こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
チタンについてのこと知ってますか?軽量?頑丈?語源は?
キャンプや登山ではクッカーやマグ、カトラリーで軽量ギアとして当たり前に使われる金属のチタン。意外と知らないチタンのこと。
ここではチタンのこと・・・ではなくチタンの語源となったギリシャ神話のティターンの話をしていこうと思います。おまけでチタンのことも少し。
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ギリシャ神話のティターン
ティターン神族とは
ティーターン、ティターン、ティタンなど日本語にすると間延びして伸ばし棒が増えていくのはギリシャ神話あるあるのひとつです。
この呼び方はラテン語の読み方でアルファベットだとTitanです。
英語だとタイタン、古代ギリシャ語だとティーターン、日本のローマ字読みだとチタンです。
Titanには巨大や屈強という意味があり、それに由来する言葉が数多く存在しています。
ティタン神族生誕
ギリシャ神話の始まりはいつも同じです。まずカオスが生まれます。
そして大地ガイア、天空ウラノスと自然的なものが生まれていきます。ポンっと出てくるわけです。
ガイアとウラノスの間に生まれたのがティタンと呼ばれる男女の巨神です。
大海の神オケアノス、掟の女神テミス、知性の神コイオス、星の神クレイオス、武器と死の神イアペトス、高空の神ヒュペリオン、輝きの女神テイア、大地の母神レア、記憶の女神ムネモシュネ、予言の女神ポイペ、水の女神テテュス、そして農耕の神クロノスという男女12神です。
まとめて、ティタン神族やティタン12神と呼ばれることが多いです。
ガイアとウラノスはさらに、目が一つの巨人キュクロプスや50の頭と100の腕を持つヘカトンケイルを生みます。
しかしその奇怪な姿を我が子と認めない父ウラノスはキュクロプスたちをタルタロスという奈落に落としてしまう。
その仕打ちに母ガイアが怒り、ティタン神族たちに父ウラノスへの復讐を呼びかけると、クロノスを筆頭にさらに4神が協力することに。
クロノス達は待ち伏せをし、父ウラノスを襲撃、クロノスは母からもらった鎌でウラノスの陰部を切り取り遠くへ投げ捨てます。結果ウラノスが握っていた世界の支配権をクロノスが奪うことに成功しました。
しかし、クロノスはタルタロスに落ちた巨人たちを恐れ、解放することはありませんでした。
ティタノマキア
ガイアは我が子を解放しなかったクロノスに呪いの予言を投げかけます。
「お前も子供に世界の支配権を奪われるだろう」と。
この予言を恐れたクロノスは姉のレアとの間に生まれた子供を次々に丸呑みにしていしまいます。
クロノスの行動に納得のいかないレアは子供を守るために母ガイアに助力を得て、隠れてクレタ島で男児を出産。クロノスには産着を着せた石を子供だと言い食べさせました。
クレタ島で生まれたゼウスは大きくなり、父クロノスに下剤を飲ませ、今まで飲み込んだ子供たちを解放します。
解放された兄姉たちはゼウスら12神はオリュンポス神と呼ばれます。
そして飲み込まれた兄たち、タルタロスに落とされたキュクロプスたちを仲間にし、ゼウスは父クロノスへ反逆の戦いを挑みます。
これがティタノマキアと言われる大戦争です。
神々の戦いは何年も続き、そしてついにゼウスらのオリュンポス側が勝利します。
そしてクロノスから世界の支配権を奪い、ゼウスは天空神になります。
そしてティタン神族時代からゼウス達の時代が始まったのでした。めでたしめでたし。
続きが気になる方は是非本でどうぞ、わかりやすい2冊です、オススメ↓
親しみやすい絵で読み進みやすいです。↓
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ティターンに由来するもの
ギリシャ神話のエピソードからもわかるようにティタンは強い、強大などのイメージがついています。
そのためティタン神族に由来する言葉が多くあります。
タイタニック号
英語ではタイタニックとは「巨大な」という形容詞です。
そのまんまな名前のタイタニック号は巨大な船のことなんだなと文字だけでわかるいい名前です、沈みましたが。
衛星ロケットタイタン
アメリカで開発された大陸間弾道ミサイルで、のちに衛星ロケットとして使われたです。
火星や木星などに探査機を打ち込むのに使われたロケットで現在はすでにすべて退役して開発されていないようですね。
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チタン
キャンプや登山で軽量ギアに使われることの多い金属、チタンももちろんティタン神族に由来するものです。
「Titan」の綴りがそのまんまチタンですもんね。
元素記号は「Ti」で英語でチタニウムと言います。
チタンの特徴は軽い、強い、耐食性の高さ、熱伝導率の低さがあります。
順番に書いていきます。
チタンの軽さ
チタンは軽い、軽いからチタンを使う。これがアウトドアでの常識な気がします。
しかし、チタンとアルミで比べるとアルミのほうが軽いんです!
1cmの立方体にしたときの金属の重さで比べると
ステンや鉄と比べれば軽いですが、アルミと比べるとチタン重いやん、となるわけです。
でも実際マグカップでもアルミよりチタンのほうが軽いのはなんでなのか?それはチタンの強さゆえの軽さなのです。
チタンの強さ
チタンはティターン神族からもわかるように巨人のような頑丈な金属です。
逆にアルミはかなり柔らかいです。薄いチタンクッカーはザックに入れてるときの衝撃で変形します。
そのためアルミで作るクッカーはある程度の強度を持たせるために分厚く作っています。厚く作らないとバーナーにかけれる耐久力にならないからです。
逆にチタンは頑丈なので薄くしていくことができます。スノーピークのマグカップなら0.04mmですし、エバニューなら0.03㎜のチタンカップを作っています。スノピの300mlカップとエバニューの400mlカップは50gで同じ重量です。
薄く作れる分材料を減らすことができ、結果的にアルミよりも軽くなるという仕組みです。
しかしそのどのメーカーでもできるわけではない加工技術が必要になるためチタンは値段が高くなっていきます。
ウルトラライトなテントの値段が高いのと同じ仕組みですね。
チタンの耐食性
なんとチタン、錆びません。
ステンレスよりも錆びません。
海水でも錆びませんし、酸性にも強いです。
数年前に海に流してしまったそのチタンカップ、今見つければ錆びてません。
また色移りやにおい移りなんかもなく、アレルギー性もないです。
人にも優しいチタン、さすがだぜティターン!いい巨人だぜ!となるわけです。
チタンの熱伝導率
アウトドアで嫌煙されるチタンの特徴がこれです。熱伝導率の低さというところ。
例えば熱伝導率が高いアルミのマグカップで飲み物を直火で温めると口元が熱くなり飲めたものではありません。
これはマグカップを熱したときや中の飲み物が高温でそれがアルミを伝導し、持ち手や口元を熱くしています。これが熱伝導率が高いです。
熱伝導率の低いチタンは反対に、底を熱しても、中に沸騰したお湯が入っていてもほとんど熱が伝導しないため直接お湯と接していない口元は熱くなりにくいという理由です。
そのため直火にかけるマグカップはチタン製が使い勝手がいいです。
しかし、フライパンなどでは鍋時代が均一に温まることで食材に熱を通します。
チタンでは熱した部分以外は温度が上がりにくいため炒めるような調理に向いてなく、また熱した部分だけ高温になるためこびりつき、焦げ付く原因になります。
適材適所ですが、お湯を沸かす用途なら素材が薄い分チタンにメリットがあります。
ですが、炒めるようなシーンにはチタンは向いてないということです。
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キャンプでのティターンの使い方
せっかく覚えたのですから、ティターン神族のことをキャンプで活用する例を紹介していきましょう。
「見てこれ、エバニューのチタンカップ570Ti、最後のTiって何か知ってる?」
「チタンでしょ?」
「そうチタンのことなんだ、チタンの語源て知ってる?」
「ううん、知らない」
「チタンはラテン語ではティタンていうんだ、ティタンていうのはギリシャ神話の巨神のことで・・・」
うんちくおじさんでうざがられてキャンプ誘われなくなるからやめましょう。
まとめ
語源まで知ることでより一層好きになれますし、好きだから知りたいというものです。
アウトドアをする方なら美味しい料理を食べるためにも使うクッカーやマグ、カトラリーの素材に対する知識はあると役立ちます。
素材の知識も語源から覚えることでより深くしっかりと覚えることができますよ!
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