こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
水上を遊ぶフィールドにできるパックラフト。
川や湖だけでなく、海でも遊ぶことができますし、釣りだってできます。
ただし、「良い気象条件であれば」という条件付きです。
今回はパックラフト×海の危険性と天気予報の見かた、天気の目安について話していきます。
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最初に
大前提、パックラフトは海上で使うのに適した舟ではありません。
ましてや海釣りに使うとなるとリスクも上がります。
釣り針が刺さればが穴が空いて沈み、強い風が吹けば陸に戻れなくなる可能性もあります。
気象条件、出艇する海域、個人のスキルや知識、リスク管理体制など個人差が大きすぎるため、海パックラフトは他人に勧めにくい遊び方だと思っています。
それでも手軽に持ち運び乗ることができるパックラフトで海に行ける可能性も無視はできず、魅力的な遊び方なのも事実です。
不特定多数の目に触れやすいネット記事にしてしまうのも考えはしましたが、リスクを理解すれば実用的だとも思ってます。
パックラフトは海に向いてない、多くのリスクが潜んでいる、自分のリスク管理を人にゆだねない、そんな前提を踏まえてもらった上で読み進めてもらえればと思います。
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海でパックラフトに乗る魅力
悲しいかな、怖いよ危ないよって内容になってしまうのですが、それでも乗りたい海パックラフトの魅力から。
パックラフトで海釣りをするメリットは2つ。
・カヤックやSUPよりも手軽に楽しめる
・徒歩でしかアクセスできない場所からも出艇しやすい
片手で持てる約3kgの本体、バックパックで持ち運べる収納性、電動ポンプで5分かからず膨らむ準備撤収の早さ、初見で乗れてしまう必要スキルの低さ。
カヤックやSUPと比べるとパックラフトの手軽さは驚異的です。
その手軽さを海で活かすと徒歩でしかアクセスが出来ない場所から出艇できます。
車で近づくことができない海岸、駐車場から海まで距離のある場所ではパックラフトの独壇場です。
折りたたみカヤック(約20kg)やインフレータブルSUP(10~15kg)でも頑張れば行けますが、海に行くまでで一苦労ですし、そこから組立や膨らませたら海に出る体力なんて残っていません。
その点パックラフトは持ち運びやすく、ぱぱっと空気を入れて出艇出来てしまうわけですから。
そんな普通にはたどり着けない場所にはSNSでも見たことの無いような絶景が広がっているはずです。
竿を出せば爆釣は間違いでしょう。
陸(ショア)からではなかなか釣れない大型魚も気軽に釣れてしまうのも大きな魅力です。
海パックラフトフィッシングは、そんな未知なる可能性とロマンにあふれた遊び方なのです。
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パックラフト×海
海でパックラフトに乗る話。
パックラフトって海でも乗れるのか?
そもそも「パックラフトって海でも乗れるのか?」という問い。
すでに何度も海でパックラフトに乗って釣りをしてきたぼくとしては「天気と海の条件が良ければ問題無く乗れる」と思っています。
逆に悪天候なら絶対乗れない日も多くあり、その判断が難しいから「インフレータブルのボートを海で乗るのは怖い」と思われてるのでしょう。
海でパックラフトに乗る危険性
一般的に海でインフレータブルボート(空気で膨らました舟)を使う危険性は4つ。
1.耐久性の不安
一体成型のカヤックなどに比べ、空気で膨らませるパックラフトは穴が空くリスクが常に付きまといます。
陸近くの岩礁帯(岩や貝)、釣り具の取り扱い時、魚や漂流物との衝突など言い出せばキリがないパンクの危険性が潜んでいます。
陸の近い川や湖ならどうにかなっても、陸から数百メートル~数キロ離れた海上でパンクした際に泳いで陸まで戻れる保証はどこにもありません。
二気室のパックラフトなら半分の空気は残るので浮き輪としての役割を果たしてくれるため漂流するときの安心感がアップすると思います。ただパックラフトを捨てる選択肢が難しくなるため泳いで陸まで行くのがより厳しくなるとも思ってます。
もし、1人で出艇しているならパンク=遭難で海上保安庁への救助要請が必要になることでしょう。
2.風による漂流
パンクと並ぶリスクが風です。
パックラフトはフラットな船底で重量も軽いため風の影響を受けやすく、海上を滑るように流されてしまいます。
手漕ぎで直進性も低いため、陸から海へ吹く風が強ければ進行速度よりも風で流される距離が上回って進まないどころか後退することもあるでしょう。
そうなればパドルを漕いでるうちに体力が奪われ、力尽きれば遭難してしまいます。
海上保安庁が出している遭難情報(PDF)によると、SUPの遭難原因の9割は帰還不能(波や風の影響)です。
SUPはパックラフトよりも慣れが求められますが走行性能は上です。そんなSUPでも帰ってこれないならパックラフトではまず帰って来れないことは容易に想像できます。
3.転覆
幅広で安定性の高いパックラフトでも風や波が強ければ転覆することがあります。
転覆後に再乗艇できることは必須スキルですが、波や風の影響で上手く再乗艇出来ない可能性もあります。
悪天候下ならパドルや舟を流してしまう可能性もあるでしょう。
4.他船からの影響
自分以外にも海上には漁船や観光船、エンジンボート、水上バイクなどがいます。
エンジンを積んだ乗り物は速く、通った後には大きな波を引き起こします。
船が近くを通り過ぎるほど波は高く危険であり、海の波と合わさることで三角波が発生することもあって転覆するリスクに繋がります。
天気が悪かったり、波が高ければ他の船から背の低いパックラフトは見えにくくなります。
そんな状況ではお互い避けることができず船同士が衝突してしまう可能性も出てきます。
他の船に比べてパックラフトは海において最弱の海上弱者です。
船が自分を避けてくれる保証は一切無く、もし船が向かってきたなら速度も耐久性も低いパックラフトは祈ることしかできません。
海でパックラフトに乗れる条件
危険を理解したうえで海でパックラフトを出艇できる条件。
これが最低条件です。順に説明していきます。
晴天無風ベタ凪
天気が良い・風がほぼ無い・荒れてないのが海でパックラフトを出す最低条件です。
雨や霧の出るような曇天では遠くの視認性が落ちてしまいます。
遠くが見通せないと陸の方向を誤ったり、岩礁などの発見が遅れたり、他の船から見つけてもらいにくくなるため必然的にリスクが上がります。
風が無いこと、海が荒れてないことも前述したとおりパックラフトが走行性のに劣る海上弱者だからです。
複数人で
パンク即遭難のリスクがあるため最も気を使う部分ですが、どれだけ気を使っていても起こり得るパンク。
海上でパンクした際に頼れるのは助けてくれる他人です。
運良く漁船などがいれば助けてもらうことができるかもしれませんが、リスク管理を運に頼るのはあり得ません。
そのため、万が一パンクしたときに助け合えるように海へは複数人で行くべきです。
基本一人乗りのパックラフトはパンクした人を乗せるには不十分ですが波風が落ち着いていれば二人乗りも可能です。
二艇あればドライバッグを浮き輪代わりにロープで引っ張って陸まで行くという選択肢もあります。
そのときにも風や波が強ければ二人とも遭難してしまうかもしれません。
万が一のパンクにも対応できるように2人以上いることはもちろん、条件の良い天気なことも必須です。
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海上保安庁
海の事故に対応してくれるのは海上保安庁。
海上に出るうえで絶対覚えておかなければいけない、海上保安庁への救助要請する番号。
[118番]
海上でトラブルが起こった時に連絡する番号です。
トラブルが起きてしまい連絡するときにスマホが水没していたり、バッグに入れたまま身に着けてないとお手上げです。
防水スマホでも単体では誤って落とすかもしれません。
紐の付いた防水スマホケースに入れて必ず身に着けておきましょう。
海上保安庁サイト
海上保安庁のサイトは情報が多くて自分の求めるモノを見つけるのが大変です。
海辺のアクティビティなら「海の安全・基礎知識」の中にある「海の事故防止対策」で事故防止を一度目を通すのがいいでしょう。
風と波の判断方法
無風ベタ凪、と書きましたがそれを判断する方法です。
海の天気は陸以上に読むのが難しくなります。
どれだけ予報が良く、現地の状況が良くてもすぐに荒れる可能性があることは念頭に置いておくべきです。
アウトドア全般の天気予報の見かたは別記事で書いてます。晴天の狙い方はこちらの記事がわかりやすいです。WindyとSCWの見かたもこちらを参考に。
Windy
チェコの会社が運営する視覚的に知れる天気予報サイト、ウィンディ。
風の動きを見るのに向いてますが多機能で様々な情報を見ることができます。
アプリもあるのでスマホでも見やすいのが嬉しいとこ。
海の天気予報の見かた。
1.横にある予報の種類から波の予報にする(アプリではメニューを開いてから波)
2.地図から出艇する場所を選びピンポイントで選び下矢印を選択(アプリでは長押し)
3.10日間の波・風・うねりなどの予報が表示される
波の項目に風も一緒に表示されてくれるのでこれだけで必要な情報をまとめて見ることができます。
10日間予報はこんな感じ。
上から順に「曜日日にち・時間・風・最大瞬間風速・波・うねり・うねりの間隔」となっています。
無料で高性能な予報が見られますが、3時間毎の予報しか見られないのは無課金ユーザーの弱い所ですね。
メインで見るのは風・波・うねりです。
ところで波とうねりの違い。
風の弱い日なら岸辺に来るのが波、沖で上下するのがうねりです。
・陸との境目で先がとがって押し寄せるのが波
・海上で一定間隔で上下に波打つのがうねり
・海上で風によって発生する先のとがった波が風浪
浅海効果と言い、砂浜は急激に浅くなる地形により波が高くなりやすい特徴があります。
そのせいでベタ凪予報でも砂浜では波が立ってることがあります。しかし沖を見るとうねりは無く穏やかになっていることも多いです。
海は波打ち際を通過する出艇帰艇時が一番危険で、特に砂浜は波が高くなりやすいので早く突破するべき場所です。
海天気.jp
全国8000ヶ所以上の海辺スポットの海の天気予報が見られる釣りやマリンスポーツ向けの予報サイトです。
気象庁などの情報を元に予報した見やすいサイトに仕上がってます。
漁港や景勝地から天気予報が見られます。
ただ漁港名ではピンとこないと思うので、マップから場所を選んでみるのが使いやすいです。
よく見る場所はMY POINTで登録するとすぐに日々の確認がしやすくなります。
場所は多くありますがピンポイントで指定ができないこと、海上を指定できないことはWindyに劣る部分です。
予報の種類がたくさんあります。
Windyではわからなかった1時間毎の予報が見られるのが海天気jpの良いところ。
1時間毎の予報は3日先まで見ることができます。
天気と気温がチェックできるのもありがたい。Windyだけだと風と波だけ見てて雨予報だったなんてこともあります。
Windyよりも細かい風速予報が出てるのも助かるところ。
沿岸波浪はWindyの波と近い数値になる印象があります。
予報の更新頻度も多く2:50、5:50、8:50、11:50、14:50、17:50、20:50、23:50の1日8回更新。
ぼくが海へ行くときの波・うねり・風に関してはWindyと海天気jpの2つをメインに確認してます。
SCW
Windy同様地図から視覚的に天気を見ることができるSCW。
雲量を見るのに向き、晴天~雨を見定めるのに向きます。
78時間先まで1時間毎の予報が見られるなど高性能で、精度も高いのでアウトドアマンは必ず覚えておくべき予報サイトです。
SCWでは波浪と気圧・風速を確認します。不安なら雲量・雲量も。
Windyと海天気jpを確認していればSCWだけ大荒れ予報なんてこともありませんが、最後のチェックとしてSCWを使ってます。
風と波の目安
3つの予報サイトをメインに確認し、おそらくパックラフトで出艇できるだろうと言う目安。
・風:3m/s以下
・波:0.3m以下
・うねり:0.3m以下
これまでの予報を見る→実際に出艇を繰り返した経験からパックラフトを出せるであろう目安です。
ただ予報以下の天気でも出せない日もあれば、もっと強い予報でも出せる日はあります。
出せる出せないの判断も個人にゆだねられる部分が大きく一概にも言えません。
ぼくの優先順位は風>>>波>うねりです。
風が吹くと想像以上に流されやすく、向かい風で漕ぐと体力の消費量が一気に上がります。
0.3mより強い風になると行ける行けない以前に楽しさよりも辛さが勝ってしまいます。
波とうねりは近い数字になるので波を優先してみてます。
・波0~0.1m:安心
・波0.2m:まあ安心
・波0.3m:行くか悩む
・波0.4m以上:行かない
波予報をさらに細かく分類するとこんな感じ。
できれば0~0.2mが好ましいなと思ってます。
0.3mだと行ってみたら厳しかったということがたまにありました。
有義波高と言い、波の予報は観測される平均値で出るため予報以上の波が来ることもあるためなのでしょう。
ただ沈さえしなければ恐怖感はあるけど大きな問題は無いのが波で、流されて大変な風よりは何とかなるモノです。
あまり重視しないというか、未だ判断が付かない要素が最大瞬間風速とうねりの間隔です。
風速3m(最大瞬間風速7m)とかになっているとちょっと怖いです。風速も平均値なので想像より強いことが多くなります。
その時はWindy以外の海天気jpやSCWも加味して強くなりそうなら行かないようにしてます。
うねりの間隔は、うねりの頂点が何秒周期で来るかの予報で単位は秒です。
秒数が増えて間隔が長くなるほど大きなうねりです。
Windyでは6.0秒以上くらいから黄色くなって何だかやばそうな雰囲気になってきます。
ある程度は波とうねりの予報と比例してて、波0.2m・うねり0.2mならうねりの間隔も2.0-4.0秒くらいにあることが多いようです。
あまり気にしてませんが6.0秒以上だと警戒してます。
都合の良い解釈をしない
「SCWと海天気.jpは少し風強そうだけどWindyの予報は風弱いから行けそう!」
みたいな自分に都合の良い解釈はやめましょう。
キャンプや登山なら多少雨が降ったり風が強くても晴れる可能性があれば強行すればいいと思います。
ただ1発デスの可能性もある海です。よほどの経験と技術に自信が無いなら悪いほうを基準にしましょう。
ついつい都合の良い天気をメインにしてしまいがちですが、意識的に悪い天気を認識するようにしましょう。
出艇できる限界と出艇して釣りができる限界
付け加えると、パックラフトが海で出艇できる限界と出艇して海釣りができる限界は異なります。
釣りをするとパドルを手から離す必要があり細かい操作ができなくなるため風や波に余裕を持つ必要があります。
そのときの目安が「風3m以下・波0.3m以下」です。
逆に釣りを想定しない海パックラフトならもっと厳しいコンディションでも行けてしまいます。
そんな環境でぼくは出艇することはありませんが、「風5m」や「波0.5m」程度でも行けてしまうでしょう。
それでも気象条件が厳しくなるほどにリスクが増し、楽しさが減ることを考えれば無理してまで行くべきではないと考えています。
カヤックやSUPの目安
情報溢れるネットの海を探してみても海パックラフトの情報なんてほとんど出回っていません。
代わりに参考にするのがカヤックやSUPの情報です。
フィッシングカヤックやSUPは「風速5m以下・波0.5m以下」程度が出艇できるラインと言われています。
SUPでは風速5mを越えると陸に帰って来れない可能性が出てくるとも言われます。
ぼくもそれを目安に海を見にいくだけから始めましたが風5mや波0.5m予報だと怖くて無理でした。
予報を見ながら海パックラフトを繰り返した結果、楽しく乗るなら風3m・波0.3m程度だなと判断しました。
SUPやカヤックに乗ってみるとパックラフトよりもはるかに風に強く、直進性に優れていました。
最終判断は現地で
予報はあくまで予報であって現地の状況を正確に表したものではありません。
家から数時間かけて海まで行き、パックラフトを膨らまして、着替えや準備を済ませて海の前まで行ってから出艇するかどうかを最終判断します。
海パックラフトをするのに一番大事なのは海を目前にしても無理だと思ったら撤退する精神です。
砂浜だと波が高くなりやすく判断が難しいので少し沖を見て判断してます。
沖を見た感じ行けそうでも波打ち際の波が高くて判断が出来ない時こともあります。道具を積まずに出艇して数百メートル程度漕いで確認してくるのはアリです。
道具が無しなら波打ち際で沈しても、多少波風があっても帰ってきやすいからです。
何度も言いますが、少しでも自分には厳しいと思ったら即撤退です。
先ほど書いた天気予報での目安にしても、現地の状況にしても、最後に出艇の判断をするのは自分です。誰も助けてはくれませんし、判断を人にゆだねるべきではありません。
でもまあ3つの予報サイトを見比べて行けるだろう天気ならおおよそ出艇できるような経験です。
風の向き
風向きもしっかり見ておきましょう。
海には陸から海へ吹く陸風と海から陸へ吹く海風があります。
パックラフトを出すのに危険なのは陸風です。
出艇時は追い風で気持ち良く漕ぐことができますが、陸へ帰るときは向かい風で漕げども漕げども進まないになってしまうのはこの陸風のせいです。
1日の中でも風向きは変わってくるため、風が強い日ほど海から陸へと海風が吹く場所が安心です。
地形での差
さらに細かい話ですが、毎日Windyを見続けてると気付きます。
波風の弱くなりやすい地域と強くなりやすい地域があることに。
半島や離島の陰になる場所は波風が他よりも弱くなりやすい特徴があります。
逆にその波風を防いでる反対側の海は荒れやすいようです。
岬の先端など風が強くなりやすく、「一生パックラフトじゃ行けないのでは?」って場所もあります。
今回特徴的でわかりやすい石川県の能登半島周辺で予報を見てきましたが、北海道民ですよわたしは。
能登半島のように風が強くなりにくい地域は各地に点在してます。
瀬戸内海や九州周辺も島が多くて風波よけになっていそうです。
地図を見てると、漁港などの海辺の施設は上手に風波を避けた陰に作られてることが多くて関心します。
何キロも沖に出たいわけではない海でのパックラフティング、わずかな陰をねらって行ける場所もあります。
だから自分の行きやすい海域はWindyでひたすら見続けましょう。
この天気ならこんな荒れ方、この時期はこんな様子、ここは荒れやすいという知識がわかってきます。
行きやすい自分のフィールドの開拓できますし、それが海へ繰り出す最短ルートになるはず。
予報と実際の海の様子
予報に対して、実際行ったらどんな感じだったか。
ベタ凪の海
Windyで「風速1-2m・波0.1m・うねり0.1m」程度の予報で行くとこんな感じのベタッベタな凪の海です。
もっと荒い海でも行けてしまいますが、安全に楽しむなら風も波も無いのが一番です。たとえ魚が釣れなくても。
やや波風のある海
別日の話。
この日は6~14時位で釣りをしました。
Windyでは朝3時頃はやや波うねりが高く、9時までには落ち着いてきて、12時を過ぎるとまた、12時には風向きが変わる予報。
風は弱めですが、波うねりが心配になる天気です。
うねりの間隔がやや高め4.1秒程度なのも気にしておくべき点です。
個人的に、波の予報が0.3mで上限いっぱいなので実際海を見たら行けないかもしれないけど、9時頃には落ち着くから待てば出艇できる状況になるだろう、というのが行く前の気持ちでした。
同日の海天気jpでの予報。
前日夜間からやや強かった風が7-15時は落ちつき、合わせて波も6時からは落ち着く予報。
数字的にwindyとズレはありますが、日中は穏やかな予報は似た感じです。
実際行ってみると予報通りやや波とうねりはある様子で、風はほぼ感じませんでした。
終始写真程度のうねりで、たまに高めのうねりがくる感じ。
沖に出るほどうねりが高く感じられ、また潮流の影響かパックラフトが時速0.5km程度で流されていました。
初海パックラフトでこの様子なら「大丈夫だけどやや恐怖心があるな」程度に感じるであろうと思います。
リスクを理解し、自分で判断する
行くも行かないも判断を下すのは自分です。決断できるアウトドアマンであれ。
事前に行く予定を確定しない
遊びに行くとなると自分の休日に合わせて「この日に、ここに行こう」と予定を立てるのではないでしょうか。
海パックラフトをするなら、その予定の立て方は非常に危険です。
場所次第ですが、ぼくが普段行く海域では海パックラフトができない日のほうが多いからです。
事前に行くつもりで予定を立ててしまうと多少の悪天候でも強行してしまうのが人間です。
リスクの大きい海パックラフトは「天気が良い、だから行く」と天気に合わせてするべき遊び方だと感じています。
ぼくの場合は「基本的に海パックラフトは行けない、予報的に海の状況が良さそうだから他の予定を変更して海にいこう」そんな遊びなのです。
同様に場所もピンポイントで絞らず、数カ所からその日一番気象条件の良い場所を目指せるようになりましょう。
無理だと思ったら行かない
天気予報良し仕事休みでは満を持して海パックラフトに、と現地についたら波や風が強かった。
そんな時にもパックラフトを出さないで別の場所に行ける心に余裕がある状態で楽しむべき遊び方だと思っています。
また出艇後も波風が強くなればすぐに引き返せる余裕も大事です。
複数人で遊んでいると気持ちが大きくなって根拠も無く“大丈夫な気”がしてしまいガチです。
そんな正常性バイアスを振り切って撤退できる、その判断ができるようになってから海パックラフトに挑んで欲しいと思ってこの記事を書きました。
リスクに対して適切な判断能力を持って、楽しく海パックラフトフィッシングをしましょうね!
まとめ
海パックラフトは天気読みゲーです。
夏に晴天無風無波ならヌルゲーですし、悪天候なら無理ゲーです。
ヌルゲーを勝ち取ったうえで、おまけで釣りをする程度の気持ちで行くのが海パックラフトで、釣りを主目的にすると危険度が一気に増します。
今まで海というフィールドに出たことが無かったために、未だに海パックラフトの危険性を正しく理解できていません。
だからこそ必要以上に警戒している部分があり、恐怖心をあおるような内容になってしまいました。
実際、多少荒れてもトラブルが起きてもほとんどの人は無事に陸まで帰ってこれるはずです。
それでも今回は大丈夫だったから次回も大丈夫なんて保証はありません。
人が太刀打ちできない大自然の手のひらの上で遊んでる海上弱者なことを理解することが海パックラフトの第一歩だと思います。
晴天無風ベタ凪の海でパックラフトに乗るのはサイコーに気持ちが良いものです。
正しく恐怖するのは重要なことですが、それでも恐怖に打ち勝って遊んでみて欲しいのですよ。
パックラフト海釣りの艤装や周辺道具を紹介!
北海道の出艇ポイントまとめ!
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