こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
ぼくは現在テント3張を使い分けてキャンプをしています。一度に一つしか使わないのにどんどん増えていきます。怖い。
なのにまだまだテントがいくつもありますし、天気や時期、軽量性など適材適所で全ての欲求を満たしてくれるテントはありません。しかし初めてのソロテントということならある程度絞れると思います。
今回はテントの種類について、オススメのもの、自分にあったものの選び方を紹介していきます。
先にこの記事の結論ですが、初心者には前室広めのドーム型で、できれば吊り下げ式だと設営が簡単で幅広く使えてオススメです!そして、テントは見た目が9割です。
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テントの種類
テントを選ぶ時に前にまずは基礎知識。どんな種類があるのかざっくり覚えてみましょう。
自立式ドーム型
ドーム型は一番シンプルなタイプのテントです。
ドーム型には大きく2種類の構造があります。シングルウォールとダブルウォールという構造の違いです。
文字通りシングルウォールタイプは一枚の生地で覆うタイプで生地が減る分軽く、設営が簡単になりますが雨に弱く、結露しやすいためキャンプよりは登山向きです。
もう一つがダブルウォールタイプ、インナーテントにフライシートを被せる生地が二重になったテントのことで防水性が高く、通気性もよく、土間に当たる前室を作ることのできます。オススメはこちらのダブルウォールテント。
ダブルウォールテントにはインナーテントがメッシュのモノやしっかりした生地のモノがありますが、メッシュだと夏が涼しく冬は寒いです。
ダブルウォールテントはインナーテントだけをタープの中に張る、カンガルースタイルもできるため新しい大型シェルターテントや夏場にタープの下にフライ無しで張ることで新しいテントを買っても出番があるのもメリットです。
そのドーム型の中にさらに組み立て方の違いで2種類あります。
スリーブ式
インナーテントに生地が筒状(スリーブ)についていてそこにポールを通すことで自立するタイプです。
耐風性が高く、全体の強度が高い。
建て方が雑ということもあるのかもしれないが、ぼくはテントを数十~数百回と使うとどれもポールを通す部分の生地が破けたりしています。
生地の中をポールを通すので中でポールが外れたり、ポールの先で生地を傷つけてしまうというシーンは必ずあると思います。生地にダメージを与えやすいのがデメリット、特に安物はすぐ破けます。
吊り下げ式
吊り下げ式は名前の通りインナーテントについているフックをポールに吊るすタイプです。
設営が早く、ペグダウンしてからテント設営をすることができるのが特徴。トンネル型のテントも大体インナー吊り下げ式です。
スリーブ式と比べてフライシートとインナーテントの空間が広くなりやすいため通気性がよく夏は涼しく、結露しにくいのが特徴です。
ぼくは設営が楽なのでドーム型は吊り下げ式のものを選んでます。
そして設営が簡単で楽なのでドーム型吊り下げ式が初心者に一番オススメです。
スリーブ式に比べると風に弱いといわれることがありますが、登山で強風吹き荒れる稜線のテン場泊まった時にわかるかどうかの差だと思います。構造よりも素材やポールの質のほうが大きいです。
ぼくはダンロップという日本のメーカーのVL25という山岳テントを使っています。
現在はモデルチェンジしてVL26という名前に変わってます。黄色→青になり、細かく使い勝手が向上し軽量にもなってます。ダンロップは世界初の吊り下げ式テントを作ったので有名です。200泊以上泊まってますがまだまだ現役。レビューも書いてます。
プロモンテVL25を紹介!四季折々200泊以上の思い出を共有した相棒! – ぜつえんアウトドア
キャンパーに人気なアメリカMSRのエリクサーは安価でカッコイイ見た目です。モデルチェンジして前室が広くなりました。もちろんぼくも欲しいです。
ワンポールテント
名前通り1本のポールで建てるテント。ティピーテントとも呼ばれます。
ワンポールテントは女の子が使うオシャレなテントのイメージがありますが、実は構造的に設営が簡単で素早く風に強いテントです。多角形になるほど面で風を受けずらくなり、風に強くなる傾向があり、理想をいうなら正円が最大の耐風性を持ちます。
また風耐性はペグの性能に依存します。簡単に抜けるようなペグでは強風時に抜けてしまいます。強風の中で使うときはペグを頑丈なものにしましょう。
ソロ用だと四角形、五角形くらいのものが小型で使い勝手がよく、室内の半分が吊り下げ式のインナーでもう半分が前室部分になっていて、荷物を置ける作りになっているものが多いです。
欠点としては端が低くなっているので見た目と反して使えるスペースが少ないことと、出入りのファスナーが低い位置にあるため開けるときにしゃがんで手を伸ばさなければならないことです。また四、五角形は風に対してあまり強くありません。
タープと完全に連結するのが難しく雨の時の出入りで濡れやすいのも地味に欠点。PANDAなど背の低いワンポールテントなら上まで覆うようにタープを接続できますが、サーカスTCサイズでは上を通すのは大変です。
コットンやポリコットン(TC)素材のテントが人気なのもワンポールテント。ナイロンやポリの生地に対して熱に強く、焚き火で穴が開く心配がだいぶ減ります。
ワンポールテントは可愛い見た目と設営の楽さが初めてのソロキャンプテントにオススメなポイントです。
ちなみにノルディスクなどの側面に立ち上がり部分があるテントはワンポールのベルテントと言われます。ほぼ同じですが、ベルテントのほうが中が広く、ペグが多く、重いです。
TC(ポリコットン)というポリエステルとコットンの配合素材でできた生地で焚き火の火の粉で穴が開きにくく、結露しにくいのが魅力です。1人でも2人でも3人でも使いやすい絶妙なサイズ感が多くの人のキャンプスタイルにマッチするテント。悪い所は、重いこととインナーテントが別売りなところ。
手ごろな値段と絶妙なサイズ感でTCテントの火付け役だったワンポールテントです。ただバックパックスタイルのキャンパーにはサーカスTCはソロだと少し大きいです。そんな方はPANDA TCがオススメ!
OneTigrisのTIPINOVAはけっこう使ってる人多い印象です。
サイズがソロキャンテントに理想的で夏から冬まで4シーズン使いやすいです、薪ストーブの導入がしやすいのも魅力!
バンドックのワンポールテントはコスパが良く簡単に立てれます。PANDAテントと同じ四角形の一人用テントです。荷物の多いソロキャンパーだと少し狭く感じることもあります。自分のスタイルを考えて選びましょう。
個性派
ワンタッチテント
1分くらいで建てれて、シングルウォールのものが多いですがダブルウォールもあります。
公園や川原でのデイキャンやバイクツーリング、ワカサギ釣り用のテントなど早く立てる必要性があり、見た目や耐水性がそこまで重要じゃないシーンで活躍します。
パーツが全て一つになっているため破損したときの修理が難しく、また耐久力があまり強くないモノが多いです。
設営の手間が省けるためキャンプでのステップアップをあまり考えてない初心者の方にはオススメですが、長くキャンプをしていこうという方だと物足りなさを感じるシーンが出てくると思います。
DODのテントは前室が広くツーリング向きです。1日走って疲れてるときにパッとテントを設営できるのは非常に楽で助かります。
パップテント
軍用ポンチョを使い建てるブッシュクラフターが好んで使うイメージのテントです。
コットン地のため焚き火に強く雨に弱いです。
最近ではDODも出しているので手が出しやすくなりました。
ワイルドなキャンプをしたい方にオススメのテントです。
今最も魅力なパップテントはバンドックのソロベース。
なんといっても安すぎるところが素敵です!できればスノースカートが欲しかったですね。
テンマクデザインの炎幕。コットン100%で圧倒的な対焚き火幕です。
ツールームテント
ワンポールテントと似てますがポールが2本ある分居住性が上がります。
大きめのものが多いためあまりソロキャンプには向いてませんが、荷物が多い方やゆったりしたい方、たまに数人でいくときにはタープ代わりのシェルターとして使えます。
冬キャンプでは全面締めきれるので暖房器具との相性もいいです。
小川キャンパルのツインピルツやニーモのヘキサライト、MSRのパビリオン、ローカスギアのソリスシルなど名品が多いです。
ぼくの買ったTheFreeSpiritsのLIBRA2。トレッキングポール2本で設営でき総重量1.35kg、フライのみだと650gと軽量なテントです。
室内も通常の2人用テントよりも広く設営も非常に速いです。キャンプ場でかぶることもまずないですし、なによりカッコいいです!
レビュー記事
ビビィサック
超変わり種ですが、寝るだけならビビィサックというものもあります。
防水で蚊帳がついてたりと寝るだけなら何も問題はないですが、荷物を入れたり座ってゆったりできないのがデメリットです。
ただサイズが小さく、省スペースで設営できるので日中の居住空間があるなら無しではないかな、と思います。たまに山でもキャンプでも使ってる人います。
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タープ泊の可能性
大きめのタープなら全面クローズすることができます。フロアレステントとほとんど変わらないですし、日中は全開で使い寝るときに全面閉じれば快適に過ごせます。
タープ泊は自然に近づき、荷物も軽くなりキャンプの幅が広がるのでいきなりは大変ですが、テントに慣れてきたらタープ泊も選択肢にいれることができます。
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選び方のポイント
テントの種類がわかったところでその中から自分に合ったものを選ぶ基準を考えます。
サイズ
全体サイズではなくインナーテントのサイズが大事です。大体長さは200~220cmくらいで人が寝た時に頭と足がテントに触れない程度の長さになっています。
なので幅の広さを見て大きさを決めていきます。
荷物少なめの方で幅120x200cm(1人用~2人用テント)くらい、荷物少し多めというソロの方で幅180x200cm(3人用テント)ぐらいを目安にするといいです。
180x200cmあれば2人で寝て多少荷物を入れることも可能な大きさです。
↑が180x210cmです。
さらに大きい分には便利ですが、収納サイズも大きく重くなるのでトレードオフです。
1人用の大きさで90x200cmのテントだとこのくらいの広さになります。
横に荷物をギリギリ置けますが体か荷物がテントの壁面にぶつかる広さです。
前室
前室はインナーテントとフライシートの間の部分です。
モデルによっては前後に2つあったりします。
広さが様々でツーリング仕様のテントだとかなり広くなっていてバイクや自転車を入れれる広さがあるものもあります。
広い前室のテントだと荷物置きや煮炊きをするスペースになり、ものすごく快適になります。特に雨の日は出入りのしやすさや前室で作業できるので、前室のありがたみをより感じられます。
北海道限定ですが、前室に荷物を置いたまま寝るとキツネに荒らされることがあります。気を付けてください。
建てやすさ
ソロ用テントだと設営にそこまで時間がかかることもないですが、より早く楽に建てれるテントはキャンプが手軽になり行きやすくなるので正義です。
基本的に大きくなるほど建てるのに時間がかかるようになりますので適度な大きさを。
山岳用の一人用で慣れれば3~5分ほどで設営できます。
テントが大きくなり、身長ほどの高さになるとフライシートをかけるのが大変になります。高さが低いと居住性が落ちますが、耐風性はあがり、建てやすくなります。
そして、吊り下げ式ドーム型とワンポールテントは比較的設営が簡単です。
見た目
テントは見た目が一番大事です。まじです。結局見た目が全てです。
ワンポールが好き!ドーム型が好き!と好みがわかれると思いますがカッコイイが正義です。色も重要で好きな色でサイトを統一するとオシャレになるためテントの色は大事です。
多少建てにくくても、重くて狭くても、好きなテントならそれだけで楽しいのがキャンプです!初めてのテントなら見た目買いでほぼ間違いないといえます。
画像検索で色指定で「テント」で検索すると見たことないテントに出会えることもあるのでオススメです。もうひたすらに調べましょう。すべてのテントを知ったうえで一番カッコいいテント選ぶくらいの気持ちでいきましょう。
また、テントは夜に中でランタンを付けた時もすごくカッコいいです。
お気に入りのテントになるとテント張ったのに外で寝ることもあるほどで。夜景撮影は特にシルエットと色が出やすいのでテントの色も形もカッコよさの要素になります。
テントのある夜景を撮るならスマホではなくミラーレス一眼がオススメ!
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実際に選ぶ
実際にぼくがテントを選ぶ手順です。
①ドーム型orワンポールorその他
まずはテントの種類を決めます。
②色を決める
選んだテントの種類で好きな色を選びます。
その色合いのテントを全部リストアップします。
③サイズをリストアップ
インナーテントのサイズ、重量、前室の広さ、値段、そのテント特有の機能をリストアップします。
④リストアップしたものを比較
かっこよさ>値段>インナーと前室の広さ>重量>特有の機能
リストアップしたもので大体この順番で選びます。
建てやすさや耐水圧、ファスナーの位置などもありますがテント選びの9割は見た目だと思ってます。残り1割で値段と機能です。
前室広めな吊り下げドームテント6選
Naturehike Hiby3
Naturehikeの魚座型テントのHiby3です。
2~3人用で2560gと少し重めですがソロならタープいらずな前室のサイズです。
3人は少し狭いですが2人なら快適に寝られるでしょう。最近はキャンプ場でもかなり見かける人気のテントです。
ogawa ステイシーネスト
オガワのステイシーです。3.1kgという軽さと前室の広さが魅力。前室は3面オープンすると開放的です。
天気の悪い日でも前室に椅子とテーブルを置いて過ごせる広さがあるためソロでせまいということはないでしょう。
質実剛健なオガワのテントなのでツーリングからゆったりなソロキャンまで対応できます。インナーテントが150x220cmなので、2人で寝ることもできます。
mont-bell クロノスキャビン
モンベルのスロノスドームに前室がついたモデル、クロノスキャビン。
2、3、4型の3サイズ展開です。ソロなら2型で快適ですし、ソロ~2人で行くこともあれば3型でしょう。
荷物を置いたり、入り口をポップアップしてタープ代わりにする使い方がメインになりそうです。
コールマン ツーリングドーム
コールマンのバイクツーリングで人気のテントです。amazon限定カラーのオリーブが出ていていい感じです。
値段の安さと荷物置くのに十分な前室の広さが魅力ですね!このテントでタープを小川張りすれば安定のソロキャンスペースが完成します。
ただ少し重く、4.4kgあります。強度が強いといえば聞こえはいいですがソロだと重いですね。
コールマンのブランドと使い勝手の良さをこの安さで買えるので初めてのテントにオススメです。STなら1人用+荷物、XLなら2人用+荷物のサイズです。
ビッグアグネス コッパーホテルHVUL
日本ではフライクリークくらいしか見ないですがアメリカの大手アウトドアメーカービッグアグネスのコッパーホテルです。
インナーが台形型で132cmと107cmとソロなら荷物を入れても問題ない狭すぎず広すぎずな絶妙なサイズ感です。前室は153cmあるためかなり広いです
ただこのコッパーホテル、1.7kgという山岳用のソロテント並みの圧倒的な軽さが魅力です。キャンプ場で被ることもほぼないですしビッグアグネスのテント全般オススメです。
デメリットは値段の高さ、安っぽいデザイン、インナーテントがメッシュなところです。
MSR ハバツアー
MSRのツーリングモデルのテントです。
自転車を置けるような広い前室とやはりMSRのカッコいいデザインが魅力です。
フライのみで自立するという少しレアなタイプです。トンネル型のテントっぽい感じです。
重量も2.3kgと前室の広さから考えると軽量です、もう少し安いなら欲しいです。
すぐに新しいテント欲しくなる
キャンパーになったのならテントを1つ買って終わりなんてことはないです。
いらなくなったら売ってもいいですし、その日の気分で使い分けてもいいですし、1度に1つしか使えないのに何個あっても困らないとかいう理論を展開しだすのも時間の問題です。
まとめ
初心者には前室広めのドーム型で、できれば吊り下げ式テントがオススメです。
そして、テントは見た目が9割です。
無難に選ぶなら前室広めで吊り下げ式の安いモノを、見た目重視なら一番かっこいいやつを買いましょう。
好きな見た目なら多少の不便さは我慢できますし、それでも不満なら機能重視のテントを買い足せばいいです。一番後悔の少ないテント選びは一番好きになれたテントを買うことだと思ってます。
可愛いと、カッコいいと思ったテントに全力でキャンプの愛情を注ぎましょう。www.zetuenlife.com
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