こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
中国のダウンシュラフメーカーの中でいま最も勢力が強いのがAEGISMAX(イージスマックス)
展開している寝袋は高品質でラインナップも豊富です。日本ではまだ発売されていないモデルも多くありますが、どんどん侵略されていくことでしょう。
トップブランドには劣る性能ながらはるかに安い値段で、それなりの品質のダウンシュラフを買える使えるのがイージスマックスの魅力です。
今回はAEGISMAXの寝袋を全部調べたので紹介していきます。
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AEGISMAX(イージスマックス)
AEGISMAXは2010年に中国南京市で設立されたの寝袋とダウン製品メーカー。
寝袋を製造する自社工場もあるため高品質ながら安く作り上げることができているようです。
メーカー名のAEGIS(イージス)には保護、支援などの意味があり、外気から人を保護するという意味でしょう。また、ギリシャ神話では女神アテナの持つ盾の事でラテン語ではAegis(アイギス)→ギリシャ神話とチタンの話
そしてMAX(マックス)は最大、上限を意味します。
AEGISMAXには「最大限に保護する」という意味があります。寒さからぼくらを守る寝袋メーカーらしい名前ですね。
つづりを手打ちするときは「あえじすまっくす」と脳内再生してます。
イージスマックスの凄さと言えば
「高品質ダウン使用」「ヨーロピアンノーム(EN13537)対応」「RDS認証」で「値段がそれなり」なことでしょう。
中国ブランドの中でもダウン製品に関してはトップの品質と言えること。
国産ブランドやトップブランドの寝袋に比べれば品質は低く、値段がかなり安め。
しかし格安中華品に比べればはるかに高い品質で値段が高めという、ミドルグレードな製品です。
AEGISMAXサイト
長くカミングスーンだった公式サイト公開されました!
凝りすぎてPCでも表示がめちゃくちゃ遅く、製品数も少なく中途半端です。あと中国語表示なので翻訳しないと意味がわかりません。
撥水や裁縫のテクノロジー、FAQが書かれています。
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日本正規代理店
ぜつえんがイージスマックスの正規代理店となりました。
一部製品をベイスにて販売しています。日本発送のため数日でお届けすることができるのが魅力です。オリジナルステッカーも手に入ります。よろしくお願いします。
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一覧表
寝袋の表地に使われるナイロンは15~20Dがメイン。
数値が低くなるほど薄いナイロンとなり、軽量化しやすく強度は落ちやすいと言えます。
DUSKは初の7D採用モデル。
ULTRA、WINDHARD TINY等は10Dナイロンを使用。7Dと10Dナイロンモデルはダウン抜けがやや多め。
参考としてモンベルのダウンハガー800が10D、 NANGAのUDD BAGが15D、ナンガオーロラが40Dナイロンです。
AEGISMAXはiFlexナイロンにDWR(超耐久撥水)加工したものを外生地に、肌に触れる内生地はiFlexナイロンをソフトにしたものを使っています。肌触りはイスカモンベルよりも良好です。
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AEGISMAXの寝袋
中国製の寝袋というと低価格低スペックな印象ですが、AEGISMAXは中価格高スペックです。国内メーカーの同グレードの寝袋と比較すると安いですが、激安ではないです。
そこが逆に良い製品感出てるなと思います。
中華寝袋という認識でみて安くないじゃん、となるのはあまりにもったいない性能です。
そういう意味でアウトドア初心者よりは値段以外で性能がわかるアウトドア中級者以上で良さがわかってくる製品でしょう。
寝袋の種類
それぞれ製品の型番がG1~5、D1~5まであり、数字が大きくなるほど保温力の高いモデルとなっています。(G1、D3、G5等で表記されます)
Gはグースダウン、Dはダックダウンを表していると思われます。
一般的にダックダウンよりもグースダウンのほうが上質と言われています。
AEGISMAXの寝袋は700FP以上がグースダウン、650FPがダックダウンとなっています。そのためGシリーズは800FPグースダウン、Dシリーズは650FPダックダウンです。
そしてMシリーズ。軽量性重視の寝袋です。
Mシリーズは現在MINI・M2・M3の3種類。MINIとM2はフードなしのマミー型。M3はフード付きでG・Dシリーズと同じ見た目です。
800FPグースダウンでGシリーズ同等のハイエンドなスペック。保温力的にはMシリーズは夏~3シーズン用で冬用モデルは出していません。
ちなみに同じ番号、例えばG3・D3・M3で比べた場合の保温力はG3>D3>M3となっています。
他にもキルト型、チューブ型、フード付き封筒型、封筒型、子供用なども存在しています。
サイズ
例外もありますがサイズはMLの2サイズあります。Mが176cmまで、Lが196cmまでとなっています。Mサイズが左ジッパー、Lサイズが右ジッパー。
個人的に170cm↑ならLを候補に入れていいでしょう。
実際176cmの人が使うならMは狭すぎます。入ることは出来るけど、足先のダウンが潰れて寒いという事態になりやすいです。
保温力は変わりませんがLのほうが大きい分ダウン量が多く重量も重くなっています。
M→Lで横幅も広くなるため170cm前後で体格の大きな人や快適に寝たい人はサイズアップもいいでしょう。
ただ身体よりも大きいモデルを選ぶと足元に冷気がたまりやすくなるのも事実です。
ヨーロピアンノーム(EN13537)
中国メーカーにしては珍しくAEGISMAXはEN13537(ヨーロピアンノーム)規格での表示です。NANGAやモンベルと同等の表記です。
ヨーロピアンノーム(EN)とはEU諸国での寝袋の温度表記を統一する規格です。第三者機関が公平に行う検査で信頼性の高い表記と言えます。
温度は3段階で表されます。
コンフォート→一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域。
リミット→一般的な成人男性が寝袋の中で丸まり8時間寝られる温度域。
エクストリーム→一般的な成人女性が寝袋の中で膝を抱えるほど丸くなった状態で6時間まで耐えられる温度域。
ヨーロピアンノームはアンダーウェアを着せたマネキンで測定している数値で、寝るときの服装にもよりますが、一般にコンフォート+5度くらいが目安となります。
ぼくの主観ですが、イージスマックスの寝袋はEN13537対応ですがモンベルやイスカに比べ、やや保温力が低く感じます。それが狭さなのか何なのかわかりませんが、有名ブランドに比べ+2~3度をイメージしてもいいかもしれません。
RDS認証ダウン
AEGISMAXの製品に使われているダウンはRDS(Responsible Down Standard)認証を受けたダウンです。
RDS認証とは、生きた鳥からの羽毛採取や強制餌付けなど不当な扱いをして水鳥からダウンを採取していないことを承認するものです。
第三者機関により検査され、きちんと管理された環境で飼育した水鳥からダウンを採取しているため高い品質で動物福祉にも努めている認証です。しなくても800FPで高品質なことは伝わりますが、さらにRDS認証をしていることは製品の品質に対する自信の表れでもあります。
国内メーカーの寝袋ダウンでもRDS認証していないところが多く、AEGISMAXはかなり好感が持てます。
撥水ダウン
一部モデルで撥水ダウン(ULTRADRYDOWN)を使用しています。
・MINI(800FP)
・NANO1(700FP)
・LETO(800FP)
・ULTRA(850FP)
この4種類が撥水ダウン使用モデルです。
湿気や汗で濡れた後の乾燥が早い、洗濯後の乾燥も早い、膨らみが良くなるといったメリットはあります。
一方で、コストアップや経年での撥水低下に伴うロフト減少、そもそも撥水性のある天然素材なので重要ではないという見方もあります。
適材適所で撥水ダウン≠ノーマルダウンよりも良いではないので勘違いなさらずに。
スタッフバッグ
AEGISMAXの寝袋には全てコンプレッションタイプのスタッフバッグが付いてきます。
NANO2(624g)以上のモデルでは別売りされてるXXS~XLの緑のスタッフバッグが使われています。
それ以下のモデルでは単品で売られてない専用のコンプレッションバッグが使われていて、緑ではない色も多いです。
全般スタッフバッグのサイズはきつめ、ですがさらにコンプレッションバッグは可能。AEGISMAXの寝袋は膨らみ量が多いため収納がしにくい印象です。
コンプレッションバッグは通常のスタッフバッグに比べ重めで、30~60g程度あります。小さいモデルでは圧縮率も少ないため別のスタッフバッグに入れ替えるのもあり。
最軽量モデルMINIは軽量なコンプレッションバッグを使ってます。
スペックとして記載される重量は圧縮時のサイズを記載しているようです。そのためスペックよりも気持ち大きい程度を想像すると良いでしょう。
ちなみに最近気付いたんですが寝袋収納サイズが“Φ〇×△cm”で表記されてますが、〇に対応するサイズのコンプレッションバッグに入ってくる法則がありました。
G1=Φ15×28cmならXSサイズコンプレッションバッグ、G4=Φ23×36cmならLサイズバッグというようにです。
また全てのモデルに保管用の大きなメッシュストレージバッグが付属します。使う時はコンプレッションバッグに、保管時はストレージバッグに入れましょう。
獣臭
安いダウン製品でのあるあるで、イージスマックスも例外ではなく獣臭いというレビューが多いです。質の低い中華ダウンあるあるですし、ナンガでも割とあります。
寝袋のダウンから獣臭がする場合があります。動物園で嗅ぐような“動物が濡れたような不快感の有る臭い”です。
ダウンの洗浄が甘く雑菌が発生してでる臭いであったりもするようです。
一般的には草食であるダックで獣臭がしやすく、低品質な600~700FP程度のダックダウンだと臭くなりやすい傾向が高くなります。グースダウンでは起こりにくいと言われますが、中国産のグースダウンでは魚介類を食べさせているため獣臭いと(魚臭いとも)言われるのが原因です。
つまりは中国産のダウンで多いというわけです。
あとは各メーカーの洗浄度合いによりますが、AEGISMAXに関して言えば洗浄度も高く、基準の倍以上の洗浄が出来ているとのこと。
動物性たんぱく質100%なダウンを使う以上、ある程度は仕方のないとも言えます。
個人的には、「中国産ダウンを使っている中ではAEGISMAXは比較的臭いを消せているブランドである」というニュアンスが正しいのかなと思ってます。
現在50個以上のAEGISMAXの寝袋を見てきて、使えないレベルの獣臭さの寝袋はありませんでした。
ダウンが無臭から、スタッフバッグから出したときや顔を寝袋に包めて良く臭いを嗅げば多少獣臭がするなぁ、程度の寝袋はあるという感じです。
臭いが気になるようなら、数日袋から出しておいて置いてください。それで大体はマシになります。
次に試したいのが天日干し。
天気の良い日に太陽に当てて殺菌する方法です。晴れた日に天日干ししてみましょう。あまり長時間太陽に当てると紫外線で生地にダメージを与えてしまうため注意です。
天日干しでダメなら手間がかかり、ダウンにダメージを与える原因にもなりやすいですが洗濯。
洗濯は自宅で可能です。乾燥が甘いと雑菌が繁殖するきっかけになるため乾燥機が無ければコインランドリーを使うことで失敗しにくくなります。
が、個人的にはイージスマックスのグースダウン寝袋で洗濯が必要なひどいことは非常にレア。そのレベルなら返品して良いと思います。
それでもダメな獣臭はダウン製品の限界であり、最悪どうにもならないということもあることは覚えておきましょう。
使用できないなと思ったなら購入先に連絡してみるのもアリです。
ぼくの販売したものに関しては購入後に使えないレベルの獣臭なら返品に対応しています。
臭いのは絶対に嫌、と思うなら不具合品に当たっても文句を言いやすい国産高級ダウンシュラフを選びましょう。
足元の窮屈さ
イージスマックス全般のマミー型に共通する特徴として、写真から見てわかる通り足元がやや細身になっていてやや窮屈感があります。モンベルイスカナンガに比べてさらに少し狭い程度です。
そのぶん保温力が高いとも、軽量化できているとも言うこともできるため一長一短です。
モデルにより広さは微妙に異なりますが、寝袋に入って座った時にあぐらがかけないモノも多く、モノによりやや窮屈目にあぐらができるというのが目安です。
ロールヘッドジッパー
イージスマックスの寝袋はほとんどのモデルで「YKKロールヘッドジッパー」が採用されています。
寝袋のジッパーは重要なポイントで、安物ではYKKが使われず、それだけで信頼性がガタ落ちします。YKKは破損率の低さ、噛みにくさなどの信頼性が高いからです。
寝袋のジッパーとしては中からも外からも閉めれるジッパータブが前後に2個付いたモノが多いです。
しかしロールヘッドジッパーはヘッド部分から前後に移動させれるジッパータブが1個のジッパーです。特段不便ではありませんが、2個付けてくれたほうが嬉しいなと思ってます。
WINDHARD
AEGISMAXの中でキルトブランドという立ち位置にあるWINDHARD(ウィンドハード)。
・TINY(タイニー)→背面一部ジップキルト
・TWILIGHT(トワイライト)→フットボックス付き背面レスキルト
・DUSK(ダスク)→軽量マミー型
が出ています。
7Dや10Dシェル採用など他モデルよりも軽量性に特化しているのが特徴です。
WINDHARD TINY
ダウン量 | 290g |
ダウン | グレーグースダウン |
FP | 850FP |
公式重量 (収納袋無) |
496g |
実測重量平均 ±10g程度 (収納袋無) |
457g |
収納袋 | 38g |
保管用メッシュ袋 | 38g |
快適温度(Confort) | 7℃ |
限界温度(Limit) | 2℃ |
サイズ | 190×134cm |
収納サイズ (cm) |
Φ12×20cm |
生地 | iFlex10D DWR(耐久撥水) |
付属品 | ・コンプレッションバッグ ・保管メッシュバッグ ・ミニカラビナ |
850FPグースダウンを290g使ったキルトタイプの寝袋。重量は496gでひらくと台形で上部122+下部105×高さ190cmのサイズ。
AEGISMAXの中でも850FPと10Dを使った寝袋はこれとULTRAだけです。
ただ10Dと薄い生地+850FPダウンの影響で他に比べて、モノによってダウン抜けが多いこともあります。
オシャレのつもりか真っ白薄いシェルにグレーグースダウン(灰色ダウン)を入れてるせいで、真っ白でもグレーでもない中のダウンが透けて見える見た目に好みは分かれそう。
サイズの小ささも魅力的です。
windhard限定のピンクなスタッフバッグ。
コンプレッションするとさらに小さくなります。
マットと合わせて使うことのできるキルト。ダウンのつぶれる背面は生地を省くことで軽量化をしています。
シンプルなので使い方次第で自由度が高め。
中央にジッパーがあることでポンチョのように着ることもできます。
実際使うと想像以上に実用性が高く、あぐらをかいて膝まで覆ったり、頭まで被って首や顔も保温したり、完全に入り切って手先も保温しながらスマホをいじることもできます。
ぼくはテントで起きた時に被って朝ごはんの支度をするのに使ったりもします。
春や秋の寒い夜にウェアとして使うことができるので防寒着を省くこともできるのが魅力。
マミー型よりも隙間ができやすく冷気が入りやすいデメリットは、裏返せば夏でも使いやすい掛布団にもなり得ます。昼寝には掛布団、夜はマットと接続してと応用力が高いのです。
暖かい夏前後のテント泊登山で活躍してくれています。
背面が無いので出入りがしやすく、ハンモックのトップキルトに使いやすいです。
ゴム紐とパーツを別途用意することでハンモック用のアンダーキルトとしても使えます。
長辺に紐を通せないため隙間ができやすい欠点はありますが、10度程度の春~秋にかけて使用可能。
高品質ダウン、軽量シェルであらゆる用途にマッチさせれるシンプルさが魅力のキルトです。
ぜつえんアウトドア限定のハンモックのアンキル化しやすいループを付けたモデルを作ってもらいました。ベイスにて販売しています。
WINDHARD TWILIGHT
ダウン |
800FPダウンプロ
(高級ダックダウン) |
ダウン量 |
350g
|
寝袋重量 | 508g |
総重量 | 537g |
構造 | ボックスキルト |
コンフォート | 0℃ |
リミット | -5℃ |
サイズ | 175×120cm |
推奨身長 | ~183cm |
収納サイズ | 17×28cm |
ホワイトとグリーンブラックの2色展開。
フットボックスはありますが背面が大きく削られ、マットと合わせることで隙間が埋まる仕組みです。
新開発の800FP高級ダックダウンは、同グレードグースダウン以上の保温力を得られるんだとか。たしかに実用で軽さと保温力の高さは実感してます。
ただGシリーズなどに比べややダウン臭が強い印象です。
イージスマックスでは珍しいMサイズ(Regular)で183cmまで対応できるロングサイズ。
TINYはグレーダウンだったのでグレー寄りなやや寒色系ホワイトでしたが、TWILIGHTは乳白色で温かみのある白。
グリーンブラックもキレイな発色です。
ぼくは白が好きでしたが、グリーンブラックのほうが人気な様子。
マットに取り付けるためのアタッチメントストラップが2本付属しています。
エアマットのように厚みのあるマットのほうが相性が良いと感じてます。
スタッフバッグがオレンジのロールトップ→WINDHARD用コンプレッションバッグに変更されました。
マミー型同様のフットボックスは、Gシリーズ以上に立体的で保温力はかなり高め。
フードレスながらダウンの入ったネックチューブが優秀でTINYとは別格の暖かさがあります。
全体をコールドスポットのできにくいボックスキルト構造にしていることもあって保温力がかなり高いキルトです。
寒くなりやすい頭はAEGISMAXのダウンキャップがおすすめ。
出入りがしやすいため冬季ハンモック泊のトップキルトにも最適。
ハンモック泊において求められる保温力はトップ<アンダーで、0℉(約-17℃)対応な暖かめのアンダーキルトと合わせると-10℃くらいでも十分使うことができました。
ブランド | Western Mountaineering | NANGA | Cumulus | SEA TO SUMMIT | AEGISMAX | mont-bell |
製品名 | セミライト | MINIMARHYTHM 250 | X-LITE 300 | スパークSpII | WINDHARD TWILIGHT | シームレスダウンハガー900 #2 |
重量 | 370g | 451g | 465g | 505g | 537g | 679g |
FP | 850FP | 930FP | 900FP | 850FP | 800FP | 900FP |
ダウン量 | 225g | 250g | 300g | 300g | 350g | |
リミット | -4℃ | -5℃ | -4℃ | -2℃ | -5℃ | -6℃ |
値段 | ¥48,950 | ¥50,820 | ¥68,200 | ¥44,110 | ¥21,000 | ¥62,700 |
形状 | キルト | マミー | マミー | マミー | キルト | マミー |
ジッパー | × | センター | 左 | 左 | × | 右 |
近い重量や保温力の寝袋と比べると800FPとは思えないスペックの高さと値段の安さです。
NANGAの中でも以上に尖った軽く寝るためだけのミニマリスムより少し重い程度です。それでいて値段は他全ての半額か1/3程度。
TINYとTWILIGHT
TINYとTWILIGHTでは同じ“キルト”に分類されますが、その性質は大きく異なります。
TINY | TWILIGHT | |
重量 | 496g(ダウン290g) |
537g(ダウン350g)
|
形状 | 足元ジップキルト |
フットボックス付きキルト
|
構造 | シングルキルト | ボックスキルト |
保温力 | 7~2℃ | 0~-5℃ |
睡眠時保温力 | やや低め | かなり高め |
特徴 | 着る掛けるなど汎用性の高さ |
寝るに特化した保温力
|
足元ジッパーで布団のように全開にできるTINYは、保温力よりも複数用途に使いまわす汎用性に優れます。アンダーキルト化や被ってきたり、掛布団のようにラフに使いやすく万人向けです。
シングルキルト構造で夏~3シーズン温度帯なのは軽量性を活かすためで、保温力は並の印象。
一方フットボックス付きで背面を削ったTWILIGHTは、マットに取り付けて寝ることに特化したキルトです。
汎用性は低く、万人受けはしないマニアックな寝袋で、マミー型以上に温度調整や使い勝手は悪いと感じます。
それでもこの重量(508g)でこの保温力(-5℃)は別格。同じダウン量なTINYよりもはるかに暖かいのは寝る以外の全てを省いた結果です。
それなりに尖った製品のため「キルトだからー」と安易に判断せず、自分の用途に合うかを考慮することをおすすめします。
DUSK・DUSK LIGHT
「WINDHARDブランドはキルト」の幻想を打ち破ったシンプルなマミー型シュラフ。
AEGISMAX初の7Dシェル採用で、850FP撥水ダウンやバッフルパターンの改良もされたモデル。
3シーズン用のDUSK(4~-2度)と夏用のDUSK LIGHT(10-5度)の2種類。
肌触りの良いシャカシャカした生地で、汗離れが良いのも嬉しい。
DUSKを既存フラグシップG1と比べると軽さが際立ちます。
ほぼ同じ保温力ながら-178gです。値段もほぼ同じ。
今後の最も出番の多くなりそうな寝袋です。
DUSK LIGHTの対抗馬はTINYやMINI。
重量的には最軽量ですが、夏なら出入りしやすさや温度調整のしやすさを重視したいとこ。
マミー型、フードレスマミー型、キルトと好みで選びやすい3種類がそろいました。
身長170-190cmの人用なLengthenサイズもあります。
Gシリーズ
形状はシンプルなマミー型。
800FPのグースダウンを使用し、青と黒の2色。青の場合は外が青で内側が黒、黒なら逆の配色です。
全面ボックス構造なのはもちろん、ドラフトチューブやネックバッフルもあり、冷気の侵入を防ぐ作りになっています。またダブルジッパーで足元からも首元からもあけることができ、換気しやすくなっています。
ただしドラフトチューブやネックバッフルへのダウン封入量は少なめ。おまけ程度な感じです。
またドローコードがしょぼく使いにくいのが残念。
登山やバックパックキャンプ、自転車旅など軽量性と収納性、保温力を求める人向けのモデル。冬キャンプにも相性はいいでしょう。
イージスマックスの「この性能でこの値段!?」を最も実感できるのがGシリーズ。
名前 | G1 | G2 | G3 | G4 | G5 |
中綿生地 | 800FP15D | ||||
ダウン量 | 380g | 664g | 952g | 1236g | 1500g |
重量 | 722g | 1006g | 1294g | 1578g | 1878g |
コンフォート | 3℃ | -2℃ | -8℃ | -12℃ | -23℃ |
リミット | -2℃ | -8℃ | -15℃ | -20℃ | -30℃ |
収納サイズ(cm) | Φ15×28 | Φ18×30 | Φ20×34 | Φ23×36 | Φ23×38 |
G1
Gシリーズの中で保温力が一番低いタイプ。
それでもダウン380g封入でコンフォート3℃、リミット-2℃まで対応。
NANGA280、モンベル#3相当の保温力で最も使えるシチュエーションが多く、対抗モデルも多い保温帯。
春~秋にかけての3シーズン用という立ち位置です。
シュラフカバーや防寒着と合わせることで慣れていれば積雪期にも十分対応できる寝袋。
ぼくは上下ダウンウェアを着込むことで-5度程度まで使えました。
夏には暑すぎるというシーンは出てきますが、冬にキャンプしない人ならこれ1つで事足りる万能なグレードと言えます。
ちょっと変わった視点で見ると口が広めになっていて、ジッパーを使わずに出入りできるところです。
ジッパーあるなら使えばいいので良いか悪いか微妙ですが、寝袋のジッパー嫌いとしては地味に便利。というかもう少し口広くしたジッパー無Gシリーズ出してくれえって思ってるし、担当の人に伝えました。
また寝袋に入った状態で調理をするときなどジッパーをあまり開けずに暖かいまま作業できるのが便利です。
そしてやや狭くあぐらをかくのは難しいのですが、膝を位置をずらして少し浅めに寝袋に入ることであぐらもできるようになります。
それでも膝先のダウンが潰れるため冷たく感じやすいのは欠点です。
使っていくうちに思ったほどの狭さではないなあという印象になってきます。
G2
コンフォート-2℃のダウン664g封入モデル。NANGA450やモンベル#2より気持ち上のグレード。
初春~晩秋に対応するより広範囲な3シーズンモデル。軽量化して登山をする人なら上限ダウンを着込んで冬の山もこのグレードで対応しています。
寝慣れていれば-10℃以下でも十分使用範囲。
冬も含め年中キャンプするのに1つの寝袋で対応するならこの寝袋です。
ただ暖かい時期は掛布団にも使えないほど暑く、秋~冬~春が適正温度なグレード。
G3
コンフォート-8℃、ダウン952g封入の寝袋。
NANGA750やモンベル#0相当のモデル。
北海道の冬キャンプ、冬~厳冬期の2000m級の山に対応する寝袋。国内の平地冬キャンプ~車中泊なら困ることがないであろう保温力です。
ネックチューブやフットボックスがボリューミィで冬物らしい見た目です。
よほど寒がりでない方が初めての冬キャンプ用の寝袋を買うならこれで十分でしょう。
寒がりならG4や、軽量化や防寒着と合わせるならG2と選び分けられます。
G4
コンフォート-12℃、ダウン1236g封入。NANGA900、モンベルEXP、イスカエア810相当の一般的に国内で見かける最上級クラスの寝袋。
厳冬期3000m級の登山でも問題無く過ごせるレベル。
登山者視点で見れば国内の登山で使うには大きすぎて持っていく気がやや薄れるため、G3+ウェアで対応するかなというところ。
どちらかというとキャンパーや車中泊者向きに思えます。
冬キャンパーがどんな環境でも安心して寝たいとなるなら十分選択肢に入るグレードでしょう。
G5
コンフォート-23℃、ダウン1500g封入モデル。
イスカのデナリ1100相当。
ぶっちゃけ国内で必要なシーンが思いつかないレベル。厳冬期の稜線でテント無しでも寝れそうですが、ほかの要因で限界きそうです。
ただ中国製を考慮して厳冬期登山用でこのグレードにするのは、なしではないかな。というところでしょうか。それでもいらないですが。
冬キャンパーがぬくぬくしたい、もこもこな寝袋好き、と思うとありかもしれません。
Gシリーズ収納サイズ
勢い余ってG1~4まで手に入れました。
同系統なM3(ショート丈)も合わせた5種類の収納サイズを写真撮って透過して並べてみました。
G1とM3は同じサイズのコンプレッションバッグでXS、G2がS、G3がM、G4がLです。
どれもかなりパツパツでウェアとかを入れるスペースはほとんどありません。
ダウンテントシューズやダウンキャップ程度が良いとこです。
Dシリーズ
650FPダックダウンの廉価版モデル。
Gシリーズ同形状のシンプルなマミー型のシュラフです。
Gシリーズの性能と比べて格安感は薄い金額。数年~十数年使える寝袋なことを考えると、少しの安さでDシリーズを選ぶよりもGシリーズを買うほうが個人的には満足度は高いと思います。
D1~3を買うならならG1~3をオススメ、D4~5になるとGシリーズとの値段差が出てくるためD4かD5買うなら有かなと思います。
名前 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
中綿生地 | 650FP15D | ||||
ダウン量 | 400g | 700g | 1000g | 1300g | 1500g |
重量 | 722g | 992g | 1292g | 1592g | 1792g |
コンフォート | 10℃ | 0℃ | -5℃ | -10℃ | -17℃ |
リミット | 5℃ | -5℃ | -12℃ | -18℃ | -25℃ |
収納サイズ(cm) | Φ18×18 | Φ18×24 | Φ22×27 | Φ22×34 | Φ23×38 |
D1
コンフォート10℃、ダウン400g封入。NANGA180やモンベル#5相当の保温力。
D1の温度表記がすごい控えめに見えるのは何故だろうか。もっと暖かいと思うのだけど。この表記なら寝袋重量がG1と同じ722gでありながらダウンの差で保温力は大きく下回ります。がんばってG1買ってくれという物に見えてしまいます。
D2
コンフォート0℃、ダウン700g封入。G1とG2の中間のグレードです。
ただ重量が992gでG2が1006gとほぼ同じ、それで保温力低いのでひたすらに廉価版。値段は4000円ほどG2より安いです。積雪期以外なら使えるグレードですね。でもG2にしなよ、という感じ。
D3
コンフォート-5℃、ダウン1000g封入。これもG2とG3の中間くらいの保温力。
重量はG3と同じ1294gです。金額差は5000円ほどと少し開きますが、寝袋の耐用年数を考えればあえてこちらは選ばないでほしいと思う差。
D4
コンフォート-10℃、ダウン1300g。これもG3とG4の間の保温力。
それでいて重量はG4相当の廉価版。厳冬期用で使用頻度も少ないですが、この金額で冬キャン気楽にできると思うと格安です。
G4からはかなり値段があがり、金額差1万円ほどになるためD4にするのもありかなと思います。ただ車移動で寝袋を担がない人の話で、バックパックキャンプや登山ならG4でしょう。必要ない保温レベルだけどG4でしょう。
D5
コンフォート-17℃、ダウン1500g。これまた国内敵無し無双クラスです。これもG4とG5の中間保温力で重量はG5相当。
アリエクでG5が37000円、D5が27000円ほど。必要なさすぎるグレードなので困っちゃいますが車中泊などならD5ですね。
Mシリーズ
800FPの20Dナイロンと少し厚手。といっても一般的にはシャカシャカな薄い生地。
MINIとM2はフードなしで、M3はフード付きのモデルです。裏技的に低身長の人がフードなしのLサイズ買って全身入るということもできます。
そしてMが何の略かわからなかったです。ミニマムやマミーかなと思いましたがM3が異質のためちょっと違いそう。なんのMでしょうね。
ULを意識して軽量性重視な夏用Mシリーズなのは間違いないですね。
名前 | MINI | M2 | M3 |
中綿生地 | 800FP | ||
ダウン量 | 230g | 380g | 500g |
重量 | 440g | 566g | 960g |
コンフォート | 11℃ | 7℃ | 0℃ |
リミット | 6℃ | 2℃ | -5℃ |
MINI
Amazonですごい売れてるAEGISMAXの寝袋。
コンフォート11℃、リミット6℃。ダウン230gで重量440g。3シーズン用でフードレス。
イージスマックスの中で最軽量なミニ。
シングルキルト構造のためコールドスポットができやすいですが、夏用で軽量性との兼ね合いで問題はないでしょう。
防寒着と合わせれば5度程度なら対応可能でした。
イージスマックスのマミー型の中でも特にゆったりしたモデルであぐらもできてかなり快適。中に他の寝袋を入れたり、別の寝袋の中に入れることも可能。
夏山や平地の3シーズンキャンプなら軽さが何より魅力になってくれます。フードレスに不満さえなければ安くとても魅力的。
この性能で1万円切るという値段は驚異的。1万円以下でこれ以上良い寝袋を知らないと言えるレベル。
ぼくは夏キャンプ用、夏山用、車中泊、自宅用、ハンモック用の寝袋としてマルチに雑に使ってます。
コンプレッションバッグが特に軽量化された物できつく締めると破けるのが弱点。別の3L程度の防水サックに変えるのがオススメ。
M2
MINIの綿増量モデル。コンフォート7℃、ダウン380g。重量566g。
3シーズン幅広くを想定するならMINIよりもこちらがオススメ。こちらもシングルキルト構造は変わらずですが綿が多い分、安心感が大きいです。夏山のテント泊なども冷え込むことがあるためMINIよりM2が使い勝手良さそうです。
軽量性のミニか、安心の保温力のM2かですね。
M3
Mシリーズフードなしじゃないんかーい。と思ってしまったマミー型のM3。
コンフォート0℃・リミット-5℃の800FPダウン500g封入で880g。
幅広く使える3シーズン用というか秋春用で、攻めれば冬も行けるやつ。
保温力としてはG1とG2の間でD2と全く同じ。ただD2よりも軽量。G1.5と考えるとわかりやすいモデルです。
収納袋がG1と同じモノなので収納サイズはG1よりやや大きいかな程度。G2は一回り以上大きくなります。
Gシリーズが196×78cmなのに対し、M3は190×78cmとやや短めで、170cm以下の方向き。
値段と保温力のバランスが良く、モンベル#2やイスカナンガ450程度を想定すると良いでしょう。
身長が低いので個人的にはGシリーズよりも相性が良くて好き。
NANOシリーズ
MINIの後継で保温力アップモデルがNANOシリーズで、NANOとNANO2の2種類。
MINIが800FP、NANOが700FP撥水ダウン、NANO2が800FPダウンと差が細かくわかりにくい。
形状はMINI同様にフードなしモデル。
さらにダウン量と撥水、非撥水だけでなく、バッフル(仕切り)構造も異なっているのがM2と違う後継モデルたるポイント。
製品名 | MINI | NANO1 | NANO2 |
ダウンFP | 800FP(撥水ダウン) | 700FP(撥水ダウン) | 800FP |
ダウン量 | 230g | 250g | 350g |
寝袋重量 | 440g | 480g | 624g |
コンフォート | 11℃ | 10℃ | 5℃ |
リミット | 6℃ | 5℃ | 0℃ |
構造 | シングル キルト |
上半身前のみ ボックスキルト |
ボックスキルト |
用途 | 夏用 軽量重視 |
夏用 コスパ重視 |
春秋陽 保温力重視 |
表にすると少しわかりやすい。FPが違うため、重量と保温力の相互関係が微妙。
MINI→800FP撥水ダウン230g重量440gコンフォート11℃。全面シングルキルト構造。FPが高くシングルキルトで軽量性重視。
NANO→700FP撥水ダウン250g重量480gコンフォート10℃。シングルキルト構造、寝袋の上側の上半身の前のみボックスキルト構造。保温力と軽量性とコスパ重視。
NANO2→800FPダウン350g重量624gコンフォート5℃。全面ボックスキルト構造。幅広い3シーズンモデルのため全面ボックスキルトで保温性重視。
MINIのダウン量を増やして保温力を上げたのがM2で、ボックス構造で保温力を上げた上位互換がNANO2で、NANO1はFPが落ちてるので分類しにくいポジションという印象。
Aシリーズ
2021.12 A・Bシリーズ共に廃盤へ向かうとのこと。まだ在庫はあるので欲しい方はお早めに。
A・Bシリーズともに新製品です。G・Dシリーズ同様にダウンの質で高性能と廉価モデルな住み分けです。フロントジッパーなのが最大の特徴の冬用のラインナップです。
どちらも製品名がシリーズとダウン量の表記でわかりやすいです。A1000ならAシリーズの1000gダウン封入モデルという意味です。
Aシリーズは800FPグースダウンを使用した冬~厳冬期に対応するグレードのモデル。
フードやジッパーの構造上、シンプルなマミー型以上の保温力があります。動きやすさよりも寝たときの暖かさに特化した形状と言えるでしょう。ジッパーの長さが短いこと、足を出したりできないことから温度調節は苦手なモデルです。
汎用性を求めるならGシリーズのほうが使い勝手はいいですが、寝るだけで保温力重視ならAシリーズが視野に入ります。
名前 | A800 | A1000 | A1300 | A1500 |
中綿生地 | 800FP20D | |||
ダウン量 | 800g | 1000g | 1300g | 1500g |
重量 | 1256g | 1456g | 1756g | 1956g |
コンフォート | -8℃ | -15℃ | -25℃ | -30℃ |
リミット | -12℃ | -18℃ | -28℃ | -35℃ |
収納サイズ(cm) | Φ20×30 | Φ20×34 | Φ23×36 | Φ23×38 |
A800
ダウン800g封入1256g。コンフォート-8℃の真冬用です。
G3がダウン956g封入1294gでコンフォート-8℃のため同温度でありながら50gほど軽量。暑かった時などの対応力を考えればG3が魅力的ですが、寝るためだけで考えればA800に軍配が上がります。
A1000
ダウン1000g封入1456gでコンフォート-15℃。すでに国内敵なし性能でしょう。平地の真冬ならTシャツでも寝れそうですし、国内の3000m級や北海道の大雪山で使うのに適した温度帯でしょう。
G4は1578gでコンフォート-12℃なのでA1000のほうが軽く、暖かいです。
ULTRAは1470gでコンフォート-32℃とさらに上のグレード。
この温度帯なら暑くてジッパーあけるということは少なそうなのでフロントジッパーもありかなと思えてきます。
A1300
ダウン1300g封入1756gでコンフォート-25℃。ここからは国内では必要ないレベルでしょう。海外遠征用などで選ぶのはありですが、このグレードを中華製品は少し心配。
値段は高いですが、ぼくならULTRAにしちゃうかもですね。
A1500
ダウン1500g封入1956gコンフォート-30℃。A1300同様使用シチュエーションが国内では思いつきません。
このグレードの寝袋はコスパで選ぶよりも安心感はハイスペック重視かなと思います。
Bシリーズ
Aシリーズの廉価版。
こちらも廃盤予定。650FPのダックダウン封入で型番ごとのダウン量が封入されています。製品重量はほぼ同じですが、ダウンの質で保温力は落ちているので本当に廉価版。
ただ物凄い安さが魅力。Aシリーズに比べてはるかに安く、国内メーカー冬用シュラフの半額以下です。
名前 | B800 | B1000 | B1300 | B1500 |
中綿生地 | 650FP20D | |||
ダウン量 | 800g | 1000g | 1300g | 1500g |
重量 | 1292g | 1492g | 1792g | 1992g |
コンフォート | -6℃ | -12℃ | -18℃ | -22℃ |
リミット | -12℃ | -18℃ | -22℃ | -28℃ |
収納サイズ(cm) | Φ20×30 | Φ20×34 | Φ23×36 | Φ23×38 |
B800
ダウン800g封入1292gコンフォート-6℃。A800に比べ50g重く、温度帯も2℃低い。完全に廉価版。
ただ安いので無しではないですが、この温度帯をぼくが選ぶならG3>A800>B800の順です。
B1000
ダウン1000g封入1492gコンフォート-12℃。平地の凄い寒い地域で1月2月に使うなら無くはないかなというレベル。ですが、それでもAシリーズ買いますね。
B1300
ダウン1300g封入1792gコンフォート-18℃。A1300と温度の差が大きいです。
これ買うならA1300かG4かG5かD5がいいと思います。
B1500
ダウン1500g封入1992gコンフォート‐22℃。温度的にはA1300以下。G5が同等スペック程度ですね。
650FPでG5相当なのはフロントジッパーやフードによる保温力の高さでしょう。形状でこの温度の差になるとは寝袋の奥の深さですね。
その他の寝袋
その他。
LETO
中綿生地 | 700FP20D |
ダウン量 | 350g |
重量 | 604g |
コンフォート | 7℃ |
リミット | 2℃ |
700FPグースダウン使用のモデル。LETOはシリーズではなく1つのみの展開です。
ダウン350gコンフォート7℃、G1とD1の中間の保温力とグレード。LETOはシングルキルト構造のためダウン量ほど保温力は高くないですが軽量です。
ちなみにLETOは何故だか撥水ダウン使用モデル。
北海道だと6~10月くらい用のモデルですね、幅広く使えて安価なのが魅力です。国内Amazonでも安く買えます。
SUMMIT
-2021.10.19-
SUMMITシリーズがモデルチェンジ。
が、スペック的な違いは発見できず、よくわかりません(笑)
公式製品画像は違うモノを使うようになりました。
これコンプライアンス的にギリギリな話ですが、NEW SUMMITシリーズは現段階では代理店に卸さずAEGISMAX公式ショップでのみ販売ということ。ぼくも仕入れることができません。
そのためAliExpress内のAEGISMAX Factory Storeからのみ購入可能です。
名前 | SUMMIT1 | SUMMIT2 |
中綿生地 | 800FP20D | |
ダウン量 | 574g | 862g |
重量 | 960g | 1246g |
コンフォート | -1℃ | -5℃ |
リミット | -6℃ | -12℃ |
シンプルなマミー型で800FPと要素としてはGシリーズに酷似。
名前 | SUMMIT1 | G2 |
中綿生地 | 800FP20D | 800FP15D |
ダウン量 | 574g | 664g |
重量 | 960g | 1006g |
コンフォート | -1℃ | -2℃ |
リミット | -6℃ | -8℃ |
サミット1をG2と比べると、ダウン量が少ない分やや軽く、しかし保温力も相応に低い。
ダウン量の割に差が少ないのが不思議ですが、重量46gの差よりもダウン90g多いG2が魅力かと。
名前 | SUMMIT2 | G3 |
中綿生地 | 800FP20D | 800FP15D |
ダウン量 | 862g | 952g |
重量 | 1246g | 1294g |
コンフォート | -5℃ | -8℃ |
リミット | -12℃ | -15℃ |
同様にサミット2とG3。
ダウン差が90g、重量差は48gと同程度の差。ながら保温力はやや開きG3が-3℃低い温度に対応。
これも間違いなくG3に軍配が上がります。
ガッツリモデルチェンジするのかと思ったらほぼ同じというやや残念なことになってます。
ULTRA
中綿生地 | 850FP10D |
ダウン量 | 1230g |
重量 | 1470g |
コンフォート | -32℃ |
リミット | -38℃ |
収納サイズ(cm) | Φ23×50 |
850FPのグースダウンを使用し、生地も最薄な10Dのモデル。
コンフォートで-32℃、リミットは-38℃、エクストリームに至っては-63℃という地球用ですか?という保温力を持った寝袋。
8000m級の山を登る人はこのくらいの寝袋を使うのでしょうかね。真冬でも暑そうですが一度入ってみたいですね。
読者様に書いていただいたレビュー記事もどうぞ!
LIGHT
中綿生地 | 800FP15D |
ダウン量 | 400g |
重量 | 724g |
コンフォート | 7℃ |
リミット | 2℃ |
800FPグースダウン400g封入で重量724gのチューブキルト。
言い方を変えれば、足元がドローコードで完全密閉できない封筒型。横には全開にできるジッパーがあります。
開いて布団のように使ってもいいですし、中にマットも入れて足元を絞って使うのもアリです。
オススメの使い方はハンモックのチューブキルトです。
上下絞って包み込むことができ、保温力も高めです。アンダーキルトと違い全面おおってくれるため単体でも寝ることができます。座りにくくなるのがデメリットです。
EPLUSシリーズ
名前 | EPLUS400 | EPLUS700 | EPLUS1000 |
中綿生地 | 800FP | ||
ダウン量 | 400g | 700g | 1000g |
重量 | 810g | 1110g | 1410g |
コンフォート | 9℃ | 0℃ | -4℃ |
リミット | 4℃ | -5℃ | -10℃ |
EPLUSシリーズはフード付きの封筒型。800FPグースダウンを使用しています。
EPLUS400、EPLUS700、EPLUS1000の3種類があり、それぞれの数字がダウン量を表しています。
3シーズンモデルから冬用までありますが、寝心地と快適性を重視したシリーズです。
Cシリーズ
名前 | C500 | C700 |
中綿生地 | 650FP | |
ダウン量 | 500g | 700g |
重量 | 1386g | 1586g |
コンフォート | -5℃ | -10℃ |
リミット | -12℃ | -18℃ |
Dシリーズ同様に650FPダックダウンを使ったモデル。C500とC700の2種類があり、数字はダウン量です。
Mサイズは無く、すべてLサイズ規格で右ジッパーです。
Cシリーズの特殊な点は、寝たときの上部にのみダウンを封入していて、そして背中側はシルクコットンを使っています。ダウンは背中側がつぶれて本来の性能を出せないことを考えたモデルです。
シルクコットンはコットンの耐久性とシルクの保温性、吸放湿性をあわせ持った素材です。重く嵩張るのが欠点ですね。
CシリーズのCはコットン(Cotton)のことでしょう。
Micro
名前 | Micro | Micro 2 |
中綿生地 | 700FP | 700FP |
ダウン量 | 270g | 325g |
重量 | 666g | 721g |
コンフォート | 13℃ | 9℃ |
リミット | 8℃ | 4℃ |
700FPダウン使用、サイドをL字のジッパーで締めることができるキルトっぽいが足元が細い封筒型。
Micro→ダウン270g、重量666g、コンフォート13℃、リミット8℃
Micro2→ダウン325g、重量721g、コンフォート9℃、リミット4℃
ダウン量で2種類あり、それぞれLサイズも展開。
キルトならまだ使い道も思いつきますが、封筒で重め、ならネイチャーハイクのCW270かCWM400買うかなという製品。
青と黒のまだらで特徴的な色味の生地に一瞬「シームレス?」と思いましたが、よればダウンのキルトがあります。ただボックスキルトっぽいです。
それでも保温力は低く、魅力を見いだせない寝袋。
E
中綿生地 | 800FP 20D |
ダウン量 | 280g |
重量 | 540g |
コンフォート | 11℃ |
リミット | 6℃ |
封筒型の800FPモデル。
ネイチャーハイクの定番CW280(800FP280g入で本体570g)とほぼ同スペック。サイズも190x72cmで同じ。
CW280が値上がりしてることもあり、ややイージスマックスEが軽く、安い。アマゾンでも数百円安いが中国発送のようで日数と送料がかかる。
保温力よりはそれなりながら、高品質ダウン+封筒型の寝やすさ+L字ジップで190x144cmの布団にもできる、ため使いやすさが魅力。
SPシリーズ
名前 | SP I | SP II | SP III |
中綿生地 | 650FP | 650FP | 650FP |
ダウン量 | 208g | 320g | 408g |
重量 | 534g | 646g | 916g |
コンフォート | 17℃ | 13℃ | 6℃ |
リミット | 12℃ | 8℃ | 1℃ |
650FP。寝袋では珍しい正方形のバッフル構造の封筒型。
L字ジッパーで全開にし、布団のように使うことも可能。
SP I→ダウン208g、重量534g、コンフォート17℃、リミット12℃。
SP II→ダウン320g、重量646g、コンフォート13℃、リミット8℃。
SP III→ダウン408g、重量916g、コンフォート6℃、リミット1℃。
おそらくオートのファミリーキャンパー向けのモデル。
安く、それなりの性能と思えば十分良い製品ですが、ダウン+封筒型ならネイチャーハイクのCW280が強いので魅力が薄れます。
AEGISMAXの立ち位置
何度も言いますが、イージスマックスの寝袋はハイグレードではなく、ミドルグレードの寝袋にすぎません。
「この品質でこの値段なら山でも十分使えるし、お買い得だよね!」というグレードです。
独断と偏見の強い種類分けで表にしてみました。
ダウンシュラフを品質(裁縫やダウンの質、作り込み)と値段で雑に4ランクに分けています。
すると、ダウンシュラフの定番であるモンベルイスカナンガの800FPグレードの寝袋にははるかに劣る。
しかし、SoomloomやNaturehikeのダウンシュラフに比べれば一ランク上の品質。
タケモ辺りが近いグレードかな、というのがAEGISMAXのダウンシュラフです。
別目線でのグラフ。
寝袋はお金をかけることで満足度を感じやすいギアです。
その上昇率は一定ではなく、格安寝袋からモンベルイスカナンガといった値段と性能のバランスが良いハイスペック寝袋までの差で満足感を感じられると思います。
その3ブランドの少し手前にあるのがイージスマックスで、値段は安いけど高い性能で明確に満足感を得られるグレードです。
国産3ブランド以降は性能(軽量性や細部の使用)で満足度は上がりはしますが、値段の上昇率もすごく、値段ほどの満足度は低くなり、テント泊登山など必要な一部の人が選ぶモデルと言えます。
つまりは「テント泊登山や自転車キャンプ、徒歩キャンプで少しでも軽量化!値段が高いのは仕方ない」と思う人なら国産800FPグレードやさらに上の850~900FPのシートゥサミットやキュムラスグレードを選ぶべきです。
でもコスパの良いキャンプギア、初めてのダウンシュラフ、少しでも安くでも軽い宿泊装備、使用頻度も多くない、という人が選ぶのがイージスマックスではないでしょうか。
妥協ではありますが、必要十分なのは事実。洗濯もしやすいですし、雑な使用も気になりません。
それがお値段以上イージスマックスなのです。
イージスマックスグレードを使ってダウンシュラフの良さが分かればあとはお好みにステップアップすればいいのです。
寝袋販売一覧
一覧で見れるように表にねじ込みました。
画像タッチでも販売ページに飛びます。
C/L(℃)はコンフォート/リミットと言う意味で、EN13537対応です。
MINIやNANOなど手軽に使えるものはAmazonでも多く出品されています。
しかし、GシリーズはAmazonは値段がやや高めで、Amazon購入でも中国発送なのでアリエクスプレスがオススメ。
WindHARDやLIGHTはアリエクスプレスとAmazonでほとんど金額差がなくAmazonがお買い得です。
今の日本AmazonでのAEGISMAX販売はFUCHENG GLOBLEFUCHENG GLOBLEというショップが販売+発送をしており、中国からの発送で2~3週間かかります。
そのためよほどアリエクスプレスを使うことに抵抗がある人以外はAmazonから購入する魅力は薄いです。
寝袋以外のダウン製品
AEGISMAXは寝るための、寝袋以外のダウン製品も展開しています。いくつか紹介していきます。
ダウン帽子
800FPダウンを35g封入した帽子で、約75g。
首まで保護してくれて、顔元を絞ることをできるためバラクラバと言うべきしょうか。
ややサイズが大きく、調整機構がないのでヘッドライトなどで固定すると安定感が増してくれます。
100均の貼り付けるベルクロを使うと簡単に調整できるように改造できます。
被ると明らかに不審者になれるとこがいいですよね。
テントシューズ
650FPダウン使用。
秋~春のキャンプではまず足元から冷えてくるためテントシューズが重要になります。
ノースやモンベルのものに比べると綿が少ないため-15℃を着るようなシーンだと少し力不足感がありますが、その分コンパクトで秋や春も使いやすいです。
ダウン手袋
これも去年から使っています。ミトンタイプのダウン手袋です。
800FPダウンで15Dナイロン、約42gのフリーサイズです。
中のサイズは大きいですが、手を入れる口元はややせまめ。
ふわふわで握るとダウンのロフトがつぶれるため作業をするのには向いてないです。
アウトドアで使うなら寝るとき用で寝袋の中にいるとき位かと。スマホ触れもしないですし、タッチペンを使ってもそこが冷えてきます。
冬の通勤用や冷えた手を温めるときのみ履くのがいいかなと思います。
ただ手が冷えてると履いてもダウンが暖かくなりにくいのでほんと通勤用。
ダウンパンツ
サイズ感は同じでダウン量の違いでStandard(薄手)とThicken(中厚手)の2種類があります。
封入ダウン量の違いで保温力が違い、どちらもシングルキルトです。
公式な製品重量が出ていないのでぼくが仕入れて実測重量を出して表にしてます。
Thickening(厚手)をレビューを書いてます。
サイズが小さめで、1~2サイズ上を選ぶのがポイント。
コンプレッションバッグ
重量 | サイズ | 容量(最小/最大) | |
XXS | 40g | Φ12×21cm | 1L/2.4L |
XS | 41g | Φ15×35cm | 2L/6L |
S | 53g | Φ18×40cm | 3.3L/10L |
M | 61g | Φ20×46cm | 4.5L/14L |
L | 70g | Φ23×50cm | 6.7L/20L |
XL | 85g | Φ27×58cm | 10L/30L |
寝袋や衣類収納用のコンプレッションサック。横についたコンプレッションベルトで締めこむシンプルなタイプです。
AEGISMAXの寝袋に純正でついてくるのもこれ。XXS~XLまで6サイズ展開。MINIなんかはさらに小さく軽い専用サックを使ってます。
他社メーカーの寝袋収納用や衣類と寝袋を一緒に収納する場合などに便利です。ただつぶし過ぎると寝袋の復元速度落ちますし、ガチガチに硬くなって収納性も悪くなるので適度に。
個人的には使わなくていいなら使いたくない道具だったりはしますが、バッグパックを決めちゃっててそこに荷物を合わせて行くシーンでは必要になります。
セットで用意したいスリーピングマット
どんなに暖かい寝袋を用意しても地面からの冷気もしっかりと抑えなければ寝ることができません。
そのために必要なのがスリーピングマットです。
コスパの良い寝袋がイージスマックスなら、コスパの良い冬用マットはJR GEARのエアマットです。
Insulated Traverse Coreは約600g 183x51cmで8.9cmの厚さで地面からの冷気をしっかりシャットアウトしてくれます。さらに中には化学繊維の中綿素材プリマロフトが封入され、R値5.0という真冬仕様のエアマットです。それでいて抜群のコスパで冬キャンパー必見!
オレンジがR5.0で、青はR3.0なのでご注意を。
スリーピングマットの種類や特徴はこちらの記事でどうぞ!
Amazonは送料注意
AEGISMAXの製品はAmazonでも出品されていますが、送料がかかるためやや高めで、中国バイヤーの中国発送のため送料分が割高で配達まで3~4週間かかる欠点があります。
ぶっちゃけAliExpressで買っても同じ程度の期間で届くためAmazonで買うメリットは低め。Amazonで買う場合は送料1600円程度かかることが多いので必ずチェックしましょう。
AEGISMAX使用動画
AEGISMAXの寝袋の使用動画を少しづつあげていこうと思ってます。
そして動画スキルも上げていきたいとこ。
G1とNANO2
相談されたG1とNANO2を使いながらしゃべって説明してます。
個人的にはNANO2(5~0度)が3シーズン用。G1(3~-2度)が3シーズン+初冬用という感じ。
フードの無い取り回しの良さを求めたNANO2か、保温力を求めたG1か、という選び方でしょう。あとは値段。
まとめ
代理店ということでイージスマックスの寝袋について不明な点や使い方、モデルごとの違いなど質問がありましたらお問い合わせください。
そんな売りたい側でイージスマックス推しではありますが、万人に合う寝袋とは言いにくいとも思っています。あくまで選択肢の一つであり、マッチする人も確実にいるだろうから仕入れて売ってます。
自分で売っていても決してびいきはしない。そんなブロガーでありたい。
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コメント
はじめまして、いつもブログを楽しく拝見しております。イージスマックスについてもかなり詳しくまとめてあって参考にさせていただいています。
イージスマックスの寝袋についての質問です。現在M3を使用しているのですが、先月キャンプをした時に、0度付近の気温の際に寝れなくはないけれど、寒さを感じました。
冬に備えて冬用のG3を購入するか、夏用も兼ねてMINIを購入して、M3と重ねて冬に使うか迷っています。そこで質問なのですが、M3にMINIを入れて寝ることはサイズ的に可能でしょうか?またダウンシュラフにダウンシュラフを重ねても保温効果が増すのか知りたいです。あまり効果がないようであれば大人しく冬用のG3を購入すべきだと思っています。
ご多忙のところ申し訳ありませんが、ご回答いただけましたら幸いです。よろしくお願い致します。
まぐぎゃれ様
初めまして。いつも拝読頂き、コメントありがとうございます!
まずM3にMINIのようなダウンシュラフ重ね使用は確実に暖かくなります。多少寒さを感じた程度なら改善される保温力は得られると思います。
中に入れる外に付けるでも温度は変わると思いますが分厚いインナーシュラフやシュラフカバーのような使用イメージですね。
欠点は出入りがしにくくジッパーなど使い勝手が格段に落ちることです。
G3は個人的に来年以降、今後G3が必要な氷点下でのキャンプをどの程度するか、かと思います。
冬によく行くキャンプ場がめったに冷え込まないならG3も出番が少なく持て余すので、夏も使えるMINIとM3のほうが汎用性は高そうです。
逆に寒い環境でのキャンプが多くなるなら保温力の高いG3が活躍してくれると思いますよ。
参考になれば幸いです。
返信ありがとうございます。
今の自分の状況だと、G3は持て余してしまいそうなので、M3と組み合わせて使えるMINIのほうで検討してみようと思います!
こちらの質問に、丁寧でわかりやすく答えていただきありがとうございました。