こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
大雪山では日本で最速の紅葉を見ることができます。毎年9月中旬~下旬が見ごろです。
というわけで9月17~19日で大雪山に登山に行ってきました。
紅葉があって天気も良くて最高の山になるだろう、と思ってたら紅葉は不作で天気もガスガスでおまけに雪まで降ってきてすごい過酷な山になったのでそんな登山のお話です。
山行程、持ち物、3日間の写真あるので少し長めです。
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山行程
どうせならトムラウシに行きたいと思い入山口と下山口を違うところにしたため車ではなくバスでの移動にしました。
9月16日ー札幌→旭川駅までバスで移動
9月17日ー旭川駅→旭岳ロープウェイ→旭岳→白雲小屋テント泊
9月18日ー白雲小屋→忠別岳→トムラウシ→双子池テント泊
9月19日ー双子池→オプタテシケ→美瑛避難小屋→白銀荘→上富良野駅→旭川駅→札幌→家
1日目はバスのため始発のロープウェイに乗ることができないため短めの行動に。
2日目は15時間の行動時間のため山頂もかなりスルーして歩き続けました。
3日目は9時間ですがバスの時間を気にしながらのアップダウンが多いルート。
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持ち物
これでほぼ持ち物すべてですが、パッキングの際にスタッフバッグを変えたモノやジップロックに入れたものがあります。そして、行動食を9個プラスして全部で30個持っていきました。
個別にみていきます。
まずは調理系のクッカー。
夏はお湯があれば食べれる食事にするためアルコールバーナーにして軽量化です。
お湯を沸かす用のスノーピーク450マグと飲み物用のスノーピーク300マグ。
エバニューのアルコールバーナーと五徳、トークスの風防と蓋です。シリコンの掴みです。
アルコールは食事4回分で160ml+おまけで持ちましたが余りました。
イスカのポーチに入れてますが二つに分けたアルコールの片方は入らないです。
イスカのポーチに入った分301g。
日帰り登山の時はこれだけあればリフィル麺+コーヒーができます。
次は食糧と行動食
17日夜、18日朝、夜、19日朝の4食分+行動食です。
4食はモンベルのリゾッタ+スティックココア。
行動食はイオンのライトミールブロックチーズ味を30袋です。
現地で迷わないように個別にジップロックで分けておきます。
エマージェンシーポーチですが、タオル、携帯トイレ、トイレットペーパー、歯ブラシ、ライター、ナイフ、カラビナ、細引き、ココヘリです。
あと場合次第でテーピングと絆創膏が増えます。
ザックはマムートのトリオンプロ50+7です。
今年買ったザックでまだあまり使ってないですが、クライミング仕様で堅牢な作りになっているのが魅力です。
背面パネルが開くのも使いやすいです。
燃料+水+食料込みでの重さが15kgになりました。
僕の中では2泊なら軽いほうです。重いと1泊で20kgは超えますし。
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9月17日(1日目)
まずは旭川駅~旭岳ロープウェイまでバスで移動します。
下山口が違うので買う券は片道です。
山頂駅は気温9度ですが、すでに風が強く雨も降ったりやんだり。
山頂は10m以上の風だそうです。
係の人に聞いたところ明日も天気は悪いだろうとのことでした。
雨の止んだタイミングで登り始めます。
まずは旭岳まで。
姿見の池です。風が強いので雲の動きも早く時々晴れ間がでてきます。
ですが、山頂は見えないですね。
上がガスってるため登ってる最中も後ろに意識が行ってしまいます。
後ろは晴れてるのに。ガスの中に進んでいく自分。
2時間弱で山頂です。
風とガスで真っ白です。どんどん進みます。
この赤い花はなんていうんでしょう。
紅葉はチングルマと赤い花がメインですね。
お鉢周りは比較的晴れてます。
あまり紅葉してませんが素敵な縦走路です。
というわけで北海岳。ここから白雲方面へ。
白雲側はすごい曇ってます。
風が強いのでぶれてないチングルマ撮るのが難しいですね。
チングルマの綿毛はいつ見ても不思議な形です。
白雲小屋と明日歩く高根ヶ原とトムラウシ方面です。トムラウシは雲の中です。
白雲小屋より先は歩いたことがないのでワクワクしてしまいます!
そして白雲岳はスルーです。
明日が早いのでサクッとテントを張ってご飯食べて、寝ます。
16時半ごろにはすでに寝てました。
今日は5時間半ほどの行動時間でゆっくりを意識して歩いたので体力温存してます。
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9月18日(2日目)
夜にポツポツと雨の降る音がしてましたが、起きてみるとどうやら雪だったようで少し積もってます。
そしてあまり気にしてなかったのですが爆風で周りのテントが2張りつぶれていました。大丈夫だったかな。
星の写真を撮ろうと思ったのですが、雲の流れが速すぎて隙間から少ししか星が見えないので諦めました。
ご飯を食べて出発します。朝3時発です。
真っ暗でガスってる高根ヶ原を進んでいきます。
風をさえぎるモノがないので爆風を浴び続けてきついですね。
忠別岳の手前くらいで雲が突然オレンジに染まって日の出です。
雲が多くて空が見えないですが良い感じ染まってくれたのが撮れました。
すでにだいぶ奥地なので手入れが行き届かないのか木道の大破っぷりにも驚かされます。
ネジが抜けてるところもあるので木道も注意が必要です。
忠別岳はガスで展望ゼロです。景色がない分足が進むし良しとしましょう。
忠別岳から見る五色岳、化雲岳辺りがキレイに染まってます。
しっかり赤く染まってます。今回の山では天気的にもここが一番でした。
重いけど望遠レンズ持ってきてよかった。唯一の出番でした。
雲が多い分明るいところと暗いところのコントラストがはっきりして飽きませんね。
雲が動くとどんどん変わる山の斜面に見とれてしまいます。
忠別岳石室です。あそこを拠点にこの辺で写真撮るのも楽しそう。
チングルマの中を木道で歩くコースが最高です。すごく、メルヘンチックです。
ヒサゴ沼です。ここのテン場も泊まってみたいですね。
ちょっと下がったところにある分、風の影響受けにくそうです。
ロックガーデン超えてトムラウシ山。もちろん展望ゼロです。
初めてのトムラウシでしたがアクセスの難しさがやはり一番のハードルですね。
この岩場の多さも北海道の山では珍しいので歩きにくいですし。
トムラウシから南沼まで下ってきてる途中にアラレが降り始めました。
地面にうっすら積もります。ルートわかりにくくなるのと濡れるので大変です。
すでに今日9時間ほど歩いてますが、さらにコースタイム9時間先の双子池を目指して進みます。
右上の雲に隠れているのがおそらくオプタテシケ。
あそこのふもとに双子池のテン場があるのでだいぶ遠いですね。ガンガン歩きます。
三川台を過ぎたところからオプタテシケの登り初めまで藪漕ぎの連続です。
他の人の歩いた記録を見てもここが大変そうです。
「藪漕ぎだけどコースはわかる」という内容の記事をいくつか拝見してたのですが実際見てみると、踏み後もあり、コースもあるけど、左右の藪がコースを隠している、という感じでした。
なので藪を踏みつぶして歩くような感じではなく、上にかかってる部分を押しのけて歩くだけなので想定よりだいぶ楽でした。濡れた笹でパンツまでビチャビチャになりましたが。
ただ足元が見えにくく、滑りやすい地面や木の枝や段差があるところが多いため転倒注意です。
ぼくは藪漕ぎ中に3回転びました。
ツリガネ山、コスマヌプリ、などいくつかの小山を超えていきますが山頂標識はないです。
アップダウンが多く藪漕ぎも多いため大変ですが、個人的にはコースタイムほどはかからないと思うルートでした。
藪漕ぎ想定でコースタイム長くなっているのかも?
地図にも熊注意と書いてあり、見通しが悪いのでクマが怖かったですが、人にも熊にも全く合わなかったです。
しかし大雪山の奥の奥、究極の自然で天気が悪いですが興奮してしまいます。
日没前になんとか双子池到着です。
看板もないので注意ですが、藪の中突然分かれ道があります。
テントは2張りがいいとこかな。という感じですね。
でももしかしたらこの場所は近くにも開けたところあるのかもしれない?です。
テン場の奥に水たまりがあります。
浄水か煮沸は必須です。
ぼくはソーヤーミニで浄水してます。軽量コンパクトでフィルター交換もなく便利です。
濡れた笹の中、藪漕ぎを半日したのでウェアが濡れてしまいました。
エマージェンシーポーチの細引きをテント内に張って少しでも乾燥させます。
寝る直前まで吊るして、トレッキングパンツ、靴下手袋辺りは寝袋の中で一緒に寝て乾燥させます。
冬なら濡れるのは非常に危険ですが、この時期ならまだ濡れてもなんとかなります。
それでも気温は0度付近で風速も10m以上のなので慣れていないと動けなくなることもあります。
コーンリゾッタはコーン感はないですが、グラタン風味でリゾッタの中で一番おいしいです。最後の晩餐用にします。
二日目トータル15時間歩きましたが、テント泊装備ですしさすがにきついですね。
爆風+雪+低温という状況悪かったのもきつかった要因です。
ただ風景があまり見えずに写真撮る時間が短かったのでその分早かったかな、と思います。
9月19日(3日目)
オプタテシケの登りです。
岩場が多く、また道がわかりにくいです。
ただ花も多く岩もあり、とても自然豊かな山という印象です。
稜線の切り立ってる感じがすごいです。
爆風ですし、普通に落ちたら終わりです。
晴れてたら最高の展望があるんだと思います。これは絶対晴れた時にリベンジします!
オプタテシケ山山頂も展望ゼロです。
今回はすべての山で展望ゼロという絶望的な結果でした。
オプタテシケ過ぎたあたりからまたあられと爆風です。
吹きさらしでどんどん体温下がっていくのを感じます。
今回失敗したと思うところですが、手袋がフリース地のモノしか持ってきてなく雨風耐性がなかったことです。
手がどんどん冷えていきます。
美瑛富士避難小屋がもう少し先にあるので逃げ込みましょう。
たすかったー!
中には同じような旭岳から来てるお兄さんがいました。
カップ麺食べてたのがおいしそうでした。
少し休んでぼくが先に出発したのですが、あとから追いつかれてそこから白銀荘まで一緒に歩きました。
これはすでに避難小屋のお兄さんと合流したあとですが、美瑛岳の下りのはしご。
結構長いですし、急だし。存在を知らなかったのでびっくりでした。
ハシゴ下った後にロープで登りもあります。
2人になって話し相手もできて、ペースよく下っていきます。
辛い時に誰かがいると安心感が違いますね。
だいぶ下ってきました。下界は晴れているようです。
山は吹雪なのに。
白銀荘です。
中々大変なルートでした!
このあと温泉に入ってバスで上富良野駅へ。そこからJRで旭川駅へ。
旭川駅からバスで札幌というルートで帰宅しました。
ルート
今回のルートです。
まとめ
久しぶりのテント泊縦走でした。
天気には恵まれなかったですが山を歩くという登山の根源の楽しみができました。
テントを持って歩くっていうのは自然をより感じられて最高にハイになりますね!
景色が無くても山を楽しめるようになってきてるので山がさらに好きになってしまいます。
若干中途半端でしたが、旭岳~富良野岳もやってきました!
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