こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
念願の赤いテントを購入しました!
中国のテントメーカーThe Free Spirits(TFS)のLibra2というツーポールテントです。
TFSのテントは日本人のレビューが一切なかったので人柱状態です。気になっている方もいると思うので、レビューして布教していこうと思います!
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The Free Spirits(自由之魂)
The Free Spirits Tentという会社で、漢字では自由乃魂と書かれます。
また頭文字をとりTFStentと表記されることも多いです。
デザイナーの王吉剛(ワンジガン)が2011年に立ち上げた中国のブランドです。
製品はテントがメインで冬用からキャンプ用まで幅広く出しています。
テントはヒルバーグのように色ごとのラベルでカテゴリ分けされています。
ブラックラベルは、シンプルで快適で便利なテント。
イエローラベルは、シンプルでより高性能で快適性を求めたテント。
ブルーラベルは、軽量でウルトラライトなテント。
レッドラベルは、強度に優れた冬山などを想定したテント。
ホワイトラベルは、香港のデザイナーとコラボでPreTents(プレテント)を設立し、作った軽量でデザイン性に優れたテントです。
ホワイトラベルのPreTentsは一部のショップですが、日本でも販売されています。
2021.5.4 ver 5.0 ・約2.5MBの大きい画像で見る
日本展開
2020年10月より日本代理店ができ、公式オンラインショップから購入が可能になっています。
それに伴いTFSのテントをアリエクスプレスから日本への発送ができなくなり実質購入不可になっています。
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TFS Libra2
ぼくの購入したLibra2はブラックラベルのシンプルで快適性を求めたテントという立ち位置です。
かなり軽量で生地もかなりしっかりといった印象があります。細かく見ていきます。
スペック
TFS Libra2 | |
使用人数 | 2人 |
フロア面積 | 2.64㎡ |
前室面積 | 1.49㎡ |
総重量 | 1350g |
フライ重量 | 650g |
インナー重量 | 522g |
ペグ重量 | 10g×10本 |
グラウンドシート 重量 |
252g |
収納サイズ | 35c×14cm |
フライシート |
20Dリップストップ
シルナイロン 耐水2000mm |
インナーテント |
20Dリップストップ
シルナイロン 耐水5000mm |
トレッキングポール2本で建てる非自立式のツーポールシェルターというジャンルのテントになります。
フライシートとポールのみで使えばフロアレスシェルターになり、インナーも吊り下げればダブルウォールテントとしても使うことができます。
トレッキングポールでの設営を想定しているのでポールが付属していないためポールを持っていないと設営できないのが注意点ですね。
その分軽い、そんなテントです。
ウルトラライトなキャンプや登山をする人にはオススメです。
購入理由
購入理由はいくつかありますが、まずは常々言っていた赤いテントが欲しかったということ。
そしてトレッキングポールを使ったワンポールかツーポールシェルターで山でも使える重量のテントを探していたというのが理由です。
このTFSのテントにした一番の決め手は使っている人が他にいなかったからです。
メーカーに対する情報もほぼなく、このテントに至っては英語のレビューすらほぼなかったです。
ということで、キャンプ場でかぶることないなーというのが最後の決め手でした。
購入
ぼくは日本代理店が出来る前にAliExpressから購入。→現在は海外からの購入は出来ず、購入する場合は日本代理店様が販売するモノを購入しましょう。
AliExpressあるあるですが、段ボールをプチプチで包んだ状態で届きましたが、受け取り時点でこのくらいつぶれていました。でもまあテントなので問題は無し。という認識が必要です。
実重量
購入時点で総重量は記載されていましたが、フライとインナー個別の重量などの記載はありませんでしたので若干賭けのような買い物でした。
実際に届いた製品を測ったので重量を見ていきます。
まずは箱から出した全部入りの重量。1354g(カタログ値1420g)です。
-66gと誤差どころじゃない軽さです。嬉しい誤算ですね。
さらに個別に。
まとめるために発泡スチロールにいれてます。
フライシートのみで650g!
軽めですね。これ+ペグ、ポールでフロアレスで使えます。
ちなみにぼくはフライのみで使うことが多そうなので3Lの防水スタッフバッグにフライを入れました。
少しパンパンですが3Lで入ります。これ+ペグ6~10本でパックウェイト750~800gというところですね。
インナーテント522g。まあ軽い。インナーとポールだけでも設営できるので夏の蚊帳代わりに使えます。フライとセットで1172g。軽めのダブルウォールテントってとこですね。
スタッフバッグ39g。
コンプレッションベルト付きですし重くはないけど、防水性ないのとフライのみで使うシーンが多そうなのでこれは使わない予定です。
ペグ1本10g。
10本入りでロゴ入りのアルミYペグです。これも使わない予定。
1本10gのチタンVペグを愛用しているのでそちらを使います。
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テント設営
さあ設営していこうと思います。
ロゴ入りで2本のコンプレッションベルトのついたスタッフバッグ。
ハムにしか見えないぜ。
中身を出すときにスタッフバッグを持ちやすくする用なのか、吊り下げようなのか、バンドが1本ついてます。寝袋にはついているのが多いけどあると便利です。
収納長37cmのトレッキングポールと比較してこのサイズです。
重量の割に大きいなーという印象を受けます。
袋からフライシートを出します。220x120cm位の長方形です。
最初はインナーテントもついた状態ですが、一度自宅でフライとインナーを外してます。
四隅をペグダウンしていきます。
スライドロックのような金具がついているため調節が楽です。
本体より遠めにペグを打ち、張り縄で調節するのが立てやすい。
公式サイトにポールが125cmで建ててね!って書いてたけど実際125cmじゃ入らず115~120cmくらいがちょうどよかったです。
ポールを持ってテントの中に潜り込み、差し込み口にポールを指していきます。
黒い生地がかなり分厚く、簡単に破ける感じはありません。木の枝やカバーを外したポールでも大丈夫なのでしょう。
ただ無積雪期ならポールカバーがあるので先端部分を差し込んでいくのがいいです。
積雪期ならポールが沈むのでスノーバスケットを付けた先端を雪に刺し、グリップ部分をテントに差し込むといいです。
差し込み口は大きいのでグリップ部でもしっかりとホールドしてくれます。
1本差し込んでこの形状になります。
ジッパーあけずに潜り込んでもいいですが、1カ所ジッパーをあけて入るほうが楽ですね。
2本差し込むと一応自立します。
ただこの状態だとポールがぐらぐらするのでさらにペグを左右に2本打ち込みます。
最低限の自立ラインまで6本のペグが必要です。これで完成かっこいいぜ!
さらにこの部分の張り縄も張ることでポールをひきつけジッパーをあけた時にもテントが安定してくれます。割と必要かなと思う張り縄ですね。
この張り縄はあとから刺した2本のペグで兼用できるのでこの張り縄を貼ってもペグは6本でいけるのは嬉しいポイントでした。
ちなみにこの部分、コードロックになっていて動かせるのですが、ベンチレーションの効きも変わりませんし、特に意味はないようですね。
たぶん2点で生地を引っ張る用ですね。
真横から見るとこの形状。
左右に55cmの前室があり、中央の部分が120cmです。全長230cmですね。
地面とテントの隙間が10cm弱。
土砂降りなら雨の跳ね返りもありますが、そこまで気にならないスペースですね。
ポールを短くすればここも少し狭くなるはずです。
ジッパーを一カ所あけるとこうなります。ちなみに前後で4カ所にジッパーがついています。
この形状のテントは真ん中にジッパーついてることが多いですが、四隅にジッパーなのは少し特殊ですね。
片側の2ヶ所をジッパー外すと生地が真ん中に余ります。
そしてペグをさした張り縄を1カ所外すと巻き取れます。
片側フルオープンできて、こうなります。
ソロキャンで天気良いときはこの張り方いいですねー。真ん中のポールが少し邪魔ですが。
もちろん両面フルオープンもできます。ほぼオープンタープ状態で、開放的過ぎて防御力ゼロになります。
ポール間120cmで幅220cmのテントないです。
サーマレストのZライトソルを引いてこのくらいのスペースになります。
マットの奥に少し荷物おいて、手前はテーブルなどをおいて調理スペースといったところですかね。
フロアレスの時にグラウンドシート使うかどうか、微妙なところです。
変形のサイドオープン。
ポップアップポールがなかったので三脚で高さがないですが、160~180cmほどのポールか木があればこのスタイルもいいかもしれませんね。
シンプルなツーポールテントのスタイルで炎幕のような使い方になります。
この向きでマットを引くと幅ギリギリです。
寝れはするけど雨の日なんかはテントに足や頭が触れて寝袋が濡れちゃいそうです。
縦にマットを引くか、ポールまたいで斜め寝ですかね。
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グラウンドシート
シンプルな黒いグラウンドシートです。120x220cmくらいのサイズ。
四隅にプラパーツ付きのゴムコードがついています。
トグル式になっていてテントについているリングに通すことでずれなくなります。
インナーテントもここに金具を付けるのですが、フライインナーグラウンドシートを一体型のまま収納でき、設営もできます。設営や撤収がかなり早くなり貯め、これ結構便利な仕様です!
インナーレスでフライ+グラウンドシートで使うとこうなります。
秋や春で雪がなく、虫のいない時期ならこの状態でお座敷スタイルが良さそうです。
インナーテント
インナーはメッシュです。
通気性が良く虫よけになってくれるので夏は必須でしょう。
蚊帳の四隅がこのような構造になっていて左側のフックをグラウンドシートと同じテントのリングにひっかけます。
右下にラインロックがありロープを調節し、インナーテントにテンションをかけてたるまなくすることができるという構造です。
特殊なのはバスタブ構造のフロア部が立ち上がるようにポールが入っていること。
これで1カ所にひっかけるだけでフロア部が起き上がります。
結果インナーテントが引くなり、耐水性も強くなります。
そしてフックのほうは返しのような引っかかりがあるため簡単に抜けず、フライにインナーをつけたまま収納し、また設営することができるようになっています。
カラビナのような構造でも可能ですが、このフックは目で見ずに片手でつけ外しができて便利です!
そして上部はポールの差し込み口の横にフックがありこちらに蚊帳のフックをひっかけて吊るします。
下部の四隅と上部は2ヶ所の合計6カ所で蚊帳は固定されます。
これでインナーテント完成です。インナーのサイズは120x220cmです。
夏の間はつけっぱなしにしちゃいそうです。
前後から出ることができるのも地味に便利。
入口は直線ジッパーが3つついています。
好きな方向に開くことができます。
曲線ジッパーに比べ破損しにくいのが直線ジッパーの魅力。1回の動作で全開にできないのがデメリットですね。一長一短です。
長辺側にある55cmの前室はそれなりに広く靴や小物、テーブルや火器を置くには十分なスペースです。
前室は前後にあるので使い分けることもできます。
片方は荷物を置いて、片方は靴だけおいて出入りようにするとか、ですね。
2人用テントの標準的なサイズですね。
ザックや荷物を置いて隣で寝るというスタイルになりそうです。
ポールシェルターの宿命ですが、頭側、足側の壁がかなり低いので狭く感じます。
寝てるときに顔が当たるほどではないですが、ドームテントほどの解放感は得られないですね。
そして対角で2ヶ所にメッシュポケットがあります。
ただ角度が付きすぎているのと、若干緩いため入れたものが落ちやすいです。
ぼくはおそらくつかわないでしょう。
内側の出入りジッパーの上部にランタンなどを吊るすループがあります。
これが左右にありますが、中央ではないのが微妙にデメリットかなと思います。
真ん中にランタンを吊るしたい場合は、このループに紐を1本通すのが良さそうですが、たるみそうで考えどこですね。
テントやタープ設営で便利なラインロック風金具というのもあります。
収納サイズ
収納サイズです。
純正バッグは横締めのコンプレッションバッグです。
口が広くて入れやすく、圧縮もできて使い勝手がいいですが、圧縮率が低いのが欠点です。
圧縮の必要が無ければ5L程度のスタッフバッグにすると軽量性を重視できます。
さらに小さくしたいなら6L程度(AEGISMAX XSを使用)の縦締めコンプレッションバッグに入れることで最大限小さくすることができます。
個人的に縦締めまでするメリットは少なく、横締めは万人向けと感じます。ぼくは防水非圧縮スタッフバッグに入れて使ってます。
収納方法は自分のスタイルに合わせて適切に選びましょう。
気になる点
全体的に良い感じです。正直めちゃくちゃ満足度が高いです。
それでも製品と購入に対して気になるポイントをいくつか書いておきます。
シーム処理がされていない
付属品一覧の写真です。
ペグと補修生地と、シームコーティング剤!
両面シリコンコーティングされているため、シームテープを張ることができません。
そのため自分で処理してくださいね、ということ。
あとから自分で買わなきゃいけないことも多いので付属しているのは非常に嬉しい。
ただ自分でシーム加工するの難しくはないのですが、手間です。
慣れていない方だと不安になると思います。やればすぐですし、普段することがないためいい経験ではあるのですが、手間です。
買ってすぐ雨の日に使うのは厳しいです。
ダイニーマ芯
芯にダイニーマを使ったロープとのこと。
通常よりも強度が高く、外側は非ダイニーマなので滑りにくく金具がそのまま使えるようです。
Libra2の写真集
34枚の写真を横スライドで見れます。
実際にぼくがフィールドで使ってきた写真です。ぼくの好みから風景写真に溶け込む写真が多め。
前後オープンすると他のテントにはない特徴的な見た目になるのがお気に入りです。
日本限定カラーになり、さらに軽量化され、非メッシュインナーを採用した4Sモデルも登場しました。
まとめ
精度の悪さや配送の悪さは気になってしまいますが、日本で買えば倍の値段はするだろうグレードです。
中国の製品が安く悪いというのは古い記憶です。すでに圧倒的に安く、必要十分な性能の製品に仕上がっているものが多くあります。
AliExpressは日本では見たことのない製品が多々存在します。
メーカーや国ではなく、良いものを良いと見れる目を持って製品選びをできるとアウトドアライフはもっと楽しく、豊かになってくれるはずですよ!
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