残冬の白毛門をテント泊登山!絶景の星空と谷川岳東壁を満喫!

アクティビティ

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

先日3月中旬に群馬の白毛門という山にテントを持って登ってきました。

では、登ってテントを張って星を見て天の川を見て朝日を拝んで降りてきた話をしていきます。

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白毛門

トマノ耳から見たオキノ耳と白毛門

白毛門(しらがもん)は群馬県利根郡みなかみ町にある山で、すぐ近くには冬の定番谷川岳や三百名山の朝日岳があります。

そういえば白毛門の前日に谷川岳も登ってきました、わたし。

谷川岳のトマノ耳からオキノ耳側を見た時に右側に見える山が白毛門です。目立つ形ではないのでわかりにくいですが、その奥に笠ヶ岳、朝日岳とコースが続いていてぐるーっと回るとこの谷川岳までコースが続いてます。そしてぐんま県境稜線トレイルのコースでもあります。

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白毛門登山口~白毛門

夏は白毛門登山口駐車場が使えますが、冬期は積雪状況と除雪状況次第で土合駅の駐車場を利用することになり少し歩く距離が伸びます。

冬の白毛門登山口駐車場

今年は雪が少なく、3月で雪もかなり解けていたので登山口駐車場が使えました。やったね。

冬山テント泊 50Lザック

登山道情報が少なく、日ごとに状況も変わる時期のため単独行は荷物が増えがち。

マムート トリオンプロ50+7Lで約18.5kgです。今年の冬山テント泊は16~19kg程度になることが多いです。確実に背負えるキャパが増えていくのを感じてます。

3月の白毛門登山道

積雪は少なめでべちゃべちゃになった泥が嫌な感じです。

歩きにくいコースな上に、めちゃくちゃ急登。結構きつめな登りです。天気も良くて暑い暑い。

冬の白毛門登山道

次第に尾根に出てくると左手には谷川岳を望みながら歩いていくわけですが、急登で景色を楽しむ余裕はあまりないです。

冬の白毛門1484m地点

松ノ木沢の頭と言われる1484m地点のプチピークが広場になっています。一番高いところのが白毛門山頂です。正面歩いて、左から巻いて登っていくルートですね。

白毛門から見た谷川岳

展望もなかなかいい地点で谷川岳も一望できます。

手軽にテント泊をするならこの松ノ木沢の頭が設営地候補ですね。

ここでは物足りないので、先を目指して登っていきます。

ペツル バサック セミワンタッチ

ここから雪の斜度が上がり、トラバースもあるのでアイゼンを付けてトレッキングポールからピッケルにします。

アイゼンはペツルのバサックをセミワンタッチで使ってます。この時期ならつけやすさ重視でワンタッチでもいいのですが、まだ変えてないです。

冬の白毛門トラバース

ちょっと怖い斜度のトラバース。

気温が高いので雪が腐っててシャリシャリ、アイゼンのグリップが悪く、踏み抜きもあって歩きにくいです。

冬の白毛門 山頂直下急登

白毛門の核心部はここ。山頂直下の急斜面の直登です。

すれ違ったのは下山中の2人組と1人でしたが、2人組はここの手前で撤退したそうで、1人の方が尻滑りした後がくっきり残ってます。

てかこの斜面尻って怖すぎ、さぞ有名な尻ボーダーなんじゃろうな。

白毛門 自撮り

途中までは斜度控えめでまだ普通に登れて自撮りしてたんですが、後半は一気に斜度が上がりダガーポジションで手も突っ込んで四つん這いで登りました。

思うのは尻ボーダーの人すげぇなということばかり。

白毛門山頂手前

登り切れば大勝利のビクトリーロード。

白毛門から見た谷川岳

後ろには谷川岳。サイコーの天気だぜ!

山頂看板は雪の下のようだったので少し進んだところにテントを立てます。

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テント設営~エアマットパンク

白毛門から少し下った地点

白毛門から笠ヶ岳側に少し下ったところをテン場にします。

整地とテント設営のタイムラプス。

雪山に立てたTFStent Libra2

今日のテントはTFS TentsのLibra2

インナーテント無しでグラウンドシートのみで使用しています。この使い方だと約900g。

白い雪の上に赤いテントは映えてサイコーにカッコいいです。好き。

エアマット パンク

テント内も整えてーと思ったらインフレータブルマットがパンクしてました。

イスカのピークライトマットレス120です。

これが10年前のブロガーおじさんなら「ああああお気に入りのマットパンクしちゃったよおお雪上なのにマジピンチ!寝れないよお(ノД`)シクシク」とか言えるんでしょうが、残雪好天な環境でマットパンク程度だと悲しむこともできないですね。

ザックを広げる

穴が開いたなら仕方ないとはいっても対応はそれなりに。

補修パッチもないのでザックを広げて背中を断熱。写真にないですがサーマレストZシートもあったのでザックの上にひきました。

穴が開いたマットは小さくたたんでお尻の下にひきます。

寝るまではザック+Zシート+畳んだマットの上に座ります。

スタッフバッグを足元に

足元はスタッフバッグとカメラドライバッグに色々詰め込んで対応。

寝る場合は基本的に3点、背中、お尻、足を守れれば寝れます。

寝袋の足元にハードシェルをかぶせる

寝袋はモンベルダウンハガー800ハーフレングス#3。上半身なしの半シュラフです。

コンフォート3度、リミット-2度、この日の最低気温は-5度。まあ問題はないでしょう。

ハーフレングスも横向きで膝を曲げると首までシェル部分で覆うことができます。

足元は保温+シュラフカバー替わりでハードシェルジャケットを逆さまにして装着します。腕部分、フード部分をウェア内に入れることで冷気の侵入が若干減ります。

あとダブルジッパーのシェルだと裾元広くてかなり便利です。

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日没~晩御飯

白毛門から見た尾瀬 燧ヶ岳 至仏山

だんだんと日が落ちて空と山が染まっていきます。中央左の尖った山が燧ヶ岳のはず。尾瀬や至仏山があの辺りにあるはず。

山頂同定のコツは、きっと〇山のはず。という決め打ち。

間違ったことに後々気付けばその恥ずかしさからもう忘れられない山になります。

白毛門に張ったテントから谷川岳を望む

谷川岳側は雲に包まれてしまいました。

晴れないで有名な谷川岳らしいたたずまい。

白毛門に張ったテントから谷川岳を望む

そしてブルーアワー。少し雲が減ってきてますが晴れ切らないですね。

星が出ることには晴れるのを期待しましょ。

味噌ぶっこみ飯

最近スーパーで見つけた日清のカップ。約200円お湯280mlで5分、100gで400kcal位。

これを。

味噌ぶっこみ飯をジップロックに。

ジップロックに。

これをフードコジーやチタンカップで戻すと容器の分コンパクトにまとまります。

尾西アルファ米は250~300円、モンベルリゾッタは400円以上と日清カップ飯がコスパ良いです。

カレー飯やハヤシメシなど味のバリエーションが多いのもいいとこ。

インスタントラーメンを砕いてジップロックへ

米の良いところは粒状で嵩張らず、またパッキング時にフィットさせたり隙間に入れやすいことです。

カップ麺インスタント麺は麺が固まっていて収納サイズが大きいので、ぐちゃぐちゃに砕いてジップロックに移し、コジーで戻す方法がオススメです。

麺バラバラで嫌だとか言われてもぼくは気にしないので、気にしない人だけにオススメ。

米以上に安価で味の種類が多いのが麺のメリット。

腹持ちは米のほうが良く、お湯量も麺(350~400ml)・米(150~250ml)で麺は多めなのがデメリット。

自作ジップロックM用コジー(25g)

ジップロックで使えるコジーは WANDERLUST EQUIPMENTのスタンドコジーモンベルのフードコジーかメルカリか、自作かです。

星空とテント

テントと星空

少し仮眠して起きたら雲は全部なくなってました。やったね。

西の空でもうすぐ終わりの冬の星座と右の明るい星は金星。

谷川岳と星空

谷川岳と星空。右上に紫色のM42オリオン大星雲。

ごつごつした岩場にしびれますね。

谷川岳と星空

離れて白毛門山頂から笠ヶ岳、朝日岳方面。

テントと星空

そして天の川。

この時期だと深夜2時ごろに西の空に上がってきます。

テントと星空

夏の大三角と中央左にうっすら流れ星。

テントと星空

天の川より遅く三日月が出てきます。

肉眼では暗いオレンジですが、 カメラだと明るく日の出のよう。

星を撮って3時ごろ、日の出は5時40分ごろなので、目覚ましは4時40分か。1時間半は寝れる。おやすみzz

www.zetuenlife.com

日の出

笠ヶ岳 朝日岳の日の出

冬の日の出前はとても静か。

空の色に染まる雪面が幻想的な紫かピンクっぽくなります。

テントとブルーアワー

ゆっくり暗くなっていく日没と違って、日の出はどんどん明るくなって景色が開けてきます。

360度写真撮りたいときは忙しくなってしまいます。

テントと谷川岳

日の出前に染まる谷川連峰。語彙力失うほどにやべぇ。

日の当たる冬山

少し標高の高い朝日岳は日があたってます。

良い雪面。お尻で滑りたいね。

谷川岳のモルゲンロート

谷川岳もグッモーニン朝。

コントラストがくっきりすると恐ろしさすら感じる斜面。かっこよすぎる。

これが死者数ギネスの谷川岳。右側の谷間が一ノ倉沢。羽生丈二が鬼スラしたところ。

谷川岳のモルゲンロート

テントにも朝がきました。

谷川岳とモルゲンロートのツーショット。サイコーかよ。

下山

テントと谷川岳

日が上がっちゃうと暑い。

風もないのでテントフルオープンで朝ごはん。

テント内

おそろしく汚いテント内。性格がそのまま出ているのかね。

白毛門から見た谷川岳

だらだらと余韻を残しながら片付けして下山。

帰りたくない気持ちが足を重くします。もう1泊したい。

谷川岳東陵

朝から晴天で何人もの方が登ってきてました。

この景色が見れるなんてサイコーの登山日和。はーたのしかった。

まとめ

冬の谷川岳は登るよりも眺めるモノなのではないかと思ってしまうほどの景色でした。

そして赤いテントと雪景色サイコーです!

天の川と雪景色も貴重ですし、大満足の登山でした。

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