こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
完成された一体型パーソナルクッカーシステムであり、高速湯沸かし器という存在で市民権を得ているジェットボイル。
比較対象が少ないからか良いところが評価される道具ですが、使っていると不満点は多くあります。
今回はだからジェットボイルはダメなんだよ!というポイントをキレ気味に紹介していきます。
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料理なんて作れない
なにもオシャレな料理を作りたいと言ってるわけではないのですよ。
炒めたいとかも言わない、インスタント麺に玉子を入れたい。その程度。
その願いすらジェットボイルでは叶わない。
インスタント麺を作って、玉子いれて、少し煮込んだら、あら不思議、玉子が底と側面にこびりつくではありませんか。
水戻ししたパスタをジェットボイルでゆでて水分飛ばそうとするじゃないですか。
底に麺がくっつくくっつく。
しかも深型クッカーだからカトラリーでこびりついた麺を取るのも大変。思いましたよね、二度とジェットボイルでパスタ茹でないって。
そういえばジェットボイルで牛乳温めたときもガビガビに焦げ付いたこともありましたし、うどん+納豆入れたときも底に納豆焦げ付きました。
あとほらジェットボイルのレシピ本あるじゃないですか。
ジェットボイルデビューした人が一緒に買いがちな本ですよ。
この本に載ってるレシピってフタの上で枝豆ボイルするとか、沸騰させたお湯でリンゴ蒸すとか、別売りフライパン使うとかですからね。
そのボイルに使ったお湯でアルファ米戻して、合わせて完成みたいなレシピが載ってるんですよ。
天才じゃんって思いましたよ。
めっちゃボイル(茹でる)してんじゃん!お湯沸かすのは早いし!あ、ジェットボイルじゃん・・・ってね。
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お湯のキレが悪い
まあ料理作れないのはいいのよ、お湯沸かしたくて買ったわけだからね。
お湯を沸かして注げればいいんだよ。
なのにカップの湯切れが悪いってなんなの?沸かしたお湯を注がせる気もないってバカなの?
今どき激安中華クッカーだってもっと湯切れいいのよ!
せっかく専用設計のフタなのにどうしてこんな湯切れなの。大雑把なアメリカンでも許されないよ!
でもまあ使ってくうちにわかってきましたよ。
ネオプレンコジーを少し下げてフタと干渉しないようにすると湯切れが少し良くなる。
そんで500ml以上の湯量だと湯切れが悪くなるわけだ、クッカーは1Lだけど使えるのは500mlなんだ。まあ仕方ない。湯切れのためだ。
おっと、注ぐ前にはフタがしっかりされていることを確認しないといけないぞ?ぐるっと一周ちゃんとだよ?
そして注ぐわけだ、お湯を。
くっそ!!!
フタなしのほうが調子がいいのでは?
フタ有りでも慣れればこの程度で注げるけどコーヒードリップには使いたくないレベル。
神蓋SOTO サーモスタックリッド
SOTO サーモスタックリッドLを使うことで湯切れ問題を解決できます!
ジェットボイルユーザーには必須アイテムですよ!
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保証タグの位置が悪い
ジェットボイルの火力調整つまみには製品保証(PSLPG)タグがついてるんですよ。
国内販売の保証用で外しても、修理時は付いてないといけない。
でもこんな小さいの外して無くさないわけないじゃない?結局外せないじゃない。
こいつが邪魔くせぇんだ!テクニカルにひっかかりまくる。
火力調節のときにひっかかる用のタグですか?ってくらい引っかかる。
沸騰して止めようとしたとき引っかかられたらもう大変。
つける場所をもっと考えてよ。
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軽くはない
ジェットボイルフラッシュの場合は本体重量440g+110ガス缶200g=約640gです。
ジップ、マイクロモなら本体400gで40g軽くなり、ミニモは500gなので60g重くなります。
例えば普段使ってるアルコールストーブセットの場合
エバニュー チタンストーブ |
34g |
エバニュー ゴトク |
13g |
チタン風防 | 15g |
エバニューTi570 | 55g |
Ti570フタ | 22g |
合計 | 139g |
リンデン パウチ容器100ml |
11g |
燃料(1泊2日) | 100g |
合計 | 250g |
写真とは少し違いますが。現状はこんな感じ。
燃料なしで139g、アルコール100ml持って250g程度です。
・カップを大きくすると・・・
Ti570+フタ(77g)→LIXADAチタン1100ml(139g)で62g増で約312g
・ガスバーナーにすると・・・
アルコールストーブ+ゴトク+風防(62g)+燃料(111g)=173g→P-153(100g)+110缶(200g)=300gで189g増で約439g
個人差はありますが1人用で640gのジェットボイルセットが軽いとはとても言えません。
さらにフラックスリングが大きいのでかなり嵩張ります。
JETBOIL スタッシュ
最新のジェットボイル スタッシュさんに限れば、軽量性と高燃費を実現した欠点の少ないジェットボイルと言える。
が、一体型じゃないジェットボイルは用途がそもそも違うわけで、一定多数の人が求めるジェットボイルではないのだ。
欠点が減った代わりに、長所も消えてしまった別物のバーナークッカーセットに仕上がっている。
スタッシュさんの登場でレシピにもバリエーションが増えたりしてるのだが。
重ねて言おう、我々が求めるジェットボイルとは別物だ。
インスタント麺→コーヒーで味が残る
山頂でインスタント麺を作るじゃないですか。写真はカップ麺で恐縮ですが。
インスタント麺作って食べて軽くウェットティッシュで拭くわけですよ。
そんで、食後のコーヒー飲もうとお湯を沸かしてコーヒー淹れたらめっちゃ油浮いてるんですよね(コーヒーの油分とは別物の)。
コーヒーの味もラーメン風味があって。
え、ジェットボイルをみんな一体どうやって運用してるの?天才向けなの?
結局ジェットボイルでインスタント麺作るのすら嫌になって、全部コジーを使って作るようになりましたよね。
テント内が温まらない
冬山のテント泊。
朝起きて、バーナーでお湯を沸かしてテント内も少し温めて今日も歩くぞ、ってなると思うんですよ。
ところがどっこい、ジェットボイルの完璧な一体型構造とフラックスリングは熱を外に逃がさずクッカーのみに伝えてしまうんだ。
つまりは、テント内はまるで温まらない。
温めれるのは手くらい、テントはもちろん靴下や手袋の乾燥なんて不可能だ。
極めつけは湯気は出るからテント内で結露はするんだ。おいおいどーなってんだいおまえさん。
耐風性の低さ
「ジェットボイルってバーナー部分を覆うようにカップが付いてるから風に強いんでしょ?」
使ったことない人や使ってる人でも見た目からか“ジェットボイル=耐風性の高いバーナー”と思ってる人は割と多いようです。
「風の影響を受けにくい」とか「風に強い」と書いてるネット記事も見かけました。
どの程度の風を想定してるのかわからないけど頻繁に山で使ってる人の言葉では無いのでしょうね。
実際は熱は外に逃がさないのに、外の風は入ってきてしまうんだからね、ジェットボイルさんはよぉ。
ヒートエクスチェンジャーに甘んじた低い火力、風から守られてないバーナーヘッド。
そこから導き出されるのは耐風性の低さだ。もちろんクッカーを付けた状態で風に弱いんだ。
これが想像以上に弱い。
びゅーなら火が消えるし。ひゅーで消えることもある。耐風性を測ろうと口でふーと息をかけただけでも消えてしまう・・・。
さらに困るのがバーナーが覆われたクッカーのせいで火が消えたのも気づきにくい事。ガスが漏れ続けてしまう。
ただし通常のシングルバーナーに比べるとバーナーヘッド部を守りやすいからザックでもマットでもウェアでも使えば簡単に守れるのは事実。
でもまあ、MSRのウインドバーナーに乗り換えですかね?
取っ手がだんだん溶けてくる
説明書には書いてるよ、火をつけてからクッカーを乗せてくださいと。
なのに、クッカー乗せたまま着火してる使ってるぼくが悪いのだろう。ジェットボイルは決して悪くない。
だからだんだん取っ手が溶けてきてるのもきっとぼくが悪いんだ。
もうちょっと上に取っ手を付けたらよかったんじゃない?
なんて、言える立場じゃないんだぼくは。ジェットボイルは悪くない。
ガス缶がつける時にガス漏れする
ジェットボイルとガス缶を接続するときに、くるくる回していって最後のほうで少しガスが漏れるんですよ。
しかも今まで使ってきて数個のガス缶すべてで漏れます。
P-153やほかのバーナーでも漏れるのを確認したためジェットボイル本体ではなく、ガス缶の欠点だと認識しています。
プリムスガス+ジェットボイルだとガス漏れなしでした。
数年前にガス漏れ、ガスでない不具合で回収もありましたが、これはジェットボイル的に不具合ではない程度の認識なのかなと思ってます。
ぼくの中でジェットボイルガスのイメージは漏れるガス、でもプリムスパワーガスより寒冷地には強め、値段も高めという印象になってしまってます。
ガス漏れの動画も撮りました、音量を出すとガス漏れ音も聞こえます。
定期的に言われてることだけど、ジェットボイルのガス缶が100%ガス漏れする
今シーズン5個くらい使った全てで漏れる、P-153でも漏れる
もうお漏らしみたいなもん
問題はないのだけど、缶の精度低いのかな? pic.twitter.com/LUojxmDZtb— ぜつえん@車旅中 (@zetuenonly) 2020年3月29日
検証
気になったので検証し、どうやら同じ充填先な韓国の会社のMSR OD缶も漏れることまでわかりました。
ただ韓国製のスノーピーク缶は漏れにくくてやや謎も増えました。
検証記事も参考にしてください。
欠点は多くても唯一無二なジェットボイル
勢いに任せて不満を書かせてもらいました。
それでも効率的にお湯を沸かすことを考えればジェットボイルが最強なのも事実。
特にテント泊縦走や雪から水を作る冬山などのガス消費量やテント内で使う安全性を気にするシチュエーションになるほど有利性は上がります。
さらに500mlを100秒で沸かす最速の沸騰マシーン「ジェットボイル フラッシュ」は最強の湯沸かし器と言わざるを得ません。
デメリットを含めて、それでもベストだと思って使える道具、それがジェットボイル。
まとめ
慣れれば困ることも少なく、自分にジェットボイルを合わせるのではなく、ジェットボイルに自分が合わせるのが正解という認識になってきました。
不満が見えるほどに使っていて好きなバーナーであるのも事実。もちろんこれからも使い続ける愛着のある道具です。
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コメント
すごく参考にならない記事でした
分かり易いと思いました。
この頃日帰りの軽度山を始めました。
ありがとうございます!
気軽に行ける日帰り軽登山も歩きなれてないと大変ですよね。
自然を楽しんで無理せず続けてください!
まだそんなに使ってないミニモが点火できない 火花はでるんだが
冬山なら死んでた
コメントありがとうございます。
電子着火端子の先端と本体が適度に離れてる必要があります。
もしかすると近すぎたり遠すぎて点火不良を起こしてる可能性もあるため位置を調整してみると改善するかもしれません。
それと電子着火装置の信頼性は低いため、フリント式のライターを別に持つことを勧めますよ。