こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
本記事はOLIGHT様からの提供品でのレビューです。
前から好きでランタンとハンドライトを使ってたところに声をかけてもらったのでずっと欲しかったBaton3を使わせてもらうことにしました。
小型サイズながら大光量で専用のワイヤレス充電ケースで充電できるのが一番の特徴です。
今回はOLIGHT Baton3 Premium Editionのレビューをしていきます。
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OLIGHT(オーライト)
OLIGHT(オーライト)は2007年に中国で設立したLEDライトブランド。
手の出しやすい中価格帯なブランドで世界中で販売されるようになっています。
製品発表頻度が早く、どんどん新作が出てきて見ていて楽しいブランドでもあります。
前からオーライトのデザインが好きでミニランタンObulbとタクティカルライトM2R Pro Warriorを使ってます。
MCC充電ケーブル
オーライト製品を代表する特徴の一つがMCC充電ケーブルです。
MCC(Magnetic Charging Cable:マグネティック チャージング ケーブル)の名前通り磁石で充電するケーブルです。
ライトの底側などが磁石になっていて車などにつけることができますが、MCCもそこに取り付けることで充電することができます。
Type-Cなどの汎用USBケーブルに比べて、高い防水性と故障リスクを下げるメリットがあります。
欠点は専用ケーブルが無いと充電できないことです。
充電状態はMCCケーブル根元の光る色で判断ができます。
ところでMCC充電ケーブルって製品名なのでそう呼んでますが、考えてみると「磁石充電ケーブル充電ケーブル」って意味で完全に重複してますよね。
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Baton3 Premium Edition
2021年春ごろに発売したBaton3(バトンスリー)。
ライトのみなBaton3もあるため、充電ケース付きはPremium Editionの名前で呼ばれます。
スペック
Baton3 | |
サイズ | Φ21×63mm |
重量 | 53g |
対応電池 | 3.7V 550mAh(2.0W) IMR16340リチウム電池 |
最大出力 | 1200ルーメン |
光強度 | 889cd |
照射距離 | 166m |
出力モード | 1200lm-300lm(ターボ) 1.5分+75分 |
300lm(ハイ) 95分/82m |
|
60lm(ミディアム) 7.5時間/38m |
|
12lm(ロー) 33時間/18m |
|
0.5lm(ムーンライト) 20日間 |
|
ストロボモード | 〇 |
防水性 | IPX8 |
付属品 | ・本体 ・充電ケース ・USB Type-C ・マイクロファイバークロス(約10×10cm) |
親指と同じサイズのような太さ長さのBaton3。
本体重量53g(実測52.8g)で小型ヘッドライト程度で、ミニランタン程度の重量です。
防水性は長時間の水没にも耐えるIPX8。
ライトでは珍しくカラーバリエーションがレッド・ブラック・ディープシーブルー(黒と青のグラデーション)の3色もあります。
ぼくはもちろんレッドを使わせてもらいました。
本体内に専用ミニ電池が入ってます。
Baton3では3.7V550mAhの専用電池です。
内蔵バッテリーのように段々と持ちが短くなってきて寿命ではなく、電池を買い替えることで一気に復活することができるので長く使い続けることができるのが魅力です。
PerunMINIなどとも共用できるため電池1個で2つを使ったり、電池2個を持って電池切れ→即復活させることも可能です。
充電ケーススペック
充電ケース | |
素材 | プラスチック |
サイズ | 62×30×83.5mm |
重量 | 114g |
バッテリー | 3500mAh(3.6V) |
充電 | 5V 2A |
出力 | 4.2V 1A |
Baton3充電 | 1時間(MCC) |
ケース充電 | 2.5時間(Type-C) |
Baton3充電回数 | 約3.7回 |
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Baton3の特徴
Baton3、4つの特徴。
・ワイヤレス充電ケース
・軽量小型で大光量
・2WAY装着クリップ
・カッコイイ
ワイヤレス充電ケース
業界初と言われるワイヤレス充電ケースが一番の特徴です。
ケース内の底にはオーライトが採用するMCCと同じパーツが付いていて、Baton3を入れると充電される仕組みです。
言葉で書くと難しいですが、ワイヤレスイヤホンのような充電ケースと思うと一気に理解できます。
オーライトはワイヤレス充電と言ってますがイメージはマグネット充電というイメージです。同じですけどね。
丸みのあるボディは上品な艶消しマットな質感のプラスチック製。
金属ではないので冬でも冷えにくく約114gと軽量で、手に馴染むサイズ感です。
蓋は少し開けば勝手に開ききるため片手でも開閉できます。
ただ暗い環境だとどちらから開くかが少しわかりにくいのがネック。
充電時はクリップを付けたままでも入れれる専用設計なのもスタイリッシュ。
Baton3を入れるとクリップ前にあるランプで充電を確認できます。
赤ランプは充電中、緑ランプは充電完了、充電完了の緑ランプは10秒で消えます。
ライトを付けたままケースに入れてフタを閉めると自動でライトが消えてくれます。そんなこと絶対ないんですけどね。
充電ケースであり、収納ケースでもあるので多くの場合はこのケースに入れっぱなしで保管することになります。
収納することで充電されるのでライトの充電し忘れがないのも画期的と言えます。
オーライト製品は専用のMCCマグネット部で充電します。
Baton3もMCCで充電しています。
しかしBaton3の充電ケースはType-Cを採用しています。
一つのライトでMCCとType-Cが混在して不便、ではなくめちゃくちゃ快適だなと思いました。
というのも充電ケースの充電頻度は少なく、スマホやモバイルバッテリーと一緒に充電することが多いんですね。そのためMCCケーブルよりもType-Cのほうがはるかに便利でした。
付属品には本体カラーと同じType-Cケーブルが付いています。
60-100% | 緑 |
20-60% | オレンジ |
10-20% | 赤 |
0-10% | 赤点滅 |
ケースのランプでわかる充電状態は3色で4段階表示です。
軽量小型で大光量
53gの軽さで瞬間的ながら最大1200ルーメンの大光量出力ができます。
常用するなら60か300ルーメンですが、このサイズでこの光量はかなり使い勝手が良いと思えます。
点灯モードは全部で6パターン。
メインのモードでどの程度の明るさかを暗闇を照らしながら確認していきます。
※腰元でライトを持って遠くの木を狙って照射しています。
ミディアムモード[60ルーメン・7.5時間・38メートル]
やや暗めの手元で光っても眩しくない光量。
ナイトハイクにはやや力不足ですが十分歩いて登山できる明るさはあります。
ランタンとして使うならメインとなるモードです。
ハイモード[300ルーメン・95分・82メートル]
写真以上にかなり明るく感じる光量。
新月のナイトハイクでも問題無く歩ける明るさを確保できます。
ただし使用時間は95分なので登って降りてくる時間は持ちません。
60ルーメンをメインに遠くを照らしたい時などサブとして使いたい300ルーメンのハイモードです。
ぼくの場合はヘッドライト(ペツル アクティックコア)+Baton3を使った二刀流で使うのが便利でした。
近場の足元を照らすヘッドライトと遠くや上方などが気になった時に使うBaton3です。常に付けるわけでないなら300ルーメンをガンガン使っていけるので便利です。
ターボモード[1200ルーメン・1.5分・166メートル]
1分半しか使えませんがこのサイズとは思えない大光量のターボモード。
実際使用頻度は少ない飛び道具的モードです。
オーライト製品共通操作で点灯ボタンを2回押しでターボモードにできます。
3つ並べるとこんな感じ。
60ルーメンでは足元の地形はわかるけど細部や遠くが見えない。
300ルーメンは地形や足元はしっかり見えて遠くの地形もわかる。
1200ルーメンは足元は明るすぎ、目標の木や遠くまではっきり見える。
アクティックコアとM2R Pro Warriorと比較
・ペツル アクティックコア(最大350ルーメン)
・OLIGHT M2R Pro Warrior(最大1800ルーメン)
とも同じ条件で比べました。
光量のほぼ同じなアクティックコアとは似た明るさです。
よく見るとアクティックコアは手前が明るい印象、Baton3は遠くが明るいように思います。
M2R Pro Warriorはオレンジな色味ですね。そしてやや暗く感じます。
ちなみにM2R Pro Warriorのターボモード1800ルーメンを使うとこの明るさ。ややオーバースペック感があります。
2WAY装着クリップ
赤いボディに金色のベゼルやクリップのデザインがめちゃくちゃカッコいい。
ボディには滑り止めなのか突起がポコポコしてます。
金色のオーライト製品共通で使われる取り外し可能なクリップが秀逸で上からも下からも付けることができる2WAY仕様です。
吊るしたりポケットに入れたりと色んな用途に使えてすごい便利なクリップです。
帽子のツバに付けることもできるクリップですが帽子に付けるにはやや重く、ツバが硬い帽子で頭に付いてるのが気にならなければ程度でオススメはできません。
カッコイイ
結局のとこオーライトを好きになった理由で、Baton3に憧れていたのはカッコイイからです。
特にこのレッドカラーがあるのも好みで、提供してもらう前に自分で買っておけばよかったと後悔するレベルでした。
もっと早く手に入れたかった。
ケースの質感、使い勝手、デザインもカッコ良くて所有欲が満たされます。
小型ライトなこともあって決して高い値段ではなく、あくまで中価格帯。
この値段にしては異様なほど高級感に極ぶりしたデザインな気がします。
カッコイイから、好きだから、だから使いたいとそう思えます。
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操作方法
Baton3の操作方法・モード毎の明るさ・充電残量が分かる画像を作りました。
普段から使うライトの操作方法が分からなくなることは少ないですが、光量や使用時間や残量が分からなくなることは多々あります。そんなときの確認用画像です。
オーライトのボタン操作方法はブランドで共通してて2個目3個目になると使い勝手が良く感じてきます。
共通するのは
・1回押しで点灯→長押しで明るいモードに
・2回押しでターボ
・3回押しでストロボ
・長押しでムーンライト
・さらに長押しでロック
ということです。
点灯後のモード変更は長押しですが、長押ししてる間は常にローミッドハイローミッドハイをサイクルし続けます。
そして画像に無い点はモードは消した後も記憶することです。
ハイで1回押し→消灯→1回押し→ハイ、となります。
ターボやストロボは記憶せず、ローミッドハイのどれかになります。
個人的にいいなと思うのがメインの点灯モードが3種類しかないことです。
正直モードが増えるとどれを使うか悩みますし、今がどの状態なのか判断するのも面倒。
M2R Pro Warriorは4モードあるので一気に悩んでしまいます。
そもそもヘッドライトやランタンと同じく3種類あれば必要十分だと思ってます。
使う期間が長くなるほどにシンプルな操作性のモノが使いやすく感じるはずです。
握るよりは掴む小さなサイズ感。
ボタン位置はクリップの裏側に来ることを覚えておけば暗闇でも付けることができます。
クリック感のあるゴム素材のボタンですが、グローブをした状態ではやや押しにくいというか、押してる実感がなくて分からなくなるのがネックです。
点灯時にボタンにあるランプの色で充電残量も確認できます。
60-100% | 緑 |
10-60% | オレンジ |
5-10% | 赤 |
0-5% | 赤点滅 |
60%以上で緑なのは充電ケースと同じ。
ただケースは20-60%でオレンジだったのが、Baton3は10-60%でオレンジと微妙に違うのが少し厄介です。
サイズ感
左からM2R Pro Warrior、Baton3、Obulb、ほりにし。
非常に小さなBaton3。
比べるほどに小ささを実感できます。
似たサイズの小物と並べました。
人気小型ランタンのレッドレンザーML4よりも一回り以上小さく、長さ幅的にはBICライターミニと同程度です。
見れば見るほど小さいのが分かってきますね。
ランタンに使う
持ってるだけで楽しくなるライトを何に使うってこともありませんが、登山キャンプ的にはランタン代わりに使うのが一番良いように思います。
そのままでは直線的な光になってしまうため光を拡散してくれるランタンシェードは必要でしょう。
モンベルのクラッシャブルランタンシェード(約7g)が定番ですが探すと色々出てきます。
クラッシャブルランタンシェードはゴムで締めこむ構造ですが、Baton3のクリップの溝に上手く引っかかって写真の状態で固定されてくれます。
シェードを付けてランタンモードとちょっとトイレまで行くときのハンドライトモードをシェードをずらすだけで移行できます。凄い便利。
あとはどこかに吊るせばランタンになってくれます。
ちょっと煙が強いですがシェードを付けてHIGH300ルーメンだとこの程度の明るさです。
ソロならここまでの光量は要らないのでMED60ルーメンがメインですね。
寝るときやサイトから離れるときは常夜灯としてLOW12ルーメンかMOON0.5ルーメンも活躍してくれます。
ちなみにML4をパワー150ルーメンで点灯するとこの程度の明るさ。
暖色なので数値よりはやや暗く感じます。
気になるところ
カッコイイし小さくて軽量なんだけど気になった部分。
HIGHとMEDの中間光量が欲しかった
HIGH300ルーメン(95分)だとちょっと明るすぎるし使用時間が短く感じます。
MED60ルーメン(7.5時間)だとやや暗め。
この中間に150ルーメン(3時間)とかがあればめちゃくちゃ便利だと思うんですよ。
ランタンにも歩くときの手持ちライトにしても100-150ルーメンは使い勝手の良い光量です。
もしBaton4が出るならモードを増やしてほしいところ。
ただし3種類以上のモードに増えられても嬉しくないのでと難しい要望。
でも期待してます。
MCCケーブルが付いてない
オーライト製品の特徴である専用マグネット充電MCC。
他のライトにはMCCケーブルが付属してますがBaton3には付いてきません。
写真はObulb付属の充電ケーブルです。
充電ケースで充電することをメインに考えてるからなんでしょうし、だからType-Cケーブルが付いてるわけですがMCCケーブルも付いてたら嬉しかったなと思ってしまいます。
充電ケースに互換性が無い
見るからに「そりゃあそうだろ(笑)」って話ですが、この充電ケースはBaton3以外を充電することは出来ません。
せっかくカッコイイケースで3500mAhの容量があるのだから他オーライト製品も充電出来たらサイコーだったのにと思ってしまいます。
それでも物理的に厳しいのはわかるのでせめてUSBポートを付けてスマホ充電などができるようになれば面白かったのになあとは言いたい。
周辺アイテム
Baton3と一緒に使いたい周辺アイテム。
Baton3専用ポーチ
Baton3と一緒に頂いたBaton3の専用ポーチ。
なんてことないポーチですが質感はかなり堅牢で保護力は高そう。
フラップはマグネット内蔵で空きっぱなしになることはありません。
この開いた状態の写真を撮るのが大変なほど素材は硬めで磁石は強めです。
側面はゴムバンドになっていて、Type-C充電口も出ているのでポーチに入れたまま充電可能です。
裏面はプラDカンとベルクロでバックパックやウェアに付けて持ち運ぶことができます。
個人的に充電ケースをフィールドに持ち出すことはレアなので、ポーチにカラビナを付けて車内で吊るして使っています。
Obulbフック
本当はランタン用なObulbフック。
磁石が付いててMCC充電ケーブル取り付け位置に付けることができるため、多くのOLIGHT製品に対応したフックです。
直径がBaton3とぴったりで専用なのではと思うほどの装着感です。
クリップで吊るすよりも使い勝手は良く、傾かず垂直に吊るせるのがフックのメリット。
ただ100均で買えるのでは?っていう微妙さがちょっと残念。
フックじゃなくてカラビナになってたりすればよかったのにとか、フック部をもっと短くして全長を短くすればよかったのにと思う程度にスタイリッシュさには欠けます。
メリットのおさらい
最後にBaton3の良いとこをおさらい。
・カッコイイデザイン
・ワイヤレス充電ケーブル
・親指サイズの小型ライト
・軽量53g
・最大1200ルーメン
・常用300or60ルーメン
・2WAYクリップ
・完全防水IPX8
・シェードがあればランタンに
カッコイイデザインの他と違う小型ハンドライトを探してるなら買いですよ。
まとめ
Baton3の満足度が想像以上に高くて自分で驚いてます。
好みなデザインの物を使ってアウトドアをするのは幸福度が上がるというわけですね。
それでいてスペック的にも大満足と文句のつけようがありません。
新商品開発も活発なOLIGHTさんに今後も期待です。
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