軽いは正義?ウルトラライトは目的ではなく手段であるということ!

ノウハウ

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

キャンプに限らず、最近のアウトドア全体の流れがシンプル!軽量!ウルトラライト!という風潮にあります。

軽いのは良いことですし、ぼくも当然重いよりも軽いほうがいいです。

ただ認識の違いですが「軽い道具買いましたウルトラライトスタイルです!」というのは少し違うように思います。とりわけ登山ではなく、キャンプではさらに認識が違います。

ぼくはウルトラライトは軽い道具のことではなく、アウトドアスタイルのことだと思っています、そんなチラシ裏に書くようなウルトラライトの話をしていきます。

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ウルトラライトとは

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そもそも「UL(ウルトラライト)」という文化の始まりはどこなのでしょう。

調べてみましたが明確な定義も始まりもわかりませんでしたが、アメリカの長距離を長期間ザックを背負って歩くロングトレイルというジャンルのハイキングをするためにできたスタイルであるというが始まりのようです。

アメリカには3大トレイルと呼ばれるロングトレイルがあり、どれも半年近くかかるという途方もないものです。その期間を歩ききるために軽量化が必要になったのですね。

簡単に言えば「シンプルで軽い道具を使うことで無理なく長距離を歩けるようになる」です。

本来の自然の中を歩くという目的のために、道具にこだわらず最低限のものしか持たない、また自然を感じつながっているために過剰な道具はその妨げになるという考えがあるようです。素敵ですよね。

日本ではウルトラライトを広めたハイカーズデポの土屋さんが有名人です。

環境の違いもありますが、日本の登山界隈でも確実にウルトラライトを意識する流れができています。

シンプルで軽量なギアになるため個人レベルなガレージブランドが参入しやすいのもウルトラライトの影響でしょう。

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日本でのウルトラライト

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日本でウルトラライトというと〇グラムの道具!チタン!X-PAC!ダイニーマ!キューベンファイバー!みたいに軽い道具を使うことになる傾向があるように思います。

本来は移動するための手段だった軽量化が軽量ギアを使う楽しみという目的に変わってきています。

30Lザックでパックウェイト6kg、1泊2日ウルトラライトキャンプとか、100gのテーブルとか、160gのハンモックとか、ダブルウォールテント650gとか、軽いことが目的になってきているのです。

ウルトラライトに明確な定義がなく、軽量で高性能素材のギアはカッコイイですし所有欲も満たしてくれるためいいっちゃいいと思うところもあります。もちろん否定する気はないですし、ぼくも軽い道具が大好きですしそれはそれでいいと思ってます。

ただ軽量化で得られるものはなにかなと、軽量化ってなんなのかなと、ウルトラライトにするっていうのはどういうことなのかなと思ってしまう自分もいます。

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ミニマリスト的ななにか

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ぼくが思うにウルトラライトっていうのはライフスタイルに近いものだと思うんですよ!

ミニマリストとかシンプリストっているじゃないですか。

ミニマリストは、最低限しかモノを持たないことで生活や人生を充実させる。

シンプリストは、気に入った素敵なモノを大切に長く使うことで無駄なことを考える時間を減らし生活を充実させる。

簡単ですが、これに近いものだと思います。

ウルトラライトもウルトラライティスト的なスタイルのことなのではないかなと思ってるのです。道具を軽くすることで遠くまで気軽にいけるようになること。

その結果的に、道具が軽くなった。ということなのではないかと思うんです。

キャンパー的にいうとこだわりの道具を最低限もっていくキャンプです。

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登山でのウルトラライト

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登山でのウルトラライトはすでにかなり浸透していますし目的も明確です。

装備を軽量化、簡素化することで体への負担を減らしいつもよりも長い距離を歩けるようになる、です。

登山での軽量化はメリットが多く、危険なルートを通過するときも荷物が軽いとより安全に歩くことができるようになりますし、通常1泊2日かかるルートも日帰りで行けるようになったり、体力のあまりない方でも数泊の登山を可能にしてくれます。

もちろん体力のある方がULスタイルをするなら際限はありません。

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それでも完全にウルトラライトに移行しない人も多いのは安全面を考慮した時にどこまでの軽量化、道具を減らせるのかという線引きの難しく、かなりの経験値が必要なことからです。

単独行での登山者が多い現代ではエマージェンシーツールやクッカー系の共有装備をすべて一人で担ぐ必要があります。リスクマネジメントを考えるなら単独行はグループ登山よりも荷物は増えてしまいます。

そんな荷物を減らしたいウルトラライトとは相反するところが大きいです。

また悪天候時や想定外の事が起きった場合はウルトラライト装備では対応力が低くなります。山ではなにかあってからでは遅いのです。

キャンプでのウルトラライト

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キャンプでウルトラライトなスタイルが流行ってきたのはかなり最近のことでしょう。

登山でのウルトラライトギアの普及と野営スタイルで宿泊するスタイルが始まりではないかと思います。ブッシュクラフトもウルトラライト要素がありますね。

また軽量化による山でのテント泊とキャンプの境界線があいまいになってきてのことでしょう。

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キャンプでウルトラライトにするメリットは、なにより荷物が少なくなることによる設営撤収準備の手軽さです。また徒歩や電車、交通機関を使った車以外の移動を可能にします。

デメリットは、そのキャンプほんとに楽しいの?です。

人のキャンプスタイルを否定してるわけではないですが、キャンプをするのが目的なのか、ウルトラライトキャンプをすることが目的なのか、それがわからなくなっている人が増えているように思います。

軽いギアが好きで使いたいキャンプならそれでいいでしょう、キャンプができればなんでもいいならそれでもいいでしょう。自分で自分のキャンプをする目的を理解していて、そのための手段がウルトラライトになったという人ならとても良いと思うのです。

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極端ですが、「ウルトラライトにしたいので軽量なマットと寝袋にしました、でも背中が痛くてぐっすり眠れませんでした。」のようになってはちょっとどーなの。ということです。

キャンプでのウルトラライトはメリット以上にデメリットも大きいです。スタイルとして合わなければオススメではなくなります。

キャンプの目的はキャンプで、道具にこだわるのもキャンプです。

テントは大きいほど快適にキャンプができますし、おいしいものを食べるためダッチオーブンがサイコーですし、夏には美味しくビールを飲むにはクーラーボックスも必要になります。マットも厚手になるほど寝心地がよくなります、コットもあると嬉しいです。

そう軽量化が正義とは限らないのがキャンプなのです。

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自分にあったスタイルを見つけてほしい

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キャンプは無駄なものがあることで楽しくなるというのが持論です。

そしてキャンプは登山ほどウルトラライトの明確なメリットは少ないですが、重い道具、無駄な荷物が増えてキャンプに行くのがめんどくさい、というのも違うんですけどね。その線引きが自分のキャンプスタイルだと思っています。

あなたが一番楽しめるキャンプスタイルはあなたにしか見つけられないです。

自分が一番楽しいキャンプをしていく中で、道具を最低限に絞り、軽量化していってウルトラライトキャンプになったり、写真を撮るのが好きで、ビンテージギアが好きで気づいたらオシャレキャンプになったという結果があるのです。

ULキャンプがしたくてULギアそろえる!では、ちょっと違うんじゃない?キャンプをちゃんと楽しめてる?と聞きたくなります。

有名なULキャンパー達もいろんなキャンプスタイルを経験したうえでULキャンプに落ち着いている人も多いです。憧れや尊敬と自分の理想は違います。

キャンプ始めたてでは、何が自分に合っているのか、何が楽しいキャンプなのか、自分の重視するものは、どんなキャンプスタイルが向いているかわからないです。道具を増やしたり、減らしたり試行錯誤を重ねてできていくのがキャンプスタイルです。

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ちなみに、ぼくはヘビー級バックパックキャンプスタイルとでもいいましょうか。

川や森などキャンプ場以外の野営地でのキャンプも多いため徒歩での移動距離が多くなるためにバックパックスタイルでキャンプをすることが多いです。

ある程度の軽量化は必要ですが、使いたいものは省かないです。そのためにザックが大きくなります。20kgでも30kgでも背負って歩きますし、75Lのザック+外付けザックなんてこともあります。目的を達成するために必要になった結果生まれたぼくのスタイルです。

ただどこでも寝れるため寝袋やマットのグレードを軽量化、寒さにも強いため防寒着も減らしていくというスタイルです。

もちろん車を入れれるオートキャンプに行く場合は車にいっぱいいっぱいの荷物を持っていくこともあります。キャンプスタイルの幅が広がるとできる楽しみの幅も広がるためUL!焚き火!インスタ映え!とこだわりすぎるのも考え物です。

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こうだったらいいな、という話

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ウルトラライトを少し否定的に書いてきましたが、ぼくはウルトラライト推進派です。

ただ必要ないのに軽量化にお金を使ってキャンプ行く回数が減るのは違うんじゃない?ということでした。

ぼくがウルトラライトスタイルを推進するのは、キャンプの荷物を軽量化し減らすことでキャンプに気軽にいくことができるようになるという点。

設営撤収だけでなく、準備や帰宅後の片付けの手間が大幅に省くことができ日常生活の間に非日常なキャンプを挟むことができるようになります。

また気軽にデイキャンや仕事終わりからキャンプ、キャンプ場からの出勤といったことも可能になってきます。

キャンパーの方々のするキャンプが非日常ではなく、キャンプが日常の一部になってくれたらいいなとそんな思いがあります。安くないキャンプ道具を揃えたのに年数回しかキャンプ行けない、連休がないとキャンプ行けないというのはもったいないと切実に思うのです。

ウルトラライトはライフスタイルでその人の生き方そのものでフットワークの軽さなんかもウルトラライトならいいなと。

もっとキャンプの行きやすい日本になったらいいな、とそういう話でした。

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まとめ

否定ではなく自分のスタイルを確立するためには細かく疑問や違和感を持つべきということを書いてみました。

憧れのキャンパーと自分は同じではないんです。あなたのキャンプスタイルはあなただけのスタイルなんです。参考にはできても人は人で、あなたはあなたなんですよ!

みんなが一番楽しいキャンプができますように!

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