こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
この記事はぼくが書いたものではなく読者のなかちんさんから寄稿して頂いた記事になります。
なんとAEGISMAXの寝袋の中でも一番暖かいULTRAを購入されたとのことで声をかけていただきました!コンフォートで-30度のエクストリームな保温帯の寝袋です。ほしいぜ。
ではここからはなかちん様の記事に変わります。ゆっくり見ていってください!
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自己紹介
はじめまして私はなかちんといいます。
関西在住の一児の父で折りたたみ自転車などで走ったり輪行したりキャンプに行ったりするのが好きで色々行っています。今回ここの記事でイージスマックスのおすすめの寝袋が紹介していて実際に一番あったかい物が欲しかったので買ってしまいました。私の思った感想になりますが参考になると嬉しいです。
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まずはこのシュラフの特徴から
AEGISMAX ULTRA | |
サイズ | 200x78cm |
実測 | 186x77cm |
収納サイズ | φ23×50 |
実測 | φ23×47 |
圧縮サイズ | φ23×36 |
実測 | φ25×33 |
重量 | 1470g |
実測 | 1496g |
ダウン品質 | 850FP |
ウルトラドライダウン | 1230g |
メーカー表記使用温度
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コンフォート -30℃ |
リミット -38℃ | |
エクストリーム-63℃
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|
表地 | 10D |
裏地 | 10D |
付属品 | |
コンプレッションバッグ | 71g |
保管袋 | 46g |
1、ヨーロピアンノームEN13537基準での対応温度
まずこのメーカーは中国メーカーでも数少ないEN13537対応しており、それによるとコンフォート-30℃、リミット-38℃、エクストリーム-63℃というすごい温度域までカバーしています。このメーカーのまさしくフラッグシップモデルになるでしょう。実際値段も一番高額ではあります。
2、シュラフのサイズについて
私が購入したMサイズのこのシュラフは対応身長約175cmぐらいで実際使用した感じでは170cmぐらいまでが快適に使用出来る感じでそれ以上でしたら、Lサイズにした方がいい様に思います。私の体型は165cmの50kgで細身ではあります。実寸サイズで長さ186cm×77cmで厚みが約30cmほどになります。内寸が脚元が40cmほどで肩周りが68cmほど長さが178cmぐらいにはなります。(あくまで目安としてみてください)
3、実測重量は?
測りで計測すると1,497gでコンプレッションバッグが71gとストリージバッグが46gになります。コンフォート-30℃のシュラフで見ると軽量ではあるでしょう。
4、構造について
このシュラフのジッパーはL字型になっていてフルクローズできる様になっています。そのため気温に応じて極限状況下では閉じてしまって暖気を逃さないようにすることが可能です。またあまり冷え込まずに暑くなってしまった場合でも脚元から開けて温度調節が出来て便利です。
5、収納のしやすさは?
さすがにダウンが850FPで1,230gも封入されているとものすごく膨らむので付属のコンプレッションバッグに仕舞い込むのはかなりコツが必要になってくると思います。私としては薄い20Lぐらいのスタッフサックに一旦入れてからコンプレッションバッグに入れるか、大きめ圧縮袋を用意するのがいいかなと思います。バッグパックに入れるのは一番小さくすると私の持っているグレゴリーのディバ70の一番下にちょうど収まっていいと思います。
ストリージバッグは大きめに出来ておりダウンに負担はかかりにくくなっています。見た目はでっかいかぼちゃみたいに見えます。
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実際に使ってみて良かった点
1、驚異的な保温性
当然と言えば当然なのですが、ダウンが1,230gも封入されていて快適使用温度-30℃なので、-3℃の使用では相当オーバースペックな状況でした。例えば冬キャンプに行ったとして絶対に寒い思いをしたくない人にはとても良い選択になると思います。ショルダーウォーマーにはダウンが入ってないですが、首元のドローコードを引っ張ったらあったかい空気が逃げていかないので必要十分かとは思います。コードはゴム紐なので締めにくいですが、きっちり閉めると首にフィットして空気が逃げにくいと思います。ジッパーの部分から冷たい空気が入ってくる感じも少なくとても快適でした。
2、保温力に対する重量とコンパクト性
総重量が1,497gでダウン量を差し引くとシェルの重さが約270gほどしかなくとても軽量です。ホームページではシェルの生地が15デニールとなっていますが、寝袋についているタグには10デニールとなっています。実際に触った感じでも薄い生地だと思います。ですのでこれだけの大きさにもかかわらずコンプレッションバックに押し込むとコンパクトになると思います。同じコンプレッションバックがアマゾンにも売っていますがLサイズの20リットルの大きさになるみたいです。
3、スムーズなジッパー
ジッパーには持ち手が付いていてYKK製でとてもスムーズに締まります。一番下からあげるときに素早く締めると生地をかみ込む時がありますが、少しゆっくりめに上げていくとほとんど噛む事は少ないと思います。L字の部分も立体的になっていてとてもスムーズに動きます。
4、フードとフットボックスのダウン量
寒さを感じる脚元と頭の部分は必要以上にダウンが封入されていて、細かく作られています。フットボックスは一段モコっとなっていてたくさん入っているのがよくわかります。フード部分も頭頂部からおでこぐらいにかけてたくさん入っていてぴったりしてとても暖かさを感じます。
5、温度調節のしやすさ
暑いときには足元のジッパーを開けたり、ジッパーを閉めずに掛け布団のように使ったりとすることができます。また寒い時はL字のジッパーを完全に閉めて冷気と遮断する事ができます。またおでこがシュラフのダウンで支えられて口もとがジッパーに干渉することはなく口周りにあたる部分は生地だけでダウンはほとんど入っておりませんでした。ただジッパーを締め込んでしまうと自分の呼吸による湿気でシュラフがどのようになるかちょっと不明なるところではあります。ですが極限状態で寒さをやり過ごすにはとても有効な手段じゃないかなと思います。
6、ULTRA DRYダウン
私は購入した後で知ったのですが、公式ホームページに ULTRA DRYダウンと記載されていました。これは素晴らしいです。長期間の使用にも湿気にくくなるでしょう。
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いまいちな点
1、におい
中国メーカーにしてはとても良いものを作ってると思いますが、やはりナンガのシュラフに比べると(私はナンガのシュラフをミニマリズム180とオーロラ600DX山渓verを所有してます)ダウンの洗浄は足りないようで購入して開けた時は少し獣臭がしました。しかし何度か使用し普段の保管はストリージバックに置いておいたらだいぶんにおいが取れたようでほとんどしなくなりました。
2、コンプレッションバッグに入れにくい
とてもふっかふかになるのはいいのですが、それは裏を返すとふかふかなり過ぎてバッグに入れにくいということになります。私はウルトラライト登山が好きで収納技術は練習してきたつもりはあると思いますが、それでもこのコンプレッションバッグに入れるのは一苦労します。普通の人は1度出してしまうとしまうのはとても入れにくいと思います。アマゾンで同じメーカーのコンプレッションバックが30LのXLサイズが売っているのでそちらを使った方がいいかもしれません。
3、表面が濡れる
寒い場所で使用すると自分の体温、皮膚からの発汗により中からダウンを通り抜けシェルの外側まで湿気が出てテント内とシュラフ内の温度差によって結露ができるのはご存知の方は多いかとは思いますが、やはり同じ様な現象が起きてしまいアウターシェルがよく濡れてしまいます。一応撥水加工してるみたいですが吸水タオルで拭き取ってもコンプレッションバッグにはとても入れにくかったです。ゴアテックスのシュラフカバーを使うと少しは軽減されますかね。
4、重くて大きい
厳冬期用のシュラフですので、どのメーカーでも一緒ですが単純に重くてでかいです。
まとめ
イージスマックスは本当に高性能のシュラフを作っているメーカーだと思います。モンベル 、ナンガ、イスカの大手3社に比べるとかなり安いモデルからちょっと安いモデルまでのトータル的にみて中価格帯ですが初めてシュラフを購入する人にもおすすめ出来るメーカーだと思います。ただこのウルトラはそんなに安くはなくほぼ同じ値段で大手3社の厳冬期用のシュラフは入手できると思います。私が購入したのは、快適使用温度-30℃で850FPの総重量が1,470gのシュラフは他のメーカーにはなかったのでかなり高いものでしたが購入してしまいました。個人的にはとても満足しています。おまけにULTRA DRYダウンだったのはさらに嬉しいポイントでした。実際に-10〜-20℃ぐらいの環境で使ってみたいです。
ぜつえんのまとめ
何より驚いたのが顔まで全閉めできるジッパーの構造。保温力ゆえか鼻や口が凍傷になるのを対策する作りなのでしょうかね。これで息苦しさが少ないなら割と画期的かと思えます。
しかしドラフトチューブがなく、ショルダーウォーマーがおまけ程度なのはもったいないと思ってしまいます。実際どの程度コールドスポットができるのかは極寒なフィールド使わないとわかりませんね。国内でウルトラで寒いシーンは非常に稀かと思われますので必要十分そうですが。
やはり獣臭が多少はあるようで、できれば一度洗濯したいですがこのサイズは大変です。放置で緩和されるようなのでその方法がベストでしょうね。
850FPの撥水ダウンが1230gで1500g以下という重量はとても魅力的です。
同等の保温力を持つAEGISMAXのA1500は1956gで、イスカのデナリ1100も1830g、ニーモのキャノン-40も2000g、ウエスタンマウンテニアリングのバイソンゴアウィンドストッパーですら2095gと重量では明らかに頭一つ飛びぬけた存在です。
オーバースペック気味には感じてしまいますが、中華寝袋を想定しても国内なら困るシチュエーションはまずないはずです。寝るときに寒いと感じるのが嫌な方ならかなりアリな選択肢と思える寝袋ですね。
XLサイズ、30Lコンプレッションバッグ。



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