こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
「自分で自分が臭い事に気付いたらマジで臭いぞ」
以前、夏に2週間の北アルプス縦走を経て得た教訓はこれでした。
普段1泊2日でも、6泊7日でも着替えはほぼ用意することはありません。
着替えの回数を減らしたいアウトドアで、臭いにくい服というのは非常に便利なものです。
防臭、保温、温度調整、汗冷えしにくいといった特性を持つウールはまさにアウトドアウェアに最適の素材と言えるでしょう。
今回はラシカルのウール×グラフェンのシープブレスシャツをレビューします。
スポンサーリンク
Rasical
いくつかの物をレビューしてきたラシカル製品。
エアロゲルやグラフェンと言った最新素材を取り入れた性能の高さが魅力のブランドです。
防寒系アイテムではエアロゲルを使った独自の中綿ヒートエーテルでしたが、それに比べると今回のシープブレスシャツはかなりシンプルな印象があります。
スポンサーリンク
シープブレスシャツ
素材 |
コスモウール
(ZQメリノウール50%×グラフェン50%) |
ウール |
17.5μm(150g/㎡)
|
カラー |
チャコールグレー
|
重量(メンズM長袖) |
約165g
|
種類 |
長袖・半袖
メンズS、M、L、2L、3L
レディースS、M、L、2L、3L
|
半袖と長袖の2タイプで、サイズはS-3Lの5サイズ。男女別です。
色は一色、グレーのみ。
グラフェン
アウトドア用品でもまだ一部でしか使われていない次世代の素材「グラフェン」
有名ブランドではカリマーやティートンブロスのフリース生地で採用されている程度です。
グラフェンとは、2004年に発見された炭素原子一つ分の厚み(1ナノメートル=0.000001㎜)しかないほぼ二次元の炭素原子が結合したシート状の物質です。
画像のように六角形(ハニカム構造)で構成されるグラフェンは、円柱にすればカーボンナノチューブ、多層ではグラファイトと呼ばれる素材の最小構造です。
銅の10倍ある世界で最も熱伝導率が高い、鉄の200倍の引っ張り強度、抗菌防臭効果など語彙力が落ち着かないほどにすげえ素材です(笑)
スマホの超高速充電や車のコーティング剤にも使われるなど用途は多岐に渡り、製品化への研究が進行中の最新素材なのです。
コスモスウール(Cosmos Wool)
グラフェンを学んだところで本題へ。
シープブレスシャツ、最大の特徴はグラフェンを配合した独自素材「コスモスウール」で作られていることです。
ウール×グラフェンはもしかすると日本初?とのこと。
icebreakerなどと同じニュージーランドの認証されたZQメリノウール(17.5μm)は滑らかで非常に肌触りが良い高品質ウールです。チクチク感もありません。
その高品質ウールにグラフェンを配合したのがコスモスウール(Cosmos Wool)です。
改めて考えると白いウールに、黒いイメージのグラフェンを足したようなグレーカラーだなと思いました。色味も単色ではなく、横に縞模様が入ったような色の付き方です。
メリノウール100%はチクチクしやすい、虫食いする、乾燥が遅い、耐久性が低い、洗濯がしにくいと不便さが目立ち万人向けではありません。
コスモスウールはグラフェンと50%50%のハイブリッドメリノウールウェア。
メリノウールが持つ保温性、吸湿性、調音、防臭機能にグラフェンの耐久性、抗菌、速乾性を追加した性能もハイブリッドです。
ウールは寒い時は暖かく、暑い時は涼しく温度調整してくれる素材です。
普段着からキャンプ、登山まで着続けることができる万能ウールウェアと言えます。
“150g/㎡”は、1m×1mの時に150gある厚さの素材を使ってますよの意味。
150g/㎡のウールは綿のTシャツ程度の厚さです。
薄すぎず厚すぎないので年中使い続けられるグレードです。
着用感
身長161cmでMサイズを選びましたが、少し大きめくらいです。
フィット感はアンダーウェアよりはずっと緩めで、TシャツやロンT程度のリラックスフィットです。
シープブレスシャツは1枚での着用を想定しているため、シャツ程度のフィット感です。
登山のようなアクティビティをメインで使うならもっとフィット感高めのアンダーウェアっぽい服が好みです。
1枚で着るならあまり必要ありませんが、アンダーウェアに使うときに便利な親指を通すサムホールも付いてます。
手首までと別の生地でサムホールと手のひら部を作っているため長さにも余裕があります。
手のひらが暖かいので秋冬春は便利です。
温暖な地域や春夏秋に1枚で使うならTシャツタイプのほうが便利かもと思いました。
生地の伸縮性は非常に高め。
触り心地もさらさらでずっと着ていたいような質感です。
登山的には春や秋に使うにはちょうど良い保温力。冬にはやや物足りなく感じました。
ウール特有の汗で濡れたときに汗冷えしにくいのも感じました。
ただ運動量が増えると発汗に乾燥が追い付かず、背中辺りが濡れているなと感じるシーンも多かったです。
そうなると休憩時に風で汗冷えしてしまいますが、この辺りはウールあるあるですね。真冬よりも天気の良い春口に多いあるあるです。
ウールとスケール・・・
ウールの表面はウロコ状のスケールで包まれています。
濡れるとスケールが開き、中に湿気を閉じ込めることで肌と湿気を離し、汗冷えしにくい特徴があります。
キャンプではベースレイヤーとして活躍してくれます。
フリースを重ねて、同じくRasicalのフェアリーノヴァジャケット、フェアリーノヴァ防寒パンツと合わせれば冬キャンプが快適になります。
消臭効果
ぼくはこのシープブレスシャツを、2か月間洗濯せずに着続けてみました。
登山の時も、キャンプの時も、寝る時も、もちろん日常生活でもです。
お風呂に入る時に脱ぐ以外はずっと着用し続けた60日でした。
で、ニオイをかいでる様子。
全然臭くない!(個人差有り
発汗の少ない冬期だったのもありますが、今まで使ってきた他のウールウェアよりも臭いにくい気がしました。
まあ多くの人は2ヶ月も着続けるシーンも少ないと思いますが。
キャンプや旅行で1-2泊程度なら洗濯無しで着続けることで着替えを減らしやすいウールウェアです。
スポンサーリンク
万能アンダーウェア
・着心地の良い高品質極細メリノウール
・グラフェン配合ウール
・防臭抗菌作用
・年中着やすい厚さと調音機能
癖のない優秀さで万人向けのウールシャツです。
アウトドアマンだけでなく、季節ごとに服が増えがちな人にもオススメの高性能ウェアです。
スポンサーリンク
シープブレスショートソックス
同じシープブレス素材のアンクルソックスです。
履き心地が良く汗も吸ってくれます。
登山用の靴下に比べると少し薄めでクッション性も少なめで、長時間歩くには不向きなのでキャンプや普段履きに使ってます。
シープブレスボクサーパンツ
こちらも同じシープブレス素材でボクサーパンツ。
臭わないとはいってもパンツは何日も履きたくないモノです。ええ、3日位しか履かないですよ。
まとめ
冬期の汗冷え対策でウールの良さに感動してからウール信仰が始まってしまった私です。
人生を3枚のTシャツで乗り切ろうとしてるぼくにとっては着続けられるウールシャツは向いてるなと感じるシープブレスシャツでした。
ウィックロンもいいですが、年間通して使いやすいウールを3枚にするのも良さそうですね。
スポンサーリンク
コメント