こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
キャンパーに「タープ泊っていいよね!」と言うとタープ泊をする人は「軽いしサイコーだよね!全然テント張らなくなったよ」といいます。
タープ泊をしない人に「え、下地面じゃん、ありえないわ。」と言われてしまうわけです。悲しいけどそんなものですよね。
キャンプスタイルの違いに過ぎないわけですが、テントは持ってるけどタープ泊いいよね!という人目線でタープ泊をするメリットとテントがほんとにいるの?って話を書いていこうと思います。
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タープ泊とは
そもそもタープ泊ってなんだろう?ということ。
タープ泊に細かい定義はありませんが、個人的には
・テントを張らない
・タープの下で寝る だと思います。
テント無しでタープの下で寝るだと、コット泊もハンモック泊もタープ泊のバリエーションかなと僕は思ってます。そう考えると、タープ泊ってかなり幅広いです。
最近流行りなサーカスTCのようにワンポールや吊り下げ式テントでインナーテントを外せるフロアレスシェルターもテントなのかタープなのかと考えるとさらにややこしくなります。
ただフロアレスシェルターはテントのように周囲を覆い設営する前提で専用の吊り下げテントがあるものが多いです。サーカスTCを見てタープ泊と思うキャンパーはいないでしょう。
用途的にはスクリーンタープのバリエーションと考えると分類しやすい気がします。
なので一般に想像するタープ泊とは少し違う物だと思います。シェルターというのが正しいでしょうか。
オープンタープの一枚生地のモノの下に寝るスタイルがタープ泊ということで話を進めていきます。
オープンタープ下でのコット泊やハンモック泊はタープ泊扱いにしときましょう。
雑に言えばタープ泊もテント泊も同じキャンプというくくりですし。
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タープ泊のメリット
タープ泊はいいぞお。
軽量化
タープ泊をするメリットの一つに軽量化しやすい点があります。
テントを張ったキャンプでもタープは張る人のほうが多いと思います。
その場合、テントを持っていかなくなるのがタープ泊。増える装備と言えばレジャーシートや時期によって蚊帳が欲しいですが、それでも軽量なタープは400~700グラム程度です。
山岳用の軽量なテントで1~1.5kg。山用ではないテントなら2~4kgほどあります。
ということでテントなくなりタープだけになると、あら不思議、荷物が一気に減るし軽くなります。
バックパックキャンプスタイルでタープ泊をする人が多いのも軽量コンパクトにキャンプができるからでしょう。
もちろん快適性を求めると話は変わってきますが、単体で重いテントは最低重量に限界があります。一方、ポールペグシート蚊帳などパーツ単位で自分で選ぶことが出来るタープは軽量化や快適さの拡張性が無限大です。
快適性とトレードオフで時期や天気、シチュエーションに合わせて軽くできる可能性の広さはありますが、逆にギアや経験値が必要でもあるいタープ泊はやや上級者向きな泊まり方とも考えられますね。
自然を近くに感じられる
自然を近くに感じられるのもタープ泊の魅力。
入口がオープンな張り方をすると外と寝室の境界線が曖昧になります。寝るときにクローズしてても地面が見えてたり隙間から外が見えてたりします。
自然との距離感がわからなくなり、自分が自然の一部のような感覚すら覚えます。
自然を満喫しやすいキャンプスタイルです。
寝起きの絶景
タープ泊は寝起きに目を開けたらすぐに自然の風景が広がります。
太陽の出る方角をあけておけば寝袋から出ずに日の出を見ることもできます。日の出見たいけどテントからでるのめんどくさい対策にも最適です。
夜に天気が良ければ、星空を見ながら気付いたら寝てたということもできます。
寝ながら焚き火ができる
外と中の区別がつかなくなるタープ泊。
寝床と焚き火の位置を考えておけば寝袋に入ったまま焚き火をすることもできます。
ただ火の粉でタープや寝袋に穴が開くのだけは注意ですよ。
張り方は自由自在
ステルス張りと呼ばれる張り方もありますし、タープは一枚の布なのでポールの位置や使う本数、ペグダウンの位置を調整することで張り方は自由自在です。
同じタープでキャンプをしていても雨の日や風の日、人の多いキャンプ場、誰もいないキャンプ場、キャンプ場のロケーションなどにその場に合わせた張り方ができてパズルゲーム感覚で張り方を考えるだけで楽しいです!
冬のタープ泊も楽しい
雪の上にテントを張るとフロアが必ず濡れてしまい乾燥撤収はほぼ無理。
それに比べタープ泊ならフロアがないので濡れるがほとんどありません。テントよりも軽くシンプルな作りなので自宅で乾燥させるのも容易です。
さらに雪を掘ることで床の深さを出せるのが冬のタープ泊。夏以上に楽しい冬のタープ泊はいかがでしょう。
スキルアップ
タープをしわなく上手に張るのはキャンプに慣れてる人でも難しいです。
張り縄の角度や自在の強さ、ポールの角度と気にすることはたくさんあります。その分、手際よく上手に張れてる人を見ると上級者感出ますし、なによりかっこいいです。
ソロなら雨風しのげれば問題ないですが、友達や家族とキャンプに行くときにビシっとタープを張れると尊敬のまなざしで見られること間違いなしです。
日ごろからタープ泊でタープを張り慣れていれば誰かと行くときに役立ちます。タープ泊はキャンパーとしてのスキルアップにもつながるわけです!
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タープ泊のデメリット
テントに比べ最低限なのでそれなりな欠点もあります。
雨に弱い
雨はタープ泊の最大の難関です。
タープの下で地面にシートとマットをひくタープ泊の人は絶望です。
コットがあればまだ救いがあります。
べちゃべちゃの泥の上で寝なければいけないですし水たまりになったら水没。泣くしかありません。
風に弱い
しっかりタープを張っていれば多少の風なら問題ないです。しかし強い風に吹かれると、どこかの隙間から風が入ってきてしまいます。
また強い風だとタープがバタついてすごいです。夜通し強風だと朝まで風を感じながら寝なければなりませんし、うるさくて寝れないなんてこともあります。
それに慣れるとどこでも寝れる強い子になれるかもしれないですが。
プライベートの確保
タープ以外に周りをさえぎってくれるものがないのであまりオープンに張りすぎると周囲の視線がつらいです。時期といくキャンプ場を考えなければなりません。
フルクローズできないと寝顔を見られちゃうかもしれないですし、荷物を隠すこともできないので防犯上も問題が出てきます。
虫に弱い
蚊だけならまだ許せるのですが、夏だと虫が上から下からどんどんわいてきます。
テントのように地面が覆われていない分、アリなど地面を這う虫に弱いのもタープ泊のデメリット。それでも自然は最高に満喫できます。
蚊帳だけではどうにもならないですし、蚊帳の中に蛾(ガ)などのが入ったら好きとか嫌いとか関係なく辛いです。悲鳴出ちゃいます。
この手の吊り下げ式の蚊帳があると夏のタープ泊が格段に快適になります。
フロアアリ蚊帳、フロア無し蚊帳、顔部分だけ蚊帳の3種類があります。
最近は居住性皆無な吊り下げ蚊帳を使うことが多いです。
貧乏そう
時々思うんですよね。ぼくのキャンプみんなと違うんじゃ?って。
道具も少ないですし、タープ泊はどうも雑な感じになります。おしゃれキャンパーのタープ泊以外はどうがんばっても野営感が出てしまいます。人目を気にする人だと気になる部分も多いでしょう。
人によっては「なんでテント張らないの?」「ほんとにそんな寝床で大丈夫?」と思われることを気にしてタープ泊ができない人もいるでしょう。
大丈夫、一度やっちゃえば楽になりますよ!意外とだれも気にしてないものですよ。
そして結論としては、タープ泊に慣れるとテント張る意味が分からなくなるという記事なんですけどね。
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タープ泊の向いてるスタイルの人
タープ泊は便利ですし、自然を満喫できるためオススメなキャンプスタイルです。それでも誰にでもオススメできるスタイルではないと思います。
ぼくの思うこんな人にはタープ泊がオススメだよ、というやつの例を。
ソロキャンパー
ソロでキャンプでは荷物を減らしたい人が多いことでしょう。
オシャレキャンパーはソロでも荷物たくさんですが、それ以外のソロキャンパーにとって軽量コンパクトさは嬉しいはず。
バックパックスタイルだと特に荷物を減らしたいのでテントを減らして軽量化するという考えは持っておくべきです。
ワイルドに決めたい人
テント?男じゃないぜ。野営スタイルが男のキャンプだよ!って方。
ブッシュクラフター志向の人や野営主義者たちは、こんな記事見なくてもタープ泊か軍幕ですよね。今更いうことはないはず。
これからキャンプを始めるワイルドなキャンプにあこがれてる方はタープ泊がワイルドですよ。
よく言えばワイルド、雑に言えば野宿なのだけ忘れずに。モテることはないです。
自然が大好きな人
テントに入ってしまうとキャンプなのにテントの中というプライベート空間ができてしまいます。キャンプってそういうものですが、自然を楽しむためにはデメリットでもあります。
寝袋と一緒で一度テントに入ってしまうと出てくるのは至難の業。自然を満喫することができなくなる恐れがあります。
なら寝るときもずっと外が良い!って方はもうタープ泊しかないですね。そんな外好きならタープもいらないんじゃ、って場合も。
タープ泊に向いてるタープ
どんなタープでもタープ泊はできますが、サイズや素材、金具の数で張りやすさや、張り方のバリエーションが変わってきます。
正方形か長方形がタープ泊しやすいです、オススメなタープをいくつか。
KAMMOKのKuhli
ぼくが愛用してる赤いタープです。すでにモデルチェンジしていることと、日本であまり流通してないため欲しい場合はKAMMOK公式サイトから個人輸入になります。
366x274cmでソロタープにしては少し大きめで約550gとぼちぼち軽量、なにより圧倒的な張りやすさと使い勝手の良さが気に入ってます。
周囲16カ所にロープをつけれる穴とlinelocというウルトラライトの人が好んで使う軽量でロープの調整がしやすい金具が使われていて木でもポールでも大体どこでも張ることができます。
人と違うタープやハンモックが欲しい方はKAMMOKがオススメ。
DDハンモックのタープ
DDハンモックというメーカーのハンモックじゃなくてタープ。
ロープを通すポイントが異常に多く、シンプルな3x3mのモデルで19カ所という多さ。
ただサイズ的にはギリギリ。
余裕を持たせてタープ泊をするなら4x4mのDDタープもオススメです。張り方に困ることはなくなります。
タトンカタープ
何度か画像出てるタープですが、ドイツのタトンカというメーカーのタープです。2TC使ってます。サイズは300x285cmのレクタタープです。
少し緑っぽいアースカラーでポリコットン(TC)素材のため焚火に強いのが魅力。
タープ泊のすぐ近くで焚き火をする場合はポリコットンはかなり便利です。重量が少し重くなり、乾きにくいというデメリットを補ってあまりある安心感です。
ニンジャタープ
パーゴワークスのニンジャタープ。
280x280cmでタープ泊だと気持ち小さいかな程度なサイズ感ですが、21か所のジョイントポイントがあり、2辺には紐も入っていてすぼめることもできるので張り方のバリエーションが圧倒的です。変幻自在な張り方はまさにニンジャ。
別売りのニンジャネストという専用の蚊帳というかインナーテントを使うと普通にテントな張り方もできます。
ただ在庫が全然なくて手に入り肉のがネック。
アクアクエスト
カナダのメーカーで防水性に優れるタープを出しています。
迷彩カラーやオリーブカラーで自然に溶け込むためブッシュクラフト的なキャンプなら理想的な色合いです。
タープ泊で一番使いやすい、長方形の形状でループもDDタープ並みに多いためタープ泊用かハンモック泊用なのでは、というタープです。
3x3mでも十分タープ泊が可能ですが、3x4mになると張り方の幅が広がり、雨の日は快適さが段違いです。
ぶっちゃけなんでも
タープ泊に慣れてくるとamazonで「タープ」と検索して一番最初に出てくるよくわからないタープでもタープ泊ができます。ロープ通すところ足りなければハトメつけてもいいですし、縛っても穴をあけてもいいわけです。ブルーシートは生地がしっかりしてる分タープ泊向きなのでは?と思うこともあります。
ただ安いものは生地の強度が低かったり、キレイに張れなかったり、雨に弱かったり、遮光性なかったりとなにか問題があります。
そもそもかっこよくないのでキャンプの楽しさが半減します。お気に入りのタープを見つけてください。
テントって何のためにいるの?
ここまでタープ泊の話をしてきてメリットデメリット書いてみてテント無くてもキャンプできるなーっとより思ってしまいました。
ただタープ泊にはデメリットやタープ泊では得られないものがいくつかあったのも事実。それを補うのがテントかなと。
テントはカッコいい
タープ泊やハンモック泊がいくら楽でもテントが欲しい一番の理由。
そう、テントはカッコいいんですよ!
必要だからテント買うんじゃなくて、カッコいいからテント買うんですよぼくらは!
テントを張るのも好きだし、テントの中に入るのも好き、テントの中で寝るのも好きだし、テントのある風景が好きで、テントの写真撮るのも大好きなんだぼくは!
タープ泊のこと考えてたらどうしようもなくテントが好きだったことに気付いてしまいました。
テントの安心感
ちょっと真面目な話。
キャンプにおいてテントは家の役割です。屋外のキャンプですがそこに壁、屋根、床があると人間の本能として安心感を得られるのではないかと思います。
細かい所だとプライバシーの保護、雨風雪へ対候性、自分のパーソナルスペースがあるという安心感といったところがテントにはあってタープ泊では得にくいモノです。
タープ泊をされる方なら雨や風や虫、プライバシーのことでのトラブルを多少なりとも経験してると思います。
ぼくはタープとテントを比較するとテントのほうがあらゆる状況に対して強いと思ってます。
タープ泊メインの人もテントは持っておくべき
タープ泊は自然を楽しみやすくキャンプの宿泊方法としてオススメですが、自然を相手に楽しむキャンプです。天気や虫等、初めて行くキャンプ場ほど不確定要素が増えリスクも増えていきます。
ペグがささらない、水たまりがある、台風がきた、大雨になった、突風でタープが飛ばされた。自然の中にいる以上あり得ない話ではないです。
ぼくはそんな場合でもキャンプがしたいのでタープ泊でも車移動なら車にテントは積むようにしています。
万が一が無いとは言えないことを認識し、タープ泊もテント泊も上手に使い分けてどっちも楽しめるといいよね!というのがぼくの考えです。
まとめ
後半ちょっとややこしかったですが、ぼくは自然を楽しみつつ軽量化できるからタープ泊を取り入れてる感じです。
いろんなキャンプスタイルを経験すると他にも生かすことができるはずです。したことない人も一度はタープ泊をしてみてはどうでしょうか?
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コメント
タープが軽いというのは本当なんだろうか。。。確かにタープをパラコードで張るだけ脳装備であれば軽いかもしれない。しかし、テント並みの快適性を求めてグランドシート・蚊帳・ポール・ペグを持参するとなると軽量のテントよりも断然重くなるのではないでしょうか。
んじゃめな様
コメントありがとうございます。ぜつえんです。
睡眠の最小単位は「寝袋とマット」です。この二つがあれば外で寝られます。
そこに屋根を追加するのがタープ泊。
屋根だけでなく、床や入口を追加するのがテントです。
もっと軽い例外はありますが、一般的なソロサイズのタープは約400-700g、テントなら1-2kgくらいでしょう。
これがタープ泊が軽い理由です。
もちろんこのままでは快適ではありません。
しかし、快適なんて人によって大きく異なるもので、快適でなくても寝れる人は多くいます。
快適にするためグラウンドシートや蚊帳やポールを追加するのもいいでしょう。
テントと同じか、もっと重くなるかもしれません。
しかし、テントと違い周辺アイテムを自分で選ぶことができるため”軽くできる可能性”があります。
ポールを木にしてもいいですし、ペグは木の枝にしてもいいです。蚊帳は顔だけで良い人もいます。
それは単体で1-2kgあるテントにはあり得ない可能性です。
そのため”タープ泊が軽い”は少し語弊がありますね。
“軽くできる可能性が広い”のがタープです。
軽量化は居住的快適性とトレードオフだと思ってます。
タープ泊を重くする理由も軽くする理由も個人の快適性の差に依存するというのがぼくの考えです。
あり
ありがとうございます。自分のスタイルを決めてタープかテントか決めたらいいんですが、こればっかりは両方試して経験を積んでいかないと何とも言えない感じですね。試行錯誤していこうと思います。