲しいなと模索中。
車中泊に対する主義として、快適性よりも実用性を重視しているのである程度簡素的に作り上げて使ってく中で完成を見つけていきたいと思ってます。
この全面ベッドと床下収納はシンプルで手も加えやすいですし、使い方も自由で便利です。
良いとこ悪いとこ
ベッド完成から3週間ほど経って10泊弱ほど泊まった感想。
良いとこ
・広いベッド(寝るスペース)が便利
・広い収納スペースが便利
・パソコン作業がしやすい
・ウレタンフォーム無しなので寝具を仕舞った状態を作れて、車内でザックへパッキングするときが楽
悪いとこ
・天板が滑りやすいため、運転中にコンテナや小物がよく滑る
・トランク側の天板が大きいので、開け閉めが少し大変
・3~4人乗りへの対応がしにくい
まとめ
一人で使うことが多い車ならベッド常設は非常に便利です。そして木材で作ると改造しやすく、安く済むのでオススメです。
また完璧を求めないのが車中泊車を求めるコツだと思ってます。そしてオシャレさを捨てるほど安く済みます。
そんな車中泊のメンタルが伝わればよかったベッド自作の話でした。
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