こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
本記事はBLUETTI様からの提供品でのレビューです。
「アウトドアで電気を使うのは邪道~」なんて感情は平成に置いてきました。
アウトドアライフを快適にするのがポータブル電源なら、ソーラーパネルはロマンだと思っています。
実用性よりも夢が、憧れが詰まっているのがソーラーパネルだと思うのです。
たとえ、コンセントがあろうともぼくらは自家発電をしたいのだ!
今回はBLUETTIの200WポータブルソーラーパネルPV200をレビューします。
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BLUETTI
パワーオーク社が、日本でポータブル電源を中心に展開したブランドがBLUETTI(ブルーティ)です。
2019年に立ち上げてから高品質で独創的な新商品を次々と出してきて、すでに国内ポータブル電源ブランドの中でも主要な立ち位置にあるBLUETTI。
可愛らしいデザインの小中型ポータブル電源から、大容量で拡張バッテリーも使える大型ポータブル電源まで幅の広い製品群を展開しています。
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PV200ソーラーパネル
ポータブルソーラーパネルでは最大級の発電量200W。
スペック
PV200 | |
重量 | 7.3kg |
最大出力 | 200W |
出力電圧(Max.) | 20.5V |
出力電流(Max.) | 9.7A |
変換効率 | 23.40% |
収納サイズ | 59×63㎝ |
展開サイズ | 59×226.5㎝ |
折りたたみ枚数 | 4枚 |
太陽電池積層方式 | ETFE |
防水性 | IP65 |
動作温度 | -10~+65℃ |
推奨温度 | +25℃ |
保証期間 | 24ヶ月 |
説明書 | 説明書PDF |
200Wのポータブルソーラーパネル。
最大電圧20.5V×最大電流9.7A=最大出力198.85Wです。
太陽光→電気への変換効率はソーラーパネル全体が20%前後で、23.4%はかなり高め。
ぼく車載しているソーラーパネル100W×2枚の変換効率は19.8%でした。
パネル表面をETFE(特殊フッ素樹脂)でコーティングし、摩耗性や紫外線と雨風泥などへの対候性を上げています。
それでいて高い可視光線透過率で95%以上の光を通し、発電を邪魔しません。
セット品
・ソーラーパネル本体(一体型MC4ケーブル)
・MC4ケーブル(MC4↔DC)
・変換ケーブル(DC↔XT60)
ソーラーパネル本体とケーブル2つのセットです。
本体に付いたポーチ部にすべてを収納できます。
止水ファスナーで雨の侵入を防いでくれます。
薄型ながらケーブルが長いので膨らみが気になってしまいます。
ポーチの内側にはスペックシートと、長いMC4ケーブルは片側が本体に繋がっていて取り外し不可。
充電ボックス内にUSBポートの付いたポータブルソーラーパネルもありますが、200Wクラスなら変にUSBポートがあるよりもMC4のみでシンプルなほうが使いやすい印象です。
MC4コネクタ・ケーブルはソーラーパネル用に開発された汎用接続端子。
パッキン付きで接続使用時にはIP67程度の防水性を持ち、土砂降りの中でも使えます。
ソーラーパネルの防水性がIP65なのでコネクタの防水を心配する必要はありませんね。
本体直結ケーブルの先がMC4コネクタなので、他ブランドのポータブル電源やバッテリーと接続できる汎用性があります。
付属のMC4ケーブルは片側がDC端子で、BLUETTIのポータブル電源に接続できます。
BLUETTIの一部ポータブル電源では黄色いXT60端子が使われているため、DCをXT60端子に変換する短いケーブルも付いてます。
展開
黒ベースにBLUETTIらしい水色を入れたスマートなデザイン。
しっかりした取っ手が可愛らしい。
六角形のブロックリップストップ生地を使っているようですね。
収納サイズ59×63cmのほぼ角型。
200Wだけあってかなり大きく、7.3kg(付属品込み実測7.9kg)はずっしりします。
とは言っても取っ手が持ちやすいので男性なら片手で持てますし、女性でも両手なら余裕でしょう。
裏面にケーブルボックスが付いています。
左側の細長いのはスタンド。
折りたたまれた本体を固定するバックルは左右2ヶ所。
展開すると4枚のソーラーパネルです。50W×4枚で200Wなのでしょう。
発電効率で多少の差はあっても、ソーラーパネルは面積=発電力です。
大きく重いなとは思いましたが、200Wってそういうものです。
広げると幅226.5cmで、両手を広げたよりもずっと広いです。
軽自動車の横においても前輪から後輪くらいまでの長さです。
パネル表面には細かくセルが並んでます。
触るとマットながらざらざらとした質感です。
スタンド
ソーラーパネルの背面にはスタンドが3ヶ所に付いています。
ボタンの付ける位置4ヶ所で角度を調整できます。
中には硬い素材が入っています。
45度の位置につけるとこのくらい。
一番遠いボタンで付けると狭めです。
スタンド上部は本体に付けられていて、下部はベルクロで張り付けられるためパタパタしない構造です。
45度にするとこんな角度。
45度。
太陽の位置に向けて角度を付けることで発電効率を調整できます。
真夏で太陽が高い位置に上がるなら地面に寝かせてもいいでしょう。
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使い方
使い方は簡単。繋ぐだけです。
ポータブル電源
準備は簡単。
ソーラーパネルを太陽に向けて広げ、ポータブル電源にケーブルを差し込めば発電し、充電が始まります。
気温や太陽光線の強さで発電量が変わります。
ソーラーパネルの発電量は200Wですが、実際使ってみると晴天の日でも最大178W程度まででした。
青空なら100W以上、太陽に雲のかかった曇天でも20-50W程度発電でした。
車に200Wのソーラーパネルを積んでる者としては、かなり高い発電効率で感動してます。
少し話を脱線してチャージコントローラーの話。
ソーラーパネルで発蓄電するシステムは、大きく3つの手順に分けられます。
ソーラーパネル(太陽光を電気に変換し発電)
→チャージコントローラー(ソーラーパネルで発電した電気を調整してバッテリーに送る)
→バッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリーなど)
ポータブル電源しか使っていないとチャージコントローラーの存在を実感できません。
というのもほとんどのポータブル電源の中にはチャージコントローラーが内蔵されているからです。知らずにね。
つまりはポータブル電源なら、ソーラーパネルだけあれば充電できるわけです。
特にポータブル電源とソーラーパネルを同じブランドで揃えれば配線にも困らず簡単。
チャージコントローラーはソーラー発電に必須の道具で、ソーラーパネルの電圧が20V以上なのを、バッテリーに適した12Vに変換し、満充電になった時に充電をカットするなどの調整を自動でしてくれる物です。
チャージコントローラーには、MPPT制御方式とPWM制御方式の2種類のタイプがあります。
MPPT(Maximum Power Point Tracking):最大電力点追従制御方式。電圧と電流を調整し、97-99%の高変換効率を得る。高価。
PWM(Pulse Width Modulation):安価ながら最大70%程度の低い変換効率。
高価で高変換効率なMPPTと、安価で低変換効率なPWMです。
多くのポータブル電源にはMPPT制御方式のチャージコントローラーが搭載されているためソーラーパネルを繋ぐだけで発電ができます。
200Wソーラーパネルを繋いだ時に約97-99%なら、理論的には最大194-198Wの発電が出来る計算。
ポータブル電源の金額が上がる理由の一つがこのチャージコントローラーを標準装備してるからだと思ってます。
話を戻しまして。
BLUETTI EB55は充電の差し込み口が2つあり、ソーラーパネルとコンセントの両方から同時充電ができます。
EB70SはDC充電のみ。
ソーラーパネル最大200WとACアダプター最大200Wですが、同時に充電すればこの通り339Wの高速充電ができました。
理論的には400W弱まで上がります。
537WhのEB55を340Wで充電すれば、約1時間40分ほどで満充電できる計算で、高速充電です。
200Wソーラーパネル単体だと天気の良い日で3-4時間程度で満充電できます。
ただぼくの使っているEB55とEB70Sは20%単位でしか充電が分からないため、具体的な時間での充電量がわかりにくいのはBADでした。
この辺りアプリで確認できるモデルは楽しそうですね。
AC充電はポータブル電源付属の200W充電器T200Cを使用。
ちなみにDC-XT60変換を使ってACアダプターが2個あれば200W×2の400W充電ができます。充電ポート2個あるのは便利ですね。
充電と出力を同時するパススルー充電も可能です。
バッテリーにダメージを与えやすく推奨されない使い方ですが、ソーラーパネルだとパススルー充電になりがち。
常に使い続けるポータブル冷凍庫などでは避けにくいです。
ソーラーパネルの発電システム的に気温が高く、太陽光線が強く、日照時間の長い夏ほど発電効率が上がります。
逆に気温の低い、太陽光線の弱い、日照時間の短い冬は発電効率が極端に下がります。
さらに氷点下以下ではリチウムバッテリーに充電できないか、大きなダメージを与えるため寒い時期はソーラーパネルが不向きだったりします。
ケーブルを取り出して、ポータブル電源につなぎ、バックル2つ外して広げれば発電が始まります。
使い方が簡単、展開も早く、発電効率も高めと車中泊の旅やキャンプでとても使いやすいです。
車載サブバッテリー
やや特殊な例ですが鉛蓄電池やリン酸鉄リチウムイオンバッテリーとチャージコントローラーを車載していれば、このポータブルソーラーパネルで充電できます。
接続は先ほど書いた通り、ソーラーパネル→チャージコントローラー→バッテリーです。
ポータブルソーラーパネルを使う場合、チャージコントローラーから±の配線を付けた先にMC4コネクタを付けて置き、ソーラーパネルを使う時にMC4コネクタを繋げばOKです。
接続順は赤(+)→黒(-)。外す時は逆で黒(-)→赤(+)です。
「やや特殊」と書いたのは、使えるのはサブバッテリーとチャージコントローラーがあるけどソーラーパネルがない状態の人だからです。
RENOGYのチャージコントローラー付き走行充電器(アイソレーター)を使って、走行充電のみでソーラー充電を使っていない人なら車載サブバッテリーをポータブルソーラーパネルから充電できます。
走行充電の性能が高くて満足してるのでソーラーパネルを車から降ろしたぼく、とかですね。
当初からソーラーパネルは折り畳みで想定し、RENOGY DCC走行充電器を使うのも有りでしょう。
常設じゃない持ち運べるソーラーパネルの可能性は無限大です。
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BLUETTIのソーラーパネル
BLUETTIの折りたたみソーラーパネルは3種類。
名前の通り120W、200W、350W出力の3つです。
EB50やEB70Sのような中型ポータブル電源ではソーラー入力が最大200Wで、使えるのはPV120かPV200のどちらか。
小ささを求めればPV120を、確実な発電を求めるならPV200が良いでしょう。
PV200を1日使うと800W程度の発電が目安です。
600Wクラスのポータブル電源なら4-5時間、800Wクラスなら5-6時間程度かかります。
BLUETTIのポータブル電源
BLUETTIから出ている1000W以下ポータブル電源は現在4つ。
全てにサイクル寿命2000-3000回で長く使い続けられるリン酸リチウムイオン電池を採用しているのが特徴です。
EB55とEB70Sはシンプルながら1-3泊で使いやすい容量のポータブル電源。以前は可愛い色がありましたが、現在は黒一色。
EB3AはBLUETTI最小型軽量モデルで、アプリ機能と無停電電源装置(UPS)が付いた日帰りから1泊程度に適してます。
この3つがEBシリーズです。
2023年3月に発表された最新モデルのAC60は、業界初の防水防塵ポータブル電源。
ACシリーズは2000~5000Whまでの大容量モデルがラインナップしています。
AC60は403Whと小型ながら端子差し込み口にカバーが付いてIP65の砂浜や雨の日でも使い続けられる全天候型アウトドア用モデルです。
EB3Aで登場したアプリやUPSにも対応し、高速充電も増え、同社拡張バッテリーと合わせることで高出力、長時間の使用が出来る次世代ポータブル電源と言えます。
ソーラーパネルPV200と合わせるならこの4つのポータブル電源から、自分の用途に合うモノを選ぶのが良いでしょう。
まとめ
長期の車旅やキャンプの連泊で活躍してくれるポータブル電源とソーラーパネル。
ただ実用性以上に太陽光で発電するという、エコ感、オフグリッド感がたまらないのです。
だからぼくは車にソーラーパネルを積んでるんだろうなと思いました。
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